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2章 スローライフ?(ハテナ)編
3 道のり
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アセナもいるし、お金の心配もないし。気楽っちゃ気楽ではある。
ガタゴトと馬車に揺られ、穏やかな旅路を進む。王都までは驚異の2週間だ。
ちなみに御者は村にいないことが多いので、とっ捕まえて雇うのは面倒だ。なので馬車を借り、もう一頭馬を買って旅に来たのだ。
コイツの名は、、、、『イノシン』だ!
またまた旨そうな名前をつけてしまったがイノシンさんに決定だ。
「頑張れよグルタミン、イノシン!」
二頭はフフンと得意げに鼻を鳴らし速度を上げた。
「また変な名前つけたのかよ」
「変とはなんだよ。僕にもこの子らにも失礼だぞ!!」
「はん」
狭い御者台にアセナに抱きしめられながら座るのは嫌ではない。
王都まではひたすら西へ進むのだが、村の周りの平原を抜けると北の森とつながる森が出てくる。
北の森ほどわんさかとモンスターが出てきてレベルも高い。というわけではないが、突き進むにはそれなりにモンスターにエンカウントして、そしてそれらはそれなりの強さを持つ相手だろう。
だが僕とアセナの敵ではない。馬車を止めて戦うことすら億劫なので近くにいることがわかった時点で魔法で焼き払う。
「また来るぞ」
アセナが耳をピクリと動かして何かを感じ取ったようだった。
またということは、先ほども出会った巨大蜂か?
火に耐性があり、激辛調味料になるレッドビーは厄介だ。剣で殺したらいいのだが、噴射される催涙スプレーのような霧で反撃される。そうなる前に殺すか、それを避けるか。
低空飛行、高速で飛んでくる蜂に向かってアセナが跳躍する。
そして蜂が反応するよりも早く、目と目の間、蜂でいう眉間に剣を突き刺した。
勢いは剣が刺さるために使われ、ピクピクとしながら羽の動きが止まる。
「瓶」
ドロップ品の激辛調味料をしっかりと摂っておくのだろう。
ドロっとしたような血を想像するかもしれないが、モンスターのドロップ品は理を覆して予想外なものが出てくることが多い。この蜂の場合、一味のような赤い粉末が落ちる。
風に舞ったり、吸い込んだりしないように瓶詰めする。
二本分とちょっとになりそうだ。
案の定三本目は満タンにならなかったので自分たちで使う分としよう。
ちょうどいいところにウサギの魔物が出てきたのでこんがり焼いて串刺しにしてレッドビーパウダーをかけて食べる。
もちろんアセナにも渡す。
「ちょっそんなに大胆にかけたら」
当たり前だが辛くなる。
アセナは別に辛いのは苦手ではないようで、別にこの程度も問題はないだろうが、、、
この後に問題がある。
この狼獣人は汗一つかかずに激辛になってしまったであろう肉を食べる。
そして完食した。
「おい」
呼ばれたら振り返る。
そして唇と唇の接触事故が起きる。
口直し、、、、
触れている場所が熱いのは、さっきの調味料のせいかアセナのせいかわからない。
また絡み合う舌までもが熱く感じ、溶かされていく。
この長い道のりで何回キスすることになるやら。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
作者のさえです。
いつも読んでいただきありがとうございます。
もしこの作品を面白い!推せる!など思っていただけたならお気に入り登録、投票をお願いします。
ガタゴトと馬車に揺られ、穏やかな旅路を進む。王都までは驚異の2週間だ。
ちなみに御者は村にいないことが多いので、とっ捕まえて雇うのは面倒だ。なので馬車を借り、もう一頭馬を買って旅に来たのだ。
コイツの名は、、、、『イノシン』だ!
またまた旨そうな名前をつけてしまったがイノシンさんに決定だ。
「頑張れよグルタミン、イノシン!」
二頭はフフンと得意げに鼻を鳴らし速度を上げた。
「また変な名前つけたのかよ」
「変とはなんだよ。僕にもこの子らにも失礼だぞ!!」
「はん」
狭い御者台にアセナに抱きしめられながら座るのは嫌ではない。
王都まではひたすら西へ進むのだが、村の周りの平原を抜けると北の森とつながる森が出てくる。
北の森ほどわんさかとモンスターが出てきてレベルも高い。というわけではないが、突き進むにはそれなりにモンスターにエンカウントして、そしてそれらはそれなりの強さを持つ相手だろう。
だが僕とアセナの敵ではない。馬車を止めて戦うことすら億劫なので近くにいることがわかった時点で魔法で焼き払う。
「また来るぞ」
アセナが耳をピクリと動かして何かを感じ取ったようだった。
またということは、先ほども出会った巨大蜂か?
火に耐性があり、激辛調味料になるレッドビーは厄介だ。剣で殺したらいいのだが、噴射される催涙スプレーのような霧で反撃される。そうなる前に殺すか、それを避けるか。
低空飛行、高速で飛んでくる蜂に向かってアセナが跳躍する。
そして蜂が反応するよりも早く、目と目の間、蜂でいう眉間に剣を突き刺した。
勢いは剣が刺さるために使われ、ピクピクとしながら羽の動きが止まる。
「瓶」
ドロップ品の激辛調味料をしっかりと摂っておくのだろう。
ドロっとしたような血を想像するかもしれないが、モンスターのドロップ品は理を覆して予想外なものが出てくることが多い。この蜂の場合、一味のような赤い粉末が落ちる。
風に舞ったり、吸い込んだりしないように瓶詰めする。
二本分とちょっとになりそうだ。
案の定三本目は満タンにならなかったので自分たちで使う分としよう。
ちょうどいいところにウサギの魔物が出てきたのでこんがり焼いて串刺しにしてレッドビーパウダーをかけて食べる。
もちろんアセナにも渡す。
「ちょっそんなに大胆にかけたら」
当たり前だが辛くなる。
アセナは別に辛いのは苦手ではないようで、別にこの程度も問題はないだろうが、、、
この後に問題がある。
この狼獣人は汗一つかかずに激辛になってしまったであろう肉を食べる。
そして完食した。
「おい」
呼ばれたら振り返る。
そして唇と唇の接触事故が起きる。
口直し、、、、
触れている場所が熱いのは、さっきの調味料のせいかアセナのせいかわからない。
また絡み合う舌までもが熱く感じ、溶かされていく。
この長い道のりで何回キスすることになるやら。
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