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2章 異世界オタクと人形達の街
23話 双六
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―カンダラ市営鉱山―
俺は木製のちゃっちい扉をどんどんと勢い良く叩くと、大声を出して中に潜んでいるだろう住人に子犬のような愛嬌さを持って話しかけた。
「おい、ごらぁ。出てこいや! 借りたもんは返さなきゃなァ?」
「ひぃいっ」
中から返事が聞こえた。ドタバタと物音がする。
ビンゴだぜ。
「ま、待ってくれ。今は、金がねぇんだ! ちょっと待ってくれれば、すぐ用意する」
俺はフレンドリーさを崩さずに朗らかに応えた。
「俺はな、嘘は嫌いなんだ」
「嘘じゃない! 絶対に払い切るから。信じてくれよ!」
俺は悲しかった。ドアの向こうで媚びている男は先日、ろくに契約書も見ずに俺と契約を結び借金をした。きちんと見ていればこういうことにはならなかったかもしれない。
だが、これは仕事だ。ビジネスである以上シビアにいかないといけない。
俺は純真な心を痛めながら言葉を紡ぐ。
「そうだなァ、そこまで言うなら信じてやるよぉ。アンドレー」
「なに?」
俺は横にいるフードを被った部下の名前を呼んだ。
「例のものの売却を実行しろ」
俺がそう言うと男は何かに気づいたのか絶望したような顔を浮かべてドアを勢い良く開けた。
「お、おい。もしかして、例のものって、あれか? あれを売るのか?」
口をパクパクさせながら動揺している。俺は心配だったので肩に手を置き、赤子をあやすようなミルキーボイスで囁いた。
「もちろんそうだ。当然だろ? お前はあれを担保にしたんだ。お前が払えないなら、それを売るまでだ」
俺は魔話から通知が来たので、失礼と断ってから連絡を受け取った。どうやら例のものが早くも売れたらしい。20秒も持たなかった。
「う、売れたのか?」
俺は天使のような微笑みを浮かべながら、メニューを操作して売却情報を可視状態にして表示してやった。
男はふるえながら表示を見入った。そこには、
【商品名】C92 KeriON 新刊セット 会場限定品(開封済み)
【売却主】和田健人
【売却価格】魔精石2個
【買取先】RK
男は俺の襟元を掴んで、身体を持ち上げた。
「てめぇ!! コンさんの新刊セットが魔精石2個とはどういうことだ。少なくとも200個はする逸品だぞ!!」
コンというのは、この同人誌の作者KeriONの呼び名だろう。ファンは大文字だけを取って読むらしい。
「アンドレー君」
「分かってる」
アンドレー君が絶対的な力で男の身体を押さえ付けた。か弱い俺がここまで自信満々に色々言えるのは彼がいるからだ。頼もしい奴め。
男はうめき声を上げると、怨念を吐いた。
「てめぇのことは絶対忘れねぇぞ。押しの同人誌を安売りされる屈辱、そっくりそのまま返してやる。いや、2倍だ。倍返しだ!」
俺は男の言葉を鼻で笑った。
「はっ、やってみろよ。そのときは土下座でも何でもしてやるからよぉぉぉ!!」
俺たちは男の部屋に押し入って金になりそうなものを差し押さえた。
ひぃ、ふぅ、みぃ。これでよし。
「じゃあ、優しい俺はこのくらいで終わりにしてあげるわ。来週また来るから、その時までに借金魔石50000個。ついでに利息の129159個。占めて、179159個。足が悪いし、180000個。出血大サービスで200000個って感じか? 耳を揃えて用意することだな」
俺は大きく高笑いしながら去っていった。愉快愉快。また金が集まった。
「許さねぇ。ぜってぇえに、許さねえ!!」
「くくくっ、ふっははははははははははははは」
――――――
「まさかここまで上手くいくとはな」
俺はアンドレー君と出会ってから、彼の協力を得て多くの金を得た。もちろん依存プレイだったのだが、怒るであろう松明様は何処かに雲隠れされている。悪事が露見することがなかった。
ちなみに松明様は最近ずっといない。去る前になんか話していた気がするが、眠くて忘れてしまった。どうしようもなく眠い時だったからな。
まあ正直に言うと、大人しくしてろということだったと思うが、まあいい。
ということで、俺はこの状況を好機だと理解した。夢の1等級までのし上がった俺がやった事業は金貸しである。それも1日1割という壮絶なものだ。
もちろん簡単にはいかない。いくら金があっても信用がなければ無理だし、そもそもこの利息で借りようとする奴はいない。
だからまず信用を得るために最強の金庫番、アンドレーを公表した。彼は囚人の中ではかなり有名らしく、その彼が守る金庫ならばと、借りる人も多かった。
次に1週間キャンペーンというのを行った。最初の1週間、利息をゼロにするというものだ。これでかなりの集客率を得た。
最後に契約書にちょっと小細工をした。契約書の量を六法全書並みにしたのだ。これで大抵の馬鹿は騙せる。
勿論そんな簡単に人が騙せるとは思ってなかった。だが俺の商売は成功した。してしまった。この3週間という短い期間で獄内有数の商業組織に成り上がったのだ。
アンドレー君が魔話を受けている。彼には俺の護衛兼秘書をやって貰っている。
本当だったら可愛い子が良かったんだが、正直彼と比べると強さが目劣りするからな。安全性が一番だ。
じゃあ、金はどこにあるのかと言うと、実は彼の身体の中にある。彼ら魔物は魔精石を自身の体に取り込み、そして必要な時に取り出すことができる。
お、なんかゴミが来たな。
「ヘヘ、おい双六ぅ? 随分と儲かってるらしいじゃねえか、あん?」
ざわざわと周りの人達が話し合って、人数が少なくなっていく。残ったのは酔狂な野次馬だけだ。
ちなみに双六というのは俺のことだ。由来は知らない。
たまにサイコロとも呼ばれる。
俺は道中でわざわざ挨拶してくれた素晴らしきゴミに返事を返してやった。
「ええ、ええ、お陰様でなぁ。もう少しで長者番付にでも載れそうだわ。ありがたいことだね」
モヒカン頭の男は血管をピキンと鳴らして、怒鳴り散らした。
「なぁ双六、金は年長者にあるべきだと思わねえか? お前みたいな、若者じゃなくな。ってことで、死ねよ、オラああ!!」
モヒカンがてきとうな理由で殴りかかってくる。護衛がいると知っていながらの襲撃。相当な手練か、もしくは馬鹿か。
まあ馬鹿だとしても、俺だけならば普通に死ぬだろう。種族が違うからな。
ま、俺だけならね。
「アンドレー」
その一言でアンドレー君はスケルトン特有のすばしっこさで、大男に飛び掛かる。流石に槍は使わないが、決して少なくはない衝撃が彼を襲った。
ゴミの体が後ろに吹っ飛び、露天にぶつかった。商品の山の中から這い出てきたゴミは服の汚れを落としてから、店主に謝罪の念を込めた金一封と、損害賠償の相談は後日にという旨を伝えてから、こちらに向きかえって言った。
「やはりあの魔物がいる限り無理そうか」
ゴミは暴力で訴えることに諦めたのか手をぶらぶらとさせて言った。
「おい双六。お前、騙されてるぞ。人間に手を貸す魔物などいない。早く手を引け」
俺はこの世界に来て唯一できた親友を馬鹿にされた怒りを怒鳴り散らした。
「てめぇにアンドレー君の何が分かるってんだよ。黙っとけ。俺は屈しないぞ。俺はナ●シカ的なあれなんだよ! 第一、アンドレー君がそういうことするわけないだろっ」
そういって博愛の精神が有り余っていることを強調するために、アンドレー君と肩を組んだ。アンドレー君が俺の首元に噛みつき、生気的ななにかを俺から吸い取っていく。
少しふらついた。だが、そういうところも愛おしい。
「いや、そういうところ!」
俺は大男に言い返してやった。
「あん、どういうところだよ。ったく、アンドレー君。こんな奴は放っておいて先に行こうぜ。先に」
「うん。分かった、僕のごは……マスター」
「いま、完璧に僕のごはんって言いかけてたぞ。もはやバレバレだよ。隠しきれてねえよ。おい、双六。お前、絶対騙されてるぞ!」
後ろでなんか言ってるが信用には値しないだろう。だって犯罪者だし。
ああいうのに構っている時間は俺にはない。なにせ今を時めく金融スターだからな。忙しくて仕方ない。
さてと、次の場所はどこかな。アンドレー君が口に発してもいないのに返事をくれた。
「4番街のあいつだよ」
優秀な秘書は心も読めるのか。この世界にきて3人目の読心術の使い手だが、これまでの経験の中で一番嬉しかった。
いや、ヒメルもよかったな。口ではあんな風に拒絶していたが、美少女に心を読まれて幻滅されるっていうのは中々理想的な展開だ。
さて、4番街のあいつか。俺は手元の回収先リストを見た。そこには色素薄めのグラマラスな女の写真が写っている。
そうかぁ。ひひ、あいつか。あれはいい女だったなぁ。特にニーソックスに包まれた脚は最高だった。二の腕フェチの俺でさえ、涎が出そうなくらいだった。
クク、担保には困らなそうだぜ。
俺は次の顧客のことを考えると幸せな気持ちに満たされた。
「じゃあ、行くか?」
「うん、そうしよう」
俺は歯茎をむき出しにして笑いながら、次のクライアントの元に歩き出した。
俺は木製のちゃっちい扉をどんどんと勢い良く叩くと、大声を出して中に潜んでいるだろう住人に子犬のような愛嬌さを持って話しかけた。
「おい、ごらぁ。出てこいや! 借りたもんは返さなきゃなァ?」
「ひぃいっ」
中から返事が聞こえた。ドタバタと物音がする。
ビンゴだぜ。
「ま、待ってくれ。今は、金がねぇんだ! ちょっと待ってくれれば、すぐ用意する」
俺はフレンドリーさを崩さずに朗らかに応えた。
「俺はな、嘘は嫌いなんだ」
「嘘じゃない! 絶対に払い切るから。信じてくれよ!」
俺は悲しかった。ドアの向こうで媚びている男は先日、ろくに契約書も見ずに俺と契約を結び借金をした。きちんと見ていればこういうことにはならなかったかもしれない。
だが、これは仕事だ。ビジネスである以上シビアにいかないといけない。
俺は純真な心を痛めながら言葉を紡ぐ。
「そうだなァ、そこまで言うなら信じてやるよぉ。アンドレー」
「なに?」
俺は横にいるフードを被った部下の名前を呼んだ。
「例のものの売却を実行しろ」
俺がそう言うと男は何かに気づいたのか絶望したような顔を浮かべてドアを勢い良く開けた。
「お、おい。もしかして、例のものって、あれか? あれを売るのか?」
口をパクパクさせながら動揺している。俺は心配だったので肩に手を置き、赤子をあやすようなミルキーボイスで囁いた。
「もちろんそうだ。当然だろ? お前はあれを担保にしたんだ。お前が払えないなら、それを売るまでだ」
俺は魔話から通知が来たので、失礼と断ってから連絡を受け取った。どうやら例のものが早くも売れたらしい。20秒も持たなかった。
「う、売れたのか?」
俺は天使のような微笑みを浮かべながら、メニューを操作して売却情報を可視状態にして表示してやった。
男はふるえながら表示を見入った。そこには、
【商品名】C92 KeriON 新刊セット 会場限定品(開封済み)
【売却主】和田健人
【売却価格】魔精石2個
【買取先】RK
男は俺の襟元を掴んで、身体を持ち上げた。
「てめぇ!! コンさんの新刊セットが魔精石2個とはどういうことだ。少なくとも200個はする逸品だぞ!!」
コンというのは、この同人誌の作者KeriONの呼び名だろう。ファンは大文字だけを取って読むらしい。
「アンドレー君」
「分かってる」
アンドレー君が絶対的な力で男の身体を押さえ付けた。か弱い俺がここまで自信満々に色々言えるのは彼がいるからだ。頼もしい奴め。
男はうめき声を上げると、怨念を吐いた。
「てめぇのことは絶対忘れねぇぞ。押しの同人誌を安売りされる屈辱、そっくりそのまま返してやる。いや、2倍だ。倍返しだ!」
俺は男の言葉を鼻で笑った。
「はっ、やってみろよ。そのときは土下座でも何でもしてやるからよぉぉぉ!!」
俺たちは男の部屋に押し入って金になりそうなものを差し押さえた。
ひぃ、ふぅ、みぃ。これでよし。
「じゃあ、優しい俺はこのくらいで終わりにしてあげるわ。来週また来るから、その時までに借金魔石50000個。ついでに利息の129159個。占めて、179159個。足が悪いし、180000個。出血大サービスで200000個って感じか? 耳を揃えて用意することだな」
俺は大きく高笑いしながら去っていった。愉快愉快。また金が集まった。
「許さねぇ。ぜってぇえに、許さねえ!!」
「くくくっ、ふっははははははははははははは」
――――――
「まさかここまで上手くいくとはな」
俺はアンドレー君と出会ってから、彼の協力を得て多くの金を得た。もちろん依存プレイだったのだが、怒るであろう松明様は何処かに雲隠れされている。悪事が露見することがなかった。
ちなみに松明様は最近ずっといない。去る前になんか話していた気がするが、眠くて忘れてしまった。どうしようもなく眠い時だったからな。
まあ正直に言うと、大人しくしてろということだったと思うが、まあいい。
ということで、俺はこの状況を好機だと理解した。夢の1等級までのし上がった俺がやった事業は金貸しである。それも1日1割という壮絶なものだ。
もちろん簡単にはいかない。いくら金があっても信用がなければ無理だし、そもそもこの利息で借りようとする奴はいない。
だからまず信用を得るために最強の金庫番、アンドレーを公表した。彼は囚人の中ではかなり有名らしく、その彼が守る金庫ならばと、借りる人も多かった。
次に1週間キャンペーンというのを行った。最初の1週間、利息をゼロにするというものだ。これでかなりの集客率を得た。
最後に契約書にちょっと小細工をした。契約書の量を六法全書並みにしたのだ。これで大抵の馬鹿は騙せる。
勿論そんな簡単に人が騙せるとは思ってなかった。だが俺の商売は成功した。してしまった。この3週間という短い期間で獄内有数の商業組織に成り上がったのだ。
アンドレー君が魔話を受けている。彼には俺の護衛兼秘書をやって貰っている。
本当だったら可愛い子が良かったんだが、正直彼と比べると強さが目劣りするからな。安全性が一番だ。
じゃあ、金はどこにあるのかと言うと、実は彼の身体の中にある。彼ら魔物は魔精石を自身の体に取り込み、そして必要な時に取り出すことができる。
お、なんかゴミが来たな。
「ヘヘ、おい双六ぅ? 随分と儲かってるらしいじゃねえか、あん?」
ざわざわと周りの人達が話し合って、人数が少なくなっていく。残ったのは酔狂な野次馬だけだ。
ちなみに双六というのは俺のことだ。由来は知らない。
たまにサイコロとも呼ばれる。
俺は道中でわざわざ挨拶してくれた素晴らしきゴミに返事を返してやった。
「ええ、ええ、お陰様でなぁ。もう少しで長者番付にでも載れそうだわ。ありがたいことだね」
モヒカン頭の男は血管をピキンと鳴らして、怒鳴り散らした。
「なぁ双六、金は年長者にあるべきだと思わねえか? お前みたいな、若者じゃなくな。ってことで、死ねよ、オラああ!!」
モヒカンがてきとうな理由で殴りかかってくる。護衛がいると知っていながらの襲撃。相当な手練か、もしくは馬鹿か。
まあ馬鹿だとしても、俺だけならば普通に死ぬだろう。種族が違うからな。
ま、俺だけならね。
「アンドレー」
その一言でアンドレー君はスケルトン特有のすばしっこさで、大男に飛び掛かる。流石に槍は使わないが、決して少なくはない衝撃が彼を襲った。
ゴミの体が後ろに吹っ飛び、露天にぶつかった。商品の山の中から這い出てきたゴミは服の汚れを落としてから、店主に謝罪の念を込めた金一封と、損害賠償の相談は後日にという旨を伝えてから、こちらに向きかえって言った。
「やはりあの魔物がいる限り無理そうか」
ゴミは暴力で訴えることに諦めたのか手をぶらぶらとさせて言った。
「おい双六。お前、騙されてるぞ。人間に手を貸す魔物などいない。早く手を引け」
俺はこの世界に来て唯一できた親友を馬鹿にされた怒りを怒鳴り散らした。
「てめぇにアンドレー君の何が分かるってんだよ。黙っとけ。俺は屈しないぞ。俺はナ●シカ的なあれなんだよ! 第一、アンドレー君がそういうことするわけないだろっ」
そういって博愛の精神が有り余っていることを強調するために、アンドレー君と肩を組んだ。アンドレー君が俺の首元に噛みつき、生気的ななにかを俺から吸い取っていく。
少しふらついた。だが、そういうところも愛おしい。
「いや、そういうところ!」
俺は大男に言い返してやった。
「あん、どういうところだよ。ったく、アンドレー君。こんな奴は放っておいて先に行こうぜ。先に」
「うん。分かった、僕のごは……マスター」
「いま、完璧に僕のごはんって言いかけてたぞ。もはやバレバレだよ。隠しきれてねえよ。おい、双六。お前、絶対騙されてるぞ!」
後ろでなんか言ってるが信用には値しないだろう。だって犯罪者だし。
ああいうのに構っている時間は俺にはない。なにせ今を時めく金融スターだからな。忙しくて仕方ない。
さてと、次の場所はどこかな。アンドレー君が口に発してもいないのに返事をくれた。
「4番街のあいつだよ」
優秀な秘書は心も読めるのか。この世界にきて3人目の読心術の使い手だが、これまでの経験の中で一番嬉しかった。
いや、ヒメルもよかったな。口ではあんな風に拒絶していたが、美少女に心を読まれて幻滅されるっていうのは中々理想的な展開だ。
さて、4番街のあいつか。俺は手元の回収先リストを見た。そこには色素薄めのグラマラスな女の写真が写っている。
そうかぁ。ひひ、あいつか。あれはいい女だったなぁ。特にニーソックスに包まれた脚は最高だった。二の腕フェチの俺でさえ、涎が出そうなくらいだった。
クク、担保には困らなそうだぜ。
俺は次の顧客のことを考えると幸せな気持ちに満たされた。
「じゃあ、行くか?」
「うん、そうしよう」
俺は歯茎をむき出しにして笑いながら、次のクライアントの元に歩き出した。
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