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第3章記憶

記憶#3

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エンジン音「カタカタブーン」

蝉の鳴き声が響く中、出発するのであった。

「今日は楽しみだなぁ」

明るく振る舞うが両親はニコりもせずただ前を見つめている。

数時間後…辺りは人気が全く無い草原に到着した。

「さ、呼ぶわよ」

「え?呼ぶ?」

母と父は歌い始めたではありませんか。

「こーいこい!こーいこい!我らの星に来たまえ来たまえこーいこい!」

余りに愉快な歌に優は笑いを堪えるのに必死だった。

「ほら優も歌わないと来ないわよ」

仕方なく歌う事にした。

「こーいこい!こーいこい!我らの星、お星様、宇宙の果てからこーいこい!」

さっきと少し違う感じがしたが歌い続けた。

「あ、お出でなすったわよ」

木の物陰から髭を生やした老人が現れたそうな…続く



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