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待ちぼうけ 翔side
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朝、顔を洗っていたら血が落ちてきた。
「なんだ?」
鏡を見ると鼻からだった。
「ただの鼻血か」
急いでティッシュを取る。しばらくしたら止まったので、引き続き準備をした。
昨日はあすかと話せなかったし、起きてからはスマホを落としカバーガラスを割った。洗顔をしていると鼻血も出てきて、
「なんか、気に入らねえな」
ため息を吐きながらアクセサリーをつけた。家を出て学校に着けば、あすかに会える。なぜか、あすかといる時は孤独を感じない。それ以外の誰といてもずっと寂しさが拭えないのに、あすかだけは。
「俺って、男が好きなのか?」
どんな女性と一緒に居ても満たされない心は、あすかにだけ反応する。あすかと話していると、心の底から笑ってしまう。らしく無いこともしちゃう。俺が俺じゃ無いみたいだ。
「気にしても仕方ないか」
どんなに考えても答えが出ない。ただ、あすかといる時は幸せだから、それだけわかってればいい。それ以外は、きっと、気づいてはいけない。
学校に着くといつも先についているはずのあすかがいない。昨日何か事情がありそうな感じだったし、遅くなるのかな。とか思いながら、あすかのいない席と外を眺めた。
「翔~!今日は一人?」
ぼーっとしていると声をかけられた。
「まいちゃん!そうなんだよ、あすかが来ないから~。この俺が待ってあげてるのに」
まいちゃんは、何度か冗談を交わすと満足げに帰っていった。そういえば、あすかと出会う前はこんな感じだったな。適当に誰かと話して時間を潰す。誰か特定の人を待つ事も求めることも無かった。
「早くこねえかな」
そう思ってるうちに授業が始まった。あすかのためにノートを取っておこうと思うと、授業が楽しかった。たまには、こういうのも悪くない。もちろん、寂しさは拭えないが。
午前の授業が終わってもあすかは来なかった。どうしたんだろう。そう思いながら、電話をかけてみた。
「あ、もしもし?」
着信音が途切れたので声をかけたが、電話に出たわけじゃなかった。無機質な機械の音声が聞こえてくるだけだ。スマホの近くにいなかっただけかもしれない。そう思い、メッセージアプリにもメッセージを残した。“あすか、午前の授業のノート取ってるから”と送信した。十分経っても既読はつかない。電話も来ない。続けてメッセージを送信した。それでも、既読はつかない。
何かあったのか…?体調を崩したとか?くる途中事故にでもあった?それとも、昨日、何かトラブルでも。一度考え出すと、不安な要素が沢山浮かんできた。そわそわしていると、電話がかかってきた。あすかだ。
「あすか!大丈夫?」
嬉しさと心配で、思わず声が大きくなる。
「うわっ」
驚いたような声がした後、笑い声が聞こえた。それなのに、あすかは何も言わない。聞こえてないのか?
「あすか!!あすか?」
何度も名前を呼んだ。すると、いつもより低い声で「ごめん、寝てた」と言ってきた。なんだ、心配しすぎてたか、と安堵する。それから「はぁ?」と、わざと、揶揄うようにそう言った。何もなくてよかった。
「おい!ねぼすけ!」
というと、あすかが笑うものだから楽しくなって怒ったような口調で電話を続けた。午後からも来ないというので、お見舞いに行くことにした。心配よりも会いたい気持ちが先行しているが、それは言わないでおく。さて、何を買っていこうか。午後の授業はあすかのお見舞いの事で頭がいっぱいだった。
「あすか、どんな顔して待ってるかな」
想像するだけで面白かった。寂しさはいつのまにか消えていた。
「なんだ?」
鏡を見ると鼻からだった。
「ただの鼻血か」
急いでティッシュを取る。しばらくしたら止まったので、引き続き準備をした。
昨日はあすかと話せなかったし、起きてからはスマホを落としカバーガラスを割った。洗顔をしていると鼻血も出てきて、
「なんか、気に入らねえな」
ため息を吐きながらアクセサリーをつけた。家を出て学校に着けば、あすかに会える。なぜか、あすかといる時は孤独を感じない。それ以外の誰といてもずっと寂しさが拭えないのに、あすかだけは。
「俺って、男が好きなのか?」
どんな女性と一緒に居ても満たされない心は、あすかにだけ反応する。あすかと話していると、心の底から笑ってしまう。らしく無いこともしちゃう。俺が俺じゃ無いみたいだ。
「気にしても仕方ないか」
どんなに考えても答えが出ない。ただ、あすかといる時は幸せだから、それだけわかってればいい。それ以外は、きっと、気づいてはいけない。
学校に着くといつも先についているはずのあすかがいない。昨日何か事情がありそうな感じだったし、遅くなるのかな。とか思いながら、あすかのいない席と外を眺めた。
「翔~!今日は一人?」
ぼーっとしていると声をかけられた。
「まいちゃん!そうなんだよ、あすかが来ないから~。この俺が待ってあげてるのに」
まいちゃんは、何度か冗談を交わすと満足げに帰っていった。そういえば、あすかと出会う前はこんな感じだったな。適当に誰かと話して時間を潰す。誰か特定の人を待つ事も求めることも無かった。
「早くこねえかな」
そう思ってるうちに授業が始まった。あすかのためにノートを取っておこうと思うと、授業が楽しかった。たまには、こういうのも悪くない。もちろん、寂しさは拭えないが。
午前の授業が終わってもあすかは来なかった。どうしたんだろう。そう思いながら、電話をかけてみた。
「あ、もしもし?」
着信音が途切れたので声をかけたが、電話に出たわけじゃなかった。無機質な機械の音声が聞こえてくるだけだ。スマホの近くにいなかっただけかもしれない。そう思い、メッセージアプリにもメッセージを残した。“あすか、午前の授業のノート取ってるから”と送信した。十分経っても既読はつかない。電話も来ない。続けてメッセージを送信した。それでも、既読はつかない。
何かあったのか…?体調を崩したとか?くる途中事故にでもあった?それとも、昨日、何かトラブルでも。一度考え出すと、不安な要素が沢山浮かんできた。そわそわしていると、電話がかかってきた。あすかだ。
「あすか!大丈夫?」
嬉しさと心配で、思わず声が大きくなる。
「うわっ」
驚いたような声がした後、笑い声が聞こえた。それなのに、あすかは何も言わない。聞こえてないのか?
「あすか!!あすか?」
何度も名前を呼んだ。すると、いつもより低い声で「ごめん、寝てた」と言ってきた。なんだ、心配しすぎてたか、と安堵する。それから「はぁ?」と、わざと、揶揄うようにそう言った。何もなくてよかった。
「おい!ねぼすけ!」
というと、あすかが笑うものだから楽しくなって怒ったような口調で電話を続けた。午後からも来ないというので、お見舞いに行くことにした。心配よりも会いたい気持ちが先行しているが、それは言わないでおく。さて、何を買っていこうか。午後の授業はあすかのお見舞いの事で頭がいっぱいだった。
「あすか、どんな顔して待ってるかな」
想像するだけで面白かった。寂しさはいつのまにか消えていた。
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