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第一章 小説家と担当者
04 一方通行?
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建物自体が史料館で、これには先生もいつもの軽口を忘れて真剣に見て回った。都会にある博物館のような造りではなく、手作り感満載の、簡易な造りだ。
目に見えない何かから守っているのか、茶色に変色したお札が壁に埋め尽くしてある。僕からすれば、この建物を外の異質者から守っていると感じた。
十六時で閉館し、やる気のない放送が流れる。滑舌の問題もあって、何を話しているのか解読が難しい。
「一雨降りそうだね」
「ですね。旅館に戻りましょうか。明日の予定も決めないと」
旅館を目の前にして、小雨が降り出してきた。遠くにあった雲は空一面を覆っている。ずっとずっと向こうも、真っ黒だ。
「僕らを歓迎していないんでしょうか」
「雨ってね、地上で蒸発した水が重みに耐えきれなくなって再び降らすんだよ。君はロマンチストなことを言い出すよね」
「先生は妙に現実的ですね」
「神隠しとかあると思う?」
「先生の書いた小説でも、人が神隠しに合うミステリーがあるじゃないですか。人ならざる者が攫って……ってやつ」
「あれは全部僕が考えたんだよ?」
無邪気に言われたら、そうですねと答えるしかない。
旅館に入るとおかえりなさい、と声をかけられ、顔を上げると男性が僕らをまじまじと見ていた。
「もしかして……クリス?」
「ん?」
「クリスだろ? 覚えてるか?」
「ごめん、誰?」
きょとんとした先生に、男性は特に気にした素振りも見せず先生の肩を掴んだ。
「同じクラスだった香山だけど覚えてるか? 仲良かっただろ?」
香山。そう聞いたとたん、見た夢が現実になり襲ってくる。
僕は数歩下がり、知らないふりを突き通した。
「ああ……香山か。覚えてるよ。どうしてここに?」
大した驚きも見せず、先生は淡々と質問をする。
「結婚で引っ越ししてきたんだ。すごい田舎だろう? 今は旅館の手伝いと観光事業に力を入れてるんだ。そっちは?」
「中学の同級生だよ。相田千夏君」
できれば言わないでほしかったという無言の圧力は無意味に終わりを告げた。僕の圧力なんて、しょせん微々たるものだ。コアリクイの威嚇程度しかない。
「えっ……あの?」
「……………………」
視線も受け止められず、僕は俯いた。
「なんで一緒に?」
「たまたま同じ職場なんだ。雑誌の取材ここに来た。俺たち記者をしてるから」
「へえ? 相田が?」
当時の僕からしたら、想像できないだろう。
「時間あるなら明日、遊びに来てくれよ。下にいるから」
下とは、山を下りた先にいるということだろう。ここらに住む人々は、上や下をよく使う。
分かったのは、今の先生は昔と違うということ。仲の良かった香山君に嘘をつく理由もないのに、記者だと偽った。それが今の距離だ。僕には関係のない話でも、ほっとして心が軽くなった。
部屋に戻ると、彼はバッグをあさり、さっさと風呂場へ行こうとする。振り返り、
「一緒に入る?」
「入れないと知ってて聞いてるでしょう? さっさと行って下さい」
「はーい」
「両想いの人としか入りませんので」
一緒に入りたかったのに、とぼやきながら消えていく。心臓に悪い。この人は簡単に僕の心臓をおかしくさせる。
交代でシャワーを浴びて出ると、夕食が準備されていた。昨日と同じく、山の幸がたっぷりの夕食だ。桜の皿に小さな饅頭と寒天が添えられていて、こんなに美味しそうなものがあるのに一番目を奪われた。
昨日の僕ならうきうきしながら最後まで取っておいただろうが、今の僕には食べ物を見るだけで厳しい。
「千夏?」
あれだけ相田と呼べと言ったのに、今はこれだ。だがそれが嬉しくてたまらなかった。
それと同時に、懐かしさで過去が巡ってきて、僕は口元を押さえた。
かろうじて近くにゴミ箱があったのが幸いで、丸い底をめがけて顔を突っ込む。
食事中のところ彼に申し訳なかったが、胃を逆流してくるものは止まらず、勢いよく箱めがけてぶちまけた。
遠くで千夏、と声がする。ああ、なんて愛しい声。でも今は見ないでほしかった。
背中に暖かいものが触れ、上下に撫でられる。心地よさもあるが、状況が状況で止めてほしい。
「全部吐いた方がいい。あとで冷たい水で洗おう。湧き水を汲んできて冷やしておいたから」
「う、うう……」
二度目の吐き気がくる頃には、香山という男の顔が浮かんできて胃を絞り出した。もうこれ以上は何も出ない。
小さな冷蔵庫からペットボトルを取り出し、先生は僕の口元へ持ってくる。
「どう?」
「まあまあ、の気分……」
「今日は無理させすぎた。一日中動き回っていたからね。明日はゆっくりだらだらしていようか」
「でも……取材……」
「取材はついでだって。君と旅行に来たかっただけだし」
「会いたくなんて……なかった」
「香山に?」
「……………………」
「びっくりしたねえ。名乗ってもらわなきゃ忘れてたし」
「ほんとに、いやだ」
「香山に対して? それとも自分?」
悲しそうに、先生は声を潜める。
「知ってるんでしょう……あのときの僕の噂」
先生は息を呑んだ。それが答えだ。
「噂は全部本当です。香山君の近くにいた先生も、よく話していたから知っているはず」
「君がゲイだってこと?」
「…………その通りです。あの人にばれたのが、僕の人生の終わりでした。帰り道にゲイ向けの雑誌が落ちていて、僕は我慢できずに覗いてしまったんです。通りかかった香山君に見られて、次の日には学校中に広まってた。あっという間の出来事でした。あなたの耳にも入っていたはずです」
「そうだね。知っていたよ。君が学校を休みがちになって、とうとう卒業式にも来なかった。最後に会えなかった。高校も別々で、君がどこの高校へ行くのかも知らせてもらえなかった」
「どうせ知ったところで。そもそも僕らは仲良くなかったじゃないですか」
吐き捨てるように言うと、背中の手が微かに震えた。
「そんな冷たい……君はそういう風に思ってたの?」
「だって……そんなに話したことないです」
「俺は千夏と話すたびに心がざわついたよ。季節が毎日移り変わって、時折台風がやってきて、おかしくなったかと思った」
「あなたが香山君……香山と二人で、僕を見ながらひそひそ耳打ちをするたび、友情が少しずつひび割れていきました。粉々になっても残るものはあったけれど、学校に行かない選択肢を取ることで、何もかも忘れようと思いました。出会ったことも含めて」
「ん?」
「ごめんなさい、ご飯中に吐いたりして。部屋は別々で寝ましょう。その方がいい」
「俺と香山って別に仲良くなかったよ?」
「え?」
「俺は君と仲良かったじゃないか」
「……本気でそう思ってました?」
「えー、どういうこと? 一緒にバスも隣に座ってこっそりお菓子食べたじゃないか。図書室で君が本を読んでいて、斜め前に座っていたよ」
「そうでしたっけ?」
見捨てられた子犬のような顔だ。楽しい想い出より負の感情が勝っているせいか、彼との記憶はほとんどない。
ただ、僕が片想いだっただけで。
「香山は俺の持つ毛色にある意味惹かれて、彼は俺の側にいるようになった。それが君にそう見えただけだ」
「僕はひとりぼっちだと思ってました」
「俺の存在を無視しないでよ」
「根暗だし」
「そう? おとなしいとも取れるけど」
「威圧したってコアリクイだし」
「コアリクイってすごく可愛いよね。ところでいつ威圧したの?」
「未だに恋を引きずってるし」
「俺もだよ」
まるで愛しいものを見る目だ。断じてコアリクイを見る目ではない。
先生は、普段は俺、おちゃらけたり何かを隠しているときは僕、他人には私といろんな一人称を使う。今は俺だ。それがとてもうれしい。
長年の想いを口に出したいのに、最悪なタイミングで二度目の吐きが襲ってきて、ずぎいいとわけの分からない声と共にぶちまけた。
「盛大な告白嬉しいよ。一生の想い出になるね!」
「おえっ……こんなの想い出にしないで下さい……」
「とりあえず口と胃の中洗おうか」
「すみません……ご飯中なのに……」
「気にしないで。僕ってチョコレートと酢豚を一緒に食べられる人だから」
僕の告白はどちらの方向を向いて、駆け上るのか下るしかないのか。
彼からの返事はもらっていないが、先生はとても機嫌が良かった。
目に見えない何かから守っているのか、茶色に変色したお札が壁に埋め尽くしてある。僕からすれば、この建物を外の異質者から守っていると感じた。
十六時で閉館し、やる気のない放送が流れる。滑舌の問題もあって、何を話しているのか解読が難しい。
「一雨降りそうだね」
「ですね。旅館に戻りましょうか。明日の予定も決めないと」
旅館を目の前にして、小雨が降り出してきた。遠くにあった雲は空一面を覆っている。ずっとずっと向こうも、真っ黒だ。
「僕らを歓迎していないんでしょうか」
「雨ってね、地上で蒸発した水が重みに耐えきれなくなって再び降らすんだよ。君はロマンチストなことを言い出すよね」
「先生は妙に現実的ですね」
「神隠しとかあると思う?」
「先生の書いた小説でも、人が神隠しに合うミステリーがあるじゃないですか。人ならざる者が攫って……ってやつ」
「あれは全部僕が考えたんだよ?」
無邪気に言われたら、そうですねと答えるしかない。
旅館に入るとおかえりなさい、と声をかけられ、顔を上げると男性が僕らをまじまじと見ていた。
「もしかして……クリス?」
「ん?」
「クリスだろ? 覚えてるか?」
「ごめん、誰?」
きょとんとした先生に、男性は特に気にした素振りも見せず先生の肩を掴んだ。
「同じクラスだった香山だけど覚えてるか? 仲良かっただろ?」
香山。そう聞いたとたん、見た夢が現実になり襲ってくる。
僕は数歩下がり、知らないふりを突き通した。
「ああ……香山か。覚えてるよ。どうしてここに?」
大した驚きも見せず、先生は淡々と質問をする。
「結婚で引っ越ししてきたんだ。すごい田舎だろう? 今は旅館の手伝いと観光事業に力を入れてるんだ。そっちは?」
「中学の同級生だよ。相田千夏君」
できれば言わないでほしかったという無言の圧力は無意味に終わりを告げた。僕の圧力なんて、しょせん微々たるものだ。コアリクイの威嚇程度しかない。
「えっ……あの?」
「……………………」
視線も受け止められず、僕は俯いた。
「なんで一緒に?」
「たまたま同じ職場なんだ。雑誌の取材ここに来た。俺たち記者をしてるから」
「へえ? 相田が?」
当時の僕からしたら、想像できないだろう。
「時間あるなら明日、遊びに来てくれよ。下にいるから」
下とは、山を下りた先にいるということだろう。ここらに住む人々は、上や下をよく使う。
分かったのは、今の先生は昔と違うということ。仲の良かった香山君に嘘をつく理由もないのに、記者だと偽った。それが今の距離だ。僕には関係のない話でも、ほっとして心が軽くなった。
部屋に戻ると、彼はバッグをあさり、さっさと風呂場へ行こうとする。振り返り、
「一緒に入る?」
「入れないと知ってて聞いてるでしょう? さっさと行って下さい」
「はーい」
「両想いの人としか入りませんので」
一緒に入りたかったのに、とぼやきながら消えていく。心臓に悪い。この人は簡単に僕の心臓をおかしくさせる。
交代でシャワーを浴びて出ると、夕食が準備されていた。昨日と同じく、山の幸がたっぷりの夕食だ。桜の皿に小さな饅頭と寒天が添えられていて、こんなに美味しそうなものがあるのに一番目を奪われた。
昨日の僕ならうきうきしながら最後まで取っておいただろうが、今の僕には食べ物を見るだけで厳しい。
「千夏?」
あれだけ相田と呼べと言ったのに、今はこれだ。だがそれが嬉しくてたまらなかった。
それと同時に、懐かしさで過去が巡ってきて、僕は口元を押さえた。
かろうじて近くにゴミ箱があったのが幸いで、丸い底をめがけて顔を突っ込む。
食事中のところ彼に申し訳なかったが、胃を逆流してくるものは止まらず、勢いよく箱めがけてぶちまけた。
遠くで千夏、と声がする。ああ、なんて愛しい声。でも今は見ないでほしかった。
背中に暖かいものが触れ、上下に撫でられる。心地よさもあるが、状況が状況で止めてほしい。
「全部吐いた方がいい。あとで冷たい水で洗おう。湧き水を汲んできて冷やしておいたから」
「う、うう……」
二度目の吐き気がくる頃には、香山という男の顔が浮かんできて胃を絞り出した。もうこれ以上は何も出ない。
小さな冷蔵庫からペットボトルを取り出し、先生は僕の口元へ持ってくる。
「どう?」
「まあまあ、の気分……」
「今日は無理させすぎた。一日中動き回っていたからね。明日はゆっくりだらだらしていようか」
「でも……取材……」
「取材はついでだって。君と旅行に来たかっただけだし」
「会いたくなんて……なかった」
「香山に?」
「……………………」
「びっくりしたねえ。名乗ってもらわなきゃ忘れてたし」
「ほんとに、いやだ」
「香山に対して? それとも自分?」
悲しそうに、先生は声を潜める。
「知ってるんでしょう……あのときの僕の噂」
先生は息を呑んだ。それが答えだ。
「噂は全部本当です。香山君の近くにいた先生も、よく話していたから知っているはず」
「君がゲイだってこと?」
「…………その通りです。あの人にばれたのが、僕の人生の終わりでした。帰り道にゲイ向けの雑誌が落ちていて、僕は我慢できずに覗いてしまったんです。通りかかった香山君に見られて、次の日には学校中に広まってた。あっという間の出来事でした。あなたの耳にも入っていたはずです」
「そうだね。知っていたよ。君が学校を休みがちになって、とうとう卒業式にも来なかった。最後に会えなかった。高校も別々で、君がどこの高校へ行くのかも知らせてもらえなかった」
「どうせ知ったところで。そもそも僕らは仲良くなかったじゃないですか」
吐き捨てるように言うと、背中の手が微かに震えた。
「そんな冷たい……君はそういう風に思ってたの?」
「だって……そんなに話したことないです」
「俺は千夏と話すたびに心がざわついたよ。季節が毎日移り変わって、時折台風がやってきて、おかしくなったかと思った」
「あなたが香山君……香山と二人で、僕を見ながらひそひそ耳打ちをするたび、友情が少しずつひび割れていきました。粉々になっても残るものはあったけれど、学校に行かない選択肢を取ることで、何もかも忘れようと思いました。出会ったことも含めて」
「ん?」
「ごめんなさい、ご飯中に吐いたりして。部屋は別々で寝ましょう。その方がいい」
「俺と香山って別に仲良くなかったよ?」
「え?」
「俺は君と仲良かったじゃないか」
「……本気でそう思ってました?」
「えー、どういうこと? 一緒にバスも隣に座ってこっそりお菓子食べたじゃないか。図書室で君が本を読んでいて、斜め前に座っていたよ」
「そうでしたっけ?」
見捨てられた子犬のような顔だ。楽しい想い出より負の感情が勝っているせいか、彼との記憶はほとんどない。
ただ、僕が片想いだっただけで。
「香山は俺の持つ毛色にある意味惹かれて、彼は俺の側にいるようになった。それが君にそう見えただけだ」
「僕はひとりぼっちだと思ってました」
「俺の存在を無視しないでよ」
「根暗だし」
「そう? おとなしいとも取れるけど」
「威圧したってコアリクイだし」
「コアリクイってすごく可愛いよね。ところでいつ威圧したの?」
「未だに恋を引きずってるし」
「俺もだよ」
まるで愛しいものを見る目だ。断じてコアリクイを見る目ではない。
先生は、普段は俺、おちゃらけたり何かを隠しているときは僕、他人には私といろんな一人称を使う。今は俺だ。それがとてもうれしい。
長年の想いを口に出したいのに、最悪なタイミングで二度目の吐きが襲ってきて、ずぎいいとわけの分からない声と共にぶちまけた。
「盛大な告白嬉しいよ。一生の想い出になるね!」
「おえっ……こんなの想い出にしないで下さい……」
「とりあえず口と胃の中洗おうか」
「すみません……ご飯中なのに……」
「気にしないで。僕ってチョコレートと酢豚を一緒に食べられる人だから」
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彼からの返事はもらっていないが、先生はとても機嫌が良かった。
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