奥さまはモンスターバスター 時々 異世界召喚勇者

はなぶさ 源ちゃん

文字の大きさ
50 / 155
奥さまはモンバス姉さん編

49 地底からの挑戦 その2

しおりを挟む
 「あのう、私たち三人ともパイロット資格は持っていないと思いますが、大丈夫なんでしょうか?」
 「安心したまえ!ゲームセンターの戦闘機を操縦する感覚でやれるから大丈夫だ。
 それから、合体後は前回同様、瀬利亜ちゃんが動く通りにロボットも動いてくれるから全然問題はない!」
 私の疑問にマグナ博士が自信満々に断言する。

 「いえ、くどいようですがそれならどうして『三人が乗る』必要があるのでしょうか?」
 「うむ、ロボットは思考コントローラー機能で動くのだが、その際に人間の『想いの力』をエネルギーに変えることができるのだ。
 だから、『熱い友情』のある者同士が乗りこめば、『三つの心が一つになれば♪一つの正義は百万パワー』になるわけさ♪」
 ええと…どうして私たちが熱い友情で結ばれていることにしたいのですね…。

 「だから、楓と一緒では…痛い!やめてくれ!!」
 「きーー!!昔から聡はいつもいつも!!」
 「あの、お二人とも、『痴話げんか』をしている場合では…。」

 「「誰が痴話げんかなんか!!!」」
 「……いえ、いいです。」
 橋本君が『痴話げんか』に巻き込まれて、げんなりしています。

 「……あのう、もしかして…ロボットに一緒に乗ることで、二人の仲を深めたいという裏の意図がおありなのですか?」
 私がこっそりマグナ博士に耳打ちする。

 「なるほど…。瀬利亜ちゃんは洞察力も素晴らしいのだね。
 だが、残念ながら違うのだよ。私はそんな『純粋でない動機』でロボットを製作したりはしないさ。純粋に『私の趣味』だよ♪」
 いやいや、それもっとダメだよね??!!

 「ちょっと待っていただけまへんか?
 メインパイロットとの『友情』もとい、『愛情』ならわてが絶対的に自信があるで!!」
 …ええと、今度は光ちゃんまで現れました。
 他の件に関してはほぼ『120%信頼できる』光ちゃんですが、私が搭乗するロボットに関してはマグナ博士以上に趣味に突っ走る気が…。

 光ちゃんの登場にマグナ博士、伊集院くん、楓さん、橋本君は確かにその通り…みたいな顔をしています。
 光ちゃんの私への『溺愛ぶり』は少しでも油断すると人前でも全開になるので…。

 「なんなら、ロボットも合体し、内部でも『人間が合体』して、熱い愛情パワーを発揮するという手もありそうや♪」
 「あるわけないでしょ!!!下ネタは禁止です!!」

 「なに、カップル同士だと確かに『合体』することで愛情の増加を見込めるかもしれん!!よし、次は二人乗りカップル用ロボットを作成し、『内部合体機能』を作るのもありだな!!
 錦織君、『協力』をお願いできるか?!」
 「ばっちりや!!なんならカップルとしての搭乗もOKや♪」
 「二人とも何言ってんですか!!拒否します!!!断固拒否します!!!!」
 マグナ博士と光ちゃんが非常に残念そうな顔をしています。
 光ちゃん!わざわざロボット内部で合体しなくても、毎日………いえ、何でもありません。

 「ところで、瀬利亜はんとわてが乗るのは確定で、三人目はどないしまひょか?」
 「うーむ、こうなると三人とも五〇歩百歩だな…。せっかく『にぎやかし』で来てもらったことだし、橋本君にでも乗ってもらうのも…。」
 「…俺は『にぎやかし』で、しかも『橋本君でも』扱いなんですか…。」
 うん、マグナ博士、その扱いは橋本君がかわいそうだと思います。


 「あらあ、じゃあ私が乗っても大丈夫そうね♪」
 は?!!今度はアルさんまで現れたのですが…。
 ……よく考えたら光ちゃんが一人で地底科学研究所へ移動できないから、アルさんがいても当たり前ではありますが…。

 「ほほお。アルテア先生、あなたが適任者だという証拠はありますか?」
 マグナ博士がなぜか真面目くさった表情になる。
 …ええと、今までものすごく適当に決めてましたよね?!

 「それなら、瀬利亜はんが『鑑定能力で測定』できるはずや♪
 なんやったら他の人の『好意や愛情』を測定してからの方がわかりやすい思うんや。」
 「なに?瀬利亜ちゃん、早速やってみてくれたまえ。」
 光ちゃんの話を聞いて、マグナ博士が興味深そうに言う。

 「ためしに橋本君を鑑定してみました。
 現在『恋愛中』で『対象に対する愛情』はレベル七です。
 なお、レベル五が普通の夫婦間の愛情なので、かなりべたぼれです。
 ちなみに対象は……。」
 「石川!!!やめてくれ!!それ以降はプライバシーに!!」
 「……というわけで、残念ながら『対象は秘密』ですが、このようにかなり正確に鑑定できることがお分かり頂けたと思います。」
 橋本君には悪いが、ちょっと例題にさせてもらいました。
 しかし、橋本君がまさか◎◎さんを懸想しているとは…こっそり応援するのも面白そうです。

 「よし、今度は聡君と楓だな♪」
 「「やめてください!!!!」」
 マグナ博士の発言に慌てた伊集院君と楓さんが私のところに泣き付いてくる。
 なので、公表しないことにします。
 なお、楓さん⇒伊集院君 が愛情LV一〇で、伊集院君⇒楓さん が愛情LV七なので、二人とも素直になったらすごくうまくいくのではないかと思うのですが…。

 「よし、それでは、今度はメインカップル同士を提示してくれたまえ。」
 えええ??!!見せなきゃダメでしょうか?

 「ふ、任せてもらいまひょうか!」
 光ちゃんは自信満々です。新婚旅行の時はスゴイ数字が出ましたから…。

 光ちゃん⇒私 が愛情LV六六で、私⇒光ちゃん が愛情LV七〇
 ……うん、新婚旅行の時よりさらに増えているよね…。
 ああ!!マグナ博士とクラスメートの三人の私たちを見る目がものすごく生暖かくなってます!! こんな数値が広まったら、『究極のバカップル扱い』されるのは目に見えてます!!
 く、口止めはできないのか??!!

 「じゃあ、最後は私だね♪」
 アルさんは私たちをすごく信頼してくれているし、私たちもアルさんをものすごく信頼してくれているよね。どんな感じになるのでしょうか?

光ちゃん⇒アルさん 友情LV三〇 アルさん⇒光ちゃん 友情LV四〇

おお!!ものすごく厚い信頼関係なんだね!!確かにこれはスゴイです。

私⇒アルさん 友情&愛情LV六〇 アルさん⇒私 愛情一二〇

 「ほら♪友情&愛情パワーはバッチリだよね♪♪」
 ………ええと……鑑定能力にバグがあるわけではないのですよね…。 
 アルさん以外はみんな完全に固まってしまってます。

 「く!まだまだわての愛情が足らへんいうことやな!!せやけど、負けへんで!!かならず、『毎日のコミュニケーション』で、もっと愛情を増加されるんや!!」
 「さすが、光一君♪頑張ろうね♪」
 ええと……二人とも何を頑張るおつもりなのでしょうか…突っ込む気力すら起きません…というか、『コミュニケーション(物理)』は頑張るものではないような気がします。


 そして、実戦訓練に入ったのですが、友情&愛情パワーのおかげで、シードラゴンロボは想定以上の戦闘能力を発揮してくれています。
 私がグレートシードラゴンに乗っていた場合の二倍くらいの戦闘力を発揮しているようです。

 実際にはこれにアルさんが様々な魔法のサポートを入れてくれることを踏まえると、さらに強力になることが予想されます。
 おお!!これならどんな怪獣や巨大ロボットの侵略があってもシードラゴンロボで撃退できそうです。


 「さあ、まもなく本家・地底帝国の地底巨人たちが日本の上空に差し掛かってくるぞ!
 シードラゴンロボ発進準備を!」
 「「「了解(や)!!」」」

 こうして、私たちが発進すると同時に地底巨人たちに銀色の巨大な飛行物体が近寄っていくのが見えた。

 「あれ?あれは美夜さんの式神じゃないかしら?」
 水晶球でアルさんが探知魔法を使った結果を伝えてくる。

 地球防衛軍副隊長・土御門美夜さんの巨大怪鳥型式神が高速で地底巨人に近づくと、その一体をそのまま大きな口を開けて飲み込んでしまった。
 続いて、巨大な尻尾を伸ばすともう一体もぐるぐる巻きにしてしまう。
 怪鳥は一体をそのままバリバリと音を立てて(推定)咀嚼を始め、もう一体を怪力でぎゅうぎゅう締め付けると、バラバラにしてしまった。

 「あらあ、地底巨人に人が乗っていないと判定して、そのまま撃破しちゃったのね。」
 「しかし、美夜はんの式神はあいかわらず規格外やね♪」
 「ええと…二人ともこの事態は想定していたようだけど、帰えろっか。」
 私たちは怪鳥が飛び去っていくのを遠隔映像で見ながら気の抜けた会話をした。


 「これは一体どういうことだ???!」
 私たちが戻ると、マグナ博士が泣きそうな顔をしている。せっかくロボットが大活躍するはずが、地球防衛軍に簡単に敵が粉砕されてしまったのだ。

 「そらあ、日本の領空に勝手に『敵対勢力』が侵入して、警告に従わな『自衛隊や地球防衛軍』に撃墜されても文句は言えへん…いうことですね。」
 光ちゃんが淡々と語り、マグナ博士はがっくりと肩を落とした。


 後日、今回の件で怒り狂ったマグナ博士の『自立型ロボット』が『本家・地底帝国』に突撃し、帝国を滅ぼしてしまったそうだ。
 なお、その事態を私たちはすぐに気づいて、住民だけは何とか逃がすことに成功しました。…マグナ博士、これじゃあどちらが侵略者かわかったものではないですが…。

 ちなみにシードラゴンロボの研究自体は、マグナ博士とドクターフランケン、光ちゃんまで加わってさらに『順調に』進んでいるらしいです

 「いつまた、第二、第三のシードラゴンロボが来るかわからへんのや♪」
 光ちゃん、それは『開発者』のセリフじゃないからね?!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

盾の間違った使い方

KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。 まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。 マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。 しかし、当たった次の瞬間。 気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。 周囲は白骨死体だらけ。 慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。 仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。 ここは―― 多分、ボス部屋。 しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。 与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる 【異世界ショッピング】。 一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。 魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、 水一滴すら買えない。 ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。 そんな中、盾だけが違った。 傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。 両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。 盾で殴り 盾で守り 腹が減れば・・・盾で焼く。 フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。 ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。 ――そんなある日。 聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。 盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。 ​【AIの使用について】 本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。 主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。 ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

拾われ子のスイ

蒼居 夜燈
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞】 記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。 幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。 老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。 ――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。 スイは、故郷を探す事を決める。真実を知る為に。 出会いと別れを繰り返し、命懸けの戦いを繰り返し、喜びと悲しみを繰り返す。 清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。 これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。 ※週2回(木・日)更新。 ※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。 ※カクヨム様にて先行公開(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載) ※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。 ※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

処理中です...