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第16章五つの玉オブジェクト
オブジェクト#47
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夕暮れも近づき茅蜩が鳴く中、鞄を引き摺る音が哀しげに聴こえている。
「早よ持ってこんかい!どんだけ詰まっとんねんそれ」
焦らすがかなり重いらしく、今にも取っ手が千切れてしまいそうだ。
「ハァハァ…お持ちしました!」
少しキレ気味に鞄を受け取り、勢いよく鞄を開けると中から何かを握りしめ空高く振り上げた。
「これを見よ!金じゃ、お前らが好きな金じゃぞ!」
鞄には、ぎっしりと札束が入っていて、それを両手一杯に持ち見せびらかして来るんだ。
「なんじゃその顔は、欲し過ぎて唖然としているのか?ファファ…」
旅の疲れもあり、言い返す事はせず一同は時が過ぎるのをジッと待つ事にした。
「ほーれ、ほーれ、さぁ拾え!犬のように這いずりながら拾うんだ!」
目の前に札束が散らばるが、それを真顔で見つめ、突風で何処かに飛ばされていく。
「何をしとる、早よ拾わんかい!その金があればなんだって買えるんじゃぞ、いいか見ときなさい…」
星人は、札束を手に持つと街へと向かって行った、しばらくすると若い女の星人を両手に抱えて戻って来ると、其処にはもう優達は居なかったそうな…続く
「早よ持ってこんかい!どんだけ詰まっとんねんそれ」
焦らすがかなり重いらしく、今にも取っ手が千切れてしまいそうだ。
「ハァハァ…お持ちしました!」
少しキレ気味に鞄を受け取り、勢いよく鞄を開けると中から何かを握りしめ空高く振り上げた。
「これを見よ!金じゃ、お前らが好きな金じゃぞ!」
鞄には、ぎっしりと札束が入っていて、それを両手一杯に持ち見せびらかして来るんだ。
「なんじゃその顔は、欲し過ぎて唖然としているのか?ファファ…」
旅の疲れもあり、言い返す事はせず一同は時が過ぎるのをジッと待つ事にした。
「ほーれ、ほーれ、さぁ拾え!犬のように這いずりながら拾うんだ!」
目の前に札束が散らばるが、それを真顔で見つめ、突風で何処かに飛ばされていく。
「何をしとる、早よ拾わんかい!その金があればなんだって買えるんじゃぞ、いいか見ときなさい…」
星人は、札束を手に持つと街へと向かって行った、しばらくすると若い女の星人を両手に抱えて戻って来ると、其処にはもう優達は居なかったそうな…続く
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