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その後…とは限らない番外編
番外編4.5 魔王はつらいよ! その1
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ピシッ、ピシッ!
とある遺跡でいくつもの魔法陣に囲まれた剣の刺さった石の台座に少しずつ罅がはいりつつあった。そしてついに…。
ぴきっ!ガラガラガラ!!
台座は音を立てて崩れ落ち、圧倒的な瘴気をまとった黒い影が残骸から這い出てきた。
「くっくっく、ダレスよ!よくも予を欺いてくれたな!!この報いは必ず受けさせてやる!」
怒りに全身を震わせながら男は叫んだ。
(SIDE:健人)
「ようこそ、魔王城なのじゃ♪」
俺と瀬利亜、エイムス、女神ちゃんの四人はまおちゃんの住む『魔王城』に招待されて、お茶を頂いているところだ。
魔王城と言いながら、とってもかわいらしい内装の応接間でお茶を頂いていることとか、まおちゃんの傍に控えているメイドさんが魔王軍四天王筆頭のシルバさんだとか、突っ込みどころは山ほどあるのだが、俺以外はみんな気にしていないようだ。
「瀬利亜ちゃんや望海ちゃんにいろいろ教えてもらって中庭に池を作ってみたのじゃ。『にほんていえん』というのは本当に『ふうりゅう』でいいのじゃ♪」
「本当ね♪まおちゃんのセンスの良さが光っているわ♪♪」
まおちゃんがにこにこしながら『池』を指さすと、瀬利亜も嬉しそうに頷いている。
あの、瀬利亜?
まおちゃんが指さしているのはどう見ても池ではなくて『湖』、それも水平線が霞んで見えるようなでっかい湖だよね?!もしかしなくても琵琶湖よりも大きいよね?!
「応接間を『オーシャンビュー』にするとか、まおちゃんは本当にセンスの塊だわ!!」
「それから、お花も植えてみたのじゃ。花壇のお花を散歩がてら見ているととっても心が和んでくるのじゃ♪」
「そうね♪自然やお花を見ていると心が癒されるわよね♪本当に素晴らしいわ!」
花壇ですか、そうですか…。
湖に沿って地平線の彼方にまで続くお花畑を花壇とおっしゃるのだね。
「庭の菜園で取れたハーブでハーブティーを飲むと、さらにふうりゅうなのじゃ♪」
シルバさんが注いでくれたハーブティーをみんなで飲みながらマオちゃんが本当に嬉しそうに語ってくれている。
あの『ジャングル』が菜園なのだね…。あの中をかき分けて野菜も収穫するそうです。菜園で都市の受給自足すらできそうだよね…。
そんな中、テーブルの上に置いてあった水晶球がちかちか白く光りだした。
「おや、何かの獣が庭に侵入してきたようじゃ。ちょっと大きくて警備ゴーレムでは排除できないようなので、わらわとシルバで排除してくるのじゃ。
瀬利亜ちゃんたちは少し待っていてほしいのじゃ。」
「まおちゃん、待って!大きな獣なら、倒した後『捌く』必要があるわよね?!私、こう見えてもサバイバル技術を磨いているから、きれいに仕分けしてあげるわよ♪」
「おおっ?!瀬利亜ちゃんのおかげで、今晩の夕飯のおかずが出来そうなのじゃ!瀬利亜ちゃん、ありがとうなのじゃ!」
二人がとっても嬉しそうなのはいいんだけれど……警備ゴーレムってその辺のオーガとかトロールくらいなら簡単に蹴散らすような代物じゃなかったっけ?
今晩のおかずが何になるのかものすごく不安なんだけど…。
(SIDE:???)
おかしい?!方向は間違っていないはずなんだが、生えている樹とかがずいぶん違っているし、森の空気もなんだかおかしい!
森全体がずいぶん明るくなっているし、住んでいる動物も…。
そして、森を抜けて俺の眼前にあった『お城』を見て俺は叫んだ。
「なんじゃこりゃー!!!」
漆黒の魔王城があった場所に純白の優雅なお城があったのだ。
ディ◎ニーランドのシ◎デレラのお城のような雰囲気で、見たのが女性だったら喜んだであろうが、この男は…。
「なんて悪趣味な!!ダレスのやつめ、卑怯なだけでなく、美的感覚まで狂っているとは?!」
男は以前のギザギザでゴテゴテの城を思い出して憤慨していた。
男がため息をついて城に近づいていくと、真っ白な鎧をまとった上半身が人間、下半身が馬のケンタウロスに似た外見のゴーレムが何体か走って近寄ってきた。
「アナタハ何者デスカ?ココハ魔王サマノ居城デス。速ヤカニオ引キカエシクダサイ。」
5体のゴーレムのうち、リーダーらしき個体が槍を突き付けながら、警告してきた。
「ふざけるな!!この俺を誰だと心得る!!」
男は怒りを爆発させ、自身の魔力を全力で放出して身にまとった。
数分後、なんとかすべてのゴーレムを破壊した後、男は肩で息をしていた。
(なんて手ごわいゴーレムだ。しかもこいつらはあくまで俺を捕獲しようとしていたから、まだ相手をしやすかったのだ。こいつらが全力で俺を殺そうとしていたら、もっと苦戦したはずだ。)
そして、しばし深呼吸していると、何人かの人影が近づいてくるのが見えた。
「パパ上?!!」
そのうちの一人が大きな声を上げた…パパ上?!
さらにもう一人、見覚えのある魔族が声を上げた。
「グリュエール様?!まさか、生きておられたのですか?!!」
不可思議な格好をしているが、見た目、纏っているオーラからして間違いなく魔王軍四天王のひとりの漆黒のシルバだが…本当に不思議な服を着ている。
そして、男を父と呼んだのは最後に会った時よりはるかに成長しているが、魔王だった男の娘のマオだ!!
なぜか、人間の男女と、正体不明の少女と一緒にいるが…。
(SIDE:瀬利亜)
魔王城の庭に侵入していたのはまおちゃんの言動からするにまおちゃんのパパ…つまり、前魔王だったのね。
まおちゃんは久しぶりに会えたお父さんに抱きついて喜んでいるのだけれど…。
あのまおちゃんを嵌めたダレスほどではないけれど、かなり纏っているオーラが黒いわね。
こんな『不良パパ』の傍にいさせたらどう見ても『まおちゃんの教育に悪い』わね。
かといって、こんなに嬉しそうにしているまおちゃんをせっかく会えたパパと引き離すのも心が痛むし…どうしたものかしら?
「ほら、瀬利亜ちゃん!これがわらわのパパ上なのじゃ♪」
まおちゃんがめちゃめちゃ嬉しそうに言ってくれているのだけれど、そのパパ上は…私に敵意を持って思い切り睨みつけているわね。
これはひと波乱ありそうだわ。
(SIDE:グリュエール)
「ほらほら、パパ上!こっちがわらわの恩人の瀬利亜ちゃんなのじゃ♪」
(恩人?ただの人間が恩人?!マオは何を言っているんだ!!騙されているんだ!あの腹黒いダレスの部下の人間が『疑うことを知らない』マオを手玉に取っているに違いない!!)
「おい、そこの銀髪の小娘!貴様、一体どういうつもりだ!」
俺はマオをだましている親玉だと思しき銀髪の娘に詰め寄っていった。
「どういうつもりも何も、まおちゃんとは友達になったから、こうしてお家に招待してもらっただけだわ。まおパパこそ、一体何をそんなにカリカリされているのかしら?」
この女、涼しい顔で魔王の俺をマオパパとか言ってやがる。
こいつを放っておいてはろくなことにならない…ならば…。
「少し話をしたいのだが、こちらに来てもらっていいかな?」
「ええ、かまわないわ。」
マオを完全に籠絡していることの自信からか、女は疑うことなく、俺にすたすたと近づいてくる。
俺は間合いに入ってきた女に向かって瞬時に右手の爪を振りかざし、それに気づいたマオとシルバが叫び声を上げる。
「パパ上?!何をするのじゃ?!!」
「グリュエール様!?おやめください!!」
もちろん、奴らの制止は間に合わず、俺の右爪は女を切り裂…かずにすり抜けた?!
その直後、俺の眼前に女の姿が見えた後、俺は腹にすさまじい衝撃を受けて、意識を失った。
ベッドの上で目を覚ました時、俺の目の前には今まで見たこともないほど渋い顔をしたシルバが立っていた。
「昔から、脳筋な方だとは思っていましたが、まさかここまで考えなしとは…。」
うるせー!お前には言われたくないわ!!
「一体あの女は何者なのだ?!」
「詳細は私もわかりかねますが…瀬利亜様たちがまお様を何度もお助けいただいたのは紛れもない事実です。」
「なんだと?!シルバ、お前もあいつらに丸め込まれているのか?!」
「私が丸め込まれているかどうかとかは、今からまお様や瀬利亜様たちと一緒に行動されることで、おいおいわかってこられるでしょう。」
渋い顔をしながらシルバが淡々と伝えてくる。
「そうだ!俺はどうなったのだ?!」
「グリュエール様が瀬利亜様を攻撃するから、手ひどい反撃を食らったのです。
だから、やめておけといったのですよ。」
あの状態でやめておけとか間に合うわけねーだろ!!…と言いたかったが、言うだけ無駄なのでやめておいた。
「瀬利亜様は手加減をして下さった上で、ヒーリングまでして下さったのです。
さらに私たちに気にしないように言って下さってます。
後できちんと謝っておいてくださいね。」
シルバが俺をジト目でにらみつけてくる。
こいつは昔からくそ真面目で融通が利かない奴だった。
下手に逆らうとずっと言われ続けるので、しぶしぶ頷いておく。
「まお様は激怒されてますから、まお様にもきちんと謝っておいてください。」
…復活していきなり、ものすごい試練が襲ってきた。
(続く)
とある遺跡でいくつもの魔法陣に囲まれた剣の刺さった石の台座に少しずつ罅がはいりつつあった。そしてついに…。
ぴきっ!ガラガラガラ!!
台座は音を立てて崩れ落ち、圧倒的な瘴気をまとった黒い影が残骸から這い出てきた。
「くっくっく、ダレスよ!よくも予を欺いてくれたな!!この報いは必ず受けさせてやる!」
怒りに全身を震わせながら男は叫んだ。
(SIDE:健人)
「ようこそ、魔王城なのじゃ♪」
俺と瀬利亜、エイムス、女神ちゃんの四人はまおちゃんの住む『魔王城』に招待されて、お茶を頂いているところだ。
魔王城と言いながら、とってもかわいらしい内装の応接間でお茶を頂いていることとか、まおちゃんの傍に控えているメイドさんが魔王軍四天王筆頭のシルバさんだとか、突っ込みどころは山ほどあるのだが、俺以外はみんな気にしていないようだ。
「瀬利亜ちゃんや望海ちゃんにいろいろ教えてもらって中庭に池を作ってみたのじゃ。『にほんていえん』というのは本当に『ふうりゅう』でいいのじゃ♪」
「本当ね♪まおちゃんのセンスの良さが光っているわ♪♪」
まおちゃんがにこにこしながら『池』を指さすと、瀬利亜も嬉しそうに頷いている。
あの、瀬利亜?
まおちゃんが指さしているのはどう見ても池ではなくて『湖』、それも水平線が霞んで見えるようなでっかい湖だよね?!もしかしなくても琵琶湖よりも大きいよね?!
「応接間を『オーシャンビュー』にするとか、まおちゃんは本当にセンスの塊だわ!!」
「それから、お花も植えてみたのじゃ。花壇のお花を散歩がてら見ているととっても心が和んでくるのじゃ♪」
「そうね♪自然やお花を見ていると心が癒されるわよね♪本当に素晴らしいわ!」
花壇ですか、そうですか…。
湖に沿って地平線の彼方にまで続くお花畑を花壇とおっしゃるのだね。
「庭の菜園で取れたハーブでハーブティーを飲むと、さらにふうりゅうなのじゃ♪」
シルバさんが注いでくれたハーブティーをみんなで飲みながらマオちゃんが本当に嬉しそうに語ってくれている。
あの『ジャングル』が菜園なのだね…。あの中をかき分けて野菜も収穫するそうです。菜園で都市の受給自足すらできそうだよね…。
そんな中、テーブルの上に置いてあった水晶球がちかちか白く光りだした。
「おや、何かの獣が庭に侵入してきたようじゃ。ちょっと大きくて警備ゴーレムでは排除できないようなので、わらわとシルバで排除してくるのじゃ。
瀬利亜ちゃんたちは少し待っていてほしいのじゃ。」
「まおちゃん、待って!大きな獣なら、倒した後『捌く』必要があるわよね?!私、こう見えてもサバイバル技術を磨いているから、きれいに仕分けしてあげるわよ♪」
「おおっ?!瀬利亜ちゃんのおかげで、今晩の夕飯のおかずが出来そうなのじゃ!瀬利亜ちゃん、ありがとうなのじゃ!」
二人がとっても嬉しそうなのはいいんだけれど……警備ゴーレムってその辺のオーガとかトロールくらいなら簡単に蹴散らすような代物じゃなかったっけ?
今晩のおかずが何になるのかものすごく不安なんだけど…。
(SIDE:???)
おかしい?!方向は間違っていないはずなんだが、生えている樹とかがずいぶん違っているし、森の空気もなんだかおかしい!
森全体がずいぶん明るくなっているし、住んでいる動物も…。
そして、森を抜けて俺の眼前にあった『お城』を見て俺は叫んだ。
「なんじゃこりゃー!!!」
漆黒の魔王城があった場所に純白の優雅なお城があったのだ。
ディ◎ニーランドのシ◎デレラのお城のような雰囲気で、見たのが女性だったら喜んだであろうが、この男は…。
「なんて悪趣味な!!ダレスのやつめ、卑怯なだけでなく、美的感覚まで狂っているとは?!」
男は以前のギザギザでゴテゴテの城を思い出して憤慨していた。
男がため息をついて城に近づいていくと、真っ白な鎧をまとった上半身が人間、下半身が馬のケンタウロスに似た外見のゴーレムが何体か走って近寄ってきた。
「アナタハ何者デスカ?ココハ魔王サマノ居城デス。速ヤカニオ引キカエシクダサイ。」
5体のゴーレムのうち、リーダーらしき個体が槍を突き付けながら、警告してきた。
「ふざけるな!!この俺を誰だと心得る!!」
男は怒りを爆発させ、自身の魔力を全力で放出して身にまとった。
数分後、なんとかすべてのゴーレムを破壊した後、男は肩で息をしていた。
(なんて手ごわいゴーレムだ。しかもこいつらはあくまで俺を捕獲しようとしていたから、まだ相手をしやすかったのだ。こいつらが全力で俺を殺そうとしていたら、もっと苦戦したはずだ。)
そして、しばし深呼吸していると、何人かの人影が近づいてくるのが見えた。
「パパ上?!!」
そのうちの一人が大きな声を上げた…パパ上?!
さらにもう一人、見覚えのある魔族が声を上げた。
「グリュエール様?!まさか、生きておられたのですか?!!」
不可思議な格好をしているが、見た目、纏っているオーラからして間違いなく魔王軍四天王のひとりの漆黒のシルバだが…本当に不思議な服を着ている。
そして、男を父と呼んだのは最後に会った時よりはるかに成長しているが、魔王だった男の娘のマオだ!!
なぜか、人間の男女と、正体不明の少女と一緒にいるが…。
(SIDE:瀬利亜)
魔王城の庭に侵入していたのはまおちゃんの言動からするにまおちゃんのパパ…つまり、前魔王だったのね。
まおちゃんは久しぶりに会えたお父さんに抱きついて喜んでいるのだけれど…。
あのまおちゃんを嵌めたダレスほどではないけれど、かなり纏っているオーラが黒いわね。
こんな『不良パパ』の傍にいさせたらどう見ても『まおちゃんの教育に悪い』わね。
かといって、こんなに嬉しそうにしているまおちゃんをせっかく会えたパパと引き離すのも心が痛むし…どうしたものかしら?
「ほら、瀬利亜ちゃん!これがわらわのパパ上なのじゃ♪」
まおちゃんがめちゃめちゃ嬉しそうに言ってくれているのだけれど、そのパパ上は…私に敵意を持って思い切り睨みつけているわね。
これはひと波乱ありそうだわ。
(SIDE:グリュエール)
「ほらほら、パパ上!こっちがわらわの恩人の瀬利亜ちゃんなのじゃ♪」
(恩人?ただの人間が恩人?!マオは何を言っているんだ!!騙されているんだ!あの腹黒いダレスの部下の人間が『疑うことを知らない』マオを手玉に取っているに違いない!!)
「おい、そこの銀髪の小娘!貴様、一体どういうつもりだ!」
俺はマオをだましている親玉だと思しき銀髪の娘に詰め寄っていった。
「どういうつもりも何も、まおちゃんとは友達になったから、こうしてお家に招待してもらっただけだわ。まおパパこそ、一体何をそんなにカリカリされているのかしら?」
この女、涼しい顔で魔王の俺をマオパパとか言ってやがる。
こいつを放っておいてはろくなことにならない…ならば…。
「少し話をしたいのだが、こちらに来てもらっていいかな?」
「ええ、かまわないわ。」
マオを完全に籠絡していることの自信からか、女は疑うことなく、俺にすたすたと近づいてくる。
俺は間合いに入ってきた女に向かって瞬時に右手の爪を振りかざし、それに気づいたマオとシルバが叫び声を上げる。
「パパ上?!何をするのじゃ?!!」
「グリュエール様!?おやめください!!」
もちろん、奴らの制止は間に合わず、俺の右爪は女を切り裂…かずにすり抜けた?!
その直後、俺の眼前に女の姿が見えた後、俺は腹にすさまじい衝撃を受けて、意識を失った。
ベッドの上で目を覚ました時、俺の目の前には今まで見たこともないほど渋い顔をしたシルバが立っていた。
「昔から、脳筋な方だとは思っていましたが、まさかここまで考えなしとは…。」
うるせー!お前には言われたくないわ!!
「一体あの女は何者なのだ?!」
「詳細は私もわかりかねますが…瀬利亜様たちがまお様を何度もお助けいただいたのは紛れもない事実です。」
「なんだと?!シルバ、お前もあいつらに丸め込まれているのか?!」
「私が丸め込まれているかどうかとかは、今からまお様や瀬利亜様たちと一緒に行動されることで、おいおいわかってこられるでしょう。」
渋い顔をしながらシルバが淡々と伝えてくる。
「そうだ!俺はどうなったのだ?!」
「グリュエール様が瀬利亜様を攻撃するから、手ひどい反撃を食らったのです。
だから、やめておけといったのですよ。」
あの状態でやめておけとか間に合うわけねーだろ!!…と言いたかったが、言うだけ無駄なのでやめておいた。
「瀬利亜様は手加減をして下さった上で、ヒーリングまでして下さったのです。
さらに私たちに気にしないように言って下さってます。
後できちんと謝っておいてくださいね。」
シルバが俺をジト目でにらみつけてくる。
こいつは昔からくそ真面目で融通が利かない奴だった。
下手に逆らうとずっと言われ続けるので、しぶしぶ頷いておく。
「まお様は激怒されてますから、まお様にもきちんと謝っておいてください。」
…復活していきなり、ものすごい試練が襲ってきた。
(続く)
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