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迷宮都市の盾使い
迷宮での邂逅
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カムイが仲間と共にダンジョンを進んでいると前方から戦闘音が聞こえて来た。
「誰かが戦っているみたいだな」
「先客か?」
ダンジョンではよく冒険者同士がかち合う事がある。
その場合、モンスターの素材などを巡って争いになる事もある。
基本的に求められ無ければ戦闘中の他の冒険者には関わらないのが迷宮都市ダイダロスでの暗黙の了解だ。
「ロンダ少し様子を見て来てくれ。
ロニタス、アマンダ、念の為戦闘の用意だ」
パーティリーダーのカムイの指示でスカウトのロンダが偵察に行き、残りのメンバーは剣や弓を確認する。
「みんな、来てくれ! 戦闘だ!」
ロンダがゆっくりと戦闘音のする方に進んで行ってから数分後にそんな叫びが聞こえて来た。
どうやら先に戦っていた冒険者から救援を頼まれた様だ。
勿論、必ず助けなければならない訳ではないが、出来る事なら助ける。
それが結果的に自分達の利益になる事が多いからだ。
カムイ達が駆けつけるとロンダがすでに戦闘に加わっていた。
救援を求めた2人の冒険者はカムイ達とよく酒場やギルドで合う旧知の冒険者だった。
「スレインとアデルか⁉︎」
「すまない、カムイ。助けてくれ」
「わかった。
みんな、スレインとアデルを助けるぞ」
「「おお」」
カムイ達が戦闘に加わるとスレインとアデルが戦っていた魔物を討伐する。
2人で苦戦していた魔物もカムイ達4人が戦闘に参加すると半数は逃げ出し、半数は討伐された。
周囲の安全を確認したカムイはスレインとアデルから話を聞く為に声をかける。
「ロニタス、ロンダ、見張りを頼む。
スレイン、アデル、無事か?」
「ああ、助かった」
「すまねぇな、カムイ」
「それはかまわねぇがお前達、仲間はどうしたんだ?」
「それが24層でモンスターハウスに掛かっちまってな」
「な、まさか⁉︎」
「ああ、全滅だ。
俺たちは何とか逃げ出しセーフティゾーンに逃げ込んだんだが脱出する為にこうして27層を目指していたんだ」
「バカな⁉︎
たった2人で27層を目指すなんて自殺行為だぞ」
「分かっているがあのままセーフティゾーンにいても死ぬだけだ。
それならまだ、動ける内に27層を目指した方が良い」
「…………そうか、取り敢えず俺たちと一緒に来い。
俺たちも27層の転移魔法陣で戻る予定だからな」
「すまねぇ、助かる」
「ありがとう、恩に着るよ」
「なに、ここで見捨てたら後味が悪いからな」
スレインとアデルを加えたカムイ達は脱出の為、27層の転移魔法陣を目指し出発した。
そして26層の奥、27層に繋がる階段がある通路に行く為に通らなければならない広間に差し掛かった時だった。
⁉︎
「伏せろ!」
ロンダの叫び声に反射的に身を屈めたパーティメンバーのすぐ上を何かがかなりの勢いで吹き飛んで行った。
吹き飛ばされて来た物はカムイ達のすぐ後ろの壁に叩きつけられた。
ガラッ
崩れた岩の下から現れたのは全身鎧を身につけ、大きな盾を手にした冒険者だった。
「誰かが戦っているみたいだな」
「先客か?」
ダンジョンではよく冒険者同士がかち合う事がある。
その場合、モンスターの素材などを巡って争いになる事もある。
基本的に求められ無ければ戦闘中の他の冒険者には関わらないのが迷宮都市ダイダロスでの暗黙の了解だ。
「ロンダ少し様子を見て来てくれ。
ロニタス、アマンダ、念の為戦闘の用意だ」
パーティリーダーのカムイの指示でスカウトのロンダが偵察に行き、残りのメンバーは剣や弓を確認する。
「みんな、来てくれ! 戦闘だ!」
ロンダがゆっくりと戦闘音のする方に進んで行ってから数分後にそんな叫びが聞こえて来た。
どうやら先に戦っていた冒険者から救援を頼まれた様だ。
勿論、必ず助けなければならない訳ではないが、出来る事なら助ける。
それが結果的に自分達の利益になる事が多いからだ。
カムイ達が駆けつけるとロンダがすでに戦闘に加わっていた。
救援を求めた2人の冒険者はカムイ達とよく酒場やギルドで合う旧知の冒険者だった。
「スレインとアデルか⁉︎」
「すまない、カムイ。助けてくれ」
「わかった。
みんな、スレインとアデルを助けるぞ」
「「おお」」
カムイ達が戦闘に加わるとスレインとアデルが戦っていた魔物を討伐する。
2人で苦戦していた魔物もカムイ達4人が戦闘に参加すると半数は逃げ出し、半数は討伐された。
周囲の安全を確認したカムイはスレインとアデルから話を聞く為に声をかける。
「ロニタス、ロンダ、見張りを頼む。
スレイン、アデル、無事か?」
「ああ、助かった」
「すまねぇな、カムイ」
「それはかまわねぇがお前達、仲間はどうしたんだ?」
「それが24層でモンスターハウスに掛かっちまってな」
「な、まさか⁉︎」
「ああ、全滅だ。
俺たちは何とか逃げ出しセーフティゾーンに逃げ込んだんだが脱出する為にこうして27層を目指していたんだ」
「バカな⁉︎
たった2人で27層を目指すなんて自殺行為だぞ」
「分かっているがあのままセーフティゾーンにいても死ぬだけだ。
それならまだ、動ける内に27層を目指した方が良い」
「…………そうか、取り敢えず俺たちと一緒に来い。
俺たちも27層の転移魔法陣で戻る予定だからな」
「すまねぇ、助かる」
「ありがとう、恩に着るよ」
「なに、ここで見捨てたら後味が悪いからな」
スレインとアデルを加えたカムイ達は脱出の為、27層の転移魔法陣を目指し出発した。
そして26層の奥、27層に繋がる階段がある通路に行く為に通らなければならない広間に差し掛かった時だった。
⁉︎
「伏せろ!」
ロンダの叫び声に反射的に身を屈めたパーティメンバーのすぐ上を何かがかなりの勢いで吹き飛んで行った。
吹き飛ばされて来た物はカムイ達のすぐ後ろの壁に叩きつけられた。
ガラッ
崩れた岩の下から現れたのは全身鎧を身につけ、大きな盾を手にした冒険者だった。
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