13 / 18
13話目・男性は女性を基本的にバ○だと思ってますよね? 頭悪いって。劣ってるって。思ってますよね!?
しおりを挟む
「あぁ、カウンセリングを」
「……そのとき、私たちは精神病を患っているって認定されたよ」
やはり、ネット上に転がっている与太話の原因を特定できて得心いった。
行政が動かないのも、精神疾患を患ったというリークがあったからである。これにより、女性が街から流出してもネットのやり取りであっても、何なりとごまかせるというわけだ。
しかし、それだけでこれほどまでに隠蔽できるものだろうか。
「街の役場にだって外からの視察は入るはずですよね? その人たちが街の歪さに気づかないはず……」
そう聞いている真清の脳裏には、あまり想像したくない答えが思い浮かんでいた。
答えてくれたのは漫画家女性の方ではなくミレイである。さすがに、そんな裏側のことまで彼女が知るはずもないのだから。
「ワイロとか。ハニートラップっていうの? まぁ、そういう手段でバレないようにしてるよ」
「……」
「……」
彼の言葉は漫画家女性には聞こえていないだろうから、互いに重い沈黙を守っただけのように感じられた。そこまで覗き見しているのはなんと言えば良いかわからなかったが、嫌な予感が的中してため息が漏れる。
「確か、そういったものを書いていないかを確認しに来るんでしたね。そのときに、SNSも調べられるってことですか」
「あぁ、私たちにプライバシーなんてないよ……」
永遠に監視される階級社会か、それとも社会そのものに怯える世界か。どちらの方が幸せなのだろうかと考えてしまった。
来たすぐのときに警戒していた様子もそのせいだったのだろう。
「最近に来たばかりだからしばらく来ないよ。明後日か一週間後か」
外を少し気にしている真清に気づいたのか、漫画家女性は不定期だからと安心させてくれた。長居はしないから出会うこともないだろうが。
そして、そのあたりが取材の切れ目でもあった。
「ただ、まぁ、誰がチクるかわかったもんじゃないからさ」
「そうですか。では、早々に失礼させてもらいますね」
またしても嫌な情報を得て、真清も捕まってはたまらないので立ち去ることを決めた。一礼をして部屋を出る。
これで“バステズ”を取り巻く問題は理解できた。しかし、これくらいの話だけでは確実な証拠とは言い切れない。なにせ、また同じ
「ミレイ、他に何か確証になりそうな情報はありませんかね?」
難しいことを聞いている自覚はあったが、後一歩が欲しいとねだる。
「うーん……もう、こうなるとどこからか盗んでこないと」
「そうなりますよね~。どこか良い場所は……」
二人して頭をひねって考える。何かしらの情報が得られ、侵入が容易な場所を考えた。
「あ」
「あ」
そして二人が同時に思いついたのは一箇所。役場でもなければ学校でもない。
「……そのとき、私たちは精神病を患っているって認定されたよ」
やはり、ネット上に転がっている与太話の原因を特定できて得心いった。
行政が動かないのも、精神疾患を患ったというリークがあったからである。これにより、女性が街から流出してもネットのやり取りであっても、何なりとごまかせるというわけだ。
しかし、それだけでこれほどまでに隠蔽できるものだろうか。
「街の役場にだって外からの視察は入るはずですよね? その人たちが街の歪さに気づかないはず……」
そう聞いている真清の脳裏には、あまり想像したくない答えが思い浮かんでいた。
答えてくれたのは漫画家女性の方ではなくミレイである。さすがに、そんな裏側のことまで彼女が知るはずもないのだから。
「ワイロとか。ハニートラップっていうの? まぁ、そういう手段でバレないようにしてるよ」
「……」
「……」
彼の言葉は漫画家女性には聞こえていないだろうから、互いに重い沈黙を守っただけのように感じられた。そこまで覗き見しているのはなんと言えば良いかわからなかったが、嫌な予感が的中してため息が漏れる。
「確か、そういったものを書いていないかを確認しに来るんでしたね。そのときに、SNSも調べられるってことですか」
「あぁ、私たちにプライバシーなんてないよ……」
永遠に監視される階級社会か、それとも社会そのものに怯える世界か。どちらの方が幸せなのだろうかと考えてしまった。
来たすぐのときに警戒していた様子もそのせいだったのだろう。
「最近に来たばかりだからしばらく来ないよ。明後日か一週間後か」
外を少し気にしている真清に気づいたのか、漫画家女性は不定期だからと安心させてくれた。長居はしないから出会うこともないだろうが。
そして、そのあたりが取材の切れ目でもあった。
「ただ、まぁ、誰がチクるかわかったもんじゃないからさ」
「そうですか。では、早々に失礼させてもらいますね」
またしても嫌な情報を得て、真清も捕まってはたまらないので立ち去ることを決めた。一礼をして部屋を出る。
これで“バステズ”を取り巻く問題は理解できた。しかし、これくらいの話だけでは確実な証拠とは言い切れない。なにせ、また同じ
「ミレイ、他に何か確証になりそうな情報はありませんかね?」
難しいことを聞いている自覚はあったが、後一歩が欲しいとねだる。
「うーん……もう、こうなるとどこからか盗んでこないと」
「そうなりますよね~。どこか良い場所は……」
二人して頭をひねって考える。何かしらの情報が得られ、侵入が容易な場所を考えた。
「あ」
「あ」
そして二人が同時に思いついたのは一箇所。役場でもなければ学校でもない。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貴方なんて大嫌い
ララ愛
恋愛
婚約をして5年目でそろそろ結婚の準備の予定だったのに貴方は最近どこかの令嬢と
いつも一緒で私の存在はなんだろう・・・2人はむつまじく愛し合っているとみんなが言っている
それなら私はもういいです・・・貴方なんて大嫌い
橘若頭と怖がり姫
真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。
その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。
高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。
その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。
そこで待っていたのは、最悪の出来事――
けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。
夫は愛人と共に好きに生きればいい。
今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。
でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。
妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。
過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――
恋を煎じて、愛を呑む。
あぐつ
キャラ文芸
大正の末期。妖怪と人間の混血種族である「妖族」が社会的地位を獲得している時代。
漢方屋【矢尾板堂】の一人娘・菜佳に縁談が舞い込む。
店のため、父のため──白嵜家三男・橙司と結婚した菜佳。
橙司が婿入りし、これで矢尾板堂も安泰かと思ったが。橙司からとある「真実」を告げられる。
下町育ちの強かな娘と、不器用な青年。
婚姻から始まったふたりの関係は、生活を経て少しずつ変化していく。
大正浪漫×婚姻譚
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる