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平和の章

大風呂敷ひろげた

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大風呂敷


大風呂敷を広げる男がいた

彼は言う

明智 宏平 あけち こうへい

は言い出した

「はるか昔この世界には飛行機でも届かない大きさの樹があった」

「高さはどのくらいだね」


「高さは1万メートル以上のものさえあったという」

「太さはどのくらいあったっていうんだい」

「太さは最低でも数百メーターあったという」

「そんな太い樹の林なんて見たことないが」


「混ぜ返すようだが最大は数百キロあったそうだ」


「そんな太い樹の林なんて見たことないが」

「全て切り倒されたそうだ」

「どうやって切り倒したんだ、人間がか?」

「数百キロそんなもの何処にあるんだ、大きすぎて目に入らないだけだ」
「世界地図の等高線を疑問を持ってみれば理論的にはわかるはずだ」
「そんな太い樹の林なんて見たことないが」

「全て切り倒されたそうだ」

「どうやって切り倒したんだ、人間がか?」


「人間な訳あるか、その当時は人間なんて○○○だったんだ
例え知能があったとしてもその知能を発揮させるわけあるか
めんどくさいだろうが、現在神と呼ばれる存在が自分たちの
種族の者たちを動員して切り倒したんだろう、と言われている」

「でも、その重機はどこにあるんだ、使わなくなった重機なら
置いていっても不思議じゃないはずだ」

「全て持ち帰ったか、鉄の岩として残っているかもしれない
もしくは剣や鎧を作る為に、表面鉱山として活用したかも知れない」

「今でも残っている可能性はあるのか」

「在るかも知れない調査しなければわからないが」

「そもそもお前の言うことが本当だと言う証拠はないのか」

「ウユニ塩湖とやらを見に行けばわかるだろう、あそこでは
巨大な6角形が見れる、巨大な樹の切り株にしか見えないだろう」
大きすぎてわからないかもな」


「そんなに大きいのか」ああ凄く大きいぞ」


「それじゃあ世界七不思議のサハラ砂漠の砂の量が多すぎる件について
何か知ってるっていうのか」


「ああ、多分巨大樹の林を切った切りくずと言うのが推測だが、多分間違いでは
ないと言えるだろう」


「本当か!「ああ本当だ」

「あれだけの砂の量不思議だったんだ、世界地図をどう組み合わせても砂の量が
可笑しいんだ、それがそうだったなんて」

「じゃあ世界の大渓谷で明らかに自然には出来るはずがないだろうと言う
渓谷のでき方もわかるのか」


「ああそれなら、巨大な採石場だった、その痕跡だろう」

「もしそうなら、痕跡じゃなくそのものだろうが!!」

「そんな大声で言わなくてもわかるって、近いのに大声出すなよ」

「ごめん、長年の疑問が解消してつい大声を出してごめん」

「そうか良かったな、長年の疑問が氷解してこれから新たな疑問に向かえるな」

「ああお前のおかげで、疑問が解消できてよかった、我が志の友よ」

「大風呂敷野郎からいきなり志の友か、簡単に信じられると思うか?」

「これから少しずつ友誼を深めていこうではないか」

「わかった、分かり合えないよりはましだからな、これからメールの
交換をしよう、まずはそれからだ」


「ああそれがいい、それがいい」

「調子のいい奴だ、騙されるんじゃないぞ、素直すぎじゃないか
気になるじゃないか」


「大丈夫、大丈夫、決して騙されないぞ」

「そういうやつに限って騙されるんだが」


(飲み会中)








「ここまで話が合う奴だとは思わなかったぞ」

千鳥足で赤提灯から自宅へ帰っていった
二人です



一ヵ月後

「おう又会ったな、今日は何を聞きたい」

「大風呂敷、聞きたいのは神はどうやって国から国へ移動していたかだ」

「決まってるだろう、ビマーナだあれしか考えられない」

「やっぱりか「あああれしかない

「でも沢山の種類があるがどれかわかるか」

「わからないと言うのが今の答えだ、というのも
時期や気分や何らかの基準で乗り換えていたようだが
それらのことが残っていないんだ、情報が少なすぎて
決めることが不可能だ」

「お前にもわからないことがあるんだな」

「おいおい俺を神かなにかと勘違いしてないか
俺は人間だぞ、わからない事だってあるさ」


「すまん、それでどうやって推測すればいいんだろうな」

「推測も何も情報が足りないんだから無理だって」

「そうかー、じゃあ他の事を聞こうかな」

「じゃあ、あれだどのくらいの時間で約4000キロを移動していたんだろうな」

「宇宙を飛んで位相を使って移動してきたことを考えると少なくとも
数時間以内だろうとは思うが、残っていない以上確かなことは言えないんだよな」

「もっとも食料に教えるわけがないから、残すわけもないが」

「食料って何だ「お前は知らないほうがいい、肉料理食えなくなるぞ」

「教えろよ、友達だろう」「いつお前の友達になった、お前の勝手な思い込みじゃないのか」



「いや友達だよな「まだ違うと思うが」

(「「何時友達になるんだよ、早く認めろよ」

(こんな情報お前に教えて辛い思いをさせるわけにはいかないな
知らないなら教える必要はない)

(知っていても楽しい話題でもないしな)

「でどうやって宇宙航行をしていたか、推測できるのか」

「ああ光速かそれ以上のスピードで宇宙を移動していたらしい」

「隕石はどう対策していたのかわかるか」

「亜空間を使って隕石を転移させて決して船体にぶつからないようにしていたらしい」

「らしいらしいって全部推測じゃないか、何か決定的なものはないのか」

「仕方ないだろう、残ってないんだから、我々だけで議論しても決定的な
結論と言うのは得られていないんだ」


出典
エデン

教育評論家 はやし ひろし


追伸
ウユニ塩湖 旅費最大100万 最低70万
高山病対策が必要です
標高4000メートル 富士山より高いです
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