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第一章
しおりを挟む第一章:光の消えた王国
遥か昔、まだ人々が空を飛び、海を越えて星々を渡ることができた時代。星の王国と呼ばれる美しい国があった。王国は、空に浮かぶ巨大な島々に広がる都市と、輝く星々を操る力を持つ王家によって治められていた。
王国の王、アリアン王は、星々の力を操る力を持つ唯一の存在だった。その力は王族の血筋にしか継承されないとされ、王国の民はその力を崇めていた。王家の力が最も強かったとき、王国は繁栄を極め、四季の移ろいさえも王の意のままに操ることができたという。
しかし、その平和は突如として破られた。
ある日、空に浮かぶ島々の一つが突然、暗闇に包まれ、光を失った。王国の民たちは恐れ、王はすぐに原因を調査するため、王国最強の騎士団を派遣した。しかし、騎士団が戻ることはなかった。暗闇は広がり、次第に他の島々にもその影響が及び始めた。
アリアン王は、自らその原因を探るため、禁断の魔法を使うことを決意した。だが、禁断の魔法は古の神々が封じたものであり、それを使うことは王族にとっても大きなリスクを伴うものだった。しかし、王国の滅亡を防ぐためには他に方法がない。
王は魔法の儀式を始めた。その儀式は王国の守護者である星の精霊たちの力を借りるものであったが、魔法の力を行使するたびに王の身体に異変が現れ始めた。彼の身体は、星々の輝きとともに徐々に色を失い、生命力を吸い取られるように感じた。
それでも王は儀式を続け、ついに一つの答えに辿り着く。王国を覆う暗闇の正体、それはかつて王族が封印した「闇の王」の力が蘇り、王国を飲み込んでいたのだ。
王はその事実を知ったとき、深い絶望に沈んだ。闇の王を倒す力がなければ、王国は確実に滅びる。そしてその闇の力が完全に蘇る前に、何としてでも封じなければならない。
だが、王には一つの大きな問題があった。それは、彼が自らの命を使って魔法を行使していることが、既に他の者たちには知られていないということ。王国の民たちは、王の力が無限であると信じて疑わなかった。しかし、王はその力を使い果たしつつあり、もはや闇の王に立ち向かう力を残していなかった。
王の意識が薄れる中、彼は一人の少女を思い出した。彼女は、王国の遥か北の地で生まれ育った、普通の村の少女。しかし、王国の歴史に深く関わる運命を持っていた。
その少女、リリィの名前が、王の心に強く刻まれていた。
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