Please. help me and lest me

カモ吉

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hello.こちら遭難。over?

受難とカタカナ霊

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『ンー、コレガ異世界人。アンマリカワラナイノナ』

この世界にきてからの初めての夜明け世界は変わっても
夜明けの開放感となんとなくの疲労感は変わることはなかった
はずだ。悩んでいても朝は来る、朝が来たら学校へ行く。
ただその学校がなかっただけなんだ。

『と、いうわけではたらいてもらおうカナ?』

『えー』

『つべこべ言わず頑張ってほしいカナ?』

私は割と朝には強い。店の仕込みの手伝いとかもしていたし、
もともと夜中あまり起きていられないから。

『ところでなんでミッちゃんはいないのカナ?』

ーーーーーー幕間ーーーーーー

皆さんはお忘れかもしれないが私の幼馴染である光国は朝が
壊滅的にダメである。これは本当に昔から変わらない。

そんな光国をわざわざ起こすために戻ってきたのだが、

『…なにこれ』

ドアを開けるとそこはめちゃくちゃだった。

ひっちゃかめっちゃかって言葉がこれほど似合う部屋も
少なかった。壁や床が壊れているわけではなく物が散乱していた。本棚や、カーテンはすでに倒れ、破け、そこらへんに落ちていた。そしてその部屋のど真ん中のベッドに
光国はタオルケットにくるまってまだ寝ていた。

『おーい光国』

『今日は直々にモーニングコールだよー』

『zzz』

『めんどいなぁこれ絶対長いやつだよー』

『いい加減に起きろっ』

『まだ無理…まだいいじゃん……zzz』

『嬢チャンコリャー相当キツイノクレテヤラナイト
起キル気配ナイゼー』

『そうおもう』

『えっ?』

『ン?』

『誰?というか何…』

『オレハヤハルクルトオリャアンタガ気二イッタゼ』

『そう、じゃあ、あなたはヤクルトね』

『イイナ!ソレ!ナイスネーミングダ!!ナンカ強ソウダシサ!』

『ヤクルト?あなたはなんなの?』

『オレハ…ウーン、ソウダナ…魔法ヲ補助スルモノダ!』

ーーーーーー幕間ーーーーーー

『結局ミッちゃんは起きてこずどうしたもんカナー?』

『でニーナさんそれは何カナ?』

『ヤクルト』

『どこで見つけたんですーカナ?』


『光国の部屋?』

『なんでそこで疑問系なのカナ?』

『ナンダ?ネーチャンハ異世界人ジャナインダナ』

『ネーチャンじゃなくて私にもちゃんとしたノノ=ウル=ティラミルトって名前があるカナ!?』

『ンジャ、ノノ姉。サッソク頼ミタイコトガアルンダガ?』

ーーーーーー幕間ーーーーーー

誰かがへやにはいってくる足音がする。でも眠いからタオルケットをかぶってしまおう。直射日光も避けられるし一石二鳥だ。……そういえば…なぜ忘れていたんだ!カーテンさん!この変な世界でも俺をいつだって健気に日光から守ってくれた彼女がいない…どこだどこにいる!
カーテンさーーーーん

『ンジャ、イッチョヤッテミルカ』

ヤクルトと手をあわせる。そして難しいことは考えるのは止めて目を閉じる。……体の中心に力を溜めてそれに針で穴をあけるイメージ。

『ブォウンッ』

これが私の初めての魔法だった。

ーーーーーー幕間ーーーーーー

『ヤッタナ嬢チャン。デモヤッパリ異世界人ッテノハソレダケデスゲーンダナ。初級魔法ナノニアンナ威力ガ出ルナンテヨ』

『ありがと、それと嬢ちゃんはやめてニーナでいい』

『ソッカイニーナヨロシクナ』

『…』

私の胸中は穏やかではなかった。
ずっと小さい頃から学んできて5年以上かかった事を
目の前のビギナーは精霊の補助ありとはいえわずか30分足らずで
ある。これが面白いはずがない。
しかしその反面その才覚に興味と期待を寄せてしまうのも
仕方のないことだったのかもしれない

『おい』

外から声が聞こえた。

『おはよ』

『ああ、おはよ……じゃなくて!!』

『こんにちわにはまだはやいよー?』

『なんで俺は外に吹っ飛ばされてんだ!
起こすにしても他にいくらでもやり方あったろ死ぬとこだ!!!』

『大丈夫。問題ない。ピンシャンしているしそれどころか大声まで上げてる。むしろいつもより元気な光国』

『だからー、あー、もーばからし』

とりあえず顔を洗って、飯だ。捻れに捻れたこの人生の1ページがまた刻まれる。

『そういえばさっき俺を吹き飛ばしたのあれ
魔法だよな?』

『そう。私の人生初のお手製魔法』

『お前やっぱ頭実はネジなんてなくてはめ込み式だろ?
だからこんなに中身がどっかいってるんだろ?そーだろなーニーナ』

『痛い、…痛いから……』

『まあいいやこの辺で』

『?茲っぺたが元に戻らなくなるかとおもった』

『ああそうかい
で魔法ってのは呪文なしでも使えるのか?』

『いや、あれはクルちんが外付けハードのように並行して行っていたんだと思うカナ?』

『で?クルちんって?』

『こいつの事』

『ヨロシクナ。ソコノニーナノ精霊ヤルコト二ナッタヤハルクルトッテワケダ』

『スゲェ!精霊までいるのかこの世界は!』

『ヤクルトデイイゼ』

『は?』

『まあいいや。それより精霊は俺らの国の言葉がわかるのか?』

『わかるわけないカナ?』

ならどうして?

『ソレハノノ姉ノスープニ混ゼ込ンダモノガ原因ダ』

『あはは…ナンノコトカナァ?』

『詳しく』

『ノノ姉ノ入レタミダス薬ハ強制的ニ脳ヲ刺激シテ
知識ヲ定着サセヤスクスルモノダ』

『ソシテアトカラギブンノーレッジヲ使エバ記憶テイチャクシテ
言葉ガワカルッテワケダ』

『お前カナ子!
昨日のスープを色がおかしいと思ったらそのせいか!!』

『そーだったりしたりしなかったりするカナ?…』

『キャパシティの高い異世界人の二人
なら平気だろうと思って…カナ?』

『マア、ソノオ陰デオレハココニキタンダケドナ』

『どゆこと?』

『ミダス薬は結局いえばオドのマナとのつながりを強める薬
なんです。だから治療に使われるほど安全だから大丈夫カナ?』

ーーーーーー幕間ーーーーーー

”新しい仲間がまた増えましたねー
今回はヤハルクルト。風の精霊だよ?
ニーナも魔法職に才覚が出始めてパーティは魔法職2+α
あと無職が1依然後方職しかいないこの充実のラインアップ。
全く自伝の内容とはいえもう少しなんとかならないもんかな”


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