44 / 109
第44話 視線
しおりを挟む
俺がチャームの指輪を破壊したことで、女子学生たちは全員広本の洗脳から解放された。
女子学生たちは広本に操られている間も意識はあったようで、俺が指輪を破壊した途端自由を取り戻した彼女たちは俺に感謝の意を伝え、それから一斉に広本のもとに向かっていき、みんなで殴りかかった。
泣いて謝る広本を見てさすがに少しだけ可哀想に思えたが、やはりそれは自業自得というものだろう。
俺はその後、地下牢にいた石栗さんに事の顛末を話して聞かせてから一緒に地下牢を出た。
そしてそこに集まっていた女子学生たちに再度感謝の弁を述べられた。
気恥ずかしくなった俺は適当に話を切り上げると石栗さんに顔を向ける。
「えっと、じゃあ俺もう行きますね」
「お前さん、どこへ行くんじゃ?」
と石栗さん。
「俺はこの島を出たいので、とりあえずモンスターを倒しながらまだ行ったことのない場所へ行ってみたいと思います」
「ふむ、そうか。気をつけてのう」
「石栗さんたちもあまり無茶はしないでくださいね」
「ふぉっふぉっふぉっ、心配せんでもこんな年寄りが無茶などせんわい」
自分で自分のことを年寄りと言って笑う石栗さん。
俺は笑っていいものかどうかと思案し、結局苦笑いを浮かべただけにとどめておいた。
「それじゃあ、お元気で……って言うのも変かもしれないですけど」
「じゃあのう」
俺は感慨深げに目を細めている石栗さんと笑顔で手を振る女子学生たちを背にして、一人再び歩き出すのだった。
☆ ☆ ☆
*************************************
NAME:シバキ・ゼン
Lv:1984
HP:1925 MP:1143
ATK:1846 DEF:1559
AGI:1563 LUK:1039
SPELL:キュア
:チャージ
:リリース
:アスドム
:ダークホール
*************************************
ダイヤモンドドラゴンを倒したことで俺はレベルアップを遂げていたらしく、それをスマホで確認していたところ、俺はふと誰かに見られているような感覚を覚えた。
気のせいかもしれない、そう思いしばらく歩き続けていたのだが、ブラックイエティというモンスターが襲ってきた時にまた視線を感じた。
俺はブラックイエティを一撃ではやばやと葬り去ると、すぐさま振り返り辺りを見回す。
だが視線は感じるものの人の姿はない。
なんなんだ……?
少しだけイラっとするも、どうしようもないので俺は再び先を急いだ。
女子学生たちは広本に操られている間も意識はあったようで、俺が指輪を破壊した途端自由を取り戻した彼女たちは俺に感謝の意を伝え、それから一斉に広本のもとに向かっていき、みんなで殴りかかった。
泣いて謝る広本を見てさすがに少しだけ可哀想に思えたが、やはりそれは自業自得というものだろう。
俺はその後、地下牢にいた石栗さんに事の顛末を話して聞かせてから一緒に地下牢を出た。
そしてそこに集まっていた女子学生たちに再度感謝の弁を述べられた。
気恥ずかしくなった俺は適当に話を切り上げると石栗さんに顔を向ける。
「えっと、じゃあ俺もう行きますね」
「お前さん、どこへ行くんじゃ?」
と石栗さん。
「俺はこの島を出たいので、とりあえずモンスターを倒しながらまだ行ったことのない場所へ行ってみたいと思います」
「ふむ、そうか。気をつけてのう」
「石栗さんたちもあまり無茶はしないでくださいね」
「ふぉっふぉっふぉっ、心配せんでもこんな年寄りが無茶などせんわい」
自分で自分のことを年寄りと言って笑う石栗さん。
俺は笑っていいものかどうかと思案し、結局苦笑いを浮かべただけにとどめておいた。
「それじゃあ、お元気で……って言うのも変かもしれないですけど」
「じゃあのう」
俺は感慨深げに目を細めている石栗さんと笑顔で手を振る女子学生たちを背にして、一人再び歩き出すのだった。
☆ ☆ ☆
*************************************
NAME:シバキ・ゼン
Lv:1984
HP:1925 MP:1143
ATK:1846 DEF:1559
AGI:1563 LUK:1039
SPELL:キュア
:チャージ
:リリース
:アスドム
:ダークホール
*************************************
ダイヤモンドドラゴンを倒したことで俺はレベルアップを遂げていたらしく、それをスマホで確認していたところ、俺はふと誰かに見られているような感覚を覚えた。
気のせいかもしれない、そう思いしばらく歩き続けていたのだが、ブラックイエティというモンスターが襲ってきた時にまた視線を感じた。
俺はブラックイエティを一撃ではやばやと葬り去ると、すぐさま振り返り辺りを見回す。
だが視線は感じるものの人の姿はない。
なんなんだ……?
少しだけイラっとするも、どうしようもないので俺は再び先を急いだ。
10
あなたにおすすめの小説
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~
みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった!
無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。
追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~
華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』
たったこの一言から、すべてが始まった。
ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。
そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。
それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。
ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。
スキルとは祝福か、呪いか……
ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!!
主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。
ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。
ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。
しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。
一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。
途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。
その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。
そして、世界存亡の危機。
全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した……
※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる