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Lesson1.シンプルに裸体と視覚
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「注意も終わったところで、始めようか」
「注意ってなんのことだかわからないけど、その、は、始めるって……なな、何をッ?」
「フフッ。何って、言ったじゃない。あ、ちょっとベッドに座らせてもらうね」
「は? あっ、え、あぁ、うん……。なんで、制服の上を脱いでらっしゃるのでしょう?」
「なんでって、脱がないと始められないでしょ? それと、ベッド汚しちゃったらごめんね」
「始めぇ? 一体、何で汚れるんですかねぇ……? ブラジャーまでぇ!?」
「もぉ、驚きすぎッ。あっと、カーテンもちゃんと締めて」
「あ、明かりは着けても? 暗いめが良いならそれでも……」
「良いけど、そんなに舐め回すように見ないで欲しい、な。恥ずかしくて、スカートが脱げないから」
「ごめんッ。ほら、目を逸したから、大丈夫? そ、それで本当に何をするのさ……? いくらなんでも、お姉さんの娼婦みたいな姿は見たくないし……」
「大丈夫よ。流石に売りはしてないし、こんなことするのは君だけだから」
「それは嬉しいんだけど、パンツ? えっと、下着まで脱がれたら本当に見る場所がないよ」
「でも、見ないと官能小説の書き方を教えられないから。ね?」
「へ? なんで官能小説だよ? お姉さんは良いとしても、俺はまだ15歳なんだけど?」
「うん。ここでは官能小説と言っても、ちょっとエッチな表現がある程度のもの。これぐらいの表現ならギリギリ可能、官能小説に小説の表現力を学ぶ場といった感じに思って頂戴」
「なるほど……。それで、服を脱いで、どうするのさ? その、ホント目のやり場に困るんだけど」
「じゃあ、まず私の姿を表現してみて。身体測定では平均より少し高いぐらいで、スリーサイズは理想値より良いって話だし、偏差値も中央値より高いぐらいだから参考になるはずだよ」
「えぇッ。そんなこと言われても……勉強ができるとか何か意味ある? えーと、とりあえず、生まれたままの姿、とか?」
「そうだね。掛け布団で正面は隠してるから、一糸まとわぬ、みたいな表現は無理かな。そんな風に、大雑把に裸体を捉えるのは大事だね」
「ふんふん、なるほど。じゃあ、次。肩甲骨の浮き上がった背中とシワを寄せる横腹は、痩せ型ながら肉付きの良さを物語っている」
「もぉ、恥ずかしいなぁ。でも、その調子、その調子」
「えっと、程よく焼けた肌色が恥ずかしさに紅潮するのがわかる。俺の言葉に反応して、恥ずかしげに重量感のある正面の果実を揺らす」
「そ、そんなとこまでッ。恥ずかしくて顔から火を吹きそうよ……」
「こちらを振り向く横顔は燃えるように赤く、潤む目元が……ゴクリ。えっと、酷く扇情的だ」
「す、ストップ! 実物があるとなんだか饒舌になるんだね。思わず視か……ちょっぴりエッチな気分になりそうだよ」
「お姉さんはそう言いながら、布を掛けられた足をモジモジ。はい、ごめんなさい。調子に乗りました」
「怒ってはいないけど、先に進めないから程々にね。それと、メモを取らるのも大事だよ?」
「頬をふくらませる表情も、あっと、メモですね。メモメモ。タタタッとキーボードを叩いて、はい」
「こほんっ。続きまして、と言っても詩的表現はそれなりに出来ているから大丈夫かな?」
「そうだね。実物があるとなんだか語彙が湧いてくるかな。もしかして、これだけで終わり?」
「まだまだだよ。視覚からの表現なんで普通にできて当たり前だからね。次は男女の性器についての描写方法だよ」
「はーい、引き締めていきまーす。それで、アレとかアソコとかの表現は確かに気になる」
「まず、男性器や女性器、ついでに精液やカウパー腺液、他に膣分泌液などは医学的に使われる用語なので実はセーフです。膣は正しくだとこちらの『腟』を使うことになっているようだけど」
「結構、グイグイと発言していくね……。確かに保健の教科書でも載っているから、公序良俗に反する言葉じゃないのは確かだけど」
「そんな引いた顔しないで欲しいなぁ。さておき、これらも文中に多用したり状況次第では利用規約や規則に引っ掛かる可能性があります」
「それを避けるための描写方法って話だね。オティンティンとか、もじって使うことはあるよね」
「それもあるけど、やっぱり子供だましだ~か~ら~。ここに男根のメタファー一覧を用意しました!」
「間延びした声で引っ張った上にメモまで用意してお疲れ様です。こう見ると、古くはバナナやオットセイに始まって、昨今では棒状のものなら何でも良いって感じ?」
「もはや逆に節操がなくて、暗喩さえアウトになりそうだよねぇ」
「そこのところ諦めちゃだめな気がするけど。ねぇ、女性のもののメタファーは少ないのはどうして?」
「うーん、そこなんだよね。アワビなどの貝、鞘の鯉口や指の隙間といった縦長の穴とするのが多いかな」
「なるほど。参考になったよ。それで、いつまでそうしてるつもりなのさ?」
「えっと……もうちっとだけ続くからね?」
「そうなのか。まぁ、俺としては、うん……」
「注意ってなんのことだかわからないけど、その、は、始めるって……なな、何をッ?」
「フフッ。何って、言ったじゃない。あ、ちょっとベッドに座らせてもらうね」
「は? あっ、え、あぁ、うん……。なんで、制服の上を脱いでらっしゃるのでしょう?」
「なんでって、脱がないと始められないでしょ? それと、ベッド汚しちゃったらごめんね」
「始めぇ? 一体、何で汚れるんですかねぇ……? ブラジャーまでぇ!?」
「もぉ、驚きすぎッ。あっと、カーテンもちゃんと締めて」
「あ、明かりは着けても? 暗いめが良いならそれでも……」
「良いけど、そんなに舐め回すように見ないで欲しい、な。恥ずかしくて、スカートが脱げないから」
「ごめんッ。ほら、目を逸したから、大丈夫? そ、それで本当に何をするのさ……? いくらなんでも、お姉さんの娼婦みたいな姿は見たくないし……」
「大丈夫よ。流石に売りはしてないし、こんなことするのは君だけだから」
「それは嬉しいんだけど、パンツ? えっと、下着まで脱がれたら本当に見る場所がないよ」
「でも、見ないと官能小説の書き方を教えられないから。ね?」
「へ? なんで官能小説だよ? お姉さんは良いとしても、俺はまだ15歳なんだけど?」
「うん。ここでは官能小説と言っても、ちょっとエッチな表現がある程度のもの。これぐらいの表現ならギリギリ可能、官能小説に小説の表現力を学ぶ場といった感じに思って頂戴」
「なるほど……。それで、服を脱いで、どうするのさ? その、ホント目のやり場に困るんだけど」
「じゃあ、まず私の姿を表現してみて。身体測定では平均より少し高いぐらいで、スリーサイズは理想値より良いって話だし、偏差値も中央値より高いぐらいだから参考になるはずだよ」
「えぇッ。そんなこと言われても……勉強ができるとか何か意味ある? えーと、とりあえず、生まれたままの姿、とか?」
「そうだね。掛け布団で正面は隠してるから、一糸まとわぬ、みたいな表現は無理かな。そんな風に、大雑把に裸体を捉えるのは大事だね」
「ふんふん、なるほど。じゃあ、次。肩甲骨の浮き上がった背中とシワを寄せる横腹は、痩せ型ながら肉付きの良さを物語っている」
「もぉ、恥ずかしいなぁ。でも、その調子、その調子」
「えっと、程よく焼けた肌色が恥ずかしさに紅潮するのがわかる。俺の言葉に反応して、恥ずかしげに重量感のある正面の果実を揺らす」
「そ、そんなとこまでッ。恥ずかしくて顔から火を吹きそうよ……」
「こちらを振り向く横顔は燃えるように赤く、潤む目元が……ゴクリ。えっと、酷く扇情的だ」
「す、ストップ! 実物があるとなんだか饒舌になるんだね。思わず視か……ちょっぴりエッチな気分になりそうだよ」
「お姉さんはそう言いながら、布を掛けられた足をモジモジ。はい、ごめんなさい。調子に乗りました」
「怒ってはいないけど、先に進めないから程々にね。それと、メモを取らるのも大事だよ?」
「頬をふくらませる表情も、あっと、メモですね。メモメモ。タタタッとキーボードを叩いて、はい」
「こほんっ。続きまして、と言っても詩的表現はそれなりに出来ているから大丈夫かな?」
「そうだね。実物があるとなんだか語彙が湧いてくるかな。もしかして、これだけで終わり?」
「まだまだだよ。視覚からの表現なんで普通にできて当たり前だからね。次は男女の性器についての描写方法だよ」
「はーい、引き締めていきまーす。それで、アレとかアソコとかの表現は確かに気になる」
「まず、男性器や女性器、ついでに精液やカウパー腺液、他に膣分泌液などは医学的に使われる用語なので実はセーフです。膣は正しくだとこちらの『腟』を使うことになっているようだけど」
「結構、グイグイと発言していくね……。確かに保健の教科書でも載っているから、公序良俗に反する言葉じゃないのは確かだけど」
「そんな引いた顔しないで欲しいなぁ。さておき、これらも文中に多用したり状況次第では利用規約や規則に引っ掛かる可能性があります」
「それを避けるための描写方法って話だね。オティンティンとか、もじって使うことはあるよね」
「それもあるけど、やっぱり子供だましだ~か~ら~。ここに男根のメタファー一覧を用意しました!」
「間延びした声で引っ張った上にメモまで用意してお疲れ様です。こう見ると、古くはバナナやオットセイに始まって、昨今では棒状のものなら何でも良いって感じ?」
「もはや逆に節操がなくて、暗喩さえアウトになりそうだよねぇ」
「そこのところ諦めちゃだめな気がするけど。ねぇ、女性のもののメタファーは少ないのはどうして?」
「うーん、そこなんだよね。アワビなどの貝、鞘の鯉口や指の隙間といった縦長の穴とするのが多いかな」
「なるほど。参考になったよ。それで、いつまでそうしてるつもりなのさ?」
「えっと……もうちっとだけ続くからね?」
「そうなのか。まぁ、俺としては、うん……」
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