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7話目・確かに筋力だと男子に分があるでしょうけど、テクニックも含めればイーブンなんです。これぐらいやれて当然ですよ(ドヤァ
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『お説教は後で聞きます。(既読)
今はここを出る方法を教えてください。(既読)
ホテルの一室に軟禁されています。(既読)
室内の様子を動画で送ります。(既読)』
無事に取材を終わらせるには何もしないことこそが安全の要なのだろうが、彼女は危険を冒すことにした。そして、カメラ機能を動画にして部屋をゆっくり一周回りフォルダに収める。
入り口も、床も、天井も、はめ殺し窓も。ベッドの下さえ忘れず。
「廊下は……さすがに怪しまれそうですね」
どこであゆみたちが見張っているかわからないため室内までにして送信した。
すかさず答えがくる。
『オレだったら天井の通気口だな。(既読)』
知り合いの意見に顔を上げると確かに、二ヶ所通気口がある。
ローテーブルを足場にして探して探ってみると、工事自体が手抜きなのか簡単に格子は外れた。
「これで裏口にでも出られたら……あ」
真清はそこで気づく。
『私くらいであれば通れそうですが、台を動かしてあったらバレませんか?(既読)』
彼女はすぐさまその気付きを知り合いに確認した。見張りが彼女の寝ているのを覗きにこないとも限らないのだ。布団にダミーを仕込むくらいはできても、ローテーブルはわかり易すぎる。
『なら使わずに登れば良いじゃねぇか。(既読)』
知り合いは簡単に言ってくれた。
『どうやってです? さすがにこの高さは簡単には飛び上がれませんよ。(既読)』
決して高すぎるということのない距離だが、真清ではダンクシュートは決められない。
『そんなん壁を蹴ってトントンって。(既読)』
知り合いはずいぶんと当たり前のように言ってくれた。
三階以上の高さから飛び降りても無傷だったこともあるので朝飯前なのだろうが。
『悪い。もう無理そうだ。(既読)』
これからというときに知り合いからのサポートが打ち切られた。
『ありがとうございました。お気をつけて?(未読)』
真清は、一応のところお礼をして労っておく。
そして彼女は、必要な道具をベストのポケットに詰め込み、布団に細工をして準備を終わらせた。ローテーブルを元の位置に戻し、軽くストレッチをすれば後は覚悟を決めるだけ。
壁に向かって走り出す。
「ふっ!」
ここだというところで跳躍。壁を蹴ったタイミングで体をひねり、通気口の縁に手をかける。スイングした勢いで懸垂すると、方から上を根性で穴の中へ突っ込む。
今はここを出る方法を教えてください。(既読)
ホテルの一室に軟禁されています。(既読)
室内の様子を動画で送ります。(既読)』
無事に取材を終わらせるには何もしないことこそが安全の要なのだろうが、彼女は危険を冒すことにした。そして、カメラ機能を動画にして部屋をゆっくり一周回りフォルダに収める。
入り口も、床も、天井も、はめ殺し窓も。ベッドの下さえ忘れず。
「廊下は……さすがに怪しまれそうですね」
どこであゆみたちが見張っているかわからないため室内までにして送信した。
すかさず答えがくる。
『オレだったら天井の通気口だな。(既読)』
知り合いの意見に顔を上げると確かに、二ヶ所通気口がある。
ローテーブルを足場にして探して探ってみると、工事自体が手抜きなのか簡単に格子は外れた。
「これで裏口にでも出られたら……あ」
真清はそこで気づく。
『私くらいであれば通れそうですが、台を動かしてあったらバレませんか?(既読)』
彼女はすぐさまその気付きを知り合いに確認した。見張りが彼女の寝ているのを覗きにこないとも限らないのだ。布団にダミーを仕込むくらいはできても、ローテーブルはわかり易すぎる。
『なら使わずに登れば良いじゃねぇか。(既読)』
知り合いは簡単に言ってくれた。
『どうやってです? さすがにこの高さは簡単には飛び上がれませんよ。(既読)』
決して高すぎるということのない距離だが、真清ではダンクシュートは決められない。
『そんなん壁を蹴ってトントンって。(既読)』
知り合いはずいぶんと当たり前のように言ってくれた。
三階以上の高さから飛び降りても無傷だったこともあるので朝飯前なのだろうが。
『悪い。もう無理そうだ。(既読)』
これからというときに知り合いからのサポートが打ち切られた。
『ありがとうございました。お気をつけて?(未読)』
真清は、一応のところお礼をして労っておく。
そして彼女は、必要な道具をベストのポケットに詰め込み、布団に細工をして準備を終わらせた。ローテーブルを元の位置に戻し、軽くストレッチをすれば後は覚悟を決めるだけ。
壁に向かって走り出す。
「ふっ!」
ここだというところで跳躍。壁を蹴ったタイミングで体をひねり、通気口の縁に手をかける。スイングした勢いで懸垂すると、方から上を根性で穴の中へ突っ込む。
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