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第二章 生まれながらの悪役令嬢
7、優しい子は無理……なの?
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「お母様?」
「おかあさま?」
アルバートとコーデリアが喧嘩を辞めてわたくしを見つめます。
「貴方達は一体何をしているのです?」
アルバートは少し恥ずかしそうに、コーデリアはしまったという顔でわたくしの顔を見つめています。
「アルバート、貴方は公爵家の嫡男です。コーデリアを守る立場の者なのですよ。それなのに、小さな妹と喧嘩をしてはいけません。わかりますか?」
アルバートは小さな声で返事を返してきましたわ。
「……はい。お母様」
「コーデリア、貴女は公爵令嬢です。それは確かな事ですし、王子の婚約者である事も事実です。ですが、その周りの状況だけで貴女は偉くはないのですよ。わかりますか?」
「……」
「偉いというのなら前王の娘で公爵夫人のわたくしの方が偉いのですよ」
「……はい」
わたくしが仕方なく身分を示すとやっとコーデリアは頷いてくれました。
「これからはわたくしが貴方達の教育を行います。いいですね?」
「「はい」」
「では、まず、この部屋を片付けなさい」
そう言ってから癇癪でぐちゃぐちゃになった部屋を見回してからため息をついた。
「貴方達は自分が汚した物を誰がどのように片付けているのかを知らなすぎます。自分で片付けてごらんなさい」
わたくしはそういうと、壁際に控えていた侍女に指示を出しました。
「誰か! 侍女頭のジェシーを呼んできて頂戴」
「は、はい!! 奥様!」
「お呼びでしょうか? 奥様」
そう言ってやって来たのは、実を言うとわたくしの教育係も務めていたジェシーです。
「ジェシー、二人に片付け方を教えてあげて頂戴」
「かしこまりました。して、どのくらいのレベルでしょうか?」
「そうねぇ。お客様をお招きできるレベルね」
「かしこまりました」
そう言ってジェシーはアルバートとコーデリアに向かって頭を下げながら自己紹介すると早速バラバラになった本を集めさせました。
その姿を見ながら、わたくしはこれからどうすればいいのか途方に暮れました。
子育てなんかした事がない……だって公爵夫人だもの。
優しさなんてどう教えれば……そんなのは自然と持っている物でしょ?
このまま、コーデリアを悪役令嬢に……それは嫌だわ。
誰か! 生まれついての悪役令嬢の育て方を教えてくださいませ!
わたくしは天を仰いだ。
そして、その時思い出したのです。
あの物語を、コーデリアがけちょんけちょんになる物語を、コーデリアが不幸になる物語を!
それは主人公の成長物語。
主人公が生まれから王子と結婚するまでの物語だったのです。
前世の麻美はその子供時代はまどろっこしいとあまり好きではありませんでした。
何故なら、子供時代のエピソードが山程描かれていたのです。
それこそ、誰々と遊んで迷子になったとか、喧嘩をしてしまって、仲直りするとか、魔法が発現して貴族学校に入るまでのエピソードが盛り沢山でした。
ただ、それがあるからこそ、学校に入ってからの主人公の優しさや健気さが理解できるようになっておりました。
「コーデリアを主人公ミアのように育ててしまうのはどうかしら?」
わたくしの中で希望の星が輝き始めます。
「ミアが体験した子供時代のエピソードをそのままコーデリアに体験させたら王子好みの女の子に育つのではないの?」
わたくしはブツブツと呟くと立ち上がりました。
確か幼馴染との喧嘩では、賢くて大人からも可愛がられるミアが、羨ましくて堪らなくて、ミアの大好きな本をワザと川に落とす事が原因だったわよね。
そして、ミアが本を失くされたにも関わらず幼馴染にお花をプレゼントするのよ。
あなたが私を嫌いでも、私はあなたが大好きなの。
そう言われた幼馴染はお小遣いで新しい本を買ってミアに渡して仲直りだったはずだわ。
わたくしはそこまで思い出すと、アルバートを手招きしました。
「どうしましたか? お母様」
「アルバート、お母様はコーデリアを優しい子にしたいと思いますの」
「えー。僕は無理だと思います」
「それでもです! 貴方も優しい妹の方がいいのでしょう?」
「それは、そうですが……」
「それでは、お母様と一緒にコーデリアに優しさを教えてみないかしら?」
「うーん。わかりました。僕は何をすれはいいんですか?」
「そうねぇ。まずはコーデリアが好きな本を失くしてほしいの。本当に失くさなくても隠してみて頂戴?」
「本ですか? コーデリアが好きなのは悪魔とか魔女が出てくる本なんです。」
「あ、悪魔……。魔女」
「はい。気持ち悪いんですよ。そんな本を笑いながら読むんです。コーデリアは。」
「そ、そうなのね……」
「その本でいいんですか? お母様。コーデリアは自分の物が失くなると凄く怒りますよ」
「怒る……」
わたくしはアルバートの言葉にやっぱり無理?と思いましたが、首を横に振ってからアルバートに向き合いました。
「アルバート、それでも今しかないと思うのです。コーデリアは今三歳。性格を変えられる最後のチャンスなのです。協力してくれますか?」
「まぁ、お母様がそう言うなら……」
アルバートは、渋々という感じで片付けている二人の元に戻ると床から一冊の本を取り上げた。
多分あれがコーデリアのお気に入りなのだ。
そして、そのまま空中に投げると指先をクルリと回した。
すると、その本がパッと消えた。
わたくしは、アルバートの見事な魔法に息を呑んだ。
勿論わたくしも魔法は使えるし、どちらかというと得意だけれど、前世の麻美を思い出してからあまり使わなくなっていました。
魔法その物に、なんとなく違和感かあるのです。
本を消したアルバートがわたくしに向かって笑顔をつくりました。
わたくしも手を振って答えたとき、アルバートの頭をコーデリアが叩いたのです。
「おにいさま!! コーデリアの本をどこにやったの!! あれは一番のお気に入りなの!! 返して! 返して頂戴!!」
コーデリアは小さな体でジャンプしてはアルバートをバシバシ叩いております。
わたくしはアルバートに、頷くと立ち上がりました。
「コーデリア。お黙りなさい」
「お、おかあさま」
「アルバートは自分部屋に戻っていいわ」
「はい、お母様」
「おかあさまも、見ていいらしたでしょう! おにいさまは、コーデリアの本を隠したのです!! あれはコーデリアのものよ! 誰にもあげないわ! コーデリアはおにいさまをゆるさないわ!」
アルバートが部屋を出た後に侍女達も下がらせてから、わたくしは癇癪を起こしているコーデリアを見下ろしました。
その姿はまさに悪役令嬢でした。
王子をミアに取られて怒り狂う悪役令嬢コーデリアそのものだったのです。
そして、この怒りをミアにぶつけて婚約を破棄されて、修道院に送られて自ら死を選ぶ娘そのものだったのです。
わたくしはミアのようなエピソードを経験させても無理だと確信しました。
そんな経験をしても、生まれながらの悪役令嬢は変わらない。そう思ったのです。
わたくしはコーデリアに、わたくしの前世の話をする事にしました。
前世とは言わないまでもお伽話のように意地悪な令嬢の末路を話して聞かせようと決心しました。
三歳という年齢で理解できるかわかりませんが真剣に話そうと心に決めました。
「コーデリア、落ち着いて、そちらのソファに座りなさい」
「でも、おにいさまが!!」
「今から大切な話をします。座りなさい」
わたくしの普段は見せない真剣な表情に、コーデリアも言葉を詰まらせると大人しくソファに、座ってくれました。
その姿は本当に可愛らしくて、わたくしは溢れそうになる涙をグッと堪えました。
コーデリアはわたくしの娘です。
どんなに生まれながらの悪役令嬢であっても、絶対に不幸にしたくないのです。
わたくしはコーデリアの隣に腰を下ろすとギュッと抱きしめました。
そして、これからの話をしたのです。
「おかあさま?」
アルバートとコーデリアが喧嘩を辞めてわたくしを見つめます。
「貴方達は一体何をしているのです?」
アルバートは少し恥ずかしそうに、コーデリアはしまったという顔でわたくしの顔を見つめています。
「アルバート、貴方は公爵家の嫡男です。コーデリアを守る立場の者なのですよ。それなのに、小さな妹と喧嘩をしてはいけません。わかりますか?」
アルバートは小さな声で返事を返してきましたわ。
「……はい。お母様」
「コーデリア、貴女は公爵令嬢です。それは確かな事ですし、王子の婚約者である事も事実です。ですが、その周りの状況だけで貴女は偉くはないのですよ。わかりますか?」
「……」
「偉いというのなら前王の娘で公爵夫人のわたくしの方が偉いのですよ」
「……はい」
わたくしが仕方なく身分を示すとやっとコーデリアは頷いてくれました。
「これからはわたくしが貴方達の教育を行います。いいですね?」
「「はい」」
「では、まず、この部屋を片付けなさい」
そう言ってから癇癪でぐちゃぐちゃになった部屋を見回してからため息をついた。
「貴方達は自分が汚した物を誰がどのように片付けているのかを知らなすぎます。自分で片付けてごらんなさい」
わたくしはそういうと、壁際に控えていた侍女に指示を出しました。
「誰か! 侍女頭のジェシーを呼んできて頂戴」
「は、はい!! 奥様!」
「お呼びでしょうか? 奥様」
そう言ってやって来たのは、実を言うとわたくしの教育係も務めていたジェシーです。
「ジェシー、二人に片付け方を教えてあげて頂戴」
「かしこまりました。して、どのくらいのレベルでしょうか?」
「そうねぇ。お客様をお招きできるレベルね」
「かしこまりました」
そう言ってジェシーはアルバートとコーデリアに向かって頭を下げながら自己紹介すると早速バラバラになった本を集めさせました。
その姿を見ながら、わたくしはこれからどうすればいいのか途方に暮れました。
子育てなんかした事がない……だって公爵夫人だもの。
優しさなんてどう教えれば……そんなのは自然と持っている物でしょ?
このまま、コーデリアを悪役令嬢に……それは嫌だわ。
誰か! 生まれついての悪役令嬢の育て方を教えてくださいませ!
わたくしは天を仰いだ。
そして、その時思い出したのです。
あの物語を、コーデリアがけちょんけちょんになる物語を、コーデリアが不幸になる物語を!
それは主人公の成長物語。
主人公が生まれから王子と結婚するまでの物語だったのです。
前世の麻美はその子供時代はまどろっこしいとあまり好きではありませんでした。
何故なら、子供時代のエピソードが山程描かれていたのです。
それこそ、誰々と遊んで迷子になったとか、喧嘩をしてしまって、仲直りするとか、魔法が発現して貴族学校に入るまでのエピソードが盛り沢山でした。
ただ、それがあるからこそ、学校に入ってからの主人公の優しさや健気さが理解できるようになっておりました。
「コーデリアを主人公ミアのように育ててしまうのはどうかしら?」
わたくしの中で希望の星が輝き始めます。
「ミアが体験した子供時代のエピソードをそのままコーデリアに体験させたら王子好みの女の子に育つのではないの?」
わたくしはブツブツと呟くと立ち上がりました。
確か幼馴染との喧嘩では、賢くて大人からも可愛がられるミアが、羨ましくて堪らなくて、ミアの大好きな本をワザと川に落とす事が原因だったわよね。
そして、ミアが本を失くされたにも関わらず幼馴染にお花をプレゼントするのよ。
あなたが私を嫌いでも、私はあなたが大好きなの。
そう言われた幼馴染はお小遣いで新しい本を買ってミアに渡して仲直りだったはずだわ。
わたくしはそこまで思い出すと、アルバートを手招きしました。
「どうしましたか? お母様」
「アルバート、お母様はコーデリアを優しい子にしたいと思いますの」
「えー。僕は無理だと思います」
「それでもです! 貴方も優しい妹の方がいいのでしょう?」
「それは、そうですが……」
「それでは、お母様と一緒にコーデリアに優しさを教えてみないかしら?」
「うーん。わかりました。僕は何をすれはいいんですか?」
「そうねぇ。まずはコーデリアが好きな本を失くしてほしいの。本当に失くさなくても隠してみて頂戴?」
「本ですか? コーデリアが好きなのは悪魔とか魔女が出てくる本なんです。」
「あ、悪魔……。魔女」
「はい。気持ち悪いんですよ。そんな本を笑いながら読むんです。コーデリアは。」
「そ、そうなのね……」
「その本でいいんですか? お母様。コーデリアは自分の物が失くなると凄く怒りますよ」
「怒る……」
わたくしはアルバートの言葉にやっぱり無理?と思いましたが、首を横に振ってからアルバートに向き合いました。
「アルバート、それでも今しかないと思うのです。コーデリアは今三歳。性格を変えられる最後のチャンスなのです。協力してくれますか?」
「まぁ、お母様がそう言うなら……」
アルバートは、渋々という感じで片付けている二人の元に戻ると床から一冊の本を取り上げた。
多分あれがコーデリアのお気に入りなのだ。
そして、そのまま空中に投げると指先をクルリと回した。
すると、その本がパッと消えた。
わたくしは、アルバートの見事な魔法に息を呑んだ。
勿論わたくしも魔法は使えるし、どちらかというと得意だけれど、前世の麻美を思い出してからあまり使わなくなっていました。
魔法その物に、なんとなく違和感かあるのです。
本を消したアルバートがわたくしに向かって笑顔をつくりました。
わたくしも手を振って答えたとき、アルバートの頭をコーデリアが叩いたのです。
「おにいさま!! コーデリアの本をどこにやったの!! あれは一番のお気に入りなの!! 返して! 返して頂戴!!」
コーデリアは小さな体でジャンプしてはアルバートをバシバシ叩いております。
わたくしはアルバートに、頷くと立ち上がりました。
「コーデリア。お黙りなさい」
「お、おかあさま」
「アルバートは自分部屋に戻っていいわ」
「はい、お母様」
「おかあさまも、見ていいらしたでしょう! おにいさまは、コーデリアの本を隠したのです!! あれはコーデリアのものよ! 誰にもあげないわ! コーデリアはおにいさまをゆるさないわ!」
アルバートが部屋を出た後に侍女達も下がらせてから、わたくしは癇癪を起こしているコーデリアを見下ろしました。
その姿はまさに悪役令嬢でした。
王子をミアに取られて怒り狂う悪役令嬢コーデリアそのものだったのです。
そして、この怒りをミアにぶつけて婚約を破棄されて、修道院に送られて自ら死を選ぶ娘そのものだったのです。
わたくしはミアのようなエピソードを経験させても無理だと確信しました。
そんな経験をしても、生まれながらの悪役令嬢は変わらない。そう思ったのです。
わたくしはコーデリアに、わたくしの前世の話をする事にしました。
前世とは言わないまでもお伽話のように意地悪な令嬢の末路を話して聞かせようと決心しました。
三歳という年齢で理解できるかわかりませんが真剣に話そうと心に決めました。
「コーデリア、落ち着いて、そちらのソファに座りなさい」
「でも、おにいさまが!!」
「今から大切な話をします。座りなさい」
わたくしの普段は見せない真剣な表情に、コーデリアも言葉を詰まらせると大人しくソファに、座ってくれました。
その姿は本当に可愛らしくて、わたくしは溢れそうになる涙をグッと堪えました。
コーデリアはわたくしの娘です。
どんなに生まれながらの悪役令嬢であっても、絶対に不幸にしたくないのです。
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