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hello.こちら遭難。over?
異界とコンテニュー男女
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目が覚めた。そして目をむいた。また目をむいた。目を閉じよう。そして宇宙の事を考えよう。
『あーコスモがぴょんぴょんするんじゃあー』
柄にもない事を口走ってしまった。
叫ぼう。
『ああああああああああああああああああああ!!』
『うるっさいっ!!』
村人Aが起きたらしい。
『ここは朝ですよ?』
『は?』
ーーーーーー幕間ーーーーーー
『…なにこれ?』
俺と違ってニーナの反応は冷静だった。元から頭のネジのたくさん飛んだたくましい子だったよなぁ。いつも部長と喧嘩してたし。…部長?
『ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!』
また叫んだ。全く救いもなにもあったもんじゃない。
ーーーーーー幕間ーーーーーー
思えば部長があんなことになるわけがないのだ。
昨日まで普通に飯食ってクソして寝ていたのだから。
今日もそうに違いない。
そう思わなくちゃ。そうに違いない。
ニーナはだんまりを決め込みその傍ら何か言いたそうに
こっちにしきりに目をやっているが、そこに気を使っている
余裕が俺にはなかった。
どうしてもどうしても。この思考を少しでも止めてしまったら狂ってしまう自覚があったから。
人には忘れる能力が付いていること。
それは誰もが知ってはいるが、その有用性は異常な状態で
機能するもので誰も気がつかない。そして俺はそれを身を以て
今は体験している。
どれくらいそうしていたかわからないが、何か声をかけられている。わからない。意識は完全に蚊帳の外まで押し込められていたから。
そして、それがニーナの声だと気づくのにさほど時間はいらなかった。
『ねぇ』
『なんだ』
『ここを知ってる?』
『知らない』
『太陽の動きがやけに遅いと思うんだけど』
『気のせいじゃないか』
『明らかにおかしい』
『それに』
『…それに?』
『どう考えても日本じゃない』
『そうらしいな』
『光国?』
『だって』
『太陽が二つあるわけないもんな』
ーーーーーー幕間ーーーーーー
どうやらニーナは案外芯の太い質らしい。心強い。冷静に事実を受け止めていた。
『ここはまず地球じゃないらしいね』
『ああ、夢だと思いたいけど…』
『しっかりして!どんなところだってどんな時だって光国が光国だってことは変わらない』
『そうだな』
『めをしっかりみる!』
『……ん』
『だっさいことばっかしてらんない』
『前からダサいとこも変わらないけどねー』
『んなっ?!』
『ほら、またダサーいー』
『わかったわかった!少しは頑張る』
『ん!』
『どこまでもやな奴だなぁ…今回は助かったけど』
『歩くよっ!でもその前にはらごしらえをしよう』
『いいねぇ!』
異常な状況になると人は豹変するとのことだったがニーナには
いい方に変わったらしい。それともこれが本来のニーナなんだろうか?だが今はそれはどうでもいい。ニーナはニーナだし。
それより今はカツサンドがうまい。とにかくうまいんだ。なんで、こんなにうまいのかはわからなかったけど。
歩き出すと少しして人に出会った。よかったこの世界にも人間はいるらしい。しかし彼らは馬らしき動物によって逃げて行ってしまった。なんだよ感じ悪い。
やっとの事で村に着いた。案の定問題が発生した。言葉がわからない。
『ゴニョゴニョ』
『ゴニョゴニョゴニョゴニョ?』
なにを言っているのかさっぱりだ。無駄な才能に恵まれた父を持つニーナをもってしてもわからないなら俺にはどうにもならない。
関所を通れずに途方にくれた。暮れにくれただが太陽は沈まない。いい加減飽きてきた。
『?』
誰かが歩いてくる。シルエットは小さい。歩きにくそうな………ろーふぁー?
『夢で会えるだけでよかったのに!』
『やっぱりこっちに来たのカナ?!!』
それははっきりとした懐かしい日本語だった。
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『あーコスモがぴょんぴょんするんじゃあー』
柄にもない事を口走ってしまった。
叫ぼう。
『ああああああああああああああああああああ!!』
『うるっさいっ!!』
村人Aが起きたらしい。
『ここは朝ですよ?』
『は?』
ーーーーーー幕間ーーーーーー
『…なにこれ?』
俺と違ってニーナの反応は冷静だった。元から頭のネジのたくさん飛んだたくましい子だったよなぁ。いつも部長と喧嘩してたし。…部長?
『ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!』
また叫んだ。全く救いもなにもあったもんじゃない。
ーーーーーー幕間ーーーーーー
思えば部長があんなことになるわけがないのだ。
昨日まで普通に飯食ってクソして寝ていたのだから。
今日もそうに違いない。
そう思わなくちゃ。そうに違いない。
ニーナはだんまりを決め込みその傍ら何か言いたそうに
こっちにしきりに目をやっているが、そこに気を使っている
余裕が俺にはなかった。
どうしてもどうしても。この思考を少しでも止めてしまったら狂ってしまう自覚があったから。
人には忘れる能力が付いていること。
それは誰もが知ってはいるが、その有用性は異常な状態で
機能するもので誰も気がつかない。そして俺はそれを身を以て
今は体験している。
どれくらいそうしていたかわからないが、何か声をかけられている。わからない。意識は完全に蚊帳の外まで押し込められていたから。
そして、それがニーナの声だと気づくのにさほど時間はいらなかった。
『ねぇ』
『なんだ』
『ここを知ってる?』
『知らない』
『太陽の動きがやけに遅いと思うんだけど』
『気のせいじゃないか』
『明らかにおかしい』
『それに』
『…それに?』
『どう考えても日本じゃない』
『そうらしいな』
『光国?』
『だって』
『太陽が二つあるわけないもんな』
ーーーーーー幕間ーーーーーー
どうやらニーナは案外芯の太い質らしい。心強い。冷静に事実を受け止めていた。
『ここはまず地球じゃないらしいね』
『ああ、夢だと思いたいけど…』
『しっかりして!どんなところだってどんな時だって光国が光国だってことは変わらない』
『そうだな』
『めをしっかりみる!』
『……ん』
『だっさいことばっかしてらんない』
『前からダサいとこも変わらないけどねー』
『んなっ?!』
『ほら、またダサーいー』
『わかったわかった!少しは頑張る』
『ん!』
『どこまでもやな奴だなぁ…今回は助かったけど』
『歩くよっ!でもその前にはらごしらえをしよう』
『いいねぇ!』
異常な状況になると人は豹変するとのことだったがニーナには
いい方に変わったらしい。それともこれが本来のニーナなんだろうか?だが今はそれはどうでもいい。ニーナはニーナだし。
それより今はカツサンドがうまい。とにかくうまいんだ。なんで、こんなにうまいのかはわからなかったけど。
歩き出すと少しして人に出会った。よかったこの世界にも人間はいるらしい。しかし彼らは馬らしき動物によって逃げて行ってしまった。なんだよ感じ悪い。
やっとの事で村に着いた。案の定問題が発生した。言葉がわからない。
『ゴニョゴニョ』
『ゴニョゴニョゴニョゴニョ?』
なにを言っているのかさっぱりだ。無駄な才能に恵まれた父を持つニーナをもってしてもわからないなら俺にはどうにもならない。
関所を通れずに途方にくれた。暮れにくれただが太陽は沈まない。いい加減飽きてきた。
『?』
誰かが歩いてくる。シルエットは小さい。歩きにくそうな………ろーふぁー?
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『やっぱりこっちに来たのカナ?!!』
それははっきりとした懐かしい日本語だった。
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