光と陰がまじわる日（未完成）

最終章帰還

帰還#6

家に入ってから数時間が経ち、花子は息を切らしながら、スコップと縄を持って、出て来たんだ。

「ハァハァ、なんて激しくのかしら、流石異星人ねって、何言わせるのよ！何とか長老の埋めてある場所を聞き出したわ、それに私達はもう忘れられてて、自由に街を闊歩出来るみたいなの、そんなに嫌われて無くて良かったわねふふッ…」

ズタボロになった衣服が、いやらしさを醸し出す中、一同は長老の埋められているとされる場所へと急ぐ。

「ここがそうよ、ご丁寧に分かりやすく石が積まれてるわ」

労う心が少しばかり残っているのか、長老が埋まっている場合の周囲は、綺麗に整備され掘るのを躊躇った。

「長老、今助けてあげるからね！花子さんスコップ貸して！」

優は、ザクザクと掘り進めると、カチンッと何かに当たり、掘る手を止める。

「え？ちゃんと棺桶に入っとるやん、素敵やん」

その豪華な棺桶はずっしりと重く、地上に持ち上げるのに苦労したそうな…続く