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18 異世界召喚勇者でチートで…(以下略)…さらに後日談その2
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私とアルさんがご飯を作っていると、クラスのみんなの顔色が回復してきます。
そして、吸い寄せられるように私たちの周りにみんなが集まってきます。
「瀬利亜さん♪私も手伝います♪」
「私はご飯を炊きますね♪」
おおっ!!さすが女子力の高いちーちゃんと遥ちゃんだ!!
早速ご飯のお手伝いに動き出してくれます。
二人とも見た目も中身も行動も女子力が非常に高いのです。これで私が男ならぜひ嫁に……重婚はいけませんね…。
そして、復活した光ちゃんが今度は飲茶ではなく、本格中華料理を作ってくれて、夕食は和・洋・中のおかずをバイキング風に食べられるという非常に豪華なものになり、クラスのみんなと村人たちが和気あいあいと食事をすることになりました。
『食は生きる力の源泉なり』とはよく言ったものです。
「そうだ!!」
食事中に橋本君が立ち上がって叫びました。
「異世界物で『食べ物チート』『料理チート』『食材チート』の話があるじゃないか!
それを使えば村おこしくらいは簡単なはずだ!!」
「橋本はん、悪うないアイデアなんやけんど、地域性やこの村の村人がどれだけできはるか…いうんも大切やね。まずは村の現状を調べた上で、いろいろ提案したらどうやろか?」
おお、さすがは光ちゃん!橋本君を立てつつもさらに実際的な方に話を持っていっているよ。
まずは村の状態や特産物を村人たちからいろいろと聞いていきます。
カソノ村は内陸の山地の傍の村で、気候は信州に近いようだ。
ただ、夏は比較的涼しく、乾燥しており、冬はやや寒さが厳しく、全体的に空気が湿って雪が多いようだ。
日本よりもヨーロッパ風の気候なのだそうだ。ちなみに現在は初春です。
村で現在作っているのは小麦、大麦と、いくつかの野菜です。
また、近くの森は山の上の方まで広く広がっており、野生動物もいろいろいるようです。幸いなことに『魔獣や魔物』はいないそうです。
橋本「よし、松茸を栽培しよう!!」
瀬利亜「えーと、ここの森、松林じゃないんだけど…。」
橋本「よし、椎茸を栽培しよう!」
瀬利亜「椎茸を生育させるのに数か月かかるのだけれど、ここの人達キノコ栽培をされたことないみたいだよ。私たちの誰かが残って育成を指導するのも難しそうだけど…。」
橋本「トリュフを収穫しよう!!」
瀬利亜「…この森にトリュフがあるかどうかわからないんだけど…。まずはどんなキノコがあるかどうか調べるのが先じゃない?とはいえ、この村の人達キノコをそもそも食べないんだよね…。」
橋本「石川!!お前さん、俺の提案を全て却下して嫌がらせ?!!」
瀬利亜「いえ、冷静に思ったことを口に出しているだけなんだけど…。」
「橋本くん、食べ物チートはラノベだと『スゴク時間をかけて』実践しているよね。橋本君が数か月ここに残ってくれるのだったら、全然賛成するんだけど…。」
遥ちゃんが冷静に指摘してくれている。
その言葉を聞いて橋本君が固まってしまった。
「あと、さっき飲茶が失敗したのだけれど、参考までに料理を作られた方はどなたですか?」
私の問いにカトリーヌさんと女性数名が手を挙げられる。
「 あ、メインは私ですから♪」
カトリーヌさんがニコニコしながら返事してくれる。
あんたか!!!飲茶を『毒料理に変えた究極の料理音痴』はあんたなのか??!!
カトリーヌさん以外に手を挙げられた女性たちの顔はかなりひきつっている。
うーーむ、みなさまはカトリーヌさんの料理音痴をご存じで、おそらく『被害者』がかなり出ているのだね…。
料理系をさせるのは別の村人でないと『村おこし』どころか、『滅亡を早める』結果に終わってしまいそうだ。
「よし!芽を取り除けば『じゃがいもは食べられる』ことを周知して、この村からじゃがいもを世界に普及させれば…。」
「橋本君、ラノベの読みすぎだから…。ちなみに誰もじゃがいもの種イモを持っていないんだけど…。」
「…俺の、俺の野望が―――!!」
私の言葉に橋本君は床に崩れ落ちていった。
翌朝、村人から村の現状をさらに詳しく聞いていると、アルさんが不意にスマホを取り出した。着信音があったようで…着信音?!!
「はーい、アルテアです♪まあ、あなただったの?お久しぶりね。
お元気そうで何よりだわ。え?近くまで来ているの?
……ほんとだ♪そこからなら1時間くらいかしら♪じゃ、またあとで!!」
アルさんが電話を切ると、みんなは信じられないものを見るような目でアルさんを見ています。…ええと、そもそもどうして電話が通じるのか…という根本的な問題と、誰があと1時間後くらいに来るのかという問題です。
「ねえ、アルさん。一体誰と電話をしていたの?」
私が恐る恐る聞いてみると…。
「ああ!サーヤちゃんです♪ほら、この前私が来てから少し滞在したでしょ。
その時にサーヤちゃんに携帯を渡しておいたの。この世界から私が来たら察知する機能も付けておいたから、それで連絡をくれたの♪」
なんですと!!ここはアリス姫やサーヤさん、ミーシャちゃんたちのいる世界だったのですか!!
「はーーーい!来ました!!!瀬利亜さん!お久しぶりです!!」
バタバタしているうちにみんなが集まっていた教会にサーヤさんが突入してきました。
そして、私を見つけると私に思い切り抱き付いてきます!!
「わーーい♪瀬利亜さんだ♪」
「わああ!私も抱きつく~♪」
「私もお願いします!!」
「私も参加しまーす♪」
ちーちゃん、遥ちゃん、アルさん!あなたたちも何をされてるんですか??!!
「みんな落ち着いて!…アルテア先生、それから石川!その女性は誰?」
橋本君が私の方をうらやましそうに見ながら声を上げる。
「みなさま、申し遅れました。私はハイエルフ族の魔術師のサーヤ・エレメントリー・ガイアと申します。瀬利亜さんやアルテアさんには以前お世話になりました。」
「ちょっと待ってくれ!石川やアルテア先生はこの世界に以前召喚されたことがあるのか?!」
橋本君が仰天して声を出す。
「ちょっと待ってください!私も聞きたいことがあります。」
カトリーヌさんが私たちの間に入ってくる。
「ハイエルフ族の魔術師のサーヤさん…まさか、『至高の魔術師・サーヤ様』でしょうか?
でしたら、どうして瀬利亜さんたちとお知り合いなのですか?!」
カトリーヌさんの問いにクラスが大きくざわつく。
「瀬利亜さんのご友人の方と、『天恵の巫女』カトリーヌさんの両方の問いにお答えしますね。」
おや?サーヤさんはカトリーヌさんのことを知っていたよ?!カトリーヌさんも有名な巫女さんなのだね。
「少し前に魔王軍や大魔王軍がこの大陸を大暴れしたことはカトリーヌさんもご存知ですよね。その時にガルーダ王国王女アリス姫が勇者として瀬利亜さんを召喚されたのです!
瀬利亜さんはその際に大活躍され、魔王と大魔王と特大魔王をほぼお一人で殲滅されたのです!!」
「「「「なんだって(ですって)??!!」」」」
ヤ バイです!!クラスとカトリーヌさんたちが大騒ぎになります。
「いや、いくらなんでもおかしいだろ?!どうやったら石川一人で魔王とか大魔王を倒せるんだよ??!!」
「え?だって、瀬利亜さんはそちらの世界では『シードラゴンマスクという無敵のスーパーヒロイン』で、大怪獣ゴメラを瞬殺できる…とか聞いてますが。だがら、瀬利亜さんがそんなにも強いのかと納得しました。」
「はーーーーーー?????!!!!!」
サーヤさんとやり取りをした橋本君の顎が落ちた。
「石川がシードラゴンマスク??!!冗談だろ!!!……おい、どうして俺一人だけしか騒いでないの?」
……ええと、確かに橋本君以外はうんうんうなずいているよね…。
「え?だって、瀬利亜さん、なんとなくシードラゴンマスクと似ているし、言動もものすごくかっこよくて男前だから、もしかして…とは思っていたよ。
とどめは最近出た『リアルタイプ・シードラゴンマスク・フィギュア』よね。」
言いながら木川さんが鞄から『フィギュア』を取り出されているのですが…。
「ほら、服はともかく、仮面が取り外しできて、外すと…瀬利亜さんそっくり♪」
「「「だよね~♪」」」
言いながら数人の女生徒が同じく鞄からフィギュアを取り出した…。
その商品『欠陥品』だよね??!!元の世界に帰還したら販売元の『わくわくランド』に殴り込みをかける必要がありそうです!!
「みなはん!それは『第3版』やね。実物より心持スリムになったモデルなんや!
わて個人としてはこの『第1版』と『第2版』の実物をきちんと再現されたモデルの方がいいと思うんや!!」
光ちゃん!!!学校でもいつも持ち歩いてるんですか?!!!
それからドヤ顔しながら見せびらかさないで下さい!!!
「待てよみんな!!石川がシードラゴンマスクだとわかって、何でみんな態度が全く変わらないわけ??」
「だって、瀬利亜さん、いつも素でみんなと和気あいあいと過ごされているから、正体がスーパーヒロインだろうが、何だろうが変わらないよね?」
木川さんの声にみんながうんうんうなずいている。
「そうですよ♪瀬利亜さんは何者であっても瀬利亜さんです♪」
「そうそう♪」
「そうよね♪」
えーと…それを理由に抱き付きづづけるのはどうなんでしょうか?
ちーちゃん、遥ちゃん、アルさん…そして、サーヤさんも三人の真似っこをして抱き付いたままです。
「そこの三人、いや、四人はおかしいよ!!どうして石川ばっかり女の子にもてもてなの??!!」
橋本君が涙を流しながら叫んでいる。
「待ってください!!勇者様の『人形』がそちらでは売っているのですか?!!それは村おこしに使えないでしょうか??!!」
カトリーヌさんが女生徒と光ちゃんの持っているフィギュアを食い入るように見つめている。
「うーーーん……。これは確かに出来はいいねんけんど、こちらの世界で量産するには技術的な面で難しそうやね…。」
光ちゃんがさらに鞄からフィギュアを三つほど取り出して見比べている…。
あの…一体いくつ持っておられるのでしょうか?
「あらあ、この世界の技術レベルだったらぬいぐるみがいいんじゃない?
SDタイプのぬいぐるみなら私がたくさん持っているよ♪」
アルさんが懐から高さ三〇センチのぬいぐるみをたくさん取りだした。
「「おおっ!!これなら私たちにも作れそうです!!!」」
村人たちが歓喜の表情でアルさんのとりだしたSDシードラゴンマスクのぬいぐるみを手に取って喜んでいる。
なんということでしょう!!
カソノ村にサーヤさんが『勇者のぬいぐるみ工房』を設立されてしまいました。
サーヤさんは月のうち一〇日くらいをここに滞在し、ぬいぐるみを作ったり、まったりされたりして過ごされるようになったそうです。
ぬいぐるみはあちこちから来た商人たちやサーヤさん自身が売りに行かれることでどんどん注文数が増えているそうです。
何でもガルーダ王国やグリフォン王国ではお城の人達が競って買っておられるそうです。
アリス姫やロリ女神さま、ミーシャさんたちが喜んで大量に買われているらしいです。
売り上げが増えるにつれ、工房に職人が必要になり、村には工房で働くために若い人、特に女性が移住するようになり、その女性目当てに男性も集まりだし、村の過疎化は一気に解消されました。
こうして『勇者の力により、カソノ村は救われた』というお話が独り歩きを始めたそうです。
なお、クラスは翌日にあっさりとアルさんの手によって元の世界に戻り(元の世界では三〇分だけ経っていました。)何事もない日常が戻りました。
クラスもすぐに『いつも通りの日常』を取り戻しましたが、みんなが『堂々と私のフィギュアを見せっこする』ようになった点だけは変わりました…。
光ちゃん!!率先して見せないで下さい!!!
そして、吸い寄せられるように私たちの周りにみんなが集まってきます。
「瀬利亜さん♪私も手伝います♪」
「私はご飯を炊きますね♪」
おおっ!!さすが女子力の高いちーちゃんと遥ちゃんだ!!
早速ご飯のお手伝いに動き出してくれます。
二人とも見た目も中身も行動も女子力が非常に高いのです。これで私が男ならぜひ嫁に……重婚はいけませんね…。
そして、復活した光ちゃんが今度は飲茶ではなく、本格中華料理を作ってくれて、夕食は和・洋・中のおかずをバイキング風に食べられるという非常に豪華なものになり、クラスのみんなと村人たちが和気あいあいと食事をすることになりました。
『食は生きる力の源泉なり』とはよく言ったものです。
「そうだ!!」
食事中に橋本君が立ち上がって叫びました。
「異世界物で『食べ物チート』『料理チート』『食材チート』の話があるじゃないか!
それを使えば村おこしくらいは簡単なはずだ!!」
「橋本はん、悪うないアイデアなんやけんど、地域性やこの村の村人がどれだけできはるか…いうんも大切やね。まずは村の現状を調べた上で、いろいろ提案したらどうやろか?」
おお、さすがは光ちゃん!橋本君を立てつつもさらに実際的な方に話を持っていっているよ。
まずは村の状態や特産物を村人たちからいろいろと聞いていきます。
カソノ村は内陸の山地の傍の村で、気候は信州に近いようだ。
ただ、夏は比較的涼しく、乾燥しており、冬はやや寒さが厳しく、全体的に空気が湿って雪が多いようだ。
日本よりもヨーロッパ風の気候なのだそうだ。ちなみに現在は初春です。
村で現在作っているのは小麦、大麦と、いくつかの野菜です。
また、近くの森は山の上の方まで広く広がっており、野生動物もいろいろいるようです。幸いなことに『魔獣や魔物』はいないそうです。
橋本「よし、松茸を栽培しよう!!」
瀬利亜「えーと、ここの森、松林じゃないんだけど…。」
橋本「よし、椎茸を栽培しよう!」
瀬利亜「椎茸を生育させるのに数か月かかるのだけれど、ここの人達キノコ栽培をされたことないみたいだよ。私たちの誰かが残って育成を指導するのも難しそうだけど…。」
橋本「トリュフを収穫しよう!!」
瀬利亜「…この森にトリュフがあるかどうかわからないんだけど…。まずはどんなキノコがあるかどうか調べるのが先じゃない?とはいえ、この村の人達キノコをそもそも食べないんだよね…。」
橋本「石川!!お前さん、俺の提案を全て却下して嫌がらせ?!!」
瀬利亜「いえ、冷静に思ったことを口に出しているだけなんだけど…。」
「橋本くん、食べ物チートはラノベだと『スゴク時間をかけて』実践しているよね。橋本君が数か月ここに残ってくれるのだったら、全然賛成するんだけど…。」
遥ちゃんが冷静に指摘してくれている。
その言葉を聞いて橋本君が固まってしまった。
「あと、さっき飲茶が失敗したのだけれど、参考までに料理を作られた方はどなたですか?」
私の問いにカトリーヌさんと女性数名が手を挙げられる。
「 あ、メインは私ですから♪」
カトリーヌさんがニコニコしながら返事してくれる。
あんたか!!!飲茶を『毒料理に変えた究極の料理音痴』はあんたなのか??!!
カトリーヌさん以外に手を挙げられた女性たちの顔はかなりひきつっている。
うーーむ、みなさまはカトリーヌさんの料理音痴をご存じで、おそらく『被害者』がかなり出ているのだね…。
料理系をさせるのは別の村人でないと『村おこし』どころか、『滅亡を早める』結果に終わってしまいそうだ。
「よし!芽を取り除けば『じゃがいもは食べられる』ことを周知して、この村からじゃがいもを世界に普及させれば…。」
「橋本君、ラノベの読みすぎだから…。ちなみに誰もじゃがいもの種イモを持っていないんだけど…。」
「…俺の、俺の野望が―――!!」
私の言葉に橋本君は床に崩れ落ちていった。
翌朝、村人から村の現状をさらに詳しく聞いていると、アルさんが不意にスマホを取り出した。着信音があったようで…着信音?!!
「はーい、アルテアです♪まあ、あなただったの?お久しぶりね。
お元気そうで何よりだわ。え?近くまで来ているの?
……ほんとだ♪そこからなら1時間くらいかしら♪じゃ、またあとで!!」
アルさんが電話を切ると、みんなは信じられないものを見るような目でアルさんを見ています。…ええと、そもそもどうして電話が通じるのか…という根本的な問題と、誰があと1時間後くらいに来るのかという問題です。
「ねえ、アルさん。一体誰と電話をしていたの?」
私が恐る恐る聞いてみると…。
「ああ!サーヤちゃんです♪ほら、この前私が来てから少し滞在したでしょ。
その時にサーヤちゃんに携帯を渡しておいたの。この世界から私が来たら察知する機能も付けておいたから、それで連絡をくれたの♪」
なんですと!!ここはアリス姫やサーヤさん、ミーシャちゃんたちのいる世界だったのですか!!
「はーーーい!来ました!!!瀬利亜さん!お久しぶりです!!」
バタバタしているうちにみんなが集まっていた教会にサーヤさんが突入してきました。
そして、私を見つけると私に思い切り抱き付いてきます!!
「わーーい♪瀬利亜さんだ♪」
「わああ!私も抱きつく~♪」
「私もお願いします!!」
「私も参加しまーす♪」
ちーちゃん、遥ちゃん、アルさん!あなたたちも何をされてるんですか??!!
「みんな落ち着いて!…アルテア先生、それから石川!その女性は誰?」
橋本君が私の方をうらやましそうに見ながら声を上げる。
「みなさま、申し遅れました。私はハイエルフ族の魔術師のサーヤ・エレメントリー・ガイアと申します。瀬利亜さんやアルテアさんには以前お世話になりました。」
「ちょっと待ってくれ!石川やアルテア先生はこの世界に以前召喚されたことがあるのか?!」
橋本君が仰天して声を出す。
「ちょっと待ってください!私も聞きたいことがあります。」
カトリーヌさんが私たちの間に入ってくる。
「ハイエルフ族の魔術師のサーヤさん…まさか、『至高の魔術師・サーヤ様』でしょうか?
でしたら、どうして瀬利亜さんたちとお知り合いなのですか?!」
カトリーヌさんの問いにクラスが大きくざわつく。
「瀬利亜さんのご友人の方と、『天恵の巫女』カトリーヌさんの両方の問いにお答えしますね。」
おや?サーヤさんはカトリーヌさんのことを知っていたよ?!カトリーヌさんも有名な巫女さんなのだね。
「少し前に魔王軍や大魔王軍がこの大陸を大暴れしたことはカトリーヌさんもご存知ですよね。その時にガルーダ王国王女アリス姫が勇者として瀬利亜さんを召喚されたのです!
瀬利亜さんはその際に大活躍され、魔王と大魔王と特大魔王をほぼお一人で殲滅されたのです!!」
「「「「なんだって(ですって)??!!」」」」
ヤ バイです!!クラスとカトリーヌさんたちが大騒ぎになります。
「いや、いくらなんでもおかしいだろ?!どうやったら石川一人で魔王とか大魔王を倒せるんだよ??!!」
「え?だって、瀬利亜さんはそちらの世界では『シードラゴンマスクという無敵のスーパーヒロイン』で、大怪獣ゴメラを瞬殺できる…とか聞いてますが。だがら、瀬利亜さんがそんなにも強いのかと納得しました。」
「はーーーーーー?????!!!!!」
サーヤさんとやり取りをした橋本君の顎が落ちた。
「石川がシードラゴンマスク??!!冗談だろ!!!……おい、どうして俺一人だけしか騒いでないの?」
……ええと、確かに橋本君以外はうんうんうなずいているよね…。
「え?だって、瀬利亜さん、なんとなくシードラゴンマスクと似ているし、言動もものすごくかっこよくて男前だから、もしかして…とは思っていたよ。
とどめは最近出た『リアルタイプ・シードラゴンマスク・フィギュア』よね。」
言いながら木川さんが鞄から『フィギュア』を取り出されているのですが…。
「ほら、服はともかく、仮面が取り外しできて、外すと…瀬利亜さんそっくり♪」
「「「だよね~♪」」」
言いながら数人の女生徒が同じく鞄からフィギュアを取り出した…。
その商品『欠陥品』だよね??!!元の世界に帰還したら販売元の『わくわくランド』に殴り込みをかける必要がありそうです!!
「みなはん!それは『第3版』やね。実物より心持スリムになったモデルなんや!
わて個人としてはこの『第1版』と『第2版』の実物をきちんと再現されたモデルの方がいいと思うんや!!」
光ちゃん!!!学校でもいつも持ち歩いてるんですか?!!!
それからドヤ顔しながら見せびらかさないで下さい!!!
「待てよみんな!!石川がシードラゴンマスクだとわかって、何でみんな態度が全く変わらないわけ??」
「だって、瀬利亜さん、いつも素でみんなと和気あいあいと過ごされているから、正体がスーパーヒロインだろうが、何だろうが変わらないよね?」
木川さんの声にみんながうんうんうなずいている。
「そうですよ♪瀬利亜さんは何者であっても瀬利亜さんです♪」
「そうそう♪」
「そうよね♪」
えーと…それを理由に抱き付きづづけるのはどうなんでしょうか?
ちーちゃん、遥ちゃん、アルさん…そして、サーヤさんも三人の真似っこをして抱き付いたままです。
「そこの三人、いや、四人はおかしいよ!!どうして石川ばっかり女の子にもてもてなの??!!」
橋本君が涙を流しながら叫んでいる。
「待ってください!!勇者様の『人形』がそちらでは売っているのですか?!!それは村おこしに使えないでしょうか??!!」
カトリーヌさんが女生徒と光ちゃんの持っているフィギュアを食い入るように見つめている。
「うーーーん……。これは確かに出来はいいねんけんど、こちらの世界で量産するには技術的な面で難しそうやね…。」
光ちゃんがさらに鞄からフィギュアを三つほど取り出して見比べている…。
あの…一体いくつ持っておられるのでしょうか?
「あらあ、この世界の技術レベルだったらぬいぐるみがいいんじゃない?
SDタイプのぬいぐるみなら私がたくさん持っているよ♪」
アルさんが懐から高さ三〇センチのぬいぐるみをたくさん取りだした。
「「おおっ!!これなら私たちにも作れそうです!!!」」
村人たちが歓喜の表情でアルさんのとりだしたSDシードラゴンマスクのぬいぐるみを手に取って喜んでいる。
なんということでしょう!!
カソノ村にサーヤさんが『勇者のぬいぐるみ工房』を設立されてしまいました。
サーヤさんは月のうち一〇日くらいをここに滞在し、ぬいぐるみを作ったり、まったりされたりして過ごされるようになったそうです。
ぬいぐるみはあちこちから来た商人たちやサーヤさん自身が売りに行かれることでどんどん注文数が増えているそうです。
何でもガルーダ王国やグリフォン王国ではお城の人達が競って買っておられるそうです。
アリス姫やロリ女神さま、ミーシャさんたちが喜んで大量に買われているらしいです。
売り上げが増えるにつれ、工房に職人が必要になり、村には工房で働くために若い人、特に女性が移住するようになり、その女性目当てに男性も集まりだし、村の過疎化は一気に解消されました。
こうして『勇者の力により、カソノ村は救われた』というお話が独り歩きを始めたそうです。
なお、クラスは翌日にあっさりとアルさんの手によって元の世界に戻り(元の世界では三〇分だけ経っていました。)何事もない日常が戻りました。
クラスもすぐに『いつも通りの日常』を取り戻しましたが、みんなが『堂々と私のフィギュアを見せっこする』ようになった点だけは変わりました…。
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