9 / 34
第一章 初恋と事件
09 君に甘えたい
しおりを挟む
昼前にエドワードは帰ってきて、深夜から水以外口にしていないという彼のために、ボリュームたっぷりのハンバーガーを作った。
てりやきソースはとても気に入ってくれて、また食べたいとリクエストを受けた。
食後のコーヒーを出しつつ、ルカはテレビをつけた。
「大変でしたね」
「ああ。今回は亡くなった人は出ていない。不幸中の幸いというやつだ」
「あそこにあったバーなんですが、僕とマークで行ったことがあるんです」
エドワードは何も言わない。知っていた、と言われているようだった。
「その、ゲイバーって呼ばれているもので……友人がそこにはまって、抜け出せなくなっていて」
「連れ戻しに?」
「はい。その友人とは今は疎遠ですが、出会った人にお金を貢いだりして、馬鹿なことをしたって反省していました」
「行ったのは何回くらい?」
「一回だけです。これはマークにも聞いてもらえれば判ります。そもそも、僕はお酒は飲まないですし、行ったときも何も飲まずに帰ってきましたから。……映画館もですが、僕が行ったことのある場所で爆破事件が起こっています」
「ワシントンに住んでいれば、映画館くらい誰でも行くだろう。気に病む必要はない。ただ、可能性を視野に入れるとしたら、君に犯行を見せかけるために……ってことも考えられる」
「それって、僕の近くにいる人が犯人ってことですか?」
「あくまで可能性の話ね」
「だから僕を大学から遠ざけたんですか?」
「それももちろんあるが……今はやめておこう。少し眠ってもいいかな?」
「あ、はい。そうですよね。疲れていますよね」
立ち上がろうとしたとき、太股に重みがのしかかり、ルカは硬直した。
エドワードの頭が太股にある。彼はすでに寝息を立てていた。
おろおろするだけして、身体の力を抜いてソファーに深く沈む。動いたらエドワードが起きる。いろんな意味でとんでもない体勢のままで、せめて身体の熱が彼に伝わりませんように、と祈るしかできない。
「……きれい…………」
さらさらのブロンドヘアーを撫でてみると、少し汗ばんでいて彼の匂いがよりいっそう強くなった。
カーテンから差す太陽光が当たり、ルカは瞼を開けた。
白い天井が見え、かといって寮の見慣れた部屋とも違う。
ソファーへ横になり、薄手のタオルケットがかかっていた。
──仕事が入った。出かけてくる。部屋から出ないようにしてくれ。
テーブルに置いてあったメモを見て、ここはエドワードの部屋なのだと思い出した。
居候の身でありながら、彼がいない寂しさで押し潰されそうだった。
太股に乗った頭の重みも、体温も、すべて嘘だとは思いたくない。
パネルに並んだ事件の時系列を元に、弟に聞いて書きなぐったメモ帳と見比べていく。
マークはルカと共にゲイバーに入り浸っていた友人を救うために一度足を運んだ。この事実を知っている人は、同じ講義を受けていた人物ならばほとんど知り得た情報だという。なぜなら、助け出した友人は同じ講義を受けていて、ゲイバーで気になる人ができたと一室で話していたからだ。ルカやマークに助けられたことも、大きな声でお礼を述べたらしく、その場にいた人物ならば誰でも知っていた。
映画館へ行った話ではなく、行くきっかけとなった経緯を知りたいと別の言い方で聞いてみた。すると、こちらもふたりでメールのやりとりで決めたわけではなく、授業終わりにマークが誘ったらしい。
ルカ本人は自分が容疑者だと心を痛めているが、マークも容疑者の一人だ。だが彼らにはアリバイがある。少なくとも、バーが粉々になったときはふたりは部屋から出ていない。ルカも防犯カメラの映像を見て、確認済みだ。
「飲むか?」
「ああ」
相棒のロベルトが淹れたコーヒーを受け取った。
「やりづらいだろう? 弟が関わってるとなると」
「俺は薬の売人の尻尾を掴む、麻薬捜査課だ。俺たちは爆破事件の専門じゃないだろう」
「安心していい。お前の弟は容疑者からほぼ外れている」
横から上司のフランクが口を挟んだ。
ほぼ外れているということは、外れていないということだ。真っ白でない限りは油断ならない。
「もう一度、LS大学の人間と行き来できた人物を洗うべきだな」
「俺もそう思います。絶対に見逃しているものがありそうなんですよね」
「お前たちはバーを利用した客を調べてくれ」
フランクは一瞬だけエドワードを見て、視線を逸らした。
弟ががいる限り、大学にいる家族への聞き込みはできない。寮の部屋へ上がらせてもらったのは、名目は弟へ会うためだ。捜査としてではない。
「じゃあ行くか」
「ああ」
ロベルトとともに席を立ち、外へ出た。
警察署からバーは少し離れている。運転はロベルトに任せ、エドワードはもう一度メモ帳を開いた。
「フランクはお前のことを気にしてたぜ。弟が関わっているから、気に病んでないかってな」
「家族を疑われていい気分はしないのは当然だが、調べれば弟がシロだってすぐにわかるよ。俺は気にしていない」
「今回の件はどう見てる?」
「犯罪課の奴らは複数人を視野に入れて捜査しているが、俺は単独犯だと見ている」
「だな。その点は俺も同じだ」
ロベルトは頷いた。
「爆発物は持ち込んで置くだけ。建物から出たら時限つきで爆破させればいい。これだけ大がかりな捜査で、足がつかないのは複数とは考えられない」
端末を覗いてみるが、ルカから連絡は何もなかった。
彼の性格を考えれば、残したメモの通り、ちゃんと守ってくれるだろうが、心配は尽きない。
「恋人か?」
「まあ、そんなところだ」
一から説明するとなると、同居までの流れを事件を交えて話さなければならない。嘘でも、これくらいの願望は許してほしいと可愛らしい顔を思い浮かべる。
眠気に負けて彼の膝の上で寝入ってしまい、彼は怒っていないだろうか。それとも、憧れのお兄さんの甘えた姿に、失望していないだろうか。
「着いたぞ」
ロベルトの声にはっと顔を上げた。
人の波をくぐり抜けて規制線の向こうには、警察官に囲まれた男性が立っていた。
「こんにちは」
「あら、いい男」
おそらくゲイバーを経営する男性だ。エドワードの身体に触れようとし、ロベルトが制止する。
「すまないね。この人、恋人がいるもんで」
「いい男にはやっぱりいるものね。あなた方も警察?」
「ええ。警察です。何度も聞かれて辟易されているでしょうが、どうかご協力をお願いします」
「さっきまでいた警察官たち見たでしょう? 完全に私が犯人なんじゃないかって決めつけてるのよ! 頭にくるわ!」
「それはとんだ失礼を。疑うのは警察の仕事ですが、何を言われたんです?」
「バーはふたりで経営してたんだけど、もう一人とお金絡みでいざこざがあってね。それで私が爆破させたんじゃないかって」
「もう一人の方はどちらに?」
「入院中よ。私はお休みで家にいたのよ。だから余計に疑われてしまってるの」
「ああ……それで」
「つまらないアメリカンジョークよ! お金稼げなくなるのに、なぜ私が爆発させなきゃいけないのよ!」
「心中察します。ちなみに、家にいたことを証明できる人はいますか?」
「これは全員に聞いていることですので」
何か言われる前に、エドワードはフォローの一言を付け加えた。
てりやきソースはとても気に入ってくれて、また食べたいとリクエストを受けた。
食後のコーヒーを出しつつ、ルカはテレビをつけた。
「大変でしたね」
「ああ。今回は亡くなった人は出ていない。不幸中の幸いというやつだ」
「あそこにあったバーなんですが、僕とマークで行ったことがあるんです」
エドワードは何も言わない。知っていた、と言われているようだった。
「その、ゲイバーって呼ばれているもので……友人がそこにはまって、抜け出せなくなっていて」
「連れ戻しに?」
「はい。その友人とは今は疎遠ですが、出会った人にお金を貢いだりして、馬鹿なことをしたって反省していました」
「行ったのは何回くらい?」
「一回だけです。これはマークにも聞いてもらえれば判ります。そもそも、僕はお酒は飲まないですし、行ったときも何も飲まずに帰ってきましたから。……映画館もですが、僕が行ったことのある場所で爆破事件が起こっています」
「ワシントンに住んでいれば、映画館くらい誰でも行くだろう。気に病む必要はない。ただ、可能性を視野に入れるとしたら、君に犯行を見せかけるために……ってことも考えられる」
「それって、僕の近くにいる人が犯人ってことですか?」
「あくまで可能性の話ね」
「だから僕を大学から遠ざけたんですか?」
「それももちろんあるが……今はやめておこう。少し眠ってもいいかな?」
「あ、はい。そうですよね。疲れていますよね」
立ち上がろうとしたとき、太股に重みがのしかかり、ルカは硬直した。
エドワードの頭が太股にある。彼はすでに寝息を立てていた。
おろおろするだけして、身体の力を抜いてソファーに深く沈む。動いたらエドワードが起きる。いろんな意味でとんでもない体勢のままで、せめて身体の熱が彼に伝わりませんように、と祈るしかできない。
「……きれい…………」
さらさらのブロンドヘアーを撫でてみると、少し汗ばんでいて彼の匂いがよりいっそう強くなった。
カーテンから差す太陽光が当たり、ルカは瞼を開けた。
白い天井が見え、かといって寮の見慣れた部屋とも違う。
ソファーへ横になり、薄手のタオルケットがかかっていた。
──仕事が入った。出かけてくる。部屋から出ないようにしてくれ。
テーブルに置いてあったメモを見て、ここはエドワードの部屋なのだと思い出した。
居候の身でありながら、彼がいない寂しさで押し潰されそうだった。
太股に乗った頭の重みも、体温も、すべて嘘だとは思いたくない。
パネルに並んだ事件の時系列を元に、弟に聞いて書きなぐったメモ帳と見比べていく。
マークはルカと共にゲイバーに入り浸っていた友人を救うために一度足を運んだ。この事実を知っている人は、同じ講義を受けていた人物ならばほとんど知り得た情報だという。なぜなら、助け出した友人は同じ講義を受けていて、ゲイバーで気になる人ができたと一室で話していたからだ。ルカやマークに助けられたことも、大きな声でお礼を述べたらしく、その場にいた人物ならば誰でも知っていた。
映画館へ行った話ではなく、行くきっかけとなった経緯を知りたいと別の言い方で聞いてみた。すると、こちらもふたりでメールのやりとりで決めたわけではなく、授業終わりにマークが誘ったらしい。
ルカ本人は自分が容疑者だと心を痛めているが、マークも容疑者の一人だ。だが彼らにはアリバイがある。少なくとも、バーが粉々になったときはふたりは部屋から出ていない。ルカも防犯カメラの映像を見て、確認済みだ。
「飲むか?」
「ああ」
相棒のロベルトが淹れたコーヒーを受け取った。
「やりづらいだろう? 弟が関わってるとなると」
「俺は薬の売人の尻尾を掴む、麻薬捜査課だ。俺たちは爆破事件の専門じゃないだろう」
「安心していい。お前の弟は容疑者からほぼ外れている」
横から上司のフランクが口を挟んだ。
ほぼ外れているということは、外れていないということだ。真っ白でない限りは油断ならない。
「もう一度、LS大学の人間と行き来できた人物を洗うべきだな」
「俺もそう思います。絶対に見逃しているものがありそうなんですよね」
「お前たちはバーを利用した客を調べてくれ」
フランクは一瞬だけエドワードを見て、視線を逸らした。
弟ががいる限り、大学にいる家族への聞き込みはできない。寮の部屋へ上がらせてもらったのは、名目は弟へ会うためだ。捜査としてではない。
「じゃあ行くか」
「ああ」
ロベルトとともに席を立ち、外へ出た。
警察署からバーは少し離れている。運転はロベルトに任せ、エドワードはもう一度メモ帳を開いた。
「フランクはお前のことを気にしてたぜ。弟が関わっているから、気に病んでないかってな」
「家族を疑われていい気分はしないのは当然だが、調べれば弟がシロだってすぐにわかるよ。俺は気にしていない」
「今回の件はどう見てる?」
「犯罪課の奴らは複数人を視野に入れて捜査しているが、俺は単独犯だと見ている」
「だな。その点は俺も同じだ」
ロベルトは頷いた。
「爆発物は持ち込んで置くだけ。建物から出たら時限つきで爆破させればいい。これだけ大がかりな捜査で、足がつかないのは複数とは考えられない」
端末を覗いてみるが、ルカから連絡は何もなかった。
彼の性格を考えれば、残したメモの通り、ちゃんと守ってくれるだろうが、心配は尽きない。
「恋人か?」
「まあ、そんなところだ」
一から説明するとなると、同居までの流れを事件を交えて話さなければならない。嘘でも、これくらいの願望は許してほしいと可愛らしい顔を思い浮かべる。
眠気に負けて彼の膝の上で寝入ってしまい、彼は怒っていないだろうか。それとも、憧れのお兄さんの甘えた姿に、失望していないだろうか。
「着いたぞ」
ロベルトの声にはっと顔を上げた。
人の波をくぐり抜けて規制線の向こうには、警察官に囲まれた男性が立っていた。
「こんにちは」
「あら、いい男」
おそらくゲイバーを経営する男性だ。エドワードの身体に触れようとし、ロベルトが制止する。
「すまないね。この人、恋人がいるもんで」
「いい男にはやっぱりいるものね。あなた方も警察?」
「ええ。警察です。何度も聞かれて辟易されているでしょうが、どうかご協力をお願いします」
「さっきまでいた警察官たち見たでしょう? 完全に私が犯人なんじゃないかって決めつけてるのよ! 頭にくるわ!」
「それはとんだ失礼を。疑うのは警察の仕事ですが、何を言われたんです?」
「バーはふたりで経営してたんだけど、もう一人とお金絡みでいざこざがあってね。それで私が爆破させたんじゃないかって」
「もう一人の方はどちらに?」
「入院中よ。私はお休みで家にいたのよ。だから余計に疑われてしまってるの」
「ああ……それで」
「つまらないアメリカンジョークよ! お金稼げなくなるのに、なぜ私が爆発させなきゃいけないのよ!」
「心中察します。ちなみに、家にいたことを証明できる人はいますか?」
「これは全員に聞いていることですので」
何か言われる前に、エドワードはフォローの一言を付け加えた。
0
あなたにおすすめの小説
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*不定期連載です。
僕の、しあわせ辺境暮らし
* ゆるゆ
BL
雪のなか僕を、ひろってくれたのは、やさしい男の子でした。
ふたりの、しあわせな辺境暮らし、はじまります!
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
過去のやらかしと野営飯
琉斗六
BL
◎あらすじ
かつて「指導官ランスロット」は、冒険者見習いだった少年に言った。
「一級になったら、また一緒に冒険しような」
──その約束を、九年後に本当に果たしに来るやつがいるとは思わなかった。
美形・高スペック・最強格の一級冒険者ユーリイは、かつて教えを受けたランスに執着し、今や完全に「推しのために人生を捧げるモード」突入済み。
それなのに、肝心のランスは四十目前のとほほおっさん。
昔より体力も腰もガタガタで、今は新人指導や野営飯を作る生活に満足していたのに──。
「討伐依頼? サポート指名? 俺、三級なんだが??」
寝床、飯、パンツ、ついでに心まで脱がされる、
執着わんこ攻め × おっさん受けの野営BLファンタジー!
◎その他
この物語は、複数のサイトに投稿されています。
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
ランドセルの王子様(仮)
万里
BL
大学生の森下優太(20)は、ある日の夕暮れ、ひったくり犯に襲われ絶体絶命のピンチに陥る。そんな彼を救ったのは、鮮やかなシュートで犯人を撃退した小学生の少年、日向蒼だった。
ランドセルを背負いながらも、大人顔負けの冷徹さと圧倒的なカリスマ性を持つ蒼。その姿に、優太はあろうことか「一目惚れ」をしてしまう。「相手は小学生、これはただの尊敬だ」と自分に言い聞かせる優太だったが、蒼のクールな瞳と救われた手の温もりが頭から離れない。
親友には「自首しろ」と呆れられながらも、理性と本能(ときめき)の狭間で葛藤する。禁断(?)のドキドキが止まらない、20歳男子による「かっこよすぎるヒーロー(小学生)」への片思い(自認はリスペクト)。
僕たち、結婚することになりました
リリーブルー
BL
俺は、なぜか知らないが、会社の後輩(♂)と結婚することになった!
後輩はモテモテな25歳。
俺は37歳。
笑えるBL。ラブコメディ💛
fujossyの結婚テーマコンテスト応募作です。
旦那様と僕
三冬月マヨ
BL
旦那様と奉公人(の、つもり)の、のんびりとした話。
縁側で日向ぼっこしながらお茶を飲む感じで、のほほんとして頂けたら幸いです。
本編完結済。
『向日葵の庭で』は、残酷と云うか、覚悟が必要かな? と思いまして注意喚起の為『※』を付けています。
大嫌いなこの世界で
十時(如月皐)
BL
嫌いなもの。豪華な調度品、山のような美食、惜しげなく晒される媚態……そして、縋り甘えるしかできない弱さ。
豊かな国、ディーディアの王宮で働く凪は笑顔を見せることのない冷たい男だと言われていた。
昔は豊かな暮らしをしていて、傅かれる立場から傅く立場になったのが不満なのだろう、とか、
母親が王の寵妃となり、生まれた娘は王女として暮らしているのに、自分は使用人であるのが我慢ならないのだろうと人々は噂する。
そんな中、凪はひとつの事件に巻き込まれて……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる