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第16章五つの玉オブジェクト
オブジェクト#46
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この星に来て数日が経ち、宇宙船は雨風にさらされ錆が進み、メンテナンスしなければ動かない状態になっていた。
「ねぇ?彼処に誰か居ない?」
ガサゴソと、遠目でも分かるような派手な服を着た何者かが、宇宙船を物色しているようだ。
「おい!そこで何してるんだ!」
優が大きな声で罵声をあげると、その星人はビクッとして硬直し、手を頭の上に挙げて怯えている。
「ちょっと優君、そんな声を荒げなくてもいいじゃない、もっと優しくしなちゃ駄目よ…」
それを聞いた星人は、花子に駆け寄り、花子を抱きしめたんだ。
「ほら、こんなに怯えて可哀想に、もう大丈夫よ、お姉さんに何があったか話してご覧なさい」
花子が頭を撫でると、その星人の皮膚はネバネバと粘液を帯び、花子の手にべったりと張り付いた。
「ヒャ!汚らしい!何なのこのネバネバ、早く離れてちょうだい!」
さっきまで優しかった花子の姿は無く、鬼のような表情で星人を突き放した。
「ケッ!何だいその態度は、せっかく私が好意を抱いたのに、やはり下等星人は駄目だな、爺やあれを持って参れ!」
宇宙船の影に隠れていた執事的な星人は、草むらから黒いバッグを引きずりながら持って来たそうな…続く
「ねぇ?彼処に誰か居ない?」
ガサゴソと、遠目でも分かるような派手な服を着た何者かが、宇宙船を物色しているようだ。
「おい!そこで何してるんだ!」
優が大きな声で罵声をあげると、その星人はビクッとして硬直し、手を頭の上に挙げて怯えている。
「ちょっと優君、そんな声を荒げなくてもいいじゃない、もっと優しくしなちゃ駄目よ…」
それを聞いた星人は、花子に駆け寄り、花子を抱きしめたんだ。
「ほら、こんなに怯えて可哀想に、もう大丈夫よ、お姉さんに何があったか話してご覧なさい」
花子が頭を撫でると、その星人の皮膚はネバネバと粘液を帯び、花子の手にべったりと張り付いた。
「ヒャ!汚らしい!何なのこのネバネバ、早く離れてちょうだい!」
さっきまで優しかった花子の姿は無く、鬼のような表情で星人を突き放した。
「ケッ!何だいその態度は、せっかく私が好意を抱いたのに、やはり下等星人は駄目だな、爺やあれを持って参れ!」
宇宙船の影に隠れていた執事的な星人は、草むらから黒いバッグを引きずりながら持って来たそうな…続く
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