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第一章:元聖女と渡鴉旅団
エルナ達について
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予想外の話題に動揺しまくっていたエルナはその空気を変えるように咳払いをした。
「コホン……え~と、話は戻るけれど、私が所属しているチームは〝渡鴉旅団〟と言うの。周りからは〝渡鴉〟もしくは〝旅団〟って呼ばれてるわね」
「渡鴉旅団……ですか」
「そう、渡鴉旅団♪︎名前を考えたのはシドで、由来は〝渡鴉のように自由に世界を旅して回る集団〟だと言っていたわ。チームリーダーはもちろんシドよ」
「とても素晴らしい由来ですね!チームの方達も良い人達ばかりなのでしょうね」
「勿論よ!とは言ってもたった三人だけのチームなのだけれど」
エルナは苦笑混じりにそう言って頬をかいた。
「他の方は所属なさらないのですか?」
「いやぁ、それなんだけれど……実は何度も募集をかけてはいるんだけれどね?でも入ってくれたと思ったら直ぐに根を上げて抜けてっちゃうのよ」
「えぇ?!ど、どうしてですか?!」
「〝ついていけない〟だそうよ」
そう話すエルナの言葉にシャルロットはそれ程までに渡鴉旅団が過酷なチームなのかと疑問に思った。
しかし彼女のそんな疑問を払拭するようにエルナは苦虫を噛み潰したかのような表情を浮かべ話を続ける。
「〝依頼中は自由に行動出来ない〟だの〝討伐依頼を受けるなんて聞いてない〟だの、中には〝俺をリーダーにしてくれないから〟なんて理由で抜けてった奴もいたのよ?!おかしいでしょ!何なのよ〝依頼中は自由に行動出来ない〟って?!チームで活動してんだから勝手な行動は危険だって分かるでしょ!それに〝討伐依頼を受けるなんて聞いてない〟ってなに?!冒険者なんだから討伐依頼も受けるのは当たり前じゃないの!そして今思い返しても腹が立つわ!シドが主軸となって結成したチームなんだからシドがリーダーなのは当然じゃないの!と言うかそれを言ったあいつよりシドの方が何倍……いえ何十倍……何百……そう、何億倍もリーダーに相応しいわよ!そして何より─────」
ここまで息付く間もなく話し続けたエルナは一旦そこで言葉を区切ると、大きく息を吸ってから……まるで溜めに溜めた息吹を勢いよく放つ竜のように憤怒混じりの声でこう言い放った。
「自分の我儘が通じなかった腹いせにうちのチームの訳の分からない事実無根の悪評流してんじゃないわよ!!」
かなりの間その胸の内に溜め込んでいたであろう不満を大声で言い放ったエルナは呼吸を荒らげ肩で息をし始める。
その隣では彼女のあまりにも凄まじいマシンガントークにシャルロットが呆気に取られてしまっていた。
「そ、それは……とんだ災難でしたね……」
何とも言えない表情でそう話すシャルロットに、エルナは〝困惑させてごめんなさいね?〟と言ってから、大きなため息を吐いて力なく椅子へと座る。
「それもあってかチーム未所属の冒険者達はうちを敬遠するようになっちゃってね……お陰でうちは万年Eランクよ……未だに三人だけだから討伐依頼を受けることすら出来ないし……」
「三人だけでは受けられないのですか?」
「冒険者協会の取り決めでね……討伐依頼を受けるには最低でも四人いないと受けることが出来ないのよ。もしこっそり受けたなんてして、それがバレちゃった暁には、そのチームやパーティーはもちろん、その依頼の受注を許可したギルドまで罰せられてしまうわ。前に他のギルドであったのよ……秘密裏に条件人数を満たしてないパーティーに討伐依頼の受注を許可して罰せられたギルドが」
「そのギルドはどうなったのですか?そもそも秘密裏に行っていて、どうしてそれを行っていると判明したんですか?」
シャルロットの質問にエルナはその時の事を思い出しながら説明をする。
「きっかけはとあるパーティーが討伐依頼の最中に全滅した事なのよね」
「全滅……」
「そのパーティー……と言うかチームはDランクのチームだったんだけど、そのパーティーが受けた討伐依頼はBランク以上のチームが条件の依頼だったのよ。まぁその事があってそのギルドは最初こそはぐらかしたり誤魔化したりしてたらしいけれど、冒険者協会本部の監査が入った途端に次々と不正が出てきたそうよ」
「……」
「最初に言っていた条件人数未達成のパーティーやチームへの討伐依頼の斡旋はもちろん、条件ランク未達成チームへの依頼の斡旋、書類の偽造、本部への報告に対する虚偽申告、本部役員への贈賄、その他諸々の不正行為……上げるだけでキリが無い程だったそうよ」
「それは何とも……何とも言えないですね……」
不正を働きまくっていたギルドの話にシャルロットは何かしら言おうとしていたが、いくら考えても言葉が出てこなかったので結局はそう返すしか無かった。
それは話をしたエルナも同じく思っていたようで、何とも言えない表情を浮かべていた。
「まぁそんな事があってそのギルドは即刻解体……当時のギルドマスターはその責任を問われて今もまだ監獄生活を送っているらしいわ。ギルド役員達も捕まって、まぁこっちは出所したそうだけれど再びギルドに関わることは無さそうね。その時の話は既に他のギルドにまで知れ渡っちゃってるし、面接を受けようものなら書類審査で弾かれちゃうだろうしね」
「そのギルドに所属されていた冒険者さん達はどうなったのでしょう?」
「彼らについては揃って冒険者資格を剥奪されたそうよ。その内の何人かは別のギルドで資格を取り直そうとしたそうだけれど、どれも良い結果は聞かなかったわね。まぁ当然よね……あれ程の不正を当たり前のようにしてきた冒険者を欲しがるギルドは何処にも居ないわ。欲しがるとしたら闇ギルドくらいのものじゃない?」
エルナはそこまで話すと、〝まぁその闇ギルドも今ではあるかどうか分からないけれど〟と、そう補足をした。
その補足に疑問を抱いたシャルロットがその事について尋ねると、エルナは苦笑混じりにこう答える。
「そのギルドの摘発ついでに闇ギルドの摘発も行われたのよ。当時存在していた闇ギルドの連中は正に青天の霹靂だったでしょうね……だってそれまで何事もなく暗躍していたのに、突然本部の役員やら冒険者達やらが一斉に乗り込んできたんだもの」
そう言ってクスリと笑うエルナ。
まるで実際に見たかのように話すエルナに不思議に思ったシャルロットに対し、彼女は悪戯っぽい笑みを浮かべながらこう話す。
「だってその一斉摘発に私達も参加してたもの」
「そうだったんですか?!」
「えぇ、そうよ。シドもロンもノリノリで乗り込んでって……あの時ばかりは闇ギルドの連中が可哀想に思えたわ。だってシドもロンも容赦無かったもの」
まだシド達の冒険者としての姿を見た事がないシャルロットはその時のことを想像する事が出来なかったが、エルナの話でそれ程までに過激な光景だったのだろうと思い思わずエルナ同様苦笑を浮かべてしまった。
「まっ、お陰でここらの治安が良くなったから良かったと言えば良かったけれどね~」
エルナが最後にそう言ったタイミングでロンが食事を乗せたトレイを持って部屋へと参上した。
そして仲良く話すシャルロットとエルナを見てキョトンとすると共に、シャルロットが元気になったことにホッと安堵していた。
「何だよ~、俺らがいない間に随分と仲良くなったみてぇじゃん?」
「まぁね~♪︎……っと、紹介が途中だったわね。シャル、彼がうちのチームメンバーの一人である〝ロン・カルヴァール〟よ。気軽にロンって呼んでも良いわよ」
「は、初めましてロンさん。私、シャルロットと言います。この度は助けて頂き誠にありがとうございます」
「良いって良いって。それにあんたの事に気づいたのはシドだ。礼ならシドに言ってやってくれ。つーかいつの間に愛称で呼ぶ仲になってたんかよ?」
「ふふーん♪︎羨ましいでしょ~?」
「あ、あの……ロンさんも宜しければ私の事は〝シャル〟と呼んで下さい」
「おう!ありがたくそう呼ばせて貰うぜシャル。ところで飯持ってきたんだけど食べるよな?」
「あ、はい。頂きます」
ロンが持ってきたのは粥であった。
しかしただの粥ではなく、その色は僅かに黄色い─────これは卵粥という粥に卵を入れたものであった。
せっかくなら病み上がりであっても美味しい料理をと思い至ったギルド所属の料理長の機転によるものである。
ロンがその卵粥をベッド脇のテーブルへと置くと、エルナがシャルロットに自分で食べられるかを問いかけた。
「どう?自分で食べられそう?」
「そうしたいのですが……すみません、まだ少し身体の自由が効かなくて……」
「謝らなくても良いわ。一週間近く眠っていたのだからそうなってしまうのも無理は無い話だから。それじゃあ私が食べさせてあげるわね♪︎」
「はい、宜しくお願いします」
そうしてシャルロットはエルナに卵粥を食べさせて貰うこととなった。
卵粥を口に含んだシャルロットはその美味しさに思わず表情を輝かせ、それを見たエルナとロンは互いに顔を見合せて満足そうに頷くのであった。
「コホン……え~と、話は戻るけれど、私が所属しているチームは〝渡鴉旅団〟と言うの。周りからは〝渡鴉〟もしくは〝旅団〟って呼ばれてるわね」
「渡鴉旅団……ですか」
「そう、渡鴉旅団♪︎名前を考えたのはシドで、由来は〝渡鴉のように自由に世界を旅して回る集団〟だと言っていたわ。チームリーダーはもちろんシドよ」
「とても素晴らしい由来ですね!チームの方達も良い人達ばかりなのでしょうね」
「勿論よ!とは言ってもたった三人だけのチームなのだけれど」
エルナは苦笑混じりにそう言って頬をかいた。
「他の方は所属なさらないのですか?」
「いやぁ、それなんだけれど……実は何度も募集をかけてはいるんだけれどね?でも入ってくれたと思ったら直ぐに根を上げて抜けてっちゃうのよ」
「えぇ?!ど、どうしてですか?!」
「〝ついていけない〟だそうよ」
そう話すエルナの言葉にシャルロットはそれ程までに渡鴉旅団が過酷なチームなのかと疑問に思った。
しかし彼女のそんな疑問を払拭するようにエルナは苦虫を噛み潰したかのような表情を浮かべ話を続ける。
「〝依頼中は自由に行動出来ない〟だの〝討伐依頼を受けるなんて聞いてない〟だの、中には〝俺をリーダーにしてくれないから〟なんて理由で抜けてった奴もいたのよ?!おかしいでしょ!何なのよ〝依頼中は自由に行動出来ない〟って?!チームで活動してんだから勝手な行動は危険だって分かるでしょ!それに〝討伐依頼を受けるなんて聞いてない〟ってなに?!冒険者なんだから討伐依頼も受けるのは当たり前じゃないの!そして今思い返しても腹が立つわ!シドが主軸となって結成したチームなんだからシドがリーダーなのは当然じゃないの!と言うかそれを言ったあいつよりシドの方が何倍……いえ何十倍……何百……そう、何億倍もリーダーに相応しいわよ!そして何より─────」
ここまで息付く間もなく話し続けたエルナは一旦そこで言葉を区切ると、大きく息を吸ってから……まるで溜めに溜めた息吹を勢いよく放つ竜のように憤怒混じりの声でこう言い放った。
「自分の我儘が通じなかった腹いせにうちのチームの訳の分からない事実無根の悪評流してんじゃないわよ!!」
かなりの間その胸の内に溜め込んでいたであろう不満を大声で言い放ったエルナは呼吸を荒らげ肩で息をし始める。
その隣では彼女のあまりにも凄まじいマシンガントークにシャルロットが呆気に取られてしまっていた。
「そ、それは……とんだ災難でしたね……」
何とも言えない表情でそう話すシャルロットに、エルナは〝困惑させてごめんなさいね?〟と言ってから、大きなため息を吐いて力なく椅子へと座る。
「それもあってかチーム未所属の冒険者達はうちを敬遠するようになっちゃってね……お陰でうちは万年Eランクよ……未だに三人だけだから討伐依頼を受けることすら出来ないし……」
「三人だけでは受けられないのですか?」
「冒険者協会の取り決めでね……討伐依頼を受けるには最低でも四人いないと受けることが出来ないのよ。もしこっそり受けたなんてして、それがバレちゃった暁には、そのチームやパーティーはもちろん、その依頼の受注を許可したギルドまで罰せられてしまうわ。前に他のギルドであったのよ……秘密裏に条件人数を満たしてないパーティーに討伐依頼の受注を許可して罰せられたギルドが」
「そのギルドはどうなったのですか?そもそも秘密裏に行っていて、どうしてそれを行っていると判明したんですか?」
シャルロットの質問にエルナはその時の事を思い出しながら説明をする。
「きっかけはとあるパーティーが討伐依頼の最中に全滅した事なのよね」
「全滅……」
「そのパーティー……と言うかチームはDランクのチームだったんだけど、そのパーティーが受けた討伐依頼はBランク以上のチームが条件の依頼だったのよ。まぁその事があってそのギルドは最初こそはぐらかしたり誤魔化したりしてたらしいけれど、冒険者協会本部の監査が入った途端に次々と不正が出てきたそうよ」
「……」
「最初に言っていた条件人数未達成のパーティーやチームへの討伐依頼の斡旋はもちろん、条件ランク未達成チームへの依頼の斡旋、書類の偽造、本部への報告に対する虚偽申告、本部役員への贈賄、その他諸々の不正行為……上げるだけでキリが無い程だったそうよ」
「それは何とも……何とも言えないですね……」
不正を働きまくっていたギルドの話にシャルロットは何かしら言おうとしていたが、いくら考えても言葉が出てこなかったので結局はそう返すしか無かった。
それは話をしたエルナも同じく思っていたようで、何とも言えない表情を浮かべていた。
「まぁそんな事があってそのギルドは即刻解体……当時のギルドマスターはその責任を問われて今もまだ監獄生活を送っているらしいわ。ギルド役員達も捕まって、まぁこっちは出所したそうだけれど再びギルドに関わることは無さそうね。その時の話は既に他のギルドにまで知れ渡っちゃってるし、面接を受けようものなら書類審査で弾かれちゃうだろうしね」
「そのギルドに所属されていた冒険者さん達はどうなったのでしょう?」
「彼らについては揃って冒険者資格を剥奪されたそうよ。その内の何人かは別のギルドで資格を取り直そうとしたそうだけれど、どれも良い結果は聞かなかったわね。まぁ当然よね……あれ程の不正を当たり前のようにしてきた冒険者を欲しがるギルドは何処にも居ないわ。欲しがるとしたら闇ギルドくらいのものじゃない?」
エルナはそこまで話すと、〝まぁその闇ギルドも今ではあるかどうか分からないけれど〟と、そう補足をした。
その補足に疑問を抱いたシャルロットがその事について尋ねると、エルナは苦笑混じりにこう答える。
「そのギルドの摘発ついでに闇ギルドの摘発も行われたのよ。当時存在していた闇ギルドの連中は正に青天の霹靂だったでしょうね……だってそれまで何事もなく暗躍していたのに、突然本部の役員やら冒険者達やらが一斉に乗り込んできたんだもの」
そう言ってクスリと笑うエルナ。
まるで実際に見たかのように話すエルナに不思議に思ったシャルロットに対し、彼女は悪戯っぽい笑みを浮かべながらこう話す。
「だってその一斉摘発に私達も参加してたもの」
「そうだったんですか?!」
「えぇ、そうよ。シドもロンもノリノリで乗り込んでって……あの時ばかりは闇ギルドの連中が可哀想に思えたわ。だってシドもロンも容赦無かったもの」
まだシド達の冒険者としての姿を見た事がないシャルロットはその時のことを想像する事が出来なかったが、エルナの話でそれ程までに過激な光景だったのだろうと思い思わずエルナ同様苦笑を浮かべてしまった。
「まっ、お陰でここらの治安が良くなったから良かったと言えば良かったけれどね~」
エルナが最後にそう言ったタイミングでロンが食事を乗せたトレイを持って部屋へと参上した。
そして仲良く話すシャルロットとエルナを見てキョトンとすると共に、シャルロットが元気になったことにホッと安堵していた。
「何だよ~、俺らがいない間に随分と仲良くなったみてぇじゃん?」
「まぁね~♪︎……っと、紹介が途中だったわね。シャル、彼がうちのチームメンバーの一人である〝ロン・カルヴァール〟よ。気軽にロンって呼んでも良いわよ」
「は、初めましてロンさん。私、シャルロットと言います。この度は助けて頂き誠にありがとうございます」
「良いって良いって。それにあんたの事に気づいたのはシドだ。礼ならシドに言ってやってくれ。つーかいつの間に愛称で呼ぶ仲になってたんかよ?」
「ふふーん♪︎羨ましいでしょ~?」
「あ、あの……ロンさんも宜しければ私の事は〝シャル〟と呼んで下さい」
「おう!ありがたくそう呼ばせて貰うぜシャル。ところで飯持ってきたんだけど食べるよな?」
「あ、はい。頂きます」
ロンが持ってきたのは粥であった。
しかしただの粥ではなく、その色は僅かに黄色い─────これは卵粥という粥に卵を入れたものであった。
せっかくなら病み上がりであっても美味しい料理をと思い至ったギルド所属の料理長の機転によるものである。
ロンがその卵粥をベッド脇のテーブルへと置くと、エルナがシャルロットに自分で食べられるかを問いかけた。
「どう?自分で食べられそう?」
「そうしたいのですが……すみません、まだ少し身体の自由が効かなくて……」
「謝らなくても良いわ。一週間近く眠っていたのだからそうなってしまうのも無理は無い話だから。それじゃあ私が食べさせてあげるわね♪︎」
「はい、宜しくお願いします」
そうしてシャルロットはエルナに卵粥を食べさせて貰うこととなった。
卵粥を口に含んだシャルロットはその美味しさに思わず表情を輝かせ、それを見たエルナとロンは互いに顔を見合せて満足そうに頷くのであった。
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