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第五章 物語の始まり
45、物語が始まった、、、なの?
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わたくしは何となく元気のないコーデリアが心配で部屋をノックしておりました。
確か一週間くらい前にシモン王子ではなく、アルバートと一緒に帰ってきてから元気がありませんの。
「コーデリア、入りますよ?」
わたくしはノックしても返事がない為、強引にドアを開けると中に滑り込みました。
すると、コーデリアが窓際の椅子に座って、ため息をつきながら窓の外を眺めているのです。
その場所はまさに小さな頃にシモン王子を眺めていた場所でした。
「コーデリア……。一体何があったのかしら?」
わたくしはコーデリアに近寄りながら話しかけました。
「お母様……」
わたくしはコーデリアに一番近いソファに、座ると隣をポンポンと叩きました。
すると、コーデリアはノロノロと椅子から立ち上がるとわたくしの隣に腰を下ろしました。
「さあ、お母様にお話して頂戴な?」
わたくしは優しく話しかけました。
いくら前世の記憶があろうとも、この十五年でわたくしたちは親子になっているのです。
「お母様……。やっぱり物語は始まってしまった気がするの」
「どうして? この一週間、様子がおかしかったのはそのせいなの?」
「ええ、私もよく考えて、シモン様を観察してみたわ」
「えっと、取り敢えず、その一週間前の事を教えてもらえるかしら?」
「そうよね。ごめんなさい。自分の考えが纏まらなくて……うまく話せる自信がなかったの」
そう言って話し出した内容は確かに驚愕なものでした。
「では、シモン王子自らミアに話しかけたの?」
「ええ」
「それで、コーデリアはミアを叩こうとたのね?」
「強制力でね」
「でも、その力に対抗して叩く方向を変えることに成功したのね?」
「その代わりにシモン様を叩いてしまったけど……」
残念そうにいうコーデリアに、わたくしはその背を撫でました。
「でも、凄いわ!! 強制力に逆らえたのは初めてじゃない? そう思わない?」
「私も初めはそう思ってたの。シモン様を叩いたのは悪かったけど、嬉しくて興奮していたの。だって強制力に勝ったのよ。でも……」
「でも?」
コーデリアはクッと顔を上げて、わたくしの瞳を見つめてきました。
「シモン様がおかしいの」
悔しそうなコーデリアの顔を見て、わたくしは首を傾げた。
「どういう事?」
「シモン様を叩いてしまってから、まずはお兄様が探しにきてくれたのよ」
「アルバートが?」
「ええ、シモン様に頼まれたと言って庭園の奥にいた私の所まで来てくれたの」
「それで?」
「まぁ……怒られたわよ」
「そうね。アルバートは叱るでしょうね。シモン様を叩いたのでしょう?」
「その事は知らなかったみたいだけど、私がまた癇癪を起こしたと思ったみたいで怒っていたわ」
「そう」
「それで、私は仕方なくお兄様のお小言を、しおらしく聞いていたの。するとそんなに間をおかずに今度はシモン様が来たのよ」
「あら? 良かったじゃない」
「私も初めは嬉しかったのよ。だって叩いてしまったから、きっと嫌われたと思ったし、変な事までいってしまったから頭がおかしいと思われても仕方がないもの」
「えっと、なんて言ってしまったの?」
「口からは無礼者! って言いたかったの。でも、なんとか違う言葉にしたら豚になれになってしまったの」
「豚?」
「うん、訳がわからないでしょう? でも、やって来たシモン王子の態度は予想と違ったのよ!!」
「王子は……何をした? 跪いた?」
わたくしが質問を返すとコーデリアが驚愕の表情を作った。
「そう!! そうなのよ!! 私はシモン様に、謝ろうとしたのよ!! それなのにシモン様は、私を見るなり跪いて私のドレスの裾にキスを落としたのよ!! 訳がわからないわ!! 私は怖くなってアルバート兄様を引っ張って家に急いで帰って来たのよ! シモン様をそのまま置いて帰って来てしまったの」
「そう……それが一週間前のことなのね」
わたくしはある可能性に気がついて、腕を組んで考えた。
そして、コーデリアに先を即した。
「ええ、それからは確かに行動はあまり変わらないんだけど、シモン様は変わってしまったの。優しいんだけど、前とは違うのよ」
「……でしょうね」
「え? お母様?」
「シモン王子が変わったのは当然だわ」
「お母様は理由がわかるの? シモン様が、ただの優しいだけの人になった理由よ? 前は私の事をからかったりしたのに何もしなくなったのよ! 優しいんだけど、違うのよ! 凄くよそよそしいの!」
「そうね。コーデリアは知らないものね」
「?」
「貴女が言った言葉は王族にとってはとても意味のある言葉なのよ」
「え? 豚になれが?」
「ええ、そうなの。もう古い話しだし、おとぎ話のようなものだから、今の王家が知っているとは思わなかったけど……」
「ど、どんな?」
「貴女がシモン王子に求めたのは、服従なの」
「服従?」
「ええ、逆らうな! 言うことを聞け! 従え! という意味なの」
「え? 何? どういうことなの?」
「王家に伝わる古い言葉なのよ。魔法の原型とも言われているわ。今の言葉とは全く違うのだけど、豚という発音がその古い言葉では従えという意味に聞こえるのよ。この言葉は王家の直系のみが勉強するものなの。現王が即位した時にわたくしからは伝えていないから知っているとは思わなかったわ。もちろん現王のお父様はわたくしの叔父様だから直系ではあるけれど……」
「じゃあ、シモン様は私が服従を求めたと思って跪いてドレスにキスしたの?」
「そうね。ただ、それが本人の意識かどうかが問題なのよ」
「どうして?」
「古い言語は魔法の言語なのよ。中には人を操るものも数多くあるわ。ほら? コーデリアも知っているでしょう? 夢実の魔法がその名残なのよ」
「……そうなの……ね」
「コーデリアが発した言葉が魔法に乗って作用していたら、シモン王子は自分の意思で行動していないの。だから、おかしいと思うのかもしれないわ」
「今のシモン様は魔法の言葉に操られて、私の望んだ通りに行動しているということ?」
「その可能性もあるということよ」
わたくしが説明すると今度はコーデリアが、うーんと考え込んでしまいました。
まさか、たまたま話した言葉が古い言葉で更に魔法に乗るなんてあり得ないとは思うけれど、絶対にないとも言えないのです。
わたくしとコーデリアは二人で顔を見合わせて、これからどうしましょうと考えたのです。
「あの、お母様。まずはシモン様が本当に操られているのかを確認する方法はありますか?」
コーデリアの言葉にわたくしは少し考えてから答えました。
「そうね……。『鳥を離せ』と言ってみて頂戴。もし、コーデリアの魔法に影響されていたら、この言葉で、シモン王子はコーデリアの服従の魔法から解放されるはずよ。但し、服従させられていた反動からコーデリアの事が、一時的に嫌いになるかもしれないわ」
「嫌い?」
「ええ、その言葉を古い言葉に直訳すると嫌悪感を持つという意味なの。服従の魔法と相殺されるはずだけど、一週間くらいは影響が残ってしまうかもしれないわ」
コーデリアは、少し考えた後に頷くとわたくしの顔を真っ直ぐに見つめて決意を固めたようです。
「やってみるわ!! 今の違和感のあるシモン様の方が嫌だもの。少しくらい嫌われてもそんなに変わらないかもしれないし……」
そう言ってコーデリアは寂しそうに笑ったので、わたくしは思わず抱きしめてしまいました。
確か一週間くらい前にシモン王子ではなく、アルバートと一緒に帰ってきてから元気がありませんの。
「コーデリア、入りますよ?」
わたくしはノックしても返事がない為、強引にドアを開けると中に滑り込みました。
すると、コーデリアが窓際の椅子に座って、ため息をつきながら窓の外を眺めているのです。
その場所はまさに小さな頃にシモン王子を眺めていた場所でした。
「コーデリア……。一体何があったのかしら?」
わたくしはコーデリアに近寄りながら話しかけました。
「お母様……」
わたくしはコーデリアに一番近いソファに、座ると隣をポンポンと叩きました。
すると、コーデリアはノロノロと椅子から立ち上がるとわたくしの隣に腰を下ろしました。
「さあ、お母様にお話して頂戴な?」
わたくしは優しく話しかけました。
いくら前世の記憶があろうとも、この十五年でわたくしたちは親子になっているのです。
「お母様……。やっぱり物語は始まってしまった気がするの」
「どうして? この一週間、様子がおかしかったのはそのせいなの?」
「ええ、私もよく考えて、シモン様を観察してみたわ」
「えっと、取り敢えず、その一週間前の事を教えてもらえるかしら?」
「そうよね。ごめんなさい。自分の考えが纏まらなくて……うまく話せる自信がなかったの」
そう言って話し出した内容は確かに驚愕なものでした。
「では、シモン王子自らミアに話しかけたの?」
「ええ」
「それで、コーデリアはミアを叩こうとたのね?」
「強制力でね」
「でも、その力に対抗して叩く方向を変えることに成功したのね?」
「その代わりにシモン様を叩いてしまったけど……」
残念そうにいうコーデリアに、わたくしはその背を撫でました。
「でも、凄いわ!! 強制力に逆らえたのは初めてじゃない? そう思わない?」
「私も初めはそう思ってたの。シモン様を叩いたのは悪かったけど、嬉しくて興奮していたの。だって強制力に勝ったのよ。でも……」
「でも?」
コーデリアはクッと顔を上げて、わたくしの瞳を見つめてきました。
「シモン様がおかしいの」
悔しそうなコーデリアの顔を見て、わたくしは首を傾げた。
「どういう事?」
「シモン様を叩いてしまってから、まずはお兄様が探しにきてくれたのよ」
「アルバートが?」
「ええ、シモン様に頼まれたと言って庭園の奥にいた私の所まで来てくれたの」
「それで?」
「まぁ……怒られたわよ」
「そうね。アルバートは叱るでしょうね。シモン様を叩いたのでしょう?」
「その事は知らなかったみたいだけど、私がまた癇癪を起こしたと思ったみたいで怒っていたわ」
「そう」
「それで、私は仕方なくお兄様のお小言を、しおらしく聞いていたの。するとそんなに間をおかずに今度はシモン様が来たのよ」
「あら? 良かったじゃない」
「私も初めは嬉しかったのよ。だって叩いてしまったから、きっと嫌われたと思ったし、変な事までいってしまったから頭がおかしいと思われても仕方がないもの」
「えっと、なんて言ってしまったの?」
「口からは無礼者! って言いたかったの。でも、なんとか違う言葉にしたら豚になれになってしまったの」
「豚?」
「うん、訳がわからないでしょう? でも、やって来たシモン王子の態度は予想と違ったのよ!!」
「王子は……何をした? 跪いた?」
わたくしが質問を返すとコーデリアが驚愕の表情を作った。
「そう!! そうなのよ!! 私はシモン様に、謝ろうとしたのよ!! それなのにシモン様は、私を見るなり跪いて私のドレスの裾にキスを落としたのよ!! 訳がわからないわ!! 私は怖くなってアルバート兄様を引っ張って家に急いで帰って来たのよ! シモン様をそのまま置いて帰って来てしまったの」
「そう……それが一週間前のことなのね」
わたくしはある可能性に気がついて、腕を組んで考えた。
そして、コーデリアに先を即した。
「ええ、それからは確かに行動はあまり変わらないんだけど、シモン様は変わってしまったの。優しいんだけど、前とは違うのよ」
「……でしょうね」
「え? お母様?」
「シモン王子が変わったのは当然だわ」
「お母様は理由がわかるの? シモン様が、ただの優しいだけの人になった理由よ? 前は私の事をからかったりしたのに何もしなくなったのよ! 優しいんだけど、違うのよ! 凄くよそよそしいの!」
「そうね。コーデリアは知らないものね」
「?」
「貴女が言った言葉は王族にとってはとても意味のある言葉なのよ」
「え? 豚になれが?」
「ええ、そうなの。もう古い話しだし、おとぎ話のようなものだから、今の王家が知っているとは思わなかったけど……」
「ど、どんな?」
「貴女がシモン王子に求めたのは、服従なの」
「服従?」
「ええ、逆らうな! 言うことを聞け! 従え! という意味なの」
「え? 何? どういうことなの?」
「王家に伝わる古い言葉なのよ。魔法の原型とも言われているわ。今の言葉とは全く違うのだけど、豚という発音がその古い言葉では従えという意味に聞こえるのよ。この言葉は王家の直系のみが勉強するものなの。現王が即位した時にわたくしからは伝えていないから知っているとは思わなかったわ。もちろん現王のお父様はわたくしの叔父様だから直系ではあるけれど……」
「じゃあ、シモン様は私が服従を求めたと思って跪いてドレスにキスしたの?」
「そうね。ただ、それが本人の意識かどうかが問題なのよ」
「どうして?」
「古い言語は魔法の言語なのよ。中には人を操るものも数多くあるわ。ほら? コーデリアも知っているでしょう? 夢実の魔法がその名残なのよ」
「……そうなの……ね」
「コーデリアが発した言葉が魔法に乗って作用していたら、シモン王子は自分の意思で行動していないの。だから、おかしいと思うのかもしれないわ」
「今のシモン様は魔法の言葉に操られて、私の望んだ通りに行動しているということ?」
「その可能性もあるということよ」
わたくしが説明すると今度はコーデリアが、うーんと考え込んでしまいました。
まさか、たまたま話した言葉が古い言葉で更に魔法に乗るなんてあり得ないとは思うけれど、絶対にないとも言えないのです。
わたくしとコーデリアは二人で顔を見合わせて、これからどうしましょうと考えたのです。
「あの、お母様。まずはシモン様が本当に操られているのかを確認する方法はありますか?」
コーデリアの言葉にわたくしは少し考えてから答えました。
「そうね……。『鳥を離せ』と言ってみて頂戴。もし、コーデリアの魔法に影響されていたら、この言葉で、シモン王子はコーデリアの服従の魔法から解放されるはずよ。但し、服従させられていた反動からコーデリアの事が、一時的に嫌いになるかもしれないわ」
「嫌い?」
「ええ、その言葉を古い言葉に直訳すると嫌悪感を持つという意味なの。服従の魔法と相殺されるはずだけど、一週間くらいは影響が残ってしまうかもしれないわ」
コーデリアは、少し考えた後に頷くとわたくしの顔を真っ直ぐに見つめて決意を固めたようです。
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