光と陰がまじわる日（未完成）

第16章五つの玉錚々のレクイエム

錚々のレクイエム#11

次の日、朝日がまだ出ない頃、フルミが窓から外を見ると、妖精が群れを成して飛び回って居るではありませんか。

「あ！妖精だ、あんなに沢山、凄い光景だ…」

しばらく見ていると、ふらふらーっと花子が外に出て来て、妖精が群がる。

「きゃー！助けてー！」

夢遊病が悪さをし外に出てしまった花子のその後は、想像を絶していた。

「わ！やめろい！」

フルミが必死に妖精を振り払うが、時すでに遅く、花子は昨日見た岩に変わってしまった。

「あぁ…なんて事を…」

妖精は今までにない程、歓喜し飛び回っている。

「わはは！わはは！こんにちは皆さん、私は不治の妖精パピィ、古代から伝わる神話で有名な妖精なの、私に出会えた事を誇りに思っていいわ！」

無数の妖精が同じ事を繰り返し言い放ち、頭が可笑しくなりそうになるのであったそうな…続く