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第2章 女魔法使い
第18話 リリアの助言
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また、リリアが、私に声を掛けて来たわ。以前と同じく、私が一人になるのを待ち伏せていたようなの。
「ラズ、少し、助言をするね」
「何のこと?」
私は、まだ、リリアの事を信用できないわ。ユリアの話と共通している部分は、あるもののリリアの目的が分からないの。単なる親切で、私に近づいて来たとは、思えないわ。
「ラズは、自分の過去を知りたくないの?」
また、これだ。私が、記憶をなくしているって、誰に訊いたのか? でも、それは、真実だけど。
「何を言っているんだ!」
「だから、ラズは、昔の事を忘れているのでしょ。それを、取り戻したくないの?」
まただわ。リリアのこの断定的な喋り方が嫌いだわ。
「だから、どうして、僕が、昔の事を忘れていると思っているの?」
私は、少しイライラして来た。もう、リリアとの話は、打ち切ろうかなぁ。
「前にも言ったでしょ。私の事を思い出せないってことが、その証拠よ。そして、私は、あの噂を調べていたの」
「噂って、何?」
「忘れたの? 魔王の最後の魔法のことよ。魔王は、死ぬ前に、相手の記憶を封印する魔法を使うことが出来るの。それで、復活したときに、今度は、倒されないようにするのよ」
「自分を倒した相手の記憶を封印するって、本当のこと?」
「それで、色々調べたのよ。そしたら、ある魔法学院の図書館に魔王に関する秘密の書があったの」
「どうやって、その秘密の書を見ることが出来たんだ」
「その魔法学院の教師として、潜入したのよ。そして、やっとのことで、その秘密の書に魔王の最後の魔法の事が書かれていることを探り出したの」
「どんな魔法だ」
「ラズ、興味あるでしょ。それなら、私にだけ、正直に話してよ」
どんな魔法か、興味はあったけど、まだ、リリアの事は、信用できない。
「お前のことが、信じられない」
私は、正直にリリアに告げた。
「ラズ、何てことを言うの。本当に、一緒に旅をしたのよ」
「2人だけで、旅をしたのか?」
「違うわ。5人で、旅をしたのよ」
「それなら、他の3人を連れてこい。それなら、信用する」
「うーん、でも、それは、出来そうにないよ」
「何故だ」
「ラズは、若返っているけど、一緒に、旅をしたのは、もう、50年も前のことなの」
それなら、私は、何故、こんな姿なのだろうか。そして、私だけ、若返ったのか? 以前の姿でない私を見て、どうして、一緒に旅をした仲間だと断言できるのだろう。やはり、何かが、変だ。でも、リリアが探したという情報は、知りたい。どうしよう。私は、迷ってしまった。
「それでも、リリアたちが旅をしたことは、僕に示せるのだろう」
「それは、出来るわ」
「それなら、5人のメンバーの名前と特徴とどのような旅をしたのかを教えてくれ」
「いいわ。用意するから、少し待ってね」
「分かった。準備が出来たら、連絡をしてくれ」
私は、リリアと別れて、ルナとアリアにいる宿に戻った。
「ラズ、遅かったわね。どこに行っていたの?」
「少し、街を見て回っていたの」
「へぇ、珍しいわね。人嫌いのラズが、街をぶらつくなんて」
確かに、下手な言い訳だった。もっと、それらしい、嘘を付けなかったのか、今更だが、後悔した。
「ラズだって、一人になりたいことは、あると思います」
アリアが、何故か、私のフォローをしてくれた。
「そうね。別に一人になったらだめって、言うことではないのよ。少し、心配しただけよ」
「ゴメンね。言ってから、行ったらよかったね」
私は、ルナに心配を掛けたようだ。
「いいよ。これからは、言ってね」
「うん。気を付けるよ」
思わず、嘘をついてしまったけど、いずれ、リリアの話はしないといけない。本当に、旅に出ていたということと、どんな目的の旅かを確かめたら、ルナに話そう。
翌日は、中級ダンジョンに潜った。冒険者ギルドに許可されたので、ルナは、張り切っていた。
「ルナ、必ず、3人で、行動しようね」
「分かっているわ。一人で、突進なんか、しないわ」
「本当に、止めてくださいね。今は、特に危険ですから」
アリアも、ルナに注意してくれた。私と同様に、異変がどのような物か分かっていないことが、不安なのだろう。
「それじゃ、行くわよ」
「「はい」」
私達は、以前に潜っていた第12階層までは、前に進むことを優先にして、多くの魔物を狩ることは、二の次にして、進んで行った。そのおかげで、短時間で、第12階層まで到達することが出来た。
当然、リスクを回避するために、私は、常にスキル探索で、現在いる階層だけでなく、中級ダンジョンの全体を探索していた。何か、異常があれば、直ぐに、引き返すつもりでいた。
「さあ、ここからが、本番よ」
ルナは、これまで以上に、張り切っている。ここには、オークがいるだけで、特に心配なことはなさそうだ。
そう思った、直後、スキル探索で、異変が見つかった。すぐ下の第13階層に、多数の魔物が一度に現れた。
おそらく、転移魔法で、このダンジョンに送り込まれたのだろう。その魔法陣を見ることで、どこから送られたのか、知ることができる。
「ルナ、この下の階層で、多数の魔物が転送されてきたみたい。私一人で、調べに行くよ」
「ラズ、だめよ。一緒に行くよ」
「いや、どんな魔法か、知りたいの。だから、急ぐの」
「分かったわ、危険な事はしないでね。私達も直ぐに追いかけるからね」
「うん」
私は、直ぐに風魔法で、飛んで行った。転送された所には、魔物が固まっているので、それらを火魔法で、狩りつくした。
「火壁」
それほど、強い魔物は、いなかったので、1度の魔法で、私が確認したかった、魔法陣の痕跡を見ることが出来た。それをスキル鑑定で、調べることで、どのような魔法が使われたのかが、分かった。
「この魔法は、知っている。だけど、知っていることが、分るだけだ。知識が、消えている」
リリアの言葉を思い出した。「記憶を封印する魔法」を魔王に掛けられた。本当に、そのようだ。魔法に関する知識が、ごっそり、消えているようだ。どうも、記憶の消え方に特徴があることに気が付いた。
ルナに相談しよう。それがよさそうだ。一人では、感情的に動いてしまいそうだ。
「ラズ、少し、助言をするね」
「何のこと?」
私は、まだ、リリアの事を信用できないわ。ユリアの話と共通している部分は、あるもののリリアの目的が分からないの。単なる親切で、私に近づいて来たとは、思えないわ。
「ラズは、自分の過去を知りたくないの?」
また、これだ。私が、記憶をなくしているって、誰に訊いたのか? でも、それは、真実だけど。
「何を言っているんだ!」
「だから、ラズは、昔の事を忘れているのでしょ。それを、取り戻したくないの?」
まただわ。リリアのこの断定的な喋り方が嫌いだわ。
「だから、どうして、僕が、昔の事を忘れていると思っているの?」
私は、少しイライラして来た。もう、リリアとの話は、打ち切ろうかなぁ。
「前にも言ったでしょ。私の事を思い出せないってことが、その証拠よ。そして、私は、あの噂を調べていたの」
「噂って、何?」
「忘れたの? 魔王の最後の魔法のことよ。魔王は、死ぬ前に、相手の記憶を封印する魔法を使うことが出来るの。それで、復活したときに、今度は、倒されないようにするのよ」
「自分を倒した相手の記憶を封印するって、本当のこと?」
「それで、色々調べたのよ。そしたら、ある魔法学院の図書館に魔王に関する秘密の書があったの」
「どうやって、その秘密の書を見ることが出来たんだ」
「その魔法学院の教師として、潜入したのよ。そして、やっとのことで、その秘密の書に魔王の最後の魔法の事が書かれていることを探り出したの」
「どんな魔法だ」
「ラズ、興味あるでしょ。それなら、私にだけ、正直に話してよ」
どんな魔法か、興味はあったけど、まだ、リリアの事は、信用できない。
「お前のことが、信じられない」
私は、正直にリリアに告げた。
「ラズ、何てことを言うの。本当に、一緒に旅をしたのよ」
「2人だけで、旅をしたのか?」
「違うわ。5人で、旅をしたのよ」
「それなら、他の3人を連れてこい。それなら、信用する」
「うーん、でも、それは、出来そうにないよ」
「何故だ」
「ラズは、若返っているけど、一緒に、旅をしたのは、もう、50年も前のことなの」
それなら、私は、何故、こんな姿なのだろうか。そして、私だけ、若返ったのか? 以前の姿でない私を見て、どうして、一緒に旅をした仲間だと断言できるのだろう。やはり、何かが、変だ。でも、リリアが探したという情報は、知りたい。どうしよう。私は、迷ってしまった。
「それでも、リリアたちが旅をしたことは、僕に示せるのだろう」
「それは、出来るわ」
「それなら、5人のメンバーの名前と特徴とどのような旅をしたのかを教えてくれ」
「いいわ。用意するから、少し待ってね」
「分かった。準備が出来たら、連絡をしてくれ」
私は、リリアと別れて、ルナとアリアにいる宿に戻った。
「ラズ、遅かったわね。どこに行っていたの?」
「少し、街を見て回っていたの」
「へぇ、珍しいわね。人嫌いのラズが、街をぶらつくなんて」
確かに、下手な言い訳だった。もっと、それらしい、嘘を付けなかったのか、今更だが、後悔した。
「ラズだって、一人になりたいことは、あると思います」
アリアが、何故か、私のフォローをしてくれた。
「そうね。別に一人になったらだめって、言うことではないのよ。少し、心配しただけよ」
「ゴメンね。言ってから、行ったらよかったね」
私は、ルナに心配を掛けたようだ。
「いいよ。これからは、言ってね」
「うん。気を付けるよ」
思わず、嘘をついてしまったけど、いずれ、リリアの話はしないといけない。本当に、旅に出ていたということと、どんな目的の旅かを確かめたら、ルナに話そう。
翌日は、中級ダンジョンに潜った。冒険者ギルドに許可されたので、ルナは、張り切っていた。
「ルナ、必ず、3人で、行動しようね」
「分かっているわ。一人で、突進なんか、しないわ」
「本当に、止めてくださいね。今は、特に危険ですから」
アリアも、ルナに注意してくれた。私と同様に、異変がどのような物か分かっていないことが、不安なのだろう。
「それじゃ、行くわよ」
「「はい」」
私達は、以前に潜っていた第12階層までは、前に進むことを優先にして、多くの魔物を狩ることは、二の次にして、進んで行った。そのおかげで、短時間で、第12階層まで到達することが出来た。
当然、リスクを回避するために、私は、常にスキル探索で、現在いる階層だけでなく、中級ダンジョンの全体を探索していた。何か、異常があれば、直ぐに、引き返すつもりでいた。
「さあ、ここからが、本番よ」
ルナは、これまで以上に、張り切っている。ここには、オークがいるだけで、特に心配なことはなさそうだ。
そう思った、直後、スキル探索で、異変が見つかった。すぐ下の第13階層に、多数の魔物が一度に現れた。
おそらく、転移魔法で、このダンジョンに送り込まれたのだろう。その魔法陣を見ることで、どこから送られたのか、知ることができる。
「ルナ、この下の階層で、多数の魔物が転送されてきたみたい。私一人で、調べに行くよ」
「ラズ、だめよ。一緒に行くよ」
「いや、どんな魔法か、知りたいの。だから、急ぐの」
「分かったわ、危険な事はしないでね。私達も直ぐに追いかけるからね」
「うん」
私は、直ぐに風魔法で、飛んで行った。転送された所には、魔物が固まっているので、それらを火魔法で、狩りつくした。
「火壁」
それほど、強い魔物は、いなかったので、1度の魔法で、私が確認したかった、魔法陣の痕跡を見ることが出来た。それをスキル鑑定で、調べることで、どのような魔法が使われたのかが、分かった。
「この魔法は、知っている。だけど、知っていることが、分るだけだ。知識が、消えている」
リリアの言葉を思い出した。「記憶を封印する魔法」を魔王に掛けられた。本当に、そのようだ。魔法に関する知識が、ごっそり、消えているようだ。どうも、記憶の消え方に特徴があることに気が付いた。
ルナに相談しよう。それがよさそうだ。一人では、感情的に動いてしまいそうだ。
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