23 / 241
第二十三話 俺VS傭兵達
しおりを挟む
さて、父さんの名がこんなにも有名だったのは大誤算だったな。
俺としては、ちょっと動揺してくれたら、何とかこの二十人以上はいる傭兵達を一人で戦う事は出来ると思ってたんだけど。
動揺どころか、オロオロしてくれちゃってるよ!
ラッキー、戦いとは心理戦なのだよ、心理戦!
「いいかお前ら、あの子供はかの《猛る炎》の息子だ。一筋縄ではいかないだろう、油断しないで全力でかかれ!!」
えっ、何?
急に本気になった?
ちょっとちょっと、やめてよ!
いたいけな七歳に本気になるなんて、大人げない人達だわなぁ!!
まぁいい、俺のやる事は変わらない。
だけどレイの屋敷の玄関で戦うのは、ちょっと狭いな。
なら、あれをぶっ放してみるか!!
「レイのおじさんとおばさん!」
「な、何かね?」
「今から玄関の扉、盛大に壊しちゃうけど、許してね!」
俺はウインクして舌を出した。
全員「は?」っていう顔をしている。
まぁそうだろうな。
レイに至っては、「ないわぁ」みたいな表情だ。
うっせ、こっちは戦いの時はある程度気持ちに余裕がないと、調子が出ないんだって。
俺は左手にサウンドボールを八個生成し、集めた。
そして、出した指示は《マッハ1で飛ぶ戦闘機の音を発生させる》と、《マッハ1で前進》だ。
これによって、とんでもない副産物が生まれる!
「行け、《ソニックブーム》」
すると、屋敷には耳を塞ぎたくなる位の爆音が鳴り響く。
俺はすでに、《遮音》のサウンドボールで音を塞いでいるから問題なし!
爆音が鳴って一拍置いた後、前方に強烈な衝撃波が生まれた。
衝撃波は扉どころか扉周辺の壁すらもぶち壊し、さらには目の前にいた傭兵達とゲーニックも容赦なくぶっ飛ばした。
ぶっ飛んだ距離は、おおよそ五十メートル。
いやぁ、あんな人数が一斉に飛んでいくのはスカッとするな!!
これが俺が前世の記憶を探りに探って編み出した、唯一の直接的攻撃魔法、《ソニックブーム》だ。
まさか、俺のサウンドボールでソニックブームを再現出来るとは思わなかったわ。
でもこれは連発出来ないんだな。
理由としては、射出する際に左腕にも衝撃が来てしまうんだ。
七歳の体では、まだこの衝撃には耐えられない。
今でも痺れが残っているしな……。
撃てて後二発かな?
要研究だな!
おっと、傭兵達がよろよろと立ち上がった。
意外と頑丈だね、彼らは。普通なら骨折とかしてうずくまってそうなのに。
俺は剣を構えて、屋敷の庭へと出た。
左手を右から左へ流れるように移動させ、庭全体にサウンドボールを百五十個生成して浮遊させる。
そして一つ一つを魔力の糸で繋ぎ、《集音》と《伝達》の指示を与えてある。
魔法戦技で俺がやった、周囲の音を拾って俺の聴覚細胞へ伝達させる方法だ。
これで俺に死角はなくなった訳だ。
次いでに、今回も俺の気分を盛り上げてくれる楽曲を流す。
今回は、ショパンが作曲した《革命のエチュード》という曲だ。
多分、《革命》という名前の方が浸透しているだろうな。
これは俺がピアノを挫折しそうになった位難しい曲だ。
ショパンはこれをピアノの『練習曲』として作曲したらしいが、そんな事はない!
左手を繊細にミスをする事なく指を動かし、右手ではその激しい怒りを力強く表現するのだ。
ミスをした瞬間に、この革命は台無しとなる。そういう曲だ。
でも不思議な高揚感が生まれる。
この曲は、戦闘に向いているのかもしれない。
故郷が革命に失敗して敗戦した知らせを聞いたショパンは、怒りをこの曲にぶつけたとされている。
その怒りが、今の俺にはぴったりなのかもしれない。
俺は曲が流れた瞬間に、走り始める。
そして目の前にいた傭兵の一人を、左下から右上へ斬った。
この傭兵達はあろう事か鎧を着けていない。
まぁ従者って事で来ていたんだろうな。
俺としてはありがたいけど。
俺の斬撃は傭兵の右脇腹から入り、左肩を通過した。
鮮血が勢い良く出て、斬られた傭兵はそのまま崩れて倒れた。
俺は間髪入れずに次の傭兵へと走り出す。
「やばい、このガキは正に《猛る炎》だ! 《ウィード流剣術》を極めていやがる!!」
えっ、そんな流派を掲げてたのか、父さん?
まぁいいや、今はとにかく、こいつらをぶっ潰して、ゲーニックの野郎にお仕置きしてやる!!
「食らえ、ガキがぁぁぁっ!!」
俺の左方向から、別の傭兵が斬り掛かってくる。
そちらを見てみると、剣を上段に構えて今にも全力で降り下ろそうとしている。
俺は受け止めようと思ったが、不意に父さんの言葉が頭の中をよぎった。
『集団戦では絶対に斬撃を受け止めようとするな。剣先を斜め下に向けて、その斬撃を受け流せ』
俺はその言葉の通りにする。
すると、相手の剣は俺の剣に接触するが、俺の剣先が向けている斜め下の地面へ斬撃を逸らされて突き刺さってしまった。
おおっ、これが受け流しか!
斬撃を受け止めるのと違って、俺の体に衝撃は一切ない!
これは便利だ。
受け流した後、相手は前屈みの状態になっていたから、俺は相手の首を斬った。
でもやはりガキの体だから、そこまで斬撃に重みはない。せいぜい静脈部分を斬る程度だったが、勢い良く血が出て倒れた。
するとサウンドボールが背後から忍び寄る足音を広い、俺へ伝達してくれた。
これは走っている音だな。そして、最後の一歩がとても力強い。
背後から斬撃が来る!
俺は背後を確認しないで前方に飛ぶ。すると、背後から斬撃が空を切る音がした。
「な!? 俺を見ないで避けただと!? こいつの後ろに目があるのか!?」
なぁに、簡単な事さ。
剣による攻撃は、最後の一歩は力強く踏み込む。
特に走ってからの斬撃はね!
俺はそれをサウンドボールで聞き、踏み込んだ音が聞こえた瞬間に斬撃の射程範囲外へ移動したのさ。
俺はまだ七歳のガキだ。そんな体に長く戦える体力はない。背後を振り向くのも大なり小なり体力を使ってしまうから、俺はそういった無駄をサウンドボールをフル活用して省いている訳だ。
さらに父さんの言葉がよぎる。
『集団戦において、絶対やってはいけないのは斬る相手を間違える事だ。最優先で斬るのは視界に入っている敵だ』
『例えば正面の敵を斬り捨てたら、背後から来た敵に対して斬り捨てた敵を盾にしたりとかな。それで動揺を誘えるし、正面の敵を処理しただけで様々な選択肢が増える訳だ』
『いいか、剣を向けられるって事は命のやり取りをするって事だ。慈悲を掛けるな、遠慮なくやれ。躊躇したらハルが死ぬぞ? そして斬るなら殺すか、せめて戦闘不能にさせる傷を与えろ』
これは全部、父さんから過去に教えてもらった言葉だ。
あぁ、わかったよ父さん。
俺は戦いでは遠慮は絶対しない。
こいつらに、慈悲を与えるつもりは元々ねぇけどな!
「くそっ、くらえっ!!」
視界に入った敵が上段から降り下ろそうとしている。
全く以て隙がありすぎて、俺は水平に相手の腹を剣で斬った。
断末魔を上げて地面に倒れて悶絶しているが、そんなのは気にしない。剣の腕が俺より未熟な相手が悪い。
おっ、サウンドボールが詠唱する声を拾った。
誰かが魔法を放とうとしている。
数は――九人!?
それは流石にまずいでしょ!
俺は急いで詠唱している奴等の場所を特定、そいつらの口に《遮音》の指示を与えたサウンドボールを吸着させる。
――よし、詠唱を遮ったから魔法は中断させられたぜ。
って、一人無詠唱でぶっ放せる奴がいやがる!
こればっかりは目視しないと避けられない!
俺は足を止めて、ぐるりと体を回転させて見てみる。
いた! って、随分後方にいるな!
距離からして、約百メートル程か。遠いけど、無詠唱出来る奴は真っ先に潰さないと、俺が不利になる。
俺はそいつに向かって走り出す。
無詠唱だからどんな魔法をぶっ放すかわからないけど、広範囲の魔法じゃないのは確かだ。
そんなの撃ったら、味方まで被害が及ぶからな。
「行かせるかよ!!」
俺の左方向から攻撃を仕掛けてくる奴がいる。
俺は敵の近くにいたサウンドボールに、《奴の耳元で爆発音を鳴らせ》と指示を出す。
そして斬り掛かってくる敵が耳元で爆音を聞き、耳を押さえて「ぐあぁぁ……」とうずくまって攻撃を中断した。
再び真正面の敵に意識を向けると、掌が赤く光っている。
火属性の魔法か!
火属性の魔法は攻撃力が高く、どれも当たったらひとたまりもないんだよな。
恐らく相手が撃とうとしているのは、《ファイア・ボール》という、火属性では初級にあたる魔法だけど極めると的の体を抉れる程の攻撃力を持てる心強い魔法だ。
そんなの喰らいたくないから、ちょうど右方向から攻撃してきた敵の腹を斬り、襟元を掴んで盾にした。
魔法を使っている敵は中断しようとしたが、すでに遅い。奴は撃っちまったんだ。
予想通り《ファイア・ボール》だった。放った火の玉は盾にした敵に着弾、ボンッと爆発音と共に強い衝撃が来る。
盾にした敵は恐らく死ぬだろうが、こっちも命がかかってる。悪く思うなよ?
俺は盾にした敵をどかして魔法を放った奴との距離を詰めた。
「ひっ、く、来るな!?」
「おいおい、自衛出来ねぇと痛い目見るぜ? こんな風にな!」
俺は剣先を相手の腹目掛けて突き出した。
みるみると俺の剣は相手の腹に吸い込まれるように刺さり、剣の長さの三分の一位まで突き刺さった。
俺は剣を引き抜いた後、とどめに傷口を蹴り飛ばした。
相手は倒れて悶絶している。
「た、《猛る炎》の再来だ……」
「か、勝てる訳がねぇ!」
「さっきから変な音が鳴ってるが、これは魔法か!? 魔法なら無詠唱だ!!」
敵は明らかに動揺している。
まぁそりゃそうだよな、七歳のガキにコテンパンにされてるんだからな。
でも俺も何だかんだで、体力がヤバイっす。
余裕そうに見えてるけど、息が切れ始めた。
だから、短期で決める!
残り十五人か……しんどいな。
しかし、実力は父さんと比べると相当低い。何とかなるだろう。
すると今度は、母さんの言葉が頭によぎった。
『いい? ハル、男の子はね、時に女の子を命懸けで守って上げなくちゃいけない時が来るの。ハルもね、そんな男の子に育って欲しい。もしそれが出来たら、ハルは男の子は卒業して、立派な《大人の男性》になれるわ』
『でも、母さんとしては怪我をしてもいいから、ちゃんと無事に戻ってきてね?』
これも母さんが俺に言った言葉だな。
うん、今が命を賭ける時だよ。
そして、またあの暖かい家庭に戻る!
「よっしゃぁ!!」
俄然やる気が出てきた!
俺は視界に入った敵に向かって走り出す。
「ひ、ひぃぃ!!」
もう相手は戦意喪失だな。
だが構わない、俺はそいつを斬り捨てた。
相手が倒れるのを確認せず、次の相手へ走って斬る。
斬る!
斬る!!
避けて斬る!!
「おいおい、てめぇら、まだうちの学校の生徒達の方が歯応えあるぜ!?」
冗談抜きでそうだった。
もう怯んでいるこいつらは、ただの雑魚。
こっちが好き勝手蹂躙できてしまう。
俺が向かっていくと、一歩下がるんだ。
だが俺は躊躇なく斬った。
体力を振り絞ってさらに斬った。
ソニックブームを発生させて相手をぶっ飛ばし、近くの木に勢い良く叩き付けてやった。
こんな残虐貴族に仕えたから、こんな目に合ってるんだ。恨むなら雇い主を恨みな!
そして、最後の一人になった。
俺の体力はもう限界だ。
だが、こいつ一人だけならやれる!
「くそ、来るな化け物!」
「こんな可愛い七歳に向かって化け物とは失礼な!」
「獰猛に笑いながら斬るガキが、可愛い訳ねぇだろ!!」
笑ってた?
うわっ、まるで俺、戦闘狂みたいじゃん。
でもまぁ、自分の剣の実力がはっきりわかって、嬉しかったのは事実だ。
意外な事に、人を斬る事にそんな抵抗はなかった。
まぁ散々森で命のやり取りをしていたんだ、ウェアウルフから人に変わっただけの事。
大した違いはなかった。
「うおおおおっ、しねぇぇぇぇぇぇっ!!」
「そんな大振りな上段、余裕で斬れるっての」
俺は相手が剣を降り下ろす前に、腹を水平に斬った。
血を吹き出し、臓物がずるりと出てきた。
相手は白目になって、そのまま倒れた。
はぁぁぁぁぁ、しんどかった!
これで全員倒した。
俺は改めて周囲を確認すると、顎が外れる位開けて驚いているゲーニックと、それを見ていたレイの所の使用人と両親が棒のように立っていた。
「な、何という強さだ……」
「本当に、七歳の子供なの?」
「強すぎる」
使用人達の感想だ。
当然だ、父さんとの特訓は相当きつかったからね!
これで弱かったら、俺、泣いちゃう!
さて、ゲーニックをお仕置きしようかな?
って思っていた時、庭に誰かが入ってきた。
サウンドボールが、無数の足跡を拾ったんだ。
見てみると、ゲーニック以上に豪華な服をまとった肥えた豚さんが、鎧を着けた傭兵を連れてやってきた。
傭兵の数は、ざっと見て四十以上はいそうだなぁ……。
「ぱ、パパ!!」
ゲーニックが嬉しそうに言った。
あぁ、あれがゲラルドか。
ゲーニックはのしのしとパパであるゲラルドに向かって走り出した。
おっそ!!
ゲラルドは周囲を見渡して、状況を確認しているみたいだ。
「ふむ、貴様か? ゲーニックの従者をここまでやったのは」
「そうだけど? ちょっとあんた、子供の躾がなってねぇんじゃねぇの? 女の子を壊そうとか考えてるぜ、あんたのガキ」
「我が家の方針に口を出さないでもらおうか?」
「嫌だね、そのはた迷惑な方針のせいで、レイが大層迷惑してるんだ。黙っていられねぇだろ?」
「何とも生意気なガキだな。躾がなっていない。両親の顔を見てみたいものだ」
「はっ! あまりにも出来た俺の両親を見て、劣等感を出さなきゃいいがね!」
「この私が劣等感を抱くと?」
「抱くだろうね。てめぇみたいに太ってねぇし、性格も最高だし、俺を正しく導いて育ててくれている。てめぇら外道とは違うんだよなぁ、これが」
「……貴様、私を太っていると言ったな?」
「言った。事実だろ、諦めろ」
「……もういい、お前達、あのガキを殺せ」
くっそ、もうちょっと長話をして体力を回復させたかったけど、こりゃ無理だな。
まぁあからさまに俺が煽りすぎたせいで、長話出来なかったんだけどね。
不味い、本気で不味い。
こいつらを相手に出来ねぇよ、流石に!
まぁ、出来るだけやりますか。
傭兵達が俺に迫ってくる。
俺は剣を構えて、戦闘体制に入る。
と、その時だった。
大きな叫び声を上げながら、俺に向かってくる傭兵達に突撃する、傭兵達より明らかに数が多い集団がいた。
それぞれに包丁や木の棒、鍬等を持っている。
あれ、見覚えある人がいるぞ?
あぁ!! 酒場で腐ってたおっさんだ!!
「よう、レイお嬢様の友達! 助けに来たぜ!!」
傭兵達と集団が戦闘を開始しているなか、おっさんは俺の所に来て肩を叩いてきた。
いてぇ、いてぇよ! 力強いって!!
「お前の戦っている姿、実は隠れて見ていたんだ。ガキがあんなに頑張っているのに、俺らが腐ってるのは本当なさけねぇって思ったのさ」
「じゃああれ、村の皆か?」
「ああ! 皆レイお嬢様を慕っている奴等さ。うちの女房にも怒られちまったよ、「あたし達家族を言い訳にして逃げるな」ってな!」
皆、必死になって戦っている。
レイの為に。
皆、酒場で腐っていた時の生気がない目ではなく、光が宿って強い意思を感じる目になっている。
すっげぇ頼もしいし、ありがたい!
「んじゃ、俺も行ってくるぜ!」
「おう、行ってこい」
おっさんも戦闘に参加した。
……何かヘヴィメタルのライブで見るモッシュみたいだな。
おっ、どうやら混戦から抜けて俺の所に向かってくる傭兵がいる。
数は六人くらいか?
もう、体力ほぼないんだけど、やるしかないか!
俺は自分の足を一度叩いて、剣を構えた。
俺としては、ちょっと動揺してくれたら、何とかこの二十人以上はいる傭兵達を一人で戦う事は出来ると思ってたんだけど。
動揺どころか、オロオロしてくれちゃってるよ!
ラッキー、戦いとは心理戦なのだよ、心理戦!
「いいかお前ら、あの子供はかの《猛る炎》の息子だ。一筋縄ではいかないだろう、油断しないで全力でかかれ!!」
えっ、何?
急に本気になった?
ちょっとちょっと、やめてよ!
いたいけな七歳に本気になるなんて、大人げない人達だわなぁ!!
まぁいい、俺のやる事は変わらない。
だけどレイの屋敷の玄関で戦うのは、ちょっと狭いな。
なら、あれをぶっ放してみるか!!
「レイのおじさんとおばさん!」
「な、何かね?」
「今から玄関の扉、盛大に壊しちゃうけど、許してね!」
俺はウインクして舌を出した。
全員「は?」っていう顔をしている。
まぁそうだろうな。
レイに至っては、「ないわぁ」みたいな表情だ。
うっせ、こっちは戦いの時はある程度気持ちに余裕がないと、調子が出ないんだって。
俺は左手にサウンドボールを八個生成し、集めた。
そして、出した指示は《マッハ1で飛ぶ戦闘機の音を発生させる》と、《マッハ1で前進》だ。
これによって、とんでもない副産物が生まれる!
「行け、《ソニックブーム》」
すると、屋敷には耳を塞ぎたくなる位の爆音が鳴り響く。
俺はすでに、《遮音》のサウンドボールで音を塞いでいるから問題なし!
爆音が鳴って一拍置いた後、前方に強烈な衝撃波が生まれた。
衝撃波は扉どころか扉周辺の壁すらもぶち壊し、さらには目の前にいた傭兵達とゲーニックも容赦なくぶっ飛ばした。
ぶっ飛んだ距離は、おおよそ五十メートル。
いやぁ、あんな人数が一斉に飛んでいくのはスカッとするな!!
これが俺が前世の記憶を探りに探って編み出した、唯一の直接的攻撃魔法、《ソニックブーム》だ。
まさか、俺のサウンドボールでソニックブームを再現出来るとは思わなかったわ。
でもこれは連発出来ないんだな。
理由としては、射出する際に左腕にも衝撃が来てしまうんだ。
七歳の体では、まだこの衝撃には耐えられない。
今でも痺れが残っているしな……。
撃てて後二発かな?
要研究だな!
おっと、傭兵達がよろよろと立ち上がった。
意外と頑丈だね、彼らは。普通なら骨折とかしてうずくまってそうなのに。
俺は剣を構えて、屋敷の庭へと出た。
左手を右から左へ流れるように移動させ、庭全体にサウンドボールを百五十個生成して浮遊させる。
そして一つ一つを魔力の糸で繋ぎ、《集音》と《伝達》の指示を与えてある。
魔法戦技で俺がやった、周囲の音を拾って俺の聴覚細胞へ伝達させる方法だ。
これで俺に死角はなくなった訳だ。
次いでに、今回も俺の気分を盛り上げてくれる楽曲を流す。
今回は、ショパンが作曲した《革命のエチュード》という曲だ。
多分、《革命》という名前の方が浸透しているだろうな。
これは俺がピアノを挫折しそうになった位難しい曲だ。
ショパンはこれをピアノの『練習曲』として作曲したらしいが、そんな事はない!
左手を繊細にミスをする事なく指を動かし、右手ではその激しい怒りを力強く表現するのだ。
ミスをした瞬間に、この革命は台無しとなる。そういう曲だ。
でも不思議な高揚感が生まれる。
この曲は、戦闘に向いているのかもしれない。
故郷が革命に失敗して敗戦した知らせを聞いたショパンは、怒りをこの曲にぶつけたとされている。
その怒りが、今の俺にはぴったりなのかもしれない。
俺は曲が流れた瞬間に、走り始める。
そして目の前にいた傭兵の一人を、左下から右上へ斬った。
この傭兵達はあろう事か鎧を着けていない。
まぁ従者って事で来ていたんだろうな。
俺としてはありがたいけど。
俺の斬撃は傭兵の右脇腹から入り、左肩を通過した。
鮮血が勢い良く出て、斬られた傭兵はそのまま崩れて倒れた。
俺は間髪入れずに次の傭兵へと走り出す。
「やばい、このガキは正に《猛る炎》だ! 《ウィード流剣術》を極めていやがる!!」
えっ、そんな流派を掲げてたのか、父さん?
まぁいいや、今はとにかく、こいつらをぶっ潰して、ゲーニックの野郎にお仕置きしてやる!!
「食らえ、ガキがぁぁぁっ!!」
俺の左方向から、別の傭兵が斬り掛かってくる。
そちらを見てみると、剣を上段に構えて今にも全力で降り下ろそうとしている。
俺は受け止めようと思ったが、不意に父さんの言葉が頭の中をよぎった。
『集団戦では絶対に斬撃を受け止めようとするな。剣先を斜め下に向けて、その斬撃を受け流せ』
俺はその言葉の通りにする。
すると、相手の剣は俺の剣に接触するが、俺の剣先が向けている斜め下の地面へ斬撃を逸らされて突き刺さってしまった。
おおっ、これが受け流しか!
斬撃を受け止めるのと違って、俺の体に衝撃は一切ない!
これは便利だ。
受け流した後、相手は前屈みの状態になっていたから、俺は相手の首を斬った。
でもやはりガキの体だから、そこまで斬撃に重みはない。せいぜい静脈部分を斬る程度だったが、勢い良く血が出て倒れた。
するとサウンドボールが背後から忍び寄る足音を広い、俺へ伝達してくれた。
これは走っている音だな。そして、最後の一歩がとても力強い。
背後から斬撃が来る!
俺は背後を確認しないで前方に飛ぶ。すると、背後から斬撃が空を切る音がした。
「な!? 俺を見ないで避けただと!? こいつの後ろに目があるのか!?」
なぁに、簡単な事さ。
剣による攻撃は、最後の一歩は力強く踏み込む。
特に走ってからの斬撃はね!
俺はそれをサウンドボールで聞き、踏み込んだ音が聞こえた瞬間に斬撃の射程範囲外へ移動したのさ。
俺はまだ七歳のガキだ。そんな体に長く戦える体力はない。背後を振り向くのも大なり小なり体力を使ってしまうから、俺はそういった無駄をサウンドボールをフル活用して省いている訳だ。
さらに父さんの言葉がよぎる。
『集団戦において、絶対やってはいけないのは斬る相手を間違える事だ。最優先で斬るのは視界に入っている敵だ』
『例えば正面の敵を斬り捨てたら、背後から来た敵に対して斬り捨てた敵を盾にしたりとかな。それで動揺を誘えるし、正面の敵を処理しただけで様々な選択肢が増える訳だ』
『いいか、剣を向けられるって事は命のやり取りをするって事だ。慈悲を掛けるな、遠慮なくやれ。躊躇したらハルが死ぬぞ? そして斬るなら殺すか、せめて戦闘不能にさせる傷を与えろ』
これは全部、父さんから過去に教えてもらった言葉だ。
あぁ、わかったよ父さん。
俺は戦いでは遠慮は絶対しない。
こいつらに、慈悲を与えるつもりは元々ねぇけどな!
「くそっ、くらえっ!!」
視界に入った敵が上段から降り下ろそうとしている。
全く以て隙がありすぎて、俺は水平に相手の腹を剣で斬った。
断末魔を上げて地面に倒れて悶絶しているが、そんなのは気にしない。剣の腕が俺より未熟な相手が悪い。
おっ、サウンドボールが詠唱する声を拾った。
誰かが魔法を放とうとしている。
数は――九人!?
それは流石にまずいでしょ!
俺は急いで詠唱している奴等の場所を特定、そいつらの口に《遮音》の指示を与えたサウンドボールを吸着させる。
――よし、詠唱を遮ったから魔法は中断させられたぜ。
って、一人無詠唱でぶっ放せる奴がいやがる!
こればっかりは目視しないと避けられない!
俺は足を止めて、ぐるりと体を回転させて見てみる。
いた! って、随分後方にいるな!
距離からして、約百メートル程か。遠いけど、無詠唱出来る奴は真っ先に潰さないと、俺が不利になる。
俺はそいつに向かって走り出す。
無詠唱だからどんな魔法をぶっ放すかわからないけど、広範囲の魔法じゃないのは確かだ。
そんなの撃ったら、味方まで被害が及ぶからな。
「行かせるかよ!!」
俺の左方向から攻撃を仕掛けてくる奴がいる。
俺は敵の近くにいたサウンドボールに、《奴の耳元で爆発音を鳴らせ》と指示を出す。
そして斬り掛かってくる敵が耳元で爆音を聞き、耳を押さえて「ぐあぁぁ……」とうずくまって攻撃を中断した。
再び真正面の敵に意識を向けると、掌が赤く光っている。
火属性の魔法か!
火属性の魔法は攻撃力が高く、どれも当たったらひとたまりもないんだよな。
恐らく相手が撃とうとしているのは、《ファイア・ボール》という、火属性では初級にあたる魔法だけど極めると的の体を抉れる程の攻撃力を持てる心強い魔法だ。
そんなの喰らいたくないから、ちょうど右方向から攻撃してきた敵の腹を斬り、襟元を掴んで盾にした。
魔法を使っている敵は中断しようとしたが、すでに遅い。奴は撃っちまったんだ。
予想通り《ファイア・ボール》だった。放った火の玉は盾にした敵に着弾、ボンッと爆発音と共に強い衝撃が来る。
盾にした敵は恐らく死ぬだろうが、こっちも命がかかってる。悪く思うなよ?
俺は盾にした敵をどかして魔法を放った奴との距離を詰めた。
「ひっ、く、来るな!?」
「おいおい、自衛出来ねぇと痛い目見るぜ? こんな風にな!」
俺は剣先を相手の腹目掛けて突き出した。
みるみると俺の剣は相手の腹に吸い込まれるように刺さり、剣の長さの三分の一位まで突き刺さった。
俺は剣を引き抜いた後、とどめに傷口を蹴り飛ばした。
相手は倒れて悶絶している。
「た、《猛る炎》の再来だ……」
「か、勝てる訳がねぇ!」
「さっきから変な音が鳴ってるが、これは魔法か!? 魔法なら無詠唱だ!!」
敵は明らかに動揺している。
まぁそりゃそうだよな、七歳のガキにコテンパンにされてるんだからな。
でも俺も何だかんだで、体力がヤバイっす。
余裕そうに見えてるけど、息が切れ始めた。
だから、短期で決める!
残り十五人か……しんどいな。
しかし、実力は父さんと比べると相当低い。何とかなるだろう。
すると今度は、母さんの言葉が頭によぎった。
『いい? ハル、男の子はね、時に女の子を命懸けで守って上げなくちゃいけない時が来るの。ハルもね、そんな男の子に育って欲しい。もしそれが出来たら、ハルは男の子は卒業して、立派な《大人の男性》になれるわ』
『でも、母さんとしては怪我をしてもいいから、ちゃんと無事に戻ってきてね?』
これも母さんが俺に言った言葉だな。
うん、今が命を賭ける時だよ。
そして、またあの暖かい家庭に戻る!
「よっしゃぁ!!」
俄然やる気が出てきた!
俺は視界に入った敵に向かって走り出す。
「ひ、ひぃぃ!!」
もう相手は戦意喪失だな。
だが構わない、俺はそいつを斬り捨てた。
相手が倒れるのを確認せず、次の相手へ走って斬る。
斬る!
斬る!!
避けて斬る!!
「おいおい、てめぇら、まだうちの学校の生徒達の方が歯応えあるぜ!?」
冗談抜きでそうだった。
もう怯んでいるこいつらは、ただの雑魚。
こっちが好き勝手蹂躙できてしまう。
俺が向かっていくと、一歩下がるんだ。
だが俺は躊躇なく斬った。
体力を振り絞ってさらに斬った。
ソニックブームを発生させて相手をぶっ飛ばし、近くの木に勢い良く叩き付けてやった。
こんな残虐貴族に仕えたから、こんな目に合ってるんだ。恨むなら雇い主を恨みな!
そして、最後の一人になった。
俺の体力はもう限界だ。
だが、こいつ一人だけならやれる!
「くそ、来るな化け物!」
「こんな可愛い七歳に向かって化け物とは失礼な!」
「獰猛に笑いながら斬るガキが、可愛い訳ねぇだろ!!」
笑ってた?
うわっ、まるで俺、戦闘狂みたいじゃん。
でもまぁ、自分の剣の実力がはっきりわかって、嬉しかったのは事実だ。
意外な事に、人を斬る事にそんな抵抗はなかった。
まぁ散々森で命のやり取りをしていたんだ、ウェアウルフから人に変わっただけの事。
大した違いはなかった。
「うおおおおっ、しねぇぇぇぇぇぇっ!!」
「そんな大振りな上段、余裕で斬れるっての」
俺は相手が剣を降り下ろす前に、腹を水平に斬った。
血を吹き出し、臓物がずるりと出てきた。
相手は白目になって、そのまま倒れた。
はぁぁぁぁぁ、しんどかった!
これで全員倒した。
俺は改めて周囲を確認すると、顎が外れる位開けて驚いているゲーニックと、それを見ていたレイの所の使用人と両親が棒のように立っていた。
「な、何という強さだ……」
「本当に、七歳の子供なの?」
「強すぎる」
使用人達の感想だ。
当然だ、父さんとの特訓は相当きつかったからね!
これで弱かったら、俺、泣いちゃう!
さて、ゲーニックをお仕置きしようかな?
って思っていた時、庭に誰かが入ってきた。
サウンドボールが、無数の足跡を拾ったんだ。
見てみると、ゲーニック以上に豪華な服をまとった肥えた豚さんが、鎧を着けた傭兵を連れてやってきた。
傭兵の数は、ざっと見て四十以上はいそうだなぁ……。
「ぱ、パパ!!」
ゲーニックが嬉しそうに言った。
あぁ、あれがゲラルドか。
ゲーニックはのしのしとパパであるゲラルドに向かって走り出した。
おっそ!!
ゲラルドは周囲を見渡して、状況を確認しているみたいだ。
「ふむ、貴様か? ゲーニックの従者をここまでやったのは」
「そうだけど? ちょっとあんた、子供の躾がなってねぇんじゃねぇの? 女の子を壊そうとか考えてるぜ、あんたのガキ」
「我が家の方針に口を出さないでもらおうか?」
「嫌だね、そのはた迷惑な方針のせいで、レイが大層迷惑してるんだ。黙っていられねぇだろ?」
「何とも生意気なガキだな。躾がなっていない。両親の顔を見てみたいものだ」
「はっ! あまりにも出来た俺の両親を見て、劣等感を出さなきゃいいがね!」
「この私が劣等感を抱くと?」
「抱くだろうね。てめぇみたいに太ってねぇし、性格も最高だし、俺を正しく導いて育ててくれている。てめぇら外道とは違うんだよなぁ、これが」
「……貴様、私を太っていると言ったな?」
「言った。事実だろ、諦めろ」
「……もういい、お前達、あのガキを殺せ」
くっそ、もうちょっと長話をして体力を回復させたかったけど、こりゃ無理だな。
まぁあからさまに俺が煽りすぎたせいで、長話出来なかったんだけどね。
不味い、本気で不味い。
こいつらを相手に出来ねぇよ、流石に!
まぁ、出来るだけやりますか。
傭兵達が俺に迫ってくる。
俺は剣を構えて、戦闘体制に入る。
と、その時だった。
大きな叫び声を上げながら、俺に向かってくる傭兵達に突撃する、傭兵達より明らかに数が多い集団がいた。
それぞれに包丁や木の棒、鍬等を持っている。
あれ、見覚えある人がいるぞ?
あぁ!! 酒場で腐ってたおっさんだ!!
「よう、レイお嬢様の友達! 助けに来たぜ!!」
傭兵達と集団が戦闘を開始しているなか、おっさんは俺の所に来て肩を叩いてきた。
いてぇ、いてぇよ! 力強いって!!
「お前の戦っている姿、実は隠れて見ていたんだ。ガキがあんなに頑張っているのに、俺らが腐ってるのは本当なさけねぇって思ったのさ」
「じゃああれ、村の皆か?」
「ああ! 皆レイお嬢様を慕っている奴等さ。うちの女房にも怒られちまったよ、「あたし達家族を言い訳にして逃げるな」ってな!」
皆、必死になって戦っている。
レイの為に。
皆、酒場で腐っていた時の生気がない目ではなく、光が宿って強い意思を感じる目になっている。
すっげぇ頼もしいし、ありがたい!
「んじゃ、俺も行ってくるぜ!」
「おう、行ってこい」
おっさんも戦闘に参加した。
……何かヘヴィメタルのライブで見るモッシュみたいだな。
おっ、どうやら混戦から抜けて俺の所に向かってくる傭兵がいる。
数は六人くらいか?
もう、体力ほぼないんだけど、やるしかないか!
俺は自分の足を一度叩いて、剣を構えた。
0
あなたにおすすめの小説
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
《作者からのお知らせ!》
※2025/11月中旬、 辺境領主の3巻が刊行となります。
今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。
【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん!
※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。
転生したら『塔』の主になった。ポイントでガチャ回してフロア増やしたら、いつの間にか世界最強のダンジョンになってた
季未
ファンタジー
【書き溜めがなくなるまで高頻度更新!♡٩( 'ω' )و】
気がつくとダンジョンコア(石)になっていた。
手持ちの資源はわずか。迫りくる野生の魔物やコアを狙う冒険者たち。 頼れるのは怪しげな「魔物ガチャ」だけ!?
傷ついた少女・リナを保護したことをきっかけにダンジョンは急速に進化を始める。
罠を張り巡らせた塔を建築し、資源を集め、強力な魔物をガチャで召喚!
人間と魔族、どこの勢力にも属さない独立した「最強のダンジョン」が今、産声を上げる!
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる