ホラー短編集【キグルミ】

AAKI

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4篇目タイトル【蘇生の回廊】

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 結論としては、行雄や恵理、真吾が自身で最後のトリガーを引かなければならないということだ。

「あぁぁぁぁぁぁぁぁ――!」

 悲鳴を上げてついつい廊下を逆走してしまった真吾。

「あぁぁ……。あ?」
「お、おぅ……!」
「驚かせないでよ!」

 角を曲がろうとしたところで、先に姿を消していた二人と鉢合わせになる。どちらも、少し涙目になって真吾を睨みつけていた。
 3人して間抜け面で見つめ合う。普段なら恥ずかしすぎて赤面するような遭遇だが、おかしな状況であるため諦めの境地にあった。

「えっと、無事で何より」

 真吾がごまかしついでに安否を確認するも、行雄たちにしてみれば悠長な場面ではない。

「言ってる場合か! 何なんだここは!」
「そうよっ! 何が起こってるのか説明してちょーだいよ!」
「ちょっと、ちょっとまって……!」

 二人に詰め寄られ、真吾は必死に手で制した。相手も焦っているのだから仕方ないが、自身だってこのようなことになって戸惑っているのだ。
 考えるのを奈々に任せていたので上手くは説明できないが、必要なことはわかる。

「えーと、多分、ここは別の次元とかそういうヤツ。わかってると思うけど」

 まずは大前提のすり合わせをしておく。わかっているとばかりの表情を返されるが、当然のことなので続ける。

「オレらは、おかしな儀式を止めないといけないらしい。後、これ以上は逆周りを続けたらダメだってさ」

 前半は大前提だが、後半については先にこちらの次元へ来ていた行雄と恵理の方が詳しいはずだ。

「どう止めるかわかんねぇのか?」
「ここからだと、どう足掻いてももう一週しないとダメじゃない……」

 二人は絶望した顔を見合わせるも、一方はなんとか前を向こうとした。もう一方の言葉には真吾が眉をひそめる。

「このままこっちに進めば良いんじゃ」

 自分が来た方向へと戻れば一周も必要がない。
 しかし、それが不可能なことはすぐにわかった。なにせ、戻ろうとしたところで何かが背中にぶつかったからである。

「あ?」

 ただ、もはやこの程度の事象オカルトには驚かない。廊下を塞ぐように見えない壁があるらしく、そこでパントマイムをすることとなったのだ。

「ほら、無理でしょ」
「なるほど……。ここから逆周りにしか捜索できないわけか。まぁ、そりゃそうだわ」

 真吾はゲームにありがちな展開に巡り合って、妙に冷静に納得してしまった。
 確かに、何もわからないうちに正常ではない世界に隔離されたら不安になる。

「どこかおかしなところはなかった? あっちにいたときも色々とおかしな現象があったんだけど」

 真吾は脱出の手立てを推理するため質問した。ほとんど――仮に表側と呼ぶ――【向こうの空間】任せだが、何かが影響するのではないかと考えた。
 特に、行雄たちが儀式については知っていたというのは理由である。
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