9 / 90
第2章 過去のふたり
9
しおりを挟む
「ユリウス!見て、今日グリーンハウスで貴方と同じ瞳の花が咲いたのよ!」
ユリウスがシラー領に来てから1年ほど経ったころ、ルフェルニアはグリーンハウスで、お目当ての色の花が咲いているのを見つけ、ユリウスに見せようと、せっせと新しい鉢植えに植え替えた。
すぐに知らせたくて、ノックもせずにユリウスの部屋に飛び入ったため、先客にユリウスの両親がいることに気づくのが遅れてしまった。
「ごめんなさい!」
ルフェルニアは慌てて謝ると、すぐに退室しようと踵を返す。
「ルフェ、おはよう。」
「ルフェルニア嬢、気にしなくて良いよ、こちらへおいで。」
「そうよ、気にしないで。ここであなたが帰ってしまったら、私たちがユリウスに怒られてしまうわ。」
優しく声をかけられたルフェルニアは、グリーンハウスから持ってきた花をおずおずとユリウスの目の前に差し出した。
「ユリウスと同じ色のお花がやっと咲いたから嬉しくって…。」
「ありがとう、とても嬉しいよ。」
ユリウスは変わらず無表情だったが、瞳が優しげに緩められる。
ルフェルニアはユリウスの変化の乏しい表情や声音から随分感情を読み取れるようになっていた。喜んでくれているようだ、とルフェルニアはにんまりする。
ユリウスらがしげしげとその花を見ていたら、後ろに控えていたシラー家の侍女が恐る恐る、といった表情で声をかけた。
「お嬢様、切り花にして飾ってはいかがでしょう?こちらで準備させていただきます。」
ルフェルニアがきょとんとすると「御病気の方に鉢植えのお花をお贈りするのはマナー違反にあたります」と侍女が眉を下げながらこっそり耳打ちをしてくれた。
「そうなのね…。でもまだこの色は1株しかないの。ユリウス、このお花がたくさん増えたら、花束にして渡すね。」
「うん、楽しみにしているよ。」
ルフェルニアとユリウスのやり取りを微笑ましく見守っていたサイラスが興味深げに尋ねた。
「この花はよく見るが、この色は珍しいな。これはルフェルニア嬢が育てたのかい?」
サイラスのその問いに、ルフェルニアは待っていました!とばかりに飛びついた。
「そうなんです!お花はね、いろいろと掛け合わせを変えると、違う色のお花が咲くことがあるから、グリーンハウスでたくさん育てているんです!」
「ルフェは良く植物を見ているんだね。色はランダムなの?」
先ほどルフェルニアが「やっと」と言ったのをユリウスは思い返す。
「ううん、まだ良くわからないけど、ルールがある気がするの。人の親子みたいに。例えば…ユリウス様は、サイラス様の透きとおるお空のような瞳と、アンナ様の雪のようにキラキラした髪をお持ちでしょう?」
ユリウスの綺麗な瞳と髪がお気に入りのルフェルニアは、うっとりと最大限の魅力を持って伝えた気でいたので、侍女が「公爵様御一家を植物に例えるなんて…」と青ざめていたことにちっとも気づかなかった。
「おもしろい考察だね。でも植物の成長を待つ必要があるから、目当ての色を見つけるには、なかなか時間と骨がかかりそうだ。」
サイラスはルフェルニアの話しを実に興味深く思った。今まで、ガイア王国において研究が進んできた植物学は、野山に自生している人の役に立つ植物を新しく見つけ出して、その効能を分析することが主だった。だから”目当ての植物を自分で作る”という考えが物珍しく感じたのだ。
「普通の土だったら、そうかもしれませんが、土に魔力をたくさん込めると、植物の成長が速くなるので、かかる時間を短くすることができます。それに、たくさん同じ植物を繰り返し育てていると、たま~に変わった植物が出てくることがあるんですよ!それがとってもおもしろくて楽しいです!」
ルフェルニアは、自慢げに胸をそり返した。
この世界のあらゆる物質には”魔力”が宿っている。
人は体内で生成する魔力を、物質に込め、そしてその物質に込めた魔力を操作・放出することで、魔法を使うことができる。全員が等しく魔法を使えるわけではなく、もともと物質に宿っている魔力との相性により、使える魔法が異なってくる。
例えば、水に宿る魔力と相性の良い者は、水を操ることができ、魔力が強ければそれを凍らしたり蒸発させたりできる。鉱石に宿る魔力と相性の良い者は、鉱石の形状を変えることができ、魔力が強ければその鉱石に含まれている不純物などを外に弾き出すことができるため、鉱石の加工業者から重用されている。
ただし、人の使う魔法は万能ではない。魔力の相性により物質に干渉できるが、生物に直接的に影響を与える魔法は人の魔力では不可能とされている。
一方で、植物に宿る魔力は生物に影響を与えるものもあり、人に対し好転的な反応を見せるものは薬草として重宝され、熱心に研究が進められていた。
さて、ルフェルニアの魔力は”土”との相性が良かった。
ユリウスが来るまでのひとりの時間、魔法の練習を兼ねて、グリーンハウスで育てている植物の土に魔力を込めて遊んでいた。ただ、込めた割に土から魔力を放出させることをしなかったので、魔力が土にどんどん蓄積されていった。
すると通常より、植物の成長が速く、そして大きくなるではないか。次々芽吹くのが面白くて、ひたすら種を蒔きまくり、種を収穫した。
同じ植物を繰り返し目にしているうちに、花の色が変わったり、突然変な植物が出てきたりする、ということに気づいてからは、”狙った個体”を創り出すことにルフェルニアはすっかりはまっていた。
「なるほど!植物の生育には土壌も影響していたのか。植物に直接的に干渉できなくても、土壌を経由して間接的に干渉することができるなんて、とっても面白い話を聞かせてもらったよ。君はすごい人だね。」
サイラスは本当に感心したように、話を聞いてくれるので、ルフェルニアはすっかり上機嫌だった。
ユリウスの次の一言を聞くまでは。
ユリウスがシラー領に来てから1年ほど経ったころ、ルフェルニアはグリーンハウスで、お目当ての色の花が咲いているのを見つけ、ユリウスに見せようと、せっせと新しい鉢植えに植え替えた。
すぐに知らせたくて、ノックもせずにユリウスの部屋に飛び入ったため、先客にユリウスの両親がいることに気づくのが遅れてしまった。
「ごめんなさい!」
ルフェルニアは慌てて謝ると、すぐに退室しようと踵を返す。
「ルフェ、おはよう。」
「ルフェルニア嬢、気にしなくて良いよ、こちらへおいで。」
「そうよ、気にしないで。ここであなたが帰ってしまったら、私たちがユリウスに怒られてしまうわ。」
優しく声をかけられたルフェルニアは、グリーンハウスから持ってきた花をおずおずとユリウスの目の前に差し出した。
「ユリウスと同じ色のお花がやっと咲いたから嬉しくって…。」
「ありがとう、とても嬉しいよ。」
ユリウスは変わらず無表情だったが、瞳が優しげに緩められる。
ルフェルニアはユリウスの変化の乏しい表情や声音から随分感情を読み取れるようになっていた。喜んでくれているようだ、とルフェルニアはにんまりする。
ユリウスらがしげしげとその花を見ていたら、後ろに控えていたシラー家の侍女が恐る恐る、といった表情で声をかけた。
「お嬢様、切り花にして飾ってはいかがでしょう?こちらで準備させていただきます。」
ルフェルニアがきょとんとすると「御病気の方に鉢植えのお花をお贈りするのはマナー違反にあたります」と侍女が眉を下げながらこっそり耳打ちをしてくれた。
「そうなのね…。でもまだこの色は1株しかないの。ユリウス、このお花がたくさん増えたら、花束にして渡すね。」
「うん、楽しみにしているよ。」
ルフェルニアとユリウスのやり取りを微笑ましく見守っていたサイラスが興味深げに尋ねた。
「この花はよく見るが、この色は珍しいな。これはルフェルニア嬢が育てたのかい?」
サイラスのその問いに、ルフェルニアは待っていました!とばかりに飛びついた。
「そうなんです!お花はね、いろいろと掛け合わせを変えると、違う色のお花が咲くことがあるから、グリーンハウスでたくさん育てているんです!」
「ルフェは良く植物を見ているんだね。色はランダムなの?」
先ほどルフェルニアが「やっと」と言ったのをユリウスは思い返す。
「ううん、まだ良くわからないけど、ルールがある気がするの。人の親子みたいに。例えば…ユリウス様は、サイラス様の透きとおるお空のような瞳と、アンナ様の雪のようにキラキラした髪をお持ちでしょう?」
ユリウスの綺麗な瞳と髪がお気に入りのルフェルニアは、うっとりと最大限の魅力を持って伝えた気でいたので、侍女が「公爵様御一家を植物に例えるなんて…」と青ざめていたことにちっとも気づかなかった。
「おもしろい考察だね。でも植物の成長を待つ必要があるから、目当ての色を見つけるには、なかなか時間と骨がかかりそうだ。」
サイラスはルフェルニアの話しを実に興味深く思った。今まで、ガイア王国において研究が進んできた植物学は、野山に自生している人の役に立つ植物を新しく見つけ出して、その効能を分析することが主だった。だから”目当ての植物を自分で作る”という考えが物珍しく感じたのだ。
「普通の土だったら、そうかもしれませんが、土に魔力をたくさん込めると、植物の成長が速くなるので、かかる時間を短くすることができます。それに、たくさん同じ植物を繰り返し育てていると、たま~に変わった植物が出てくることがあるんですよ!それがとってもおもしろくて楽しいです!」
ルフェルニアは、自慢げに胸をそり返した。
この世界のあらゆる物質には”魔力”が宿っている。
人は体内で生成する魔力を、物質に込め、そしてその物質に込めた魔力を操作・放出することで、魔法を使うことができる。全員が等しく魔法を使えるわけではなく、もともと物質に宿っている魔力との相性により、使える魔法が異なってくる。
例えば、水に宿る魔力と相性の良い者は、水を操ることができ、魔力が強ければそれを凍らしたり蒸発させたりできる。鉱石に宿る魔力と相性の良い者は、鉱石の形状を変えることができ、魔力が強ければその鉱石に含まれている不純物などを外に弾き出すことができるため、鉱石の加工業者から重用されている。
ただし、人の使う魔法は万能ではない。魔力の相性により物質に干渉できるが、生物に直接的に影響を与える魔法は人の魔力では不可能とされている。
一方で、植物に宿る魔力は生物に影響を与えるものもあり、人に対し好転的な反応を見せるものは薬草として重宝され、熱心に研究が進められていた。
さて、ルフェルニアの魔力は”土”との相性が良かった。
ユリウスが来るまでのひとりの時間、魔法の練習を兼ねて、グリーンハウスで育てている植物の土に魔力を込めて遊んでいた。ただ、込めた割に土から魔力を放出させることをしなかったので、魔力が土にどんどん蓄積されていった。
すると通常より、植物の成長が速く、そして大きくなるではないか。次々芽吹くのが面白くて、ひたすら種を蒔きまくり、種を収穫した。
同じ植物を繰り返し目にしているうちに、花の色が変わったり、突然変な植物が出てきたりする、ということに気づいてからは、”狙った個体”を創り出すことにルフェルニアはすっかりはまっていた。
「なるほど!植物の生育には土壌も影響していたのか。植物に直接的に干渉できなくても、土壌を経由して間接的に干渉することができるなんて、とっても面白い話を聞かせてもらったよ。君はすごい人だね。」
サイラスは本当に感心したように、話を聞いてくれるので、ルフェルニアはすっかり上機嫌だった。
ユリウスの次の一言を聞くまでは。
353
あなたにおすすめの小説
【完結】初恋相手に失恋したので社交から距離を置いて、慎ましく観察眼を磨いていたのですが
藍生蕗
恋愛
子供の頃、一目惚れした相手から素気無い態度で振られてしまったリエラは、異性に好意を寄せる自信を無くしてしまっていた。
しかし貴族令嬢として十八歳は適齢期。
いつまでも家でくすぶっている妹へと、兄が持ち込んだお見合いに応じる事にした。しかしその相手には既に非公式ながらも恋人がいたようで、リエラは衆目の場で醜聞に巻き込まれてしまう。
※ 本編は4万字くらいのお話です
※ 他のサイトでも公開してます
※ 女性の立場が弱い世界観です。苦手な方はご注意下さい。
※ ご都合主義
※ 性格の悪い腹黒王子が出ます(不快注意!)
※ 6/19 HOTランキング7位! 10位以内初めてなので嬉しいです、ありがとうございます。゚(゚´ω`゚)゚。
→同日2位! 書いてて良かった! ありがとうございます(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
P.S. 推し活に夢中ですので、返信は不要ですわ
汐瀬うに
恋愛
アルカナ学院に通う伯爵令嬢クラリスは、幼い頃から婚約者である第一王子アルベルトと共に過ごしてきた。しかし彼は言葉を尽くさず、想いはすれ違っていく。噂、距離、役割に心を閉ざしながらも、クラリスは自分の居場所を見つけて前へ進む。迎えたプロムの夜、ようやく言葉を選び、追いかけてきたアルベルトが告げたのは――遅すぎる本心だった。
※こちらの作品はカクヨム・アルファポリス・小説家になろうに並行掲載しています。
【完結】優しいあなたに、さようなら。二人目の婚約者は、私を殺そうとしている冷血公爵様でした
ゆきのひ
恋愛
伯爵令嬢であるディアの婚約者は、整った容姿と優しい性格で評判だった。だが、いつからか彼は、婚約者であるディアを差し置き、最近知り合った男爵令嬢を優先するようになっていく。
彼と男爵令嬢の一線を越えた振る舞いに耐え切れなくなったディアは、婚約破棄を申し出る。
そして婚約破棄が成った後、新たな婚約者として紹介されたのは、魔物を残酷に狩ることで知られる冷血公爵。その名に恐れをなして何人もの令嬢が婚約を断ったと聞いたディアだが、ある理由からその婚約を承諾する。
しかし、公爵にもディアにも秘密があった。
その秘密のせいで、ディアは命の危機を感じることになったのだ……。
※本作は「小説家になろう」さん、カクヨムさんにも投稿しています
※表紙画像はAIで作成したものです
婚約破棄されたので、もう誰の役にも立たないことにしました 〜静かな公爵家で、何もしない私の本当の人生が始まります〜
ふわふわ
恋愛
王太子の婚約者として、
完璧であることを求められ続けてきた令嬢エリシア。
だがある日、彼女は一方的に婚約を破棄される。
理由は簡単だった。
「君は役に立ちすぎた」から。
すべてを失ったはずの彼女が身を寄せたのは、
“静かな公爵”と呼ばれるアルトゥール・クロイツの屋敷。
そこで待っていたのは――
期待も、役割も、努力の強要もない日々だった。
前に出なくていい。
誰かのために壊れなくていい。
何もしなくても、ここにいていい。
「第二の人生……いえ、これからが本当の人生です」
婚約破棄ざまぁのその先で描かれる、
何者にもならなくていいヒロインの再生と、
放っておく優しさに満ちた静かな溺愛。
これは、
“役に立たなくなった”令嬢が、
ようやく自分として生き始める物語。
眠り姫は十年後、元婚約者の隣に別の令嬢を見つけました
鍛高譚
恋愛
幼い頃、事故に遭い10年間も眠り続けていた伯爵令嬢アーシア。目を覚ますと、そこは見知らぬ大人の世界。成長した自分の身体に戸惑い、周囲の変化に困惑する日々が始まる。
そんな彼女を支えるのは、10年前に婚約していた幼馴染のレオン。しかし、目覚めたアーシアに突きつけられたのは、彼がすでに新しい婚約者・リリアナと共に未来を築こうとしている現実だった――。
「本当に彼なの?」
目の前のレオンは、あの頃の優しい少年ではなく、立派な青年へと成長していた。
彼の隣には、才色兼備で知的な令嬢リリアナが寄り添い、二人の関係は既に「当然のもの」となっている。
アーシアは過去の婚約に縋るべきではないと分かりつつも、彼の姿を目にするたびに心がざわめく。
一方でレオンもまた、アーシアへの想いを完全に断ち切れてはいなかった。
幼い頃の約束と、10年間支え続けてくれたリリアナへの誠意――揺れ動く気持ちの狭間で、彼はどんな未来を選ぶのか。
「私の婚約者は、もう私のものではないの?」
「それでも私は……まだ、あなたを――」
10年間の空白が引き裂いた二人の関係。
心は10歳のまま、だけど身体は大人になったアーシアが、新たな愛を見つけるまでの物語。
運命の婚約者との再会は、果たして幸福をもたらすのか――?
涙と葛藤の三角関係ラブストーリー、ここに開幕!
白い結婚は終わりました。――崩れない家を築くまで
しおしお
恋愛
「干渉しないでくださいませ。その代わり、私も干渉いたしません」
崩れかけた侯爵家に嫁いだ私は、夫と“白い結婚”を結んだ。
助けない。口を出さない。責任は当主が負う――それが条件。
焦りと慢心から無謀な契約を重ね、家を傾かせていく夫。
私は隣に立ちながら、ただ見ているだけ。
放置された結果、彼は初めて自分の判断と向き合うことになる。
そして――
一度崩れかけた侯爵家は、「選び直す力」を手に入れた。
無理な拡張はしない。
甘い条件には飛びつかない。
不利な契約は、きっぱり拒絶する。
やがてその姿勢は王宮にも波及し、
高利契約に歪められた制度そのものを立て直すことに――。
ざまあは派手ではない。
けれど確実。
焦らせた者も、慢心した者も、
気づけば“選ばれない側”になっている。
これは、干渉しない約束から始まる静かな逆転劇。
そして、白い結婚を終え、信頼で立つ家へと変わっていく物語。
隣に立つという選択こそが、最大のざまあでした。
白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』
鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」
公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。
だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。
――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの?
何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。
しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。
それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。
そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。
温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。
そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。
「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」
「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」
離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。
そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。
婚約白紙?上等です!ローゼリアはみんなが思うほど弱くない!
志波 連
恋愛
伯爵令嬢として生まれたローゼリア・ワンドは婚約者であり同じ家で暮らしてきたひとつ年上のアランと隣国から留学してきた王女が恋をしていることを知る。信じ切っていたアランとの未来に決別したローゼリアは、友人たちの支えによって、自分の道をみつけて自立していくのだった。
親たちが子供のためを思い敷いた人生のレールは、子供の自由を奪い苦しめてしまうこともあります。自分を見つめ直し、悩み傷つきながらも自らの手で人生を切り開いていく少女の成長物語です。
本作は小説家になろう及びツギクルにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる