57 / 256
第6章 軍事都市リーベン編
606.魔石の入手方法
しおりを挟む
私は、サルビアに魔石について、聞いてみることにした。
「魔石について、『魔力を秘めた石』と思っていたが、何か、違うかな?」
「テラ、私もそう、思っていました。何か、違うのですか?」
「それが、よく分からない。魔石は、魔物を倒して手にするもの、だよね?」
「そうですか?時々、ダンジョンの中で落ちていますよ」
「でも、それは、誰かが魔物を倒して、回収しなかった物ではないの」
「テラは、魔鉱石って、知っている?」
「そういえば、聞いたことがあるね。それって、魔力を含んでいる鉱石なの」
「まあ、そういうことですけど、魔力を含んでいなくても、魔鉱石ですよ。魔力を流し込むことができる鉱物を魔鉱石と言います。そうだ、オリハルコンの事は、知ってますよね」
「当然だよ。先日、一緒に採鉱に付き合ったよね」
「その時、オリハルコンは、床に落ちていましたか?」
「そうか、オリハルコンの成分を含む岩を取り出していたね。できるだけ、多く含むものを選んでいた」
「そうですよ。だから、魔力を吸収しやすい成分を多く含む鉱石が魔鉱石ですよ」
「サルビア、偉い。そうすると、ダンジョンの中で、魔力を強く感じる岩を取り出せばいいんだ」
「テラ、ダンジョンに限ることは、無いです」
「そうだね。
そうだ、サンドールなら、知っているかもしれないね」
「私達は、弟子だし、教えてくれますね」
私達は、急いで、サンドールに会いに行った。
「こんにちは」
「おう、テラにサルビア、よく来たな」
「「はい、師匠」」
「うーん、いい響きだ。もう一回、言ってくれ」
「「はい、師匠」」
「それで、今日は、どうした?」
「私は、魔石を手に入れたいのですが、魔鉱石の採鉱に適した場所を教えてください」
「あれ、前に行ったのじゃ、なかったのか?」
「と、言うと。どこです?」
「ウイドールと一緒に行った鉱山だよ。あそこが一番いい場所だ」
「オリハルコンだけかと思っていました」
「オリハルコンがあるから、魔鉱石もあるし、魔結晶もある」
「魔結晶って、初めて聞きます」
「そうか、初めてか。クリスタルの中に、魔力が閉じ込められてもので、魔石と同じ働きを持つ。魔力に関しては、魔結晶の方が、効率がいいな」
「師匠、ありがとうございました。早速行ってきます」
私達は、転移魔法で鉱山付近へ移動した。
「こんにちは。ウイドールはいる?」
「今日は、来ていないよ。何か用事か?」
「魔鉱石か、魔結晶を採りに来たの」
「そうか、俺たちは、オリハルコンしか取っていないから、詳しくはわからないな」
「それじゃ、勝手に取っていってもいい?」
「もともと、この鉱山は、お前達のおかげで、こうやって、堂々と採鉱できているんだ」
「そんなことないですよ。皆さんが協力しているおかげですよ」
「いやぁ、ありがたいね。そんなこと言ってくれるなんて」
「本当ですよ。それじゃ、遠慮なしに取らせて貰います」
魔鉱石はダンジョンの中などに多く存在する。ダンジョンの中は、魔力が多く、吸収力の高い魔鉱石が魔力をより多く取り込んだ行くことは、容易に想像がつく。だから、魔力を多く感じる岩石を探せば、結果として、魔鉱石を多く含む鉱物を得ることが出来る。
そこで、私は、スキル探索で、魔力の反応の強い場所を探した。それは、少し先の水が溜まっている所だった。
「サルビア、スピア。ここだね」
「本当、私でも分かるわ。とても、魔力が強いね」
「うん、魔力、大きい」
「それじゃ、掘り起こすよ」
私は、土魔法で、魔力が強そうな部分を丸ごと取り出した。
「結構な量になるね」
「テラ、このまま持って帰るの?」
「サルビア、どう思う」
「ここで、処理した方が良さそうね」
「やっぱり、そう思う」
私は、土魔法で、大きな入れ物を作った。それは、蓋のない箱で、高さ2m×縦10m×横3mの大きなものだ。次に、取り出した岩の塊を粉々にして、砂のような状態にして、創った箱の中に入れた。
次に、先ほどと同じ入れ物をもう一つ作った。今度は、蓋を闇魔法で創り、結界を張った。この結界は、魔力に反応して、魔力を持つ砂粒だけを通過させる。篩の働きをするようにした。
後は、少しずつ、入れて行くだけだ。蓋に残った砂は、魔力が弱いので、捨てて行った。
後に入れ物中に残った物は、魔力が強い砂なので、これを持って帰ることにした。
これで、魔石を人工的に作る材料を手に入れることが出来た。
私達は、魔石の材料を持って、工房に戻った。
「魔石について、『魔力を秘めた石』と思っていたが、何か、違うかな?」
「テラ、私もそう、思っていました。何か、違うのですか?」
「それが、よく分からない。魔石は、魔物を倒して手にするもの、だよね?」
「そうですか?時々、ダンジョンの中で落ちていますよ」
「でも、それは、誰かが魔物を倒して、回収しなかった物ではないの」
「テラは、魔鉱石って、知っている?」
「そういえば、聞いたことがあるね。それって、魔力を含んでいる鉱石なの」
「まあ、そういうことですけど、魔力を含んでいなくても、魔鉱石ですよ。魔力を流し込むことができる鉱物を魔鉱石と言います。そうだ、オリハルコンの事は、知ってますよね」
「当然だよ。先日、一緒に採鉱に付き合ったよね」
「その時、オリハルコンは、床に落ちていましたか?」
「そうか、オリハルコンの成分を含む岩を取り出していたね。できるだけ、多く含むものを選んでいた」
「そうですよ。だから、魔力を吸収しやすい成分を多く含む鉱石が魔鉱石ですよ」
「サルビア、偉い。そうすると、ダンジョンの中で、魔力を強く感じる岩を取り出せばいいんだ」
「テラ、ダンジョンに限ることは、無いです」
「そうだね。
そうだ、サンドールなら、知っているかもしれないね」
「私達は、弟子だし、教えてくれますね」
私達は、急いで、サンドールに会いに行った。
「こんにちは」
「おう、テラにサルビア、よく来たな」
「「はい、師匠」」
「うーん、いい響きだ。もう一回、言ってくれ」
「「はい、師匠」」
「それで、今日は、どうした?」
「私は、魔石を手に入れたいのですが、魔鉱石の採鉱に適した場所を教えてください」
「あれ、前に行ったのじゃ、なかったのか?」
「と、言うと。どこです?」
「ウイドールと一緒に行った鉱山だよ。あそこが一番いい場所だ」
「オリハルコンだけかと思っていました」
「オリハルコンがあるから、魔鉱石もあるし、魔結晶もある」
「魔結晶って、初めて聞きます」
「そうか、初めてか。クリスタルの中に、魔力が閉じ込められてもので、魔石と同じ働きを持つ。魔力に関しては、魔結晶の方が、効率がいいな」
「師匠、ありがとうございました。早速行ってきます」
私達は、転移魔法で鉱山付近へ移動した。
「こんにちは。ウイドールはいる?」
「今日は、来ていないよ。何か用事か?」
「魔鉱石か、魔結晶を採りに来たの」
「そうか、俺たちは、オリハルコンしか取っていないから、詳しくはわからないな」
「それじゃ、勝手に取っていってもいい?」
「もともと、この鉱山は、お前達のおかげで、こうやって、堂々と採鉱できているんだ」
「そんなことないですよ。皆さんが協力しているおかげですよ」
「いやぁ、ありがたいね。そんなこと言ってくれるなんて」
「本当ですよ。それじゃ、遠慮なしに取らせて貰います」
魔鉱石はダンジョンの中などに多く存在する。ダンジョンの中は、魔力が多く、吸収力の高い魔鉱石が魔力をより多く取り込んだ行くことは、容易に想像がつく。だから、魔力を多く感じる岩石を探せば、結果として、魔鉱石を多く含む鉱物を得ることが出来る。
そこで、私は、スキル探索で、魔力の反応の強い場所を探した。それは、少し先の水が溜まっている所だった。
「サルビア、スピア。ここだね」
「本当、私でも分かるわ。とても、魔力が強いね」
「うん、魔力、大きい」
「それじゃ、掘り起こすよ」
私は、土魔法で、魔力が強そうな部分を丸ごと取り出した。
「結構な量になるね」
「テラ、このまま持って帰るの?」
「サルビア、どう思う」
「ここで、処理した方が良さそうね」
「やっぱり、そう思う」
私は、土魔法で、大きな入れ物を作った。それは、蓋のない箱で、高さ2m×縦10m×横3mの大きなものだ。次に、取り出した岩の塊を粉々にして、砂のような状態にして、創った箱の中に入れた。
次に、先ほどと同じ入れ物をもう一つ作った。今度は、蓋を闇魔法で創り、結界を張った。この結界は、魔力に反応して、魔力を持つ砂粒だけを通過させる。篩の働きをするようにした。
後は、少しずつ、入れて行くだけだ。蓋に残った砂は、魔力が弱いので、捨てて行った。
後に入れ物中に残った物は、魔力が強い砂なので、これを持って帰ることにした。
これで、魔石を人工的に作る材料を手に入れることが出来た。
私達は、魔石の材料を持って、工房に戻った。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
38
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる