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第16章五つの玉錚々のレクイエム
錚々のレクイエム#26
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雪のようなナニカが降る土地を抜け、色鮮やかな紅葉が舞い散る荒道を歩いている。
「この辺はなんだか気が安らぐわね、私が産まれた故郷も紅葉が綺麗で、良く叔母と摘みに行ったの…」
これは、まだ花子が家族と幸せに暮らしていた頃のお話。
花子の叔母「花子や、何処や花子は何処や」
今年で90歳になる叔母は、年齢にそぐわずとても元気で、見た目なら50代に見える程、若々しい風貌だ。
「おばあちゃん、私はここに居るわよ!何回言えば分かるのよ…」
歳なのかわざとなのか、叔母は花子を見つけられず、ずっと名前を呼んで探し回っている。
「花子や、今年も綺麗な紅葉の季節がきようた、花子は紅葉が好きやから、庭に沢山木を植えたんじゃよ」
花子の家系はとても裕福で、見渡す事が出来る範囲は全て土地で恵まれた環境で育った。
「私とても幸せよ、こんな綺麗な紅葉が毎年見られるなんて夢見たいだわ!」
目をキラキラさせながら、外を眺める花子の横で叔母は、声を荒げながら泣いている。
「どうしたの?おばあちゃん!何か悲しい事でもあったの?」
花子は叔母の背中を摩りながら、優しく介護してあげたそうな…続く
「この辺はなんだか気が安らぐわね、私が産まれた故郷も紅葉が綺麗で、良く叔母と摘みに行ったの…」
これは、まだ花子が家族と幸せに暮らしていた頃のお話。
花子の叔母「花子や、何処や花子は何処や」
今年で90歳になる叔母は、年齢にそぐわずとても元気で、見た目なら50代に見える程、若々しい風貌だ。
「おばあちゃん、私はここに居るわよ!何回言えば分かるのよ…」
歳なのかわざとなのか、叔母は花子を見つけられず、ずっと名前を呼んで探し回っている。
「花子や、今年も綺麗な紅葉の季節がきようた、花子は紅葉が好きやから、庭に沢山木を植えたんじゃよ」
花子の家系はとても裕福で、見渡す事が出来る範囲は全て土地で恵まれた環境で育った。
「私とても幸せよ、こんな綺麗な紅葉が毎年見られるなんて夢見たいだわ!」
目をキラキラさせながら、外を眺める花子の横で叔母は、声を荒げながら泣いている。
「どうしたの?おばあちゃん!何か悲しい事でもあったの?」
花子は叔母の背中を摩りながら、優しく介護してあげたそうな…続く
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