Please. help me and lest me

カモ吉

文字の大きさ
3 / 13
何でもなかった日々たち

校庭とカナカナ女

しおりを挟む
”うーんがんばってるねぇ
題名とマッチしてないけど。
思いっきりギャグ街道まっしぐらだけど。

完全なアホだけど。ホント過去の自分は
見ないほうがいいよ?多かれ少なかれ、
だいたいショッキング。これマジ。
困った事にね。バカやっても遊んでても
許される年代。うーん青春だ。でも…


それがいつまでも続かない事は
もう流れ的にバレバレなんだよねぇ


そうでしょ?”

ーーーーーー幕間ーーーーーー

『結局のところ、どこ行ったんだ?みんな』

遅れてやってきた部屋にはもう机と残った持ち物しか
残っていなかった。いつも昼間、誰かいるイメージの教室と
今の風景がミスマッチでなんだか
居心地のわるい違和感を残していった。

『しゃーない。メッセで聞くか』

と、ケータイを取り出した。
画面をつけるとメッセージが未読のまま残っていた。

『狭い方の校庭。』

見ると発信時刻は家にいた時だ。あのにやけ顏が浮かんだ。
あいつの俺の行動への理解度は世界屈指のレベルだな。

『あんがとさん』

面と向かってだと恥ずかしいしな。

昇降口についた。

『どっちの通路のがはやい?』

私立 翔南学園。自慢じゃないがうちの学校はデカイ。


小中高一貫教育で、一応別れてはいるが校庭などの
一部施設は共同のものも少なくない。元々は高校だけ
だったそうだが、後から小中も付け足していったので
校舎の通路は入り組んでいて、謎のスペースもちらほらある。
改築してからある程度の時間も経っているのでその理由や全貌を
知り尽くしているのはもう理事長くらいのものだろう。


そんなこんなで俺は今の悩んでいたわけである。

『ええい!ままよ!!』

とりあえず自分の勘を信じて走る事にした。

『逆なんじゃないないカナ?』


『へ?』

『だから、君は校庭に行きたいんじゃないカナ?』

『そうだけど。』

『ならそっちじゃなくてこっちじゃないカナ』

『そっか、おかげで助かったよ』

『なら良かったんじゃないカナ』

『でもよく校舎のこと知ってるね。
その制服ウチのと違うみたいだけど』

『しらないカナ』

『ん?』

『この校舎の事なんてしらないカナ?』

『え?どゆこと?』

『しらないけどわかる事もあるんじゃないかな?』

『ますますわからんけど、つまり君は知らないんだね?』

『そういう事じゃないカナ?』

変わった子だな。素直にそう思った。

『じゃ、私も行かなければならないところがあるカナ』

『そっかわかった。とりあえず言う通りに行ってみるよありがと』

『待ってほしいカナ。コレをあなたのクラスの…
えーと……23番の人に放課後に渡してほしいカナ』

『えっと?筒?それに23番って…』

『とにかく頼んだカナ!』

『わかったわかった。けど』

『けど?なんなのカナ?』

『特に問題は起こらないと思うけど用心に越したことはないし』

『結局何が言いたいのカナ?』

『つまりだ差出人として名前を教えてくれ』

『つまりそんなに溜めていったことがそれってことカナ?』クスッ

『そうだよ。…そうです』

なんかとてつもなく恥ずかしくなってきた。
名前聞くだけでこんなに理由をつけてなんて
コミュニケーション不足か?ボキャ貧か?

『…君、面白いんじゃないカナ?かなり…
ツボかもしれない…カナ』

そう言うと彼女は笑いだした。
それはもう盛大にアホみたいに。狂ったように笑っていた。

『そっちだって!おあいこだろぉ語尾に全部カナつけて
喋ってるし。だいたいこんな時間に他校生が混じってること
自体おかしいしさ!!』

『へぇ、割と鋭いんじゃないカナ。』

『君本当に面白いカナ。できることならこのままお友達に
なってしまいたいくらいだけど、まだダメだった気がするカナ?
とても残念だけど名前は教えられないカナ?』

『そ、そっか』

急に雰囲気の変わった彼女に驚いた俺はそう返すのが
やっとだった。これは断られたショックではない。……と、思う…

『それはよしとしても、君急いでたんじゃないのカナ?』

『?』

『校庭じゃないのカナ?』

『そうだった!!寝ぼけはまだなおんねぇのかな』

『寝ぼけ?本当に一人コントでもやってるかのように
面白い人カナ』

彼女はまたさっきほどではないが笑いだした。

『そうだ、せっかくだし名前を教えてくれないカナ?』

『自分は言わないのにか?』

『自分は言わないのになんておかしいカナ?』

『まあいいや、俺は矢島光国っていうんだ』

『堅いっ』

『え?』

『堅っ苦しすぎじゃないカナ』

彼女はまた笑っていた

『普通じゃないか?あんまり言われないが』

『いやー堅い。堅すぎてdays of the sentimentalを
駆け抜けたくなっちゃうほどじゃないカナ?』

『そんなに?!』

『おおマジじゃないカナ』


『だからミーちゃんじゃないカナ?』

『あだ名か?』

『そそ。やけに理解が早いんじゃないカナ?』

『海を見たいと言われたりはしないけど
理不尽な事には慣れてるんだ。主に交友関係でね。』

『お?ネタを返してくれて嬉しいカナ』

『そっちも拾ってくれて嬉しいね』

『あー、本当に残念。こればっかりは運任せだから
しょうがないところがあるんじゃないカナ…』

『何のことだ?』

『まあ、運が良ければわかるんじゃないカナ』

『バイバイカナ。ミーちゃん』

『またね』

『いけね!さっさといかねぇと』

俺はカナ子(?)に言われた道を通って校庭に急いだ。


next
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

無能妃候補は辞退したい

水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。 しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。 帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。 誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。 果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか? 誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。 この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

処理中です...