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エピローグ
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婚礼の準備は着々と整っていく。グゥェンドラには、なすすべがなかった。そこで、グゥェンドラは考えはじめた。
何故私は、この結婚が気に入らないのだろう。
原因は、黒髪の男が、菫色の王子と交わったところにある。
そこから考えられることは、自分の夫が他の人間と交わるのが嫌、自分の夫が男と交わるのが嫌、あるいは、黒髪の男が他の人間と交わるのが嫌、黒髪の男が男と交わるのが嫌、かのどれかである。どれも真実なのかもしれない。
グゥェンドラは、城の図書室へ行った。
鍵のかかったところを、こっそり開けて少しずつ禁制の魔術書を読み耽った。書いてあることには嫌悪を感じたが、とにかく読み続けていた。
そのうちに、グゥェンドラには黒い男が樽で空を飛んだり、どんな鍵でも開けたりできる方法が理解できるようになった。同じ事をするにも様々な方法があることがわかった。
必ずしも恐ろしげな犠牲なしに、同じ効果を得られることがわかった。グゥェンドラは、それでも黒い男が選んだ方法は使わないことにした。
新月の晩が来た。
グゥェンドラは、やはりぐっすりと眠っていた。
目を開けると、黒い髪の男がいた。男は衣装を持っていなかった。
「俺がどうやってここへ来たのか、お前は既に知っている」
グゥェンドラは頷いた。
「では、どうしてここへ来たのか、お前は知っているか」
グゥェンドラは首を振った。黒い男は訊いた。
「知りたいか」
グゥェンドラは暫し沈思し、頷いた。
「お前と、この王国を手に入れようと思ったのだ。だが、甥が手に入れることになった。俺との契約はあと2月残っているが、俺はここで残りの期間を破棄する。あとは、好きにするがよい」
「あなたと王子は愛し合っているではありませんか」
グゥェンドラは言った。黒い男は面白そうに笑った。
「お互いの体が気に入っているだけだ。どのみち生涯連れそう訳にはいかない。あれが愛すべきは、お前だ」
グゥェンドラは、黒い男をじっと見た。見返す目は、何の感情も映していなかった。
「あなたが契約を破棄しても」
グゥェンドラは黒い男に手を伸ばした。
「私は神に誓っています。取り消しはできません」
黒い男の髪に触れた。さらさらと音をたてて流れていく。
「婚儀に当って、今まで教授していただいた集大成としての、仕上げを要求します」
腕を黒い男の首にかけ、引き寄せた。
グゥェンドラは目を閉じて、男の唇を探った。柔らかい、温かいものが、そっとグゥェンドラの唇に重なった。さらに柔らかいものが、唇を割って口内に入り込み、グゥェンドラの舌と絡み合った。
グゥェンドラの身体が震え、熱を帯びた。男の舌を激しく求めようとする。男のペースは乱れなかった。緩やかに、唇で唇を探っている。グゥェンドラの手は、男の素肌を求めて服の隙間から侵入しようとしていた。隙間はなかなか見つからない。
ふと、男の手が両頬から動かないのに気付いて、グゥェンドラは焦りを覚えた。自分で自分の寝巻きを剥ぎ取り、ぴったりと身体を黒い男に押し付けた。片腕で黒い男にしがみつき、片手で男の股間を探った。
男の唇がグゥェンドラから離れた。
「俺がやる。大人しくしていなさい」
グゥェンドラは大人しくなった。黒い男は、グゥェンドラに唇を重ねながら、自らの服を脱いでいった。やがて、黒い男の素肌がグゥェンドラに触れた。
グゥェンドラの喉が、胸が、その下が、熱く快感を訴えた。
黒い男がグゥェンドラの中へ入ってきた。するりと。
そして、グゥェンドラは未亡人であったときに交わったバレリーナを思い出した。
グゥェンドラと王子は婚礼を行った。
婚姻の手続きの一環として、2人は特別に設えられた寝室へ入った。ぞろぞろと、諸侯がついてきた。立会人である。
二国が婚姻の契約を結ぶというのは、形だけに留まらなかった。
証拠として、最も確実なものが、二国間の子である。しかしながら、子というものはすぐ出来るものではないので、その前段階として、子を作る行為を立会してもらうことで、契約の実を得た証明に代えることになるのである。
グゥェンドラたちが特別に設えられた寝室へ入ったのもそのためで、そこには馬鹿げているほど巨大な高級寝台が中央に据え付けてあり、周囲に綱が張ってあって、他には何もなかった。綱が張ってあるのは、確実に寝台の2人を隔離するためである。入るな、という意味である。
グゥェンドラと王子は、そこから一旦控え室へ入って、儀式用の厚い、豪華な寝巻きに着替えた。2人は再び寝室へ入ると、衣服を脱がずに寝台へ横たわった。寝台には掛布団がなかった。その代わり、王子の寝巻きの裾が長く、ゆったりとして、ぶしつけな諸侯の視線から、グゥェンドラの股間を隠す役割をした。
王子はグゥェンドラと黒い男の関係を知らない筈だった。グゥェンドラは黒い男から、そう聞いていた。
知っていたにしても、諸侯の手前、儀式に当っては、幾つかの作法を守るよう指示があった。その作法については、宮廷の花嫁修行でも教わっていた。
グゥェンドラは、脚の付け根に力を入れて、王子のそれが容易に入らないように踏ん張った。あまりするすると入っても、あまり固くて入らなくても、よくないのだそうである。王子も、グゥェンドラの動きに合わせて、そろそろと己をグゥェンドラの中に埋めようとする。グゥェンドラの作る苦痛の表情に気兼ねしているようである。
それでも、立会人が飽きない程度に、王子とグゥェンドラは無事に寝室の儀式を終えた。
立会人たちが帰るのを見送った後で、グゥェンドラたちも各々の寝室へ引き取った。各々の寝室で休むのが習いなのである。
グゥェンドラは、式の気疲れで、すぐに眠ってしまった。
夢を見た。
グゥェンドラは、翼の生えた龍に乗って、天地を駆け巡っていた。肌に触れる風は心地よく、龍の背中も座り心地がよかった。龍は草原を横切り、山を越え、最後に大河へ飛び込んだ。水がグゥェンドラの肌にまとわりつく。流れる水に身を任せる快感。
水中でも呼吸ができた。花嫁修行の中に、水中呼吸法というのがあった。身体を水と同化させることで、身体を水中に耐えるものにするのである。身体の穴という穴に水が流れ込んだ。グゥェンドラは力を抜いて水を迎え入れた。全身が快感に包まれる。
ピチャピチャ。水の撥ねる音がした。
ここは水中なのに、と思った瞬間、目が覚めた。
水中呼吸法なんて、ない。グゥェンドラは、花嫁の寝室の寝台に横たわっていた。眠る前と変わらない。しかし、今は来客が2人あった。王子と、黒い髪の男。
王子はグゥェンドラの唇に舌をねじ込んでいた。その顔は恍惚に満ちて目を閉じている。王子の股間を黒い髪の男が咥えていたのである。黒い髪の男の股間のものは、あやまたずグゥェンドラの身体に入っていた。
奇妙な三角形。グゥェンドラは、目が合った時に、何と言おうか考え始めた。
何故私は、この結婚が気に入らないのだろう。
原因は、黒髪の男が、菫色の王子と交わったところにある。
そこから考えられることは、自分の夫が他の人間と交わるのが嫌、自分の夫が男と交わるのが嫌、あるいは、黒髪の男が他の人間と交わるのが嫌、黒髪の男が男と交わるのが嫌、かのどれかである。どれも真実なのかもしれない。
グゥェンドラは、城の図書室へ行った。
鍵のかかったところを、こっそり開けて少しずつ禁制の魔術書を読み耽った。書いてあることには嫌悪を感じたが、とにかく読み続けていた。
そのうちに、グゥェンドラには黒い男が樽で空を飛んだり、どんな鍵でも開けたりできる方法が理解できるようになった。同じ事をするにも様々な方法があることがわかった。
必ずしも恐ろしげな犠牲なしに、同じ効果を得られることがわかった。グゥェンドラは、それでも黒い男が選んだ方法は使わないことにした。
新月の晩が来た。
グゥェンドラは、やはりぐっすりと眠っていた。
目を開けると、黒い髪の男がいた。男は衣装を持っていなかった。
「俺がどうやってここへ来たのか、お前は既に知っている」
グゥェンドラは頷いた。
「では、どうしてここへ来たのか、お前は知っているか」
グゥェンドラは首を振った。黒い男は訊いた。
「知りたいか」
グゥェンドラは暫し沈思し、頷いた。
「お前と、この王国を手に入れようと思ったのだ。だが、甥が手に入れることになった。俺との契約はあと2月残っているが、俺はここで残りの期間を破棄する。あとは、好きにするがよい」
「あなたと王子は愛し合っているではありませんか」
グゥェンドラは言った。黒い男は面白そうに笑った。
「お互いの体が気に入っているだけだ。どのみち生涯連れそう訳にはいかない。あれが愛すべきは、お前だ」
グゥェンドラは、黒い男をじっと見た。見返す目は、何の感情も映していなかった。
「あなたが契約を破棄しても」
グゥェンドラは黒い男に手を伸ばした。
「私は神に誓っています。取り消しはできません」
黒い男の髪に触れた。さらさらと音をたてて流れていく。
「婚儀に当って、今まで教授していただいた集大成としての、仕上げを要求します」
腕を黒い男の首にかけ、引き寄せた。
グゥェンドラは目を閉じて、男の唇を探った。柔らかい、温かいものが、そっとグゥェンドラの唇に重なった。さらに柔らかいものが、唇を割って口内に入り込み、グゥェンドラの舌と絡み合った。
グゥェンドラの身体が震え、熱を帯びた。男の舌を激しく求めようとする。男のペースは乱れなかった。緩やかに、唇で唇を探っている。グゥェンドラの手は、男の素肌を求めて服の隙間から侵入しようとしていた。隙間はなかなか見つからない。
ふと、男の手が両頬から動かないのに気付いて、グゥェンドラは焦りを覚えた。自分で自分の寝巻きを剥ぎ取り、ぴったりと身体を黒い男に押し付けた。片腕で黒い男にしがみつき、片手で男の股間を探った。
男の唇がグゥェンドラから離れた。
「俺がやる。大人しくしていなさい」
グゥェンドラは大人しくなった。黒い男は、グゥェンドラに唇を重ねながら、自らの服を脱いでいった。やがて、黒い男の素肌がグゥェンドラに触れた。
グゥェンドラの喉が、胸が、その下が、熱く快感を訴えた。
黒い男がグゥェンドラの中へ入ってきた。するりと。
そして、グゥェンドラは未亡人であったときに交わったバレリーナを思い出した。
グゥェンドラと王子は婚礼を行った。
婚姻の手続きの一環として、2人は特別に設えられた寝室へ入った。ぞろぞろと、諸侯がついてきた。立会人である。
二国が婚姻の契約を結ぶというのは、形だけに留まらなかった。
証拠として、最も確実なものが、二国間の子である。しかしながら、子というものはすぐ出来るものではないので、その前段階として、子を作る行為を立会してもらうことで、契約の実を得た証明に代えることになるのである。
グゥェンドラたちが特別に設えられた寝室へ入ったのもそのためで、そこには馬鹿げているほど巨大な高級寝台が中央に据え付けてあり、周囲に綱が張ってあって、他には何もなかった。綱が張ってあるのは、確実に寝台の2人を隔離するためである。入るな、という意味である。
グゥェンドラと王子は、そこから一旦控え室へ入って、儀式用の厚い、豪華な寝巻きに着替えた。2人は再び寝室へ入ると、衣服を脱がずに寝台へ横たわった。寝台には掛布団がなかった。その代わり、王子の寝巻きの裾が長く、ゆったりとして、ぶしつけな諸侯の視線から、グゥェンドラの股間を隠す役割をした。
王子はグゥェンドラと黒い男の関係を知らない筈だった。グゥェンドラは黒い男から、そう聞いていた。
知っていたにしても、諸侯の手前、儀式に当っては、幾つかの作法を守るよう指示があった。その作法については、宮廷の花嫁修行でも教わっていた。
グゥェンドラは、脚の付け根に力を入れて、王子のそれが容易に入らないように踏ん張った。あまりするすると入っても、あまり固くて入らなくても、よくないのだそうである。王子も、グゥェンドラの動きに合わせて、そろそろと己をグゥェンドラの中に埋めようとする。グゥェンドラの作る苦痛の表情に気兼ねしているようである。
それでも、立会人が飽きない程度に、王子とグゥェンドラは無事に寝室の儀式を終えた。
立会人たちが帰るのを見送った後で、グゥェンドラたちも各々の寝室へ引き取った。各々の寝室で休むのが習いなのである。
グゥェンドラは、式の気疲れで、すぐに眠ってしまった。
夢を見た。
グゥェンドラは、翼の生えた龍に乗って、天地を駆け巡っていた。肌に触れる風は心地よく、龍の背中も座り心地がよかった。龍は草原を横切り、山を越え、最後に大河へ飛び込んだ。水がグゥェンドラの肌にまとわりつく。流れる水に身を任せる快感。
水中でも呼吸ができた。花嫁修行の中に、水中呼吸法というのがあった。身体を水と同化させることで、身体を水中に耐えるものにするのである。身体の穴という穴に水が流れ込んだ。グゥェンドラは力を抜いて水を迎え入れた。全身が快感に包まれる。
ピチャピチャ。水の撥ねる音がした。
ここは水中なのに、と思った瞬間、目が覚めた。
水中呼吸法なんて、ない。グゥェンドラは、花嫁の寝室の寝台に横たわっていた。眠る前と変わらない。しかし、今は来客が2人あった。王子と、黒い髪の男。
王子はグゥェンドラの唇に舌をねじ込んでいた。その顔は恍惚に満ちて目を閉じている。王子の股間を黒い髪の男が咥えていたのである。黒い髪の男の股間のものは、あやまたずグゥェンドラの身体に入っていた。
奇妙な三角形。グゥェンドラは、目が合った時に、何と言おうか考え始めた。
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