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第16章五つの玉錚々のレクイエム

錚々のレクイエム#15

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可愛さを失い、攻撃に特化した進化を遂げた妖精は、フルミに向かって急降下して来る。

「見て!私、進化したわ!」

相当嬉しかったのだろう、残像が見える程の速さで飛び回るその姿は恐怖すら感じる。

「あ!ごめんなさい、親玉の居場所ね!今なら更にはっきり分かるわ、えーと、ここよ!ここに親玉が居るわ!」

示した場所は、川の上流の大きな湖だった。

「でも私は、行かないわ、何故か知らないけどそこには近づきたくないの、いや違う、近づけないの」

そう言い捨て、妖精は優の服を掴むと家に引きずって行ったんだ。

「物凄い力やな、しゃあない1人で行くか…」

フルミは地図を握りしめ、少しキレ気味に湖に向かうのであったそうな…続く
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