血迷わないでください義兄さん!悪役令息の弟に転生したので、兄と一緒に冒険者になります

さえ

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2 虐待

間違いないらしい。僕は転生したのだろう。このユーリ・シュラウドの体に乗り移ったみたいだ。

あのメイド長の名前が思い出せなくて言葉に詰まっていたら、'御坊ちゃまが大変なことに!'とかって叫びながら大慌てでどこかへ行った。

「いつまでそんなところで眠ってるつもりなのかしら?くだらない記憶がないとでも言いたいような演技をして」
さっきのメイドが誰かを連れてきた。

「夫人、そのような言い方は」
メイドが反論する。

「黙りなさい。使用人の分際で「ご、、ごめんなさい。すぐに起きます」」
気がついたらそんな言葉が出ていた。

メイドは黙り込んでしまっている。権力には勝てないのと、言いなりになる僕を憐れんでいるのだろう。

僕はユーリの記憶もあるのか。
ユーリの母親の衝撃的な言葉が最悪なことに僕に記憶を呼び起こした。ということなのだろう。
蓋をした記憶も蓋が無くなればどんどんと思い出す。間違いなく僕はユーリだ、、、でもユーリとして生きることを諦めたんだね、、、。


起きると言った建前起きるしかない。僕の五感が正しいのであれば怪我をしているような痛みはなく、極めて健康体だ。
そしてないより、この母であろう人物が怒ると危険だと僕の記憶が言っている。こんな子供の身体では暴力には勝てないだろう。

クゥ~
上体を起こすとお腹がなってしまった。

「はぁー、ほんとに、、、穀潰しが」
小声だったが確かにそう言った。

「そのような、、、」
毒親が使用人を睨む。

「ご飯を用意し「いらないわ」ま、、す」
顎で使用人を扉の方へ誘導する。

出て行け

ということだろう。

「私の言うことが聞けず、罰として部屋で反省する様に言えば、気持ちよくベッドでお昼寝。いつからそんないい身分になったのかしら」

ユーリの記憶ではベッドに自ら入って気持ちよく寝た記憶なんてない。ショックが大きかったのか'俺'に変わる前後の記憶はない。部屋に閉じ込められたのはなんとなく覚えている。

言わずもがな日本で言う小学生ぐらいの年齢の子供には相当衝撃だっただろう。

「明日から勉強はもちろんのこと社交界もあるのよ。今からセリフや身だしなみ、態度全ての準備をするわ。ご飯なんて食べてる時間はないの。きなさい」

腕を掴まれ、まだ成長段階であり、ろくに飯も食わしてもらえない体は簡単に引っ張られていく。

兄は意外となんでもこなし期待の的となり、弟は容姿学力共に兄に及ばない。だから僕への風当たりは強い。(そんな言葉で済ましていいのかはわからないが、、、)
兄は甘やかされて、そして我儘に育つ。ユーリはその我儘に振り回されて不憫なキャラであり、兄の巻き添いをくらい断罪される可哀想なキャラなのだ。

これって、僕グレてもいいんじゃね?グレてもいい育ち方してるんじゃん。ただ、記憶によると兄のラースに憧れてたようだ。兄は弟を見下してはいたが、憧れる弟に悪い印象はなく、弟の性格もあってか関係は良好だ。それゆえ、どんな我儘でも従ったのだろう。


さて、僕は何をしたらいいのだろう。
勉強、兄さん、破滅エンド、、、色々な単語が浮かび上がる。

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