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第16章五つの玉ゴールド惑星

ゴールド惑星#6

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眼を開けれない程に輝いている為、サングラス無しではとても行動出来ない状態だ。

「くぅー眩しい、そうだ試験の時に貰った景品に、サングラスがあったはずだ」

サングラスは、大小様々な種類があり、優は皆んなに手渡すのであった。

「ほら、皆んなこれ使って!」

サングラスを着けるとそこは、何もない荒地だったそうな。

「さてどうしたものかね?レーダーには何の反応もないから、この辺には玉は無いみたいだし」

宇宙船には様々な便利グッズが置かれてあり、その一つが玉感知レーダだ、半径100m以内に玉があると反応し、知らせてくれるのだ。

「こうして見ると地球と余り変わらないね、周りにある石もただゴール…え?」

徐に石を手に持つと、石の表面のゴールドは剥がれ落ち、ただの石ころに戻った。

「なんだこれ?ただ石に金をコーティングしてあるだけじゃないか!」

石だけでなく地面や岩もコーティングされてるだけで金など一つもなかった。

「優君あれ見て!」

花子が指差す方を見ると、其処には黄金に輝く城が聳え立っていた。

「こんな荒地に城があるなんて、不自然ね、何かの罠かも知れないわ少し様子を見ましょ!」

城の周りに人気は無く彼方此方、崩れてるのを見るとかなり年季が入ってるようだ。

「それにしても、このコーティングは雑過ぎる、少し触っただけでめっちゃ手につくやん、なんやねんこれ」

徐々に金に虫歯舞われている優を真顔で見つめてる花子、そして存在感を断ち切る他メンバー、果たして玉を全て集めて長老を救う事は出来るのだろうか…続く


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