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エピローグ
032 エピローグ─日常に潜むもの─
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仕事が終わって帰ろうとしたちょうどそのとき、父がこちらへ向かってくるのが見えた。
「父さん、久しぶりじゃないか」
「ああ、虎臣も元気そうだな。ちょっと話があるんだがいいか?」
帰る前に秀道の後をついていく。社長としての顔というより、父の顔だ。
人通りの少ない廊下で立ち止まると、秀道はこちらを振り返る。
「来週の日曜日なんだが、空いているか?」
「特に予定はないけれど……何かあるの?」
「会食に付き合ってほしいんだ」
「僕と? 仕事の人となら、僕はいない方がいいんじゃ……」
「話の流れでうちの息子が翻訳家の仕事をしていると話したら、ぜひ紹介してほしいと頼まれたんだ。向こうは出版社の社長で、英語と独語を理解できる人を探している」
「僕も興味があるよ。英語と和蘭語が多くて、独語は滅多に仕事が来ないから」
「それは頼もしい。先様にも良い返事をもらったと伝えておく」
北海道の冬は東京に比べてかなり厳しい。
その分、冬の食料の保存には困らない。
作っておいた漬け物や野菜を切り、幸一へ渡した。夕食は彼が料理係だ。
囲炉裏の間から味噌と香ばしい匂いが漂ってくる。今日の夕食は近所の人からもらった熊肉を使った鍋と、味噌で味を整え、野菜もたっぷり入れた。
「肉も煮えたかな」
「そろそろいいんじゃないか?」
「俺、熊肉食べるの初めてだよ。ちょっとどきどきする」
「冬の時期の熊は美味しいんだ。森の恵みを食べて冬眠に備えているから、ほとんど臭みもないし」
万能に使える味噌は肉にも魚にも合う。冬に突入してからは、夕食に味噌味の鍋を食べることが多くなった。
「北海道の冬は冷えるなあ」
「しばらくは囲炉裏に布団を持ってきて、ここで寝てみる?」
「そうするか。ここの方が暖かいし」
串焼きにしている魚を回し、反対側にも火が通りやすいようにする。
「今日、仕事場に父が来たんだ。視察かと思ったら個人的な用件だった」
「何の用だったんだ?」
「来週の土曜日、出版会社の社長と会食をすることになったんだよ。僕が翻訳の仕事もしていると父が話したら、僕に興味を持ってくれたみたいで」
「…………行ってこいよ」
「今の間はなんだ」
幸一を見やると、なんとも言えない顔で微笑んでいた。
泣いているわけではないが、哀愁が漂うそうな、決して好物の魚を食べる顔ではない。涙を流していなくても、まとう空気が泣いている。
「どうしたんだよ」
「いや……気にするな。滅多にないチャンスだろうし、食事も楽しんでこい」
「夜遅くなるかもしれないから、僕がいない間に羽を伸ばしたらいい」
「お前といるときが一番羽が伸びているよ」
「そっ……そういうことは……」
「ん?」
「僕も……そうだよ」
毎日一緒にいると幸せは遠退いてしまうのかもしれない。
当たり前はいろんなものが犠牲になって生まれた尊い日々だ。
幸い、妹や林田という理解者が側にいて、虎臣自身は恵まれていると思っている。子を成せない同性同士では、世間の目は冷ややかなものだ。
「幸一が側にいてくれて、僕は嬉しい」
「なんだ、今日はやけに素直だな」
「いつも思っているよ。こうしてふたりでご飯を食べるのだって、ずっと続いてほしいとも願っているし」
ぱち、と火花が散った。今夜は特に冷えるが、背中から火を吹いているようでやけに熱かった。
虎臣はてっきり、出版会社の社長と父と自身の三人での会食だと思い込んでいた。思えば、父は人数に関しては何も言っていなかった。
誰だろうと首を傾げていると、緩やかな動作で向こうの女性はお辞儀をする。
「初めまして。葉純リコと申します」
「本田虎臣です」
ぶっきらぼうすぎたか、と思うが、向こうは気にしていない様子だった。
社長と挨拶を交わすと、
「うちの娘だ。よろしく頼む」
握手を求められ、虎臣は応じた。
確かに目鼻立ちはよく似ている。彼女も出版会社で働いているのだろうか。
看板のない建物の中に入ると、女性に出迎えられた。
予約をしていたようで、葉純の名前を懐かしげに呼ぶ。
「虎臣君は熊鍋なんて食べたことがないだろう?」
社長は表情を緩めるものだから「食べたことはありません」と答えた。貿易会社社長の息子であり、それなりの裕福な家庭で育てばあまり縁のないものだと思われているのかもしれない。
社長の笑顔を壊さないためにも、最後まで演じきってみせようと誓った。
近所からのお裾分けである熊肉を最近は二日おきに食べ続けているため、座卓の真ん中に置かれたときは目を背けた。
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます」
リコから器を渡され、受け取るときに指先が触れ合う。彼女の指は外で降り続ける雪のせいか震えていた。
秀道と社長はたわいない話で談笑しているので、虎臣は淡々と食べ進めた。熊肉は固く、少し癖がある。家で食べる熊肉の方が断然柔らかかった。
「熊肉はどうだ?」
「美味しいです」
「そうか。君の口にも合うようで安心した。虎臣君は、どれほど独語が話せるんだ?」
「貿易会社でも使っているので、日常会話は問題ないです」
「それは頼もしいな。うちの会社は異国の物語を積極的に輸入しているんだ。英語はできる翻訳家は多くても、独語を申し分なく話せる人は数少ない。募集をかけているんだが、なかなか来なくてね。そんなとき、君の父から虎臣君の話を聞いたんだよ」
「ぜひ僕にお任せ下さい……と言いたいところですが、独語を話せても物語を日本語に言語化した経験はほとんどないんです」
「最初は真っ白からの挑戦さ。誰でもそうだ。私だって社長経験があって社長になったわけじゃない。最初は難しい話を頼むつもりはないよ」
リコの様子を伺うと、あまり箸をつけている様子はない。
「苦手ですか?」
調理方法によって臭みも固さも出るが、どうしたって苦手な人には食べられない味だ。
「ええ……ちょっと癖が強くて。魚の方が好きなんです」
「なら、別のものを。父さん、他も注文してもいい?」
「ああ、いいぞ。ついでに麦酒も頼んでくれ」
リコにも聞いてみるが、酒が苦手だという。
秀道と社長の麦酒と、名物だというにしんと大根の煮物を注文した。
「ありがとうございます。にしんなら食べられそうです。元々食が細くて、あまり量も食べられないんです」
「雰囲気に呑まれて食べてくれるかと思ったんだがな」
社長は肩をすくめ、細い愛娘を心配そうに見つめる。
「人によって食べる量は異なります。健康であるのなら、無理して食べる必要はないかと思いますよ」
にしんは口にしたことがなかった。自分の分も頼めばよかった、と少々後悔する。
会計時、にしんの寿司を持ち帰りにできると聞き、社長が持たせてくれた。
「リコに気遣ってくれてありがとう。虎臣君は心の優しい持ち主だ」
「こちらこそ楽しい時間をありがとうございました。仕事の件ですが、精いっぱい努めさせて頂きます」
「これからも仲良くしてもらえると嬉しい」
「…………? はい」
最後に社長と握手を交わした。
リコは社長の斜め後ろで何も言わず、佇んでいた。
「父さん、久しぶりじゃないか」
「ああ、虎臣も元気そうだな。ちょっと話があるんだがいいか?」
帰る前に秀道の後をついていく。社長としての顔というより、父の顔だ。
人通りの少ない廊下で立ち止まると、秀道はこちらを振り返る。
「来週の日曜日なんだが、空いているか?」
「特に予定はないけれど……何かあるの?」
「会食に付き合ってほしいんだ」
「僕と? 仕事の人となら、僕はいない方がいいんじゃ……」
「話の流れでうちの息子が翻訳家の仕事をしていると話したら、ぜひ紹介してほしいと頼まれたんだ。向こうは出版社の社長で、英語と独語を理解できる人を探している」
「僕も興味があるよ。英語と和蘭語が多くて、独語は滅多に仕事が来ないから」
「それは頼もしい。先様にも良い返事をもらったと伝えておく」
北海道の冬は東京に比べてかなり厳しい。
その分、冬の食料の保存には困らない。
作っておいた漬け物や野菜を切り、幸一へ渡した。夕食は彼が料理係だ。
囲炉裏の間から味噌と香ばしい匂いが漂ってくる。今日の夕食は近所の人からもらった熊肉を使った鍋と、味噌で味を整え、野菜もたっぷり入れた。
「肉も煮えたかな」
「そろそろいいんじゃないか?」
「俺、熊肉食べるの初めてだよ。ちょっとどきどきする」
「冬の時期の熊は美味しいんだ。森の恵みを食べて冬眠に備えているから、ほとんど臭みもないし」
万能に使える味噌は肉にも魚にも合う。冬に突入してからは、夕食に味噌味の鍋を食べることが多くなった。
「北海道の冬は冷えるなあ」
「しばらくは囲炉裏に布団を持ってきて、ここで寝てみる?」
「そうするか。ここの方が暖かいし」
串焼きにしている魚を回し、反対側にも火が通りやすいようにする。
「今日、仕事場に父が来たんだ。視察かと思ったら個人的な用件だった」
「何の用だったんだ?」
「来週の土曜日、出版会社の社長と会食をすることになったんだよ。僕が翻訳の仕事もしていると父が話したら、僕に興味を持ってくれたみたいで」
「…………行ってこいよ」
「今の間はなんだ」
幸一を見やると、なんとも言えない顔で微笑んでいた。
泣いているわけではないが、哀愁が漂うそうな、決して好物の魚を食べる顔ではない。涙を流していなくても、まとう空気が泣いている。
「どうしたんだよ」
「いや……気にするな。滅多にないチャンスだろうし、食事も楽しんでこい」
「夜遅くなるかもしれないから、僕がいない間に羽を伸ばしたらいい」
「お前といるときが一番羽が伸びているよ」
「そっ……そういうことは……」
「ん?」
「僕も……そうだよ」
毎日一緒にいると幸せは遠退いてしまうのかもしれない。
当たり前はいろんなものが犠牲になって生まれた尊い日々だ。
幸い、妹や林田という理解者が側にいて、虎臣自身は恵まれていると思っている。子を成せない同性同士では、世間の目は冷ややかなものだ。
「幸一が側にいてくれて、僕は嬉しい」
「なんだ、今日はやけに素直だな」
「いつも思っているよ。こうしてふたりでご飯を食べるのだって、ずっと続いてほしいとも願っているし」
ぱち、と火花が散った。今夜は特に冷えるが、背中から火を吹いているようでやけに熱かった。
虎臣はてっきり、出版会社の社長と父と自身の三人での会食だと思い込んでいた。思えば、父は人数に関しては何も言っていなかった。
誰だろうと首を傾げていると、緩やかな動作で向こうの女性はお辞儀をする。
「初めまして。葉純リコと申します」
「本田虎臣です」
ぶっきらぼうすぎたか、と思うが、向こうは気にしていない様子だった。
社長と挨拶を交わすと、
「うちの娘だ。よろしく頼む」
握手を求められ、虎臣は応じた。
確かに目鼻立ちはよく似ている。彼女も出版会社で働いているのだろうか。
看板のない建物の中に入ると、女性に出迎えられた。
予約をしていたようで、葉純の名前を懐かしげに呼ぶ。
「虎臣君は熊鍋なんて食べたことがないだろう?」
社長は表情を緩めるものだから「食べたことはありません」と答えた。貿易会社社長の息子であり、それなりの裕福な家庭で育てばあまり縁のないものだと思われているのかもしれない。
社長の笑顔を壊さないためにも、最後まで演じきってみせようと誓った。
近所からのお裾分けである熊肉を最近は二日おきに食べ続けているため、座卓の真ん中に置かれたときは目を背けた。
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます」
リコから器を渡され、受け取るときに指先が触れ合う。彼女の指は外で降り続ける雪のせいか震えていた。
秀道と社長はたわいない話で談笑しているので、虎臣は淡々と食べ進めた。熊肉は固く、少し癖がある。家で食べる熊肉の方が断然柔らかかった。
「熊肉はどうだ?」
「美味しいです」
「そうか。君の口にも合うようで安心した。虎臣君は、どれほど独語が話せるんだ?」
「貿易会社でも使っているので、日常会話は問題ないです」
「それは頼もしいな。うちの会社は異国の物語を積極的に輸入しているんだ。英語はできる翻訳家は多くても、独語を申し分なく話せる人は数少ない。募集をかけているんだが、なかなか来なくてね。そんなとき、君の父から虎臣君の話を聞いたんだよ」
「ぜひ僕にお任せ下さい……と言いたいところですが、独語を話せても物語を日本語に言語化した経験はほとんどないんです」
「最初は真っ白からの挑戦さ。誰でもそうだ。私だって社長経験があって社長になったわけじゃない。最初は難しい話を頼むつもりはないよ」
リコの様子を伺うと、あまり箸をつけている様子はない。
「苦手ですか?」
調理方法によって臭みも固さも出るが、どうしたって苦手な人には食べられない味だ。
「ええ……ちょっと癖が強くて。魚の方が好きなんです」
「なら、別のものを。父さん、他も注文してもいい?」
「ああ、いいぞ。ついでに麦酒も頼んでくれ」
リコにも聞いてみるが、酒が苦手だという。
秀道と社長の麦酒と、名物だというにしんと大根の煮物を注文した。
「ありがとうございます。にしんなら食べられそうです。元々食が細くて、あまり量も食べられないんです」
「雰囲気に呑まれて食べてくれるかと思ったんだがな」
社長は肩をすくめ、細い愛娘を心配そうに見つめる。
「人によって食べる量は異なります。健康であるのなら、無理して食べる必要はないかと思いますよ」
にしんは口にしたことがなかった。自分の分も頼めばよかった、と少々後悔する。
会計時、にしんの寿司を持ち帰りにできると聞き、社長が持たせてくれた。
「リコに気遣ってくれてありがとう。虎臣君は心の優しい持ち主だ」
「こちらこそ楽しい時間をありがとうございました。仕事の件ですが、精いっぱい努めさせて頂きます」
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