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泉
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聞いてるか政信 こうして民は稲を刈り
育てていくのだ」
稲作は幕府の基礎であり国の根幹にかかわる仕事である。幕府が財政を安定させ、維持していくために必要な基礎産業なのだ。
役人たちは必死に農民たちに荒野を開かせ
稲作の規模を拡大していった。
農民たちの頑張りが国を支えている。
そう語るのだが政信は聞く耳を持とうとしなかった。則康は大きくため息をついた。
民を養い育てる事、その大切さを
息子はわかってもいなかった。
則康は幾人かの家来と息子である政信を連れ江戸にもどった。前日に降った雨のせいで霧が濃い江戸の町を一行は歩いていく。
「あれを見ろ 政信」
それまで黙って馬を急がせていた父が言う。
「なんですか父上」
「民は働きに急いでいる。それに比べておまえは勉学に励むのではなく、かといって武士の道を探るのでもなく、ただただ遊び暮らすばかりで」
息子は聞こえないふりをして先に馬を走らせていく。父はため息をついた。
育てていくのだ」
稲作は幕府の基礎であり国の根幹にかかわる仕事である。幕府が財政を安定させ、維持していくために必要な基礎産業なのだ。
役人たちは必死に農民たちに荒野を開かせ
稲作の規模を拡大していった。
農民たちの頑張りが国を支えている。
そう語るのだが政信は聞く耳を持とうとしなかった。則康は大きくため息をついた。
民を養い育てる事、その大切さを
息子はわかってもいなかった。
則康は幾人かの家来と息子である政信を連れ江戸にもどった。前日に降った雨のせいで霧が濃い江戸の町を一行は歩いていく。
「あれを見ろ 政信」
それまで黙って馬を急がせていた父が言う。
「なんですか父上」
「民は働きに急いでいる。それに比べておまえは勉学に励むのではなく、かといって武士の道を探るのでもなく、ただただ遊び暮らすばかりで」
息子は聞こえないふりをして先に馬を走らせていく。父はため息をついた。
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