光と陰がまじわる日（未完成）

最終章帰還

帰還#8

気が狂ったように、血に染まった目玉を抱え、叫び続けた。

「神よ我らを助けたまえ！神よおいでくださいまし！」

勿論の事何も現れず、優はその場に跪き、涎を垂らしながらボーっとし始める。

「もうどうでもいいや、僕疲れたよ、演技するの疲れたよ、でも上手かったでしょ？1人3役、誰も気づかないんだもん、困っちゃうよ…ふふ」

いつから3役をやっていたのかは、明らかではないが、見事に貫き通した。

「帰ろう、もう帰ろう、無駄な時間を掛けてしまった、僕もまだまだ若いな、そろそろ大人にならなくちゃ、花子さんに笑われて…ってもう…居ないか…わぁぁぁぁ！」

優は泣き叫んだ、今まで溜め込んだものを吐き出すかの如く泣き叫んだ、その歎きに火星人は、情けをかけ忍び寄る。

「お前が旅立ってから、村中の星人共がお前の事心配して居たぞ、あいつは何か可笑しいと、1人でベラベラと喋っていると、もうやる事は済んだんだな？目の前にある物が何か分かっているだろ？お前は1人なんだ、もう夢を見るのはやめろ！」

火星人は、取り乱す優を優しく抱えると、少し離れた岩に、座らせたそうな…続く