Please. help me and lest me

カモ吉

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hello.こちら遭難。over?

魔法とリクルート男

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カナ子の手引きで街に入ることができた。
先ほどのなき始める5秒前みたいな顔からは想像もつかない
頼もしさだ。案外しっかりしている所が
彼女の根幹なのかもしれない。

適当な宿をカナ子が見繕いそれに同行する。
部屋に着いた頃には日も暮れて、疲労もにじみ出てきていた。
しかし肝心なことが残っている。

『とりあえずこの世界について
基本的なことだけでもきいておきたい。』

この世界は元いた世界と根本的に異なる事が確実にある。
1つは文化、土地、そして魔法だ。

『そう言うと思っていたカナ』

『今1番に知りたいのは俺らが飛ばされてきたこと、
そして元の世界にもいた君がこちらに渡ってきていたように
自由に行き来する手立てがあるのかどうかを知りたい。』

『うん。至極真っ当カナ』

なかなかの好感触。掴みは良かったようだ

『順を追って説明していくけど、
まず私は君たちの世界の人間ではなくこちらの世界の人間。
つまり、異世界人ってことになるのカナ?』

『やっぱりかーsfだー』

『ニーナは少し黙ってて余計にわからなくなる』

『あはは…。続けていいカナ?』

カナ子は苦笑いを続けている。

『世界間を行き来するって話だけど、できるカナ』

『本当か?!』

『但しがつくカナ』

『はぁ、やっぱり?』

『できるのは理論上。私がそちらの世界に行けたのは
ミラードールを飛ばしていたからカナ』

『ミラードールっていうのは細かい説明は省くけど遠隔操作に
適した魔法具ってとこカナ?これはフルダイブ式なわけつまり、
追体験のできるケータイのようなものと考えてくれれば近いカナ?』

『…』

なんだそれスゲェ!!!
想像していたよりもずっと未来は現実的だね?じゃねーよ!
思っくそ未来通り越して現実味のないところまで行ってるぞ。
…ただまてよ?

『その説明だとミラードールは
特殊な道具でこちら特有の物ってことで間違えないか?』

『その認識で間違えないカナ?』

『それじゃなんでミラードールは俺たちの世界にあるんだ?
世界間を飛ばすのはかなり難しいんだろ?』

『that's right!!カナ?』

『そんじゃどーやって…』

『物事には凡例が必ずつきまとうってことカナ?』

『そちらの世界でも地震や雷があったようにこちらにも
天災が存在する。しかしそちらの世界では全く
観測されないものがこちらの世界にはある』

『それが蜃魔楼。蜃気楼は空気の屈折率で起こるけどこれは
規模が違う。壮絶な魔力の濃度の違いから起こる物理現象カナ?』

『集まった逃げ場のない魔力だまりは空間を歪める。
遠くのものが見えるなんてものじゃなく、実際にどこかに
繋げてしまう。それはそちらの世界とつながるということに
なるカナ?』

『そして物は転送の優先度が極めて高い。人間は逆に極めて低い。それこそ人体転送なんてこちらの世界じゃ
神話逸話級なのに君たちはこちらに来てしまったカナ』

『自然じゃ天文学的数値かもしれないけど
人為的に起こせれば別かもしれないカナ?』

『ちょっと待て!つまり…』

『そう、そちらの世界に魔法に通じている人がいて
蜃魔楼に対してなんらかの細工を施した可能性があるカナ?』

『誰だ!』

『それがわからないから私もそっちを探っていたの。
しかし答えは見つからず。しかし目星はつけてきたカナ』

『…誰なんだよ』

猛烈に嫌な感じがノドを締めつける。何かのほつれている糸を
引っ掛けてしまったかのようなそんな危うさが
俺の体の自由を奪っていた。

『本当は言いたくなかったんだけど、
名前は神崎。歳は18。背はミッちゃんより10cmは高いカナ?
青いフレームのメガネの短髪。そして翔南学園の生徒。』

『っ…』

やっぱりだ俺の日常は捻れてそれでも、
さらに捻れてついにここまで折れ曲がってしまった。
どうしてなんです?…部長。

『えっ?』

ニーナは驚きを隠せていない。まさかといった具合だろう。考えにふけっている。

『とりあえず犯人については、あくまで目星。それにまだ知っている人と確認したわけでもないカナ?』

『……今考えてもムダってわけだな』

『そうそうそういうことカナ。話を進めてもいいカナ?』

『ん』

代わりにニーナが返事をした。あいつが物を聞いているとは珍しいが状況が状況だ。茶々を入れている暇はない。

『それじゃあ、お待ちかねの魔法について説明しちゃおうカナ?』

もう1つの懸念要素。それがこれ

『魔法は万物を捻じ曲げるこの世界にとっての異物カナ?』

『しかしそのためには代償が必要になる。
その代償が行動の制限ってわけなのカナ?』

『行動の制限?』

『そちらの世界にも伝わっていたと
思うけど魔力にはマナとオドがある。これは伝承の通りなのカナ』

『よく漫画である話だな』

『どちらの世界にも魔力は存在する。しかしそちらでは使えない。どうしてか?それはそちらの世界の魔力は不活性だからカナ?』

『オドを開くためには、一度ちゃんとしたマナを大量に
取り込む必要がある。そして栓を開けることになるのカナ』

『つまり、栓が空いていないだけで俺たちにもオドは存在すると?』

『そういうことになりますカナ?さらに言えば
ど根性野菜よろしく、マナの欠損したオドは驚くべき進化を
遂げていて開けばこちらの世界の比べものにならない
ポテンシャルを引き出せるカナ?』

『よくある異世界英雄譚はご都合なんて思われていたところが
実は理にかなっていたという事?』

『ご都合ってのはわからないけど、そう!歪んでいると言っても
魔法も物理の法則に基本的に沿う形で実現するカナ』

『そしてその捻じ曲げるだけのエネルギー元が行動制限のタスク。つまり代償って事になるって事カナ?私は見ての通り、
#話のどこかにカナをつけなければならない#ってとこカナ?』

最後に文化について触れて締めくくった。
文化は独特なものが多いが神話の時代確かに俺たちの世界からの
渡来者があったらしくところどころ形を変えながらも息づいているものがあるらしい。確かにカナ子の制服もそうだ。

『それでカナ子?』

『何カナ?』

『その神話の時代に自らの世界に帰ったって
逸話は残っていないのか?』

『…』

『それは…わからない
神話の終わりは毎回描かれていないカナ?』

『そっか』

とりあえず腹が減った。

『カナ子何か食わせてくれ』

『さんせー』

『だらしなさすぎカナ?!
今日は仕方ないけど明日からは自分で働くんだから
しっかりしてくれないと困るカナ?』

『働く?!』

『そんな選択肢があったなんて』

『しっかり働いてくれるカナ?仕方ないしこれも何かの縁よ。
少しは私も手伝ってもイイカナ?なんて』

こうして俺たちの異世界での1日目は終わりを告げた。
夕飯は宿の一階で売っていたスープを飲んだ。
ま緑のスープで酸っぱい味がしたが中に入っていた豆が
ひよこ豆のようで救われた。
パンらしき食べ物もあってみんなで食べて部屋に戻って
寝てしまった。きっと疲れていたのだろう。
明日起きたら…まあ、起きなくてもいいか……おやすみ。


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