オオカミ獣人にスローライフの邪魔される ツンデレはやめてくれ!

さえ

文字の大きさ
41 / 65
1章スローライフ準備編

41 迷宮終

しおりを挟む
ピキッ


「きた」



バキッ

「雑魚が」

アセナの方がすごいか、、、音が違ったよ。

死神が体勢を崩す前に離れる。


「やったな」

「うん」

地面に倒れていく死神を見る。

あの勢いが収まって土埃が晴れたら残りの四肢をもいでトドメを刺そう。

なんで少し油断し掛けた。





「なっ」
死神が立ちあがろうとする。

どこからか生み出した鎌を杖に。

「また来るぞ!」

既に攻撃の可能性は考慮していたため、後ろに飛んで回避する。

ヤバい、今回のは早いっ。

自分を刺しに来た棘に対して剣の腹を盾にする。

すまぬ我が愛剣。

剣からはミシミシと軋む音が聞こえて、針の勢いに押されて吹っ飛ばされる。


「ガハッ」
壁に背中から強打する。油断の代償か。



でもよかった、針は生えていない。

柔道の受け身とかではないが、うまく全身に衝撃を逃せたと思う。

そのまま床に落ちるが、一応足から着地した。

「おいっ!おい!」
一瞬意識が朦朧としかけたが、アセナが駆け寄ってくれたことがわかった。なんて顔だ。

「いや、大丈夫大丈夫。任せてっていうか僕にさせて」





先程はよくも。

アセナをあんな顔にさせた罪悪感を糧に死神を睨むが特に反応はない。

次で最後にする。
焦らず騒がずに。アセナともう一度タイミングを合わせて攻撃に出る。

アセナがもう一度ブーツに風を溜め、魔剣を返却してきた。

即座に意図を理解し、今持ってる剣を鞘に収めて風の、緑色をした美しい剣身を構える。


「行くか」

「うん」

針が時々飛び出てくるのをかわしながら走る。

死神が鎌を振り上げるが

「「遅い」」

僕とアセナが同じことを呟いてしまった。

今度は僕が肩に、アセナが残りの足へと狙いを定める。

振り回される鎌の挙動は見えている。

ザンッ


これが風の魔剣の一般的な使い方。アセナが足にたどり着いたのを見計らって風刃を飛ばした。
胸以外の魔石が木っ端微塵になった。


「死ねっ!」
胸に埋まっている魔石に対して、身の丈に合わないと言われた剣を突き立てる。

骸骨の顎が開き、どういう仕組みかわからないが、赤く光っていた目が消えていく。






後に崩壊が始まり、5分もせずホトホトと砕けていき、何もなくなった。








なかったはずの場所に扉があらわれたことがこの戦いが終わったことを僕たちに知らしめた。

「終わったな」

「うん」

フラグではないですよ。と、あの転生時に出会った女神に心の中で伝えておいた。

扉を開けて、部屋に入る。
人間の頭以上の大きさがありそうな魔石がある。
これが迷宮の核だろう。

「持ち帰る?」

「当たり前だ」

売れば今回の損益も最小にとどまるだろう。

魔石をマジックバッグに入れ、その下にあった魔法陣にアセナと触れる。



一瞬の浮遊感と光を感じ、目を閉じたがすぐに収まる。
目を開ければ入り口のすぐ側に出た。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

小学生のゲーム攻略相談にのっていたつもりだったのに、小学生じゃなく異世界の王子さま(イケメン)でした(涙)

九重
BL
大学院修了の年になったが就職できない今どきの学生 坂上 由(ゆう) 男 24歳。 半引きこもり状態となりネットに逃げた彼が見つけたのは【よろず相談サイト】という相談サイトだった。 そこで出会ったアディという小学生? の相談に乗っている間に、由はとんでもない状態に引きずり込まれていく。 これは、知らない間に異世界の国家育成にかかわり、あげく異世界に召喚され、そこで様々な国家の問題に突っ込みたくない足を突っ込み、思いもよらぬ『好意』を得てしまった男の奮闘記である。 注:主人公は女の子が大好きです。それが苦手な方はバックしてください。 *ずいぶん前に、他サイトで公開していた作品の再掲載です。(当時のタイトル「よろず相談サイト」)

【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】

古森きり
BL
【書籍化決定しました!】 詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります! たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました! アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。 政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。 男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。 自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。 行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。 冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。 カクヨムに書き溜め。 小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。

【16+4話完結】虚な森の主と、世界から逃げた僕〜転生したら甘すぎる独占欲に囚われました〜

キノア9g
BL
「貴族の僕が異世界で出会ったのは、愛が重すぎる“森の主”でした。」 平凡なサラリーマンだった蓮は、気づけばひ弱で美しい貴族の青年として異世界に転生していた。しかし、待ち受けていたのは窮屈な貴族社会と、政略結婚という重すぎる現実。 そんな日常から逃げ出すように迷い込んだ「禁忌の森」で、蓮が出会ったのは──全てが虚ろで無感情な“森の主”ゼルフィードだった。 彼の周囲は生命を吸い尽くし、あらゆるものを枯らすという。だけど、蓮だけはなぜかゼルフィードの影響を受けない、唯一の存在。 「お前だけが、俺の世界に色をくれた」 蓮の存在が、ゼルフィードにとってかけがえのない「特異点」だと気づいた瞬間、無感情だった主の瞳に、激しいまでの独占欲と溺愛が宿る。 甘く、そしてどこまでも深い溺愛に包まれる、異世界ファンタジー

2度目の異世界移転。あの時の少年がいい歳になっていて殺気立って睨んでくるんだけど。

ありま氷炎
BL
高校一年の時、道路陥没の事故に巻き込まれ、三日間記憶がない。 異世界転移した記憶はあるんだけど、夢だと思っていた。 二年後、どうやら異世界転移してしまったらしい。 しかもこれは二度目で、あれは夢ではなかったようだった。 再会した少年はすっかりいい歳になっていて、殺気立って睨んでくるんだけど。

隣に住む先輩の愛が重いです。

陽七 葵
BL
 主人公である桐原 智(きりはら さとし)十八歳は、平凡でありながらも大学生活を謳歌しようと意気込んでいた。  しかし、入学して間もなく、智が住んでいるアパートの部屋が雨漏りで水浸しに……。修繕工事に約一ヶ月。その間は、部屋を使えないときた。  途方に暮れていた智に声をかけてきたのは、隣に住む大学の先輩。三笠 琥太郎(みかさ こたろう)二十歳だ。容姿端麗な琥太郎は、大学ではアイドル的存在。特技は料理。それはもう抜群に美味い。しかし、そんな琥太郎には欠点が!  まさかの片付け苦手男子だった。誘われた部屋の中はゴミ屋敷。部屋を提供する代わりに片付けを頼まれる。智は嫌々ながらも、貧乏大学生には他に選択肢はない。致し方なく了承することになった。  しかし、琥太郎の真の目的は“片付け”ではなかった。  そんなことも知らない智は、琥太郎の言動や行動に翻弄される日々を過ごすことに——。  隣人から始まる恋物語。どうぞ宜しくお願いします!!

愛を知らない少年たちの番物語。

あゆみん
BL
親から愛されることなく育った不憫な三兄弟が異世界で番に待ち焦がれた獣たちから愛を注がれ、一途な愛に戸惑いながらも幸せになる物語。 *触れ合いシーンは★マークをつけます。

【完結】テルの異世界転換紀?!転がり落ちたら世界が変わっていた。

カヨワイさつき
BL
小学生の頃両親が蒸発、その後親戚中をたらいまわしにされ住むところも失った田辺輝(たなべ てる)は毎日切り詰めた生活をしていた。複数のバイトしていたある日、コスプレ?した男と出会った。 異世界ファンタジー、そしてちょっぴりすれ違いの恋愛。 ドワーフ族に助けられ家族として過ごす"テル"。本当の両親は……。 そして、コスプレと思っていた男性は……。

【本編完結】転生したら、チートな僕が世界の男たちに溺愛される件

表示されませんでした
BL
ごく普通のサラリーマンだった織田悠真は、不慮の事故で命を落とし、ファンタジー世界の男爵家の三男ユウマとして生まれ変わる。 病弱だった前世のユウマとは違い、転生した彼は「創造魔法」というチート能力を手にしていた。 この魔法は、ありとあらゆるものを生み出す究極の力。 しかし、その力を使うたび、ユウマの体からは、男たちを狂おしいほどに惹きつける特殊なフェロモンが放出されるようになる。 ユウマの前に現れるのは、冷酷な魔王、忠実な騎士団長、天才魔法使い、ミステリアスな獣人族の王子、そして実の兄と弟。 強大な力と魅惑のフェロモンに翻弄されるユウマは、彼らの熱い視線と独占欲に囲まれ、愛と欲望が渦巻くハーレムの中心に立つことになる。 これは、転生した少年が、最強のチート能力と最強の愛を手に入れるまでの物語。 甘く、激しく、そして少しだけ危険な、ユウマのハーレム生活が今、始まる――。 本編完結しました。 続いて閑話などを書いているので良かったら引き続きお読みください

処理中です...