奥さまはモンスターバスター 時々 異世界召喚勇者

はなぶさ 源ちゃん

文字の大きさ
98 / 155
さらに奥さまはモンバス姉さん編

97 科学部へようこそ その1

しおりを挟む
※以前の話を確認するのがめんどくさい人のための登場人物紹介

石川瀬利亜:  三年雪組生徒でモンスターバスター。光一の奥様。一人ノリツッコミが特技のスーパーヒロインでもある。

伊集院聡いじゅういんさとし:  三年雪組生徒で伊集院グループの次期総帥。思い込みの激しすぎる優等生でイケメン。異世界召喚勇者。

三條院楓さんじょういんかえで(カエデ・エターナル): 伊集院聡の婚約者で、旧華族。実は地底王国の姫でもある。ツンデレで聡をいじるのが大好き。

マグナ・エターナル: 地底王国『科学研究所』の所長で、王弟。地底科学や地底魔法を存分に操り、謎のロボット(笑)を(趣味で)開発している。



 「科学部の部員を募集しています!」
 どこかで見たことのあるような白衣のおじさんが下校する生徒達に声を掛けています。
 どうみても地底王国のマグナ博士にしか見えないのですが…。

 「おおっ!!そちらの素敵なお嬢さん!科学部へ入部してもらえないでしょうか?
 今なら巨大ロボットの操縦者の体験もできるという素晴らしい特典つきだよ♪」
 地底王国に行くたびに巨大ロボットの操縦を気がするのですが…。
 それ以前にどうしてマグナ博士が風流院高校にいて、こんなことをしているのでしょうか?

 「おじさま!何をしておられるのですか?!!!」
 マグナ博士の姪にあたる、楓さんがマグナ博士を見つけて眉を吊り上げて叫んでいます。
 その隣で伊集院君が大きなため息をついています。

 「ああ、今度この学校で仕事をすることになったので、と一緒に科学部を立ち上げたのだよ。はっはっは!」
 マグナ博士の発言に私たちには嫌な予感しかしないのですが…。

 「どうして地底科学研究所から風流院高校にトラバーユされたのか、その経緯を聞かせていただきたいのですが…。」
 恐る恐る核心に迫る質問をしてみます。

 「うむ、地底では悪さをする帝国があまりいなくなってしまってね。
 異世界へよく出入りしたりする窓口の風流院高校であれば、…もとい、ロボット技術が異世界の平和のお役に立てるのではないかと思ったのだよ。
 おまけに地底だとで、空を自在に飛び回る巨大ロボットを活躍させる機会もなさそうだし。」
 とんでもない本音がダダ漏れしそうになってますが…。

 「風流院高校の校長や理事長がよく、その話に乗られましたよね…。」
 「ああ、祝校長も小早川理事長も私の話にしてくれてね!三人で熱心に夜通し語り合ってしまったよ♪」
 うん、あのへっぽこスーパーヒーローコンビは相変わらず人を見る眼がないようです…。

 「というわけで、優秀な新入部員を三人確保できたわけだが…。」
 「いえいえ!まだ三人とも了承してませんから!!!」
 マグナ博士に私が思わず突っ込みを入れる。

 「では、科学部の優秀な部員と設備をご覧いただこう!
 三人とも喜んで入りたくなること間違いなしだから♪」
 マグナ博士が自信たっぷりに断言します。
 マグナ博士のドヤ顔を見て、非常に嫌な予感がしますが、私と楓さん、伊集院君は顔を見合わせると博士に付いていくことにします。


 「ここが、風流院高校科学部・地底科学研究所だ!!」
 いつの間にか風流院高校の地下に巨大な施設が作られていました。
 地底王国の研究所よりもさらに豪勢な作りになっています。
 色々な場所を映すモニターがあり、地球防衛軍日本支部の指令室を彷彿とさせる作りです。

 「そして、君たちと一緒に活動する、素晴らしい部員たちだ!」
 マグナ博士のセリフと同時に自動ドアが開き人影が入ってくる。
 …ええと、私たちはまだ入部したわけではないのですが…。

 「おおっ!!さすがはマグナ博士!優秀な人材を三人も確保されたのじゃな!」
 …どうしてドクターフランケンが部員紹介の時に入ってくるのでしょうか…。

 「瀬利亜はん!!!今度は絶対に暴走せえへんさらに強くてカッコイイロボットを開発できたんや!!」
 光ちゃんもこんなところで何をなさっておられるのでしょうか?

 「ということで、こちらの二人のを見て、入ってくれる気になったかな?」
 マグナ博士がニコニコしながら私を見ます。
 …ドクターフランケンはまだしも、光ちゃんが部員でのこの流れなら少なくとも私が入らないわけにはいかないようです。

 「…光ちゃん、『事情』を説明してもらえる?」
 おもしろそうな研究があれば、すぐ乗っかるドクターフランケンはともかく、光ちゃんが部員になるには事情がありそうだと感じ、光ちゃんの耳元で囁きます。

 「うん、実は地底王国の王さまからわてやアルテアはんに相談があってね。
 『地底王国周辺に侵攻の意志を持つ国がほぼなくなったから、のマグナ博士にそちらに行ってもらってうまくコントロールできないものか?』と言われたんや。
 まあ、才能はある人やから最初は風流院高校で、来年度からは風流院大学で研究を進めてもらって、何とか暴走を抑えよういうことでで話がまとまったんや。
 瀬利亜はんも無理ない範囲で協力してもらえると助かるんや。」
 …なるほど、それなら納得できます。
 とすると、に校長と充さんが協力してくれたわけなのだね。
 お二人をへっぽこと思って申し訳ないですね。

 なお、この事実を伝えたら、伊集院君と楓さんもため息をつかれながら協力してくれることになりました。

 「はっはっは!早速三人の優秀な部員が入部してくれてありがたいことだ。
 部員のみんなには素晴らしいお知らせがあるのだよ。現在は科学部の巨大ロボットは一体だけだが、遠からず一人に付き一台の巨大ロボットが支給される予定なのだ!
 どうだね?わくわくしてこないかい!!」
 目をキラキラさせながらマグナ博士が私たちに語りかけてきます。
 うん、わくわくどころか、頭がきりきりと痛んできます。
 伊集院君と楓さんも遠い目をしています。

 「では、まずは現在ある巨大ロボットについて説明しよう!
 これが瀬利亜ちゃん専用ロボット『シードラゴンロボ(科学)』だ!」
 マグナ博士が叫ぶと、部室のモニターに女性的なフォルムのカッコいい巨大ロボットが映し出されます。

 「どうしてわざわざシードラゴンロボの後に(科学)と付いているのでしょうか?」
 「うむ、瀬利亜ちゃん、いい質問だ。以前も合体ロボットで同じ名前のロボットがあったのだが、今度は一人乗りのさらに改良したロボットで、しかもなのだよ。だから、前のロボットと違うという意味も込めて(科学)という注釈をつけたのだ。」
 「名前を変えればよかったのでは?」
 「いや、『シードラゴン』なんとか…というように名前を付けるのにネタ切れ…もとい、初心に帰ろうと思ってね♪」
 うん、なんか聞いてはいけないことが聞こえたような気がしました。

 「まあ、(科学)を毎回つけてもめんどくさいので、これからはシードラゴンロボで統一しようと思う。それから、錦織部員が主題歌付きのPVを作ってくれたので見てくれたまえ♪」
 マグナ博士が言い終わると、モニターに別の映像が映りだします。


『 シードラゴンロボの唄 』

1 空を飛べるよ シードラゴン♪
海を行こうよ シードラゴン♪
プールサイドに シードラゴン♪
どこでも活動オールマイティロボ シードラゴンロボ♪

シードラゴンロボ シードラゴンロボ 地底へ潜るよ♪
シードラゴンロボ シードラゴンロボ シードラゴンロボ♪


2 宇宙怪獣 やっつける♪
地底ロボット 粉砕さ♪
どんなゴメラも 一撃さ♪
地上最強ロボ シードラゴンロボ♪

シードラゴンロボ シードラゴンロボ 乗り手も無敵さ♪
シードラゴンロボ シードラゴンロボ シードラゴンロボ♪

(※作者が歌詞も曲も適当に作って鼻歌で歌ってます♪)


 「シードラゴンロボが空を飛んだり、海を潜ったりするのはわかるんだけど、『プールサイドに腰かけている』のにはどんな意味があるの?」
 「プールサイドに可愛い女の子がいるのはなんや♪」
 …なるほど…女性型の巨大ロボットがプールにいるのも風物詩なのですね…。
 あと、シードラゴンロボが敵をやっつけるシーンはまだしも、私がいろいろな相手を粉砕するシーンは見ていて恥ずかしくなるのですが…。


 私たち三人がPVを見て脱力していたら、科学部の自動ドアが開きました。
 それを見てマグナ博士が喜びます。
 「おおっ!新たな部員が来てくれたようだ!」
 …さて、新たなは一体誰なのでしょうか?
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

魔力ゼロの俺だけが、呪いの装備を『代償なし』で使い放題 ~命を削る魔剣も、俺が持てば『ただのよく切れる剣』~

仙道
ファンタジー
現代日本で天才研究者だった相模登(さがみ のぼる)は、ある日突然、異世界へ転移した。  そこは『スキル』と『魔力』が全てを決める世界。   しかし登には、ステータス画面もなければ、魔力も、スキルも一切存在しなかった。   ただの一般人として迷宮に放り出された彼は、瀕死の女騎士と出会う。彼女の前には、使う者の命を瞬時に吸い尽くす『呪いの魔剣』が落ちていた。   武器はそれしかない。女騎士は絶望していたが、登は平然と魔剣を握りしめる。 「なぜ……生きていられるの?」  登には、剣が対価として要求する魔力は存在しない。故に、魔剣はデメリットなしの『ただのよく切れる剣』として機能した。   これは、世界で唯一「対価」を支払う必要がない登が、呪われた武具を次々と使いこなし、その副作用に苦しむ女騎士やエルフ、聖女を救い出し、無自覚に溺愛されていく物語。

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~

シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。 主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。 追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。 さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。 疫病? これ飲めば治りますよ? これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

処理中です...