31 / 82
第四章 学校生活
30、恩人(シモン視点)
しおりを挟む
「きゃー」
学校に着いて早々シモンが聞いたのは女性の悲鳴だった。
一足早く学校に着いて久しぶりにコーデリアに会うのを楽しみにしていたシモンはその声の方を一応確認するようにハーモンに指示を出した。
コーデリアとは一年前の婚約発表以来会っていない。
もちろんそれはあの誘拐事件で犯人に言われた報復を恐れてのことだった。
自分がターゲットならいいが、自分と一緒にいる事でコーデリアに害が及ぶのを避けての行動だった。
公爵家に行く事はなかったが、信頼できる護衛や側近を公爵家の周りに配置して、万全の態勢で警護してきた一年だった。
そして、とうとう迎えたのがこの入学式だった。
この学校内でコーデリアに会う事は不可抗力として自分に認める事にしていたのだ。
だから、見張っている者からコーデリアの事は逐一報告は受けていたが、今日実際に会えるのを本当に楽しみしていた。
学校内であれば、婚約者同士なのだから近くにいても不思議では無いし、そばに常にいられるから前王原理主義者からコーデリアを守る事もできる。
はっきり言って誘拐された時点ではコーデリアの存在は、幼馴染みの域を出ていなかったが、コーデリアを日々心配し、見張り行動を確認していると段々と気になる存在になっていったのだ。
公爵家に通っていた時はコーデリアの事は見ていないに等しかった。
それが、見張りからの報告を聞いていると全く別の一面が見えたのだ。
シモンの前では気取っていたのか、高飛車なイメージだったが、報告によると案外おっちょこちょいであるらしい。
更に負けず嫌いでアーノルドに馬鹿にされると躍起になって練習したり、勉強したりしてるらしい。
母親である公爵夫人とは良好な関係を築いていて二人で明るい笑い声を立ててお茶をしているらしい。
それはシモンの知らないコーデリアだった。
シモンは自分の中にあるコーデリアとは別のコーデリアに興味を持って更に報告を求めて、更に気になるというスパイラルを過ごしていた。
今ではコーデリアは、シモンの中では守るべき存在で、その、初恋に近いとの自覚が生まれる程だった。
会えないと言う状況もそう言う気持ちになった要因な気がする。
そんな中での入学式の当日なのでシモンはかなり早めにやってきて、コーデリアを馬車寄せで出迎える予定だった。
そんな所での悲鳴だ。
確認しなくてはならない。
ハーモンが消えた方を見つめつつ、次々と到着する馬車を確認しているとハーモンが慌てて戻ってきた。
「ハーモン、どうした?」
シモンが確認すると少し言い難そうにハーモンが報告してきた。
「シモン殿下、あの、あちらで一人具合が悪いと仰っている女性が座り込んでいました」
「そうか、誰かをいかせて医務室に運んで差し上げろ」
「あの、それが、その女性がシモン王子をお呼びです」
「僕をか?」
「はい」
「何故だ? 何かあるのか? 誰の娘だ?」
「いえ、その、貴族でもないのですがシモン王子の関係者だと言い張るのです」
「ん? ぼくの関係者だと?」
「はい、名をミアと言うそうです」
「ミア? 知らないな? 誰だ?」
「あの、その女性曰く、シモン王子に貸しがあるそうです」
「?」
「多分推察しますとあの事件の時に学校入学を要求した少女では無いかと思われます。私も直接お会いした事はございませんが、それくらいしかあの年齢の女性とシモン王子の接点がみつかりません」
「あの時の?」
確かにあの時の帽子を貸してくれた少女は学校入学を希望していたが同じ年だったのか?
「わかった。一応恩人だ。僕が話そう」
そうしてシモンは馬車の列を気にしつつもミアと名乗る女性の元に向かったのだった。
馬車寄せから一段下に下がった遊歩道に座り込む女性を見つけたシモンは城で身につけた明るい笑顔を貼り付けて声をかけた。
「大丈夫ですか?」
その声にハッと顔を上げたのは、確かにあの時帽子を貸してくれた少女の面影があった。
「ああ、君はあの時の……」
あの時も整った顔立ちだと思っただけあって今は美少女と言っても差し支えないくらいの美貌に見える。
コーデリアには負けるが……。
「お、王子様……」
一向に立ち上がる気配のない女性にため息を吐きたくなるのを我慢して手を差し出した。
シモンは自立した女性が好きなのだ。
そして、一番好きなのは負けず嫌いな女性だ。
コーデリアのように言う事を聞けと言って悔しそうに睨みつけてくる女性が一番好きなのだ。
手を差し出すまで立ち上がらないなんて男を馬鹿にしている。
シモンは内心しらけながらも、笑顔で手を引いて立ち上がらせた。
あの時の明るい少女のままなら少しは好感が持てたが、こんな媚びるような目をするようになったのなら早く立ち去りたい。
「お怪我はないようですね? では、お気をつけて」
シモンが失礼にはならないように手を引くと思いの外強く手を掴まれた。
「チッ」
「え? あの、少し貧血のようです。あの、王子様、昔を思い出しながら一緒にいてくれませんか?」
「えっと、何処かでお会いしましたか?」
シモンは忘れた振りをしてやり過ごそうとした。
「あの、お忘れですか? 誘拐事件の時に一緒に逃げたのです」
少女の言葉は、シモンを更にガッカリさせた。
あの事件は皆知ってはいるが表向きはなかった事になっている。
もちろんシモンにとって不名誉な事だからだ。
だから、あの事件にかかわった者にはある程度の褒章と共に他言無用という約束をしているはずだ。
それは、もちろんあの時の子供や親にも言い聞かせている。
だから、匂わせても『何処かでお会いしたことがありますか?』程度が限界のはずなのだ。
それが、この女はペラペラと話し出す。
ただでさえ、お菓子や食べ物で喜んでいた他子供よりも学校に行きたいといういう願いは期間も長く、そのサポートで家庭教師を手配させていたはずだ。
その手厚い優遇から見ても、他の子供達よりも更に約束を順守する必要があるはずなのだ。
この女は呆れてものが言えないシモンに対して更に畳み掛けるように話し出した。
「あの時は本当にびっくりしました。突然現れた王子様に私達は夢かと思いましたわ」
「シッ! 気分が悪いのなら黙っていた方がいい」
シモンはこの少女の口に手を当てて話すのをやめさせた。
ハーモンは知っているが、シモンが魔法を使えるのは秘密にしているのだ。
あの誘拐で逃げられたのも、シモンが魔法を使えると犯人が知らなかったからだからだ。
「あ……はい」
しおらしくもたれかかってきたミアと名乗る少女に呆れながらも、突き放す事もできずハーモンに目を向けた。
すると、ハーモンがミアに話しかけたのだ。
「えっとミア嬢? ですね?」
「はい」
ミアはシモンにもたれかかったまま答えた。
「ご気分がお悪いのでしたら、私が医務室までお運びいたします。さぁ、おつかまりください」
ハーモンが手を差し出すも首を横に振った。
「あの、私も入学式に出席したいので……王子様と一緒に講堂まで連れて行って欲しいです」
この厚かましい申し出にシモンは笑顔を維持する事が、困難になりかけていた。
しかし、貴族ならまだしも、平民の少女、更には一応恩人を邪険にすることは出来ず、失礼のない程度にグイッと引っ張るとなるべく早足で講堂に向かったのだった。
「シモン殿下……お顔が」
後ろからハーモンの情けない声が聞こえたが、笑顔なのだ、多少黒くなることくらいは我慢してもらおう。
学校に着いて早々シモンが聞いたのは女性の悲鳴だった。
一足早く学校に着いて久しぶりにコーデリアに会うのを楽しみにしていたシモンはその声の方を一応確認するようにハーモンに指示を出した。
コーデリアとは一年前の婚約発表以来会っていない。
もちろんそれはあの誘拐事件で犯人に言われた報復を恐れてのことだった。
自分がターゲットならいいが、自分と一緒にいる事でコーデリアに害が及ぶのを避けての行動だった。
公爵家に行く事はなかったが、信頼できる護衛や側近を公爵家の周りに配置して、万全の態勢で警護してきた一年だった。
そして、とうとう迎えたのがこの入学式だった。
この学校内でコーデリアに会う事は不可抗力として自分に認める事にしていたのだ。
だから、見張っている者からコーデリアの事は逐一報告は受けていたが、今日実際に会えるのを本当に楽しみしていた。
学校内であれば、婚約者同士なのだから近くにいても不思議では無いし、そばに常にいられるから前王原理主義者からコーデリアを守る事もできる。
はっきり言って誘拐された時点ではコーデリアの存在は、幼馴染みの域を出ていなかったが、コーデリアを日々心配し、見張り行動を確認していると段々と気になる存在になっていったのだ。
公爵家に通っていた時はコーデリアの事は見ていないに等しかった。
それが、見張りからの報告を聞いていると全く別の一面が見えたのだ。
シモンの前では気取っていたのか、高飛車なイメージだったが、報告によると案外おっちょこちょいであるらしい。
更に負けず嫌いでアーノルドに馬鹿にされると躍起になって練習したり、勉強したりしてるらしい。
母親である公爵夫人とは良好な関係を築いていて二人で明るい笑い声を立ててお茶をしているらしい。
それはシモンの知らないコーデリアだった。
シモンは自分の中にあるコーデリアとは別のコーデリアに興味を持って更に報告を求めて、更に気になるというスパイラルを過ごしていた。
今ではコーデリアは、シモンの中では守るべき存在で、その、初恋に近いとの自覚が生まれる程だった。
会えないと言う状況もそう言う気持ちになった要因な気がする。
そんな中での入学式の当日なのでシモンはかなり早めにやってきて、コーデリアを馬車寄せで出迎える予定だった。
そんな所での悲鳴だ。
確認しなくてはならない。
ハーモンが消えた方を見つめつつ、次々と到着する馬車を確認しているとハーモンが慌てて戻ってきた。
「ハーモン、どうした?」
シモンが確認すると少し言い難そうにハーモンが報告してきた。
「シモン殿下、あの、あちらで一人具合が悪いと仰っている女性が座り込んでいました」
「そうか、誰かをいかせて医務室に運んで差し上げろ」
「あの、それが、その女性がシモン王子をお呼びです」
「僕をか?」
「はい」
「何故だ? 何かあるのか? 誰の娘だ?」
「いえ、その、貴族でもないのですがシモン王子の関係者だと言い張るのです」
「ん? ぼくの関係者だと?」
「はい、名をミアと言うそうです」
「ミア? 知らないな? 誰だ?」
「あの、その女性曰く、シモン王子に貸しがあるそうです」
「?」
「多分推察しますとあの事件の時に学校入学を要求した少女では無いかと思われます。私も直接お会いした事はございませんが、それくらいしかあの年齢の女性とシモン王子の接点がみつかりません」
「あの時の?」
確かにあの時の帽子を貸してくれた少女は学校入学を希望していたが同じ年だったのか?
「わかった。一応恩人だ。僕が話そう」
そうしてシモンは馬車の列を気にしつつもミアと名乗る女性の元に向かったのだった。
馬車寄せから一段下に下がった遊歩道に座り込む女性を見つけたシモンは城で身につけた明るい笑顔を貼り付けて声をかけた。
「大丈夫ですか?」
その声にハッと顔を上げたのは、確かにあの時帽子を貸してくれた少女の面影があった。
「ああ、君はあの時の……」
あの時も整った顔立ちだと思っただけあって今は美少女と言っても差し支えないくらいの美貌に見える。
コーデリアには負けるが……。
「お、王子様……」
一向に立ち上がる気配のない女性にため息を吐きたくなるのを我慢して手を差し出した。
シモンは自立した女性が好きなのだ。
そして、一番好きなのは負けず嫌いな女性だ。
コーデリアのように言う事を聞けと言って悔しそうに睨みつけてくる女性が一番好きなのだ。
手を差し出すまで立ち上がらないなんて男を馬鹿にしている。
シモンは内心しらけながらも、笑顔で手を引いて立ち上がらせた。
あの時の明るい少女のままなら少しは好感が持てたが、こんな媚びるような目をするようになったのなら早く立ち去りたい。
「お怪我はないようですね? では、お気をつけて」
シモンが失礼にはならないように手を引くと思いの外強く手を掴まれた。
「チッ」
「え? あの、少し貧血のようです。あの、王子様、昔を思い出しながら一緒にいてくれませんか?」
「えっと、何処かでお会いしましたか?」
シモンは忘れた振りをしてやり過ごそうとした。
「あの、お忘れですか? 誘拐事件の時に一緒に逃げたのです」
少女の言葉は、シモンを更にガッカリさせた。
あの事件は皆知ってはいるが表向きはなかった事になっている。
もちろんシモンにとって不名誉な事だからだ。
だから、あの事件にかかわった者にはある程度の褒章と共に他言無用という約束をしているはずだ。
それは、もちろんあの時の子供や親にも言い聞かせている。
だから、匂わせても『何処かでお会いしたことがありますか?』程度が限界のはずなのだ。
それが、この女はペラペラと話し出す。
ただでさえ、お菓子や食べ物で喜んでいた他子供よりも学校に行きたいといういう願いは期間も長く、そのサポートで家庭教師を手配させていたはずだ。
その手厚い優遇から見ても、他の子供達よりも更に約束を順守する必要があるはずなのだ。
この女は呆れてものが言えないシモンに対して更に畳み掛けるように話し出した。
「あの時は本当にびっくりしました。突然現れた王子様に私達は夢かと思いましたわ」
「シッ! 気分が悪いのなら黙っていた方がいい」
シモンはこの少女の口に手を当てて話すのをやめさせた。
ハーモンは知っているが、シモンが魔法を使えるのは秘密にしているのだ。
あの誘拐で逃げられたのも、シモンが魔法を使えると犯人が知らなかったからだからだ。
「あ……はい」
しおらしくもたれかかってきたミアと名乗る少女に呆れながらも、突き放す事もできずハーモンに目を向けた。
すると、ハーモンがミアに話しかけたのだ。
「えっとミア嬢? ですね?」
「はい」
ミアはシモンにもたれかかったまま答えた。
「ご気分がお悪いのでしたら、私が医務室までお運びいたします。さぁ、おつかまりください」
ハーモンが手を差し出すも首を横に振った。
「あの、私も入学式に出席したいので……王子様と一緒に講堂まで連れて行って欲しいです」
この厚かましい申し出にシモンは笑顔を維持する事が、困難になりかけていた。
しかし、貴族ならまだしも、平民の少女、更には一応恩人を邪険にすることは出来ず、失礼のない程度にグイッと引っ張るとなるべく早足で講堂に向かったのだった。
「シモン殿下……お顔が」
後ろからハーモンの情けない声が聞こえたが、笑顔なのだ、多少黒くなることくらいは我慢してもらおう。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
モブ転生とはこんなもの
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
あたしはナナ。貧乏伯爵令嬢で転生者です。
乙女ゲームのプロローグで死んじゃうモブに転生したけど、奇跡的に助かったおかげで現在元気で幸せです。
今ゲームのラスト近くの婚約破棄の現場にいるんだけど、なんだか様子がおかしいの。
いったいどうしたらいいのかしら……。
現在筆者の時間的かつ体力的に感想などを受け付けない設定にしております。
どうぞよろしくお願いいたします。
他サイトでも公開しています。
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
【完結】6人目の娘として生まれました。目立たない伯爵令嬢なのに、なぜかイケメン公爵が離れない
朝日みらい
恋愛
エリーナは、伯爵家の6人目の娘として生まれましたが、幸せではありませんでした。彼女は両親からも兄姉からも無視されていました。それに才能も兄姉と比べると特に特別なところがなかったのです。そんな孤独な彼女の前に現れたのが、公爵家のヴィクトールでした。彼女のそばに支えて励ましてくれるのです。エリーナはヴィクトールに何かとほめられながら、自分の力を信じて幸せをつかむ物語です。
【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
出来損ないの私がお姉様の婚約者だった王子の呪いを解いてみた結果→
AK
恋愛
「ねえミディア。王子様と結婚してみたくはないかしら?」
ある日、意地の悪い笑顔を浮かべながらお姉様は言った。
お姉様は地味な私と違って公爵家の優秀な長女として、次期国王の最有力候補であった第一王子様と婚約を結んでいた。
しかしその王子様はある日突然不治の病に倒れ、それ以降彼に触れた人は石化して死んでしまう呪いに身を侵されてしまう。
そんは王子様を押し付けるように婚約させられた私だけど、私は光の魔力を有して生まれた聖女だったので、彼のことを救うことができるかもしれないと思った。
お姉様は厄介者と化した王子を押し付けたいだけかもしれないけれど、残念ながらお姉様の思い通りの展開にはさせない。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる