Please. help me and lest me

カモ吉

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序文とハイテンション男

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”多くの物語で使い古された言葉だが、
『がんばる』は大変力のある言葉である。

フィクションもノンフィクションも関係なく、
他者自身を問わず聞くもの全てを強く、
無責任に奮い立たせる魔法の言葉。
この言葉の前にはそのドラマの人物は
何人たりとも逆らうことはできない。


そんなだからあえて知った上で強く言おう!
おれはそこに『ノー』『否』『無理』と
つき立てる人間になったのだと。


まったく疲れるのなんてごめんこうむる。
『がんばる』はおれに言わせれば呪文。
古今東西呪文といえば魔法。魔法といえば呪文である。
さらに付け加えればそんな胡散臭いものタダなわけがないのだ。

あぁヤダヤダ。斜に構えてるって言われても別にいいけど…”

”そろそろお前誰だって話だよね?わかってる。

のんびり退屈な朝礼じみたことにも
嫌気がさすってもんだよね?なんだって
全員集めるんだよ。しかも朝っぱらから。


なんて全国のオーディエンス様方の魂の叫び
なんて聞くみみ持たずで続けられる独演会。
やんなるよねー?…。話は逸れたけど、

おれの名前は矢島。矢島光国。
…角ばってんなぁ改めて見ると、堅い。
やんごとなき堅さ。もう少し砕けても
いいんじゃないかなぁ…両親。

名前も見てくれもどこまでも平凡。
ママチャリのような男さ。ただ、


ほんの少しおかしなことがあって、
それが捻れてもつれて、それでも引っ張った
結果、数奇な人生になっちゃったっていう
こと。

つまりこれから話すのはおれにとっては
ノンフィクションな物語であなた方はソレに
目をとめてくれた読者さんってことになるね。
のんびりと時に笑いながら、時に真剣に読んで
いってほしい。おれは時々ナレーションとして入るよ。

合いの手みたいなものだと思ってほしい。
長々と続いた序文も終わり。このすこし歪な物語がすこしでも
面白く心に残るものになることを願って締めくくろう。”

ps.歳は数えで20。
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