神々の間では異世界転移がブームらしいです。

はぐれメタボ

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神々の間では異世界転移がブームらしいです。第4部《新たなる神話》

5話 わたしと団長

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  邪神の神殿に向かったエリオさん達の援軍に向かう事が決まり、10日程が経ちました。
  援軍に向かう人員は既に集まっています。
  元々、戦争の為に多くの傭兵や冒険者が集まっていた為、すぐに腕利きを集める事が出来ました。
  各国の王様や代表の推薦した人達ですから腕は確かでしょう。
  わたしも何人か推薦しました。
  それと、驚いたのがレインさんのお父さんが推薦されてやって来た事です。
  レインさんとローザさんも治療要員と護衛として援軍に加わっていたのですが、なんとレインさんのお父さんで元聖騎士団長のバルバロッサさんが昨日わたしと話していた2人とばったりと出くわしたのです。
  わたしも驚いたのですが、もっと驚いたのがバルバロッサさんです。
  ずっと探していたレインさんと再会したら死んだと思っていたローザさんと結婚していて孫までいる。 
  更に娘であるソフィアさんの生存も知らされ、しかも勇者の仲間として邪神討伐に向かった事を知ったのです。
  情報量が多過ぎます。
  あまりの衝撃に唖然としたバルバロッサさんはレインさんとローザさんが連れて去って行きました。
  さて、わたし達が未だにミノス砦を出発していない理由なのですが……

  コンコン

「はい、どうぞ」

「失礼します」

  わたしに与えられた部屋に入って来たのはレオさんでした。

「ユウ先生、第6騎士団が到着しました」

  レオさんに続いて部屋に入って来た大柄な騎士が親しげに手をあげます。

「久し振りだな、ユウ殿」

「お久しぶりです。
  急にお呼びしてすみません」

「いやいや、まさか自分がこんな英雄叙事詩に出て来る様な戦いに赴く事になるとは夢にも思わなかったよ。
  末代までの誇りにするさ」

  彼はミルミット王国第6騎士団の団長、クエントさんです。
  彼が率いる第6騎士団は今回の援軍に欠かせないメンバーなのです。
  ソファに腰掛けた2人にリリが薬草茶を入れてくれました。
  わたしもお茶菓子にミーナさんが作ったカステラを取り出します。
  しばらく談笑をしていると、レオさんが何処か緊張しながら切り出しました。

「それとユウ先生、今回の援軍、俺とシア、アルを連れて行って欲しいのです」

「え⁉︎
  いえ、しかし、皆さんには立場という物があるじゃないですか?」

「でも、クルスは行くのですよね?
  マーリン達の所に」

  シルバリエさんは皇帝陛下達との話し合いが有るので援軍には参加できないので、代わりにとクルスさんとザジさんが参加しているのです。

「クルスさんは皆さんの様な立場とは違いますからね」

「お願いいたします、先生!」

「無理ですよ、危険すぎます。
  レオさんは時期ミルミット王国の国王なんですよ?」

「もし俺が死んだとしても優秀な姉上がいます。
  それに……そう、無事に戻れば俺は勇者と共に邪神討伐に向かった王として固い地盤を手にする事が出来ます!多分」

「いや、そんな無理に理由をくっ付けた所で…………分かりました。
  ただし、条件が有ります」

「条件ですか?」

「はい、まずフリード様の許可を貰うこと、現地では陣地の防衛班に加わることです」

  邪神の神殿に到着した後は神殿の前に陣地を構築してそこに治療要員などのサポート班を配置し、戦闘要員は防衛班と突入班に分けられる事になっています。
  防衛班なら比較的安全だと思います。
  ちなみにわたしは突入班です。

「ありがとうございます!
  すぐに許可を貰って来ます」

  レオさんはお茶を飲み干してカステラの残りを口に放り込むと部屋を飛び出して行きました。
  それを見送ったわたしとクエントさんは顔を見合わせてお互いに苦笑いを浮かべました。

「若さですなぁ」

「それの言葉をわたしに振るとは、まるでわたしが若くない様に聞こえますよ?」

「おっと、これは失礼」

  わたしは紙束を取り出してクエントさんに手渡します。
  アレと共に回収した資料を所々ぼかしながら翻訳した物です。
  
「これが操作マニュアルです。
  古代魔法言語を翻訳した物ですから所々歯抜けになっていますが重要な所は揃っていると思います」

「助かるよ、すぐに団員と確認しよう」

「よろしくお願いします」

  クエントさんはテレサ様と初めて会った時にワイバーンと戦っていた騎士団を率いています。
  そしてあの飛空船を操縦していたのも第6騎士団なのだそうです。
  フリード様に頼んで呼んで貰いました。
  アレの操縦は彼ら第6騎士団にお任せするつもりです。
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