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【番外編】竜人王アルファは惑わす
⑬*
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朝日が昇って、数時間後。
朝食を届けに来たグスタが玄関扉を叩いたとき、俺とルシャードはようやく寝台から抜け出した。
昨日脱ぎ捨てた服をルシャードは手早く着用すると、玄関に向かう。
俺も服を探して袖を通した。
腰のあたりに鈍い痛みを感じつつ、寝室を出ると、玄関でグスタに指示を出すルシャードの声が耳に届く。
「ここの護衛はいいから、お前も、どっかで食べてこい」
小さな台所に戻って来たルシャードは大きな紙袋を手に抱えていて、窓際にある小さな机にそれを置いた。
紙袋の中身は、数種類のパンと具沢山のスープと果実水だ。
すべて取り出して並べると、卓上が見えなくなるほどの量がある。
ルシャードの隣の席にゆっくりと腰を下ろした。
席と言っても、この家に存在する椅子は粗末な背もたれもない丸椅子だけだ。
ルシャードが座るには相応しくなさすぎるが、仕方がない。
早速、食事をはじめた。
今にも腹が鳴りそうな俺は、柔らかそうな白パンを選んで口に運ぶ。
一個目のパンを食べ終わったところで訊いた。
「ここに来てからの食事は、どうされてましたか?」
三日前に護衛も付けずにアプト領に飛んだルシャードは、領主館に手紙を預けたあと、ずっとここでひとりで過ごしていたらしいのだ。
「王宮から適当に持参した乾燥肉とか乾燥果物とかパンを食べた」
俺は訝しげに訊く。
「俺の帰りがもっと遅かったら……どうするつもりだったんですか?」
「どうすると訊かれても、ずっと待ってた、としか答えようがない」
ルシャードが澄ました顔でそう言うと、洗練された仕草でスプーンを使ってスープを飲んだ。
どこにいても、ルシャードの気品は損なわれていない。
俺も具沢山のスープの野菜を食べた。
「俺がアプト領に寄らない可能性は考えなかった?」
「ああ、不思議と考えなかった。マイネがリュウコを手に入れて、領主館に駆けつけるだろうと疑いもなく思っていた」
ルシャードが俺の口元に手を伸ばすと、何かを取り除いて躊躇いもなく口に入れた。
「口にパンがついてた。ここは金ノ宮と違って、すぐに手が届く距離にいられていいな」
「狭いだけですよ」
「食べたら、一緒に湯浴みをしないか?」
「ふたりでは窮屈すぎますって」
金ノ宮の湯殿に比べると、ここに備えられている浴槽は浴槽と呼ぶには申し訳ない代物だ。
盥とでも呼ぶべきかもしれない。
「それがいいんだ。ふたり以外、誰もいないのだから、気にすることは何もない。ほら、俺の膝の上に座ってみろ」
言われるまま手を引かれて、ルシャードの膝の上に腰を下ろした。
ルシャードの腿は硬く座り心地が悪いはずなのに、番の匂いに包まれて身体が脱力してしまう。
ルシャードが果実水のグラスに手を伸ばし、顎を反らして一口飲むと、「飲むか?」と俺に訊いた。
「はい」と答えると、なぜか口移しをされる。
顎に手を添えられて、重ねた唇の間から果実水とともにルシャードの舌先が入ってきた。
甘い。
それを飲み込む。
「もっとください」
俺が言うと、ルシャードは再び果実水を含んでから口づけをした。
ルシャードの舌が控えめに絡まって離れる。
俺の尻の下にあるルシャードの足の付け根が明らかに硬くなった。
「もっといるか?」
「はい」
口移しで果実水を飲みながら、ルシャードの膝を跨ぐように座り直した。
正面から向かい合うと、ルシャードはグラスを机の上にそっと置いた。
ルシャードの手が背中から腰に何度も往復する。
「俺と会わない四年半の間に、この家の中にアルファを入れたことはあった?」
「……ないです。親しくなったアルファはいませんでしたし、親しくなりたいと思ったこともなかったので」
「……そうか」
「ルシャード様だけです」
「……マイネのことになると、嫉妬を抑えられなくなるし……そばにいないと、胸の奥が痺るように苦しくなるし……マイネに触れると、欲望が抑えられなくなるし……どうかしてる自覚はある」
ルシャードの金色の瞳が熱を帯びた。
この瞳。
劣情を隠そうともしない、俺だけが知っている瞳の色。
「…………俺はもう食べ終わりました。ルシャード様はまだ食べますか?」
俺は誘うように口にする。
ルシャードは俺の意図を正確に察した。
「いいや。もういい……」
ルシャードは欲情した声で囁く。
どちらからともなく、着たばかりの服をまた脱がし合った。
ルシャードの膝に座ったままの状態で、器用に下衣も下穿きも引き下されて、右足に絡まっている。
「このあと……湯浴みしたら……すぐ帰る?」
俺が訊くと、ルシャードが答える。
「……もう少しマイネを独り占めしたいが……そうだな……カスパーが待ってるし、これからやらないといけないことが山ほどあるからな」
ルシャードは下衣を穿いたままだが、窮屈そうにしている器官を跳ねるように飛び出させた。
すでに勃ち上がったお互いの性器を重ね合わせて、お互いの手で握る。
強弱をつけて、擦り上げた。
ルシャードのアルファらしい立派な性器と俺のオメガらしい慎ましい性器は、まったく別もののようだ。
けれども刺激を受けて快感を覚えるのは一緒。
ルシャードの手のひらがくびれを執拗に扱きながら、鈴口を撫でた。
鈴口からふたりの先走りが垂れて、手の滑りがよくなる。
「……気持ちいいな」
そう言ったルシャードは、俺の耳朶を舐めた。
俺は小さく肩を上げる。
「んっ……」
ルシャードのもう片方の指先が、円を描くように双丘を撫でた。
性感を高めるように。
そして不意に無防備な窄まりを掠める。
背中が震えた。
ルシャードの膝を跨いだ俺の両脚は、自由を奪われたように閉じられない。
腰が揺れてしまう。
「待って」
「本当に待ったほうがいいか?」
昨晩の飢えた獣のような顔は影をひそめて、ルシャードの表情は見慣れたものだった。
見透かすような真摯な瞳が、じっと俺を見つめる。
ルシャードの指が焦らすように離れては近づく。
もどかしい。
「ん……ぁ……つづけて」
俺が言うと、ルシャードは笑みを覗かせて長い指を襞の中に侵入させた。
緩く出入りを繰り返す。
その指を絞り取るように奥に迎え入れた。
「ふう」
ルシャードは俺の頭に鼻先を付けて匂いを嗅いだ。
俺もルシャードの首筋の匂いを嗅ぎながら甘噛みした。
そして溺れそうな口づけを交わす。
限界だとばかりに俺の性器が震えていた。
もう少しこの快感を追いかけたいのに。
結局、翌日に出発して、澄み切った青い空が頭上に広がる日、ルシャードと俺は王宮に辿り着いた。
すでに獣人の行動制限も解除されており、アンゼル国全土の病院にリュウコの配布がはじまった。
それにアプト領を離れる前にエモリーを見舞うと、後遺症もなく順調に回復していた。
俺とルシャードは肩を並べて、金ノ宮を囲むように植えられた柊に沿って足を進める。
正面玄関の前で、俺たちの到着を察知していたかのようにカスパーがいた。
もしかしたら、獣の本能が知らせたのかもしれない。
カスパーが俺を見つけたとたん、「おとうさん!」と呼びながら跳ねるように駆け寄る。
俺は膝を突いて、カスパーを抱き上げた。
カスパーは俺の服を両手で掴んで、首元に頭を預ける。
その仕草が可愛いくてたまらない。
獣の耳が俺の顎を擽った。
カスパーの尻尾が何度も俺の腕を叩き、喜びが伝わってくる。
「元気だったか?」
「うん! おとうさん、けが、ない?」
「カスパーがくれたお守りのお陰で、怪我ひとつしてないよ」
俺は胸に下げた菫色の小袋を、指で示した。
誇らしげにカスパーは頬を緩める。
「おとうさん、おかえりなさい」
「うん。ただいま」
「さがしもの、みつけた?」
「ああ、見つけたよ」
「え! おとうさん、すごい⁉︎」
カスパーが金色の瞳を輝かせて、興奮したように珍しく大声を上げた。
カスパーは俺とルシャードの大切な宝物だ。
俺たちが探していたリュウコは、竜人がその宝物を守るための繭卵だった。
今回、その親の愛が、アンゼル国の獣人を救うことにも繋がったのだ。
ルシャードが、背後から俺とカスパーを包み込むように覆い被さった。
「もう、絶対に離さないからな」
カスパーが笑う。
それにつられたように、俺とルシャードも笑みを溢した。
「ねえ、おいわい、しよう」
「そうだな。今日は三人でお祝いしようか」
俺が答える。
心の片隅で、オティリオと青の王の婚姻式は本当に実現するのだろうかと、考えたが、すぐにルシャードとカスパーに意識が戻った。
ルシャードの腕が解かれて、俺の背中に手を添え、金ノ宮の玄関に向かう。
俺も足を踏み出した。
三人で寄り添って――。
朝食を届けに来たグスタが玄関扉を叩いたとき、俺とルシャードはようやく寝台から抜け出した。
昨日脱ぎ捨てた服をルシャードは手早く着用すると、玄関に向かう。
俺も服を探して袖を通した。
腰のあたりに鈍い痛みを感じつつ、寝室を出ると、玄関でグスタに指示を出すルシャードの声が耳に届く。
「ここの護衛はいいから、お前も、どっかで食べてこい」
小さな台所に戻って来たルシャードは大きな紙袋を手に抱えていて、窓際にある小さな机にそれを置いた。
紙袋の中身は、数種類のパンと具沢山のスープと果実水だ。
すべて取り出して並べると、卓上が見えなくなるほどの量がある。
ルシャードの隣の席にゆっくりと腰を下ろした。
席と言っても、この家に存在する椅子は粗末な背もたれもない丸椅子だけだ。
ルシャードが座るには相応しくなさすぎるが、仕方がない。
早速、食事をはじめた。
今にも腹が鳴りそうな俺は、柔らかそうな白パンを選んで口に運ぶ。
一個目のパンを食べ終わったところで訊いた。
「ここに来てからの食事は、どうされてましたか?」
三日前に護衛も付けずにアプト領に飛んだルシャードは、領主館に手紙を預けたあと、ずっとここでひとりで過ごしていたらしいのだ。
「王宮から適当に持参した乾燥肉とか乾燥果物とかパンを食べた」
俺は訝しげに訊く。
「俺の帰りがもっと遅かったら……どうするつもりだったんですか?」
「どうすると訊かれても、ずっと待ってた、としか答えようがない」
ルシャードが澄ました顔でそう言うと、洗練された仕草でスプーンを使ってスープを飲んだ。
どこにいても、ルシャードの気品は損なわれていない。
俺も具沢山のスープの野菜を食べた。
「俺がアプト領に寄らない可能性は考えなかった?」
「ああ、不思議と考えなかった。マイネがリュウコを手に入れて、領主館に駆けつけるだろうと疑いもなく思っていた」
ルシャードが俺の口元に手を伸ばすと、何かを取り除いて躊躇いもなく口に入れた。
「口にパンがついてた。ここは金ノ宮と違って、すぐに手が届く距離にいられていいな」
「狭いだけですよ」
「食べたら、一緒に湯浴みをしないか?」
「ふたりでは窮屈すぎますって」
金ノ宮の湯殿に比べると、ここに備えられている浴槽は浴槽と呼ぶには申し訳ない代物だ。
盥とでも呼ぶべきかもしれない。
「それがいいんだ。ふたり以外、誰もいないのだから、気にすることは何もない。ほら、俺の膝の上に座ってみろ」
言われるまま手を引かれて、ルシャードの膝の上に腰を下ろした。
ルシャードの腿は硬く座り心地が悪いはずなのに、番の匂いに包まれて身体が脱力してしまう。
ルシャードが果実水のグラスに手を伸ばし、顎を反らして一口飲むと、「飲むか?」と俺に訊いた。
「はい」と答えると、なぜか口移しをされる。
顎に手を添えられて、重ねた唇の間から果実水とともにルシャードの舌先が入ってきた。
甘い。
それを飲み込む。
「もっとください」
俺が言うと、ルシャードは再び果実水を含んでから口づけをした。
ルシャードの舌が控えめに絡まって離れる。
俺の尻の下にあるルシャードの足の付け根が明らかに硬くなった。
「もっといるか?」
「はい」
口移しで果実水を飲みながら、ルシャードの膝を跨ぐように座り直した。
正面から向かい合うと、ルシャードはグラスを机の上にそっと置いた。
ルシャードの手が背中から腰に何度も往復する。
「俺と会わない四年半の間に、この家の中にアルファを入れたことはあった?」
「……ないです。親しくなったアルファはいませんでしたし、親しくなりたいと思ったこともなかったので」
「……そうか」
「ルシャード様だけです」
「……マイネのことになると、嫉妬を抑えられなくなるし……そばにいないと、胸の奥が痺るように苦しくなるし……マイネに触れると、欲望が抑えられなくなるし……どうかしてる自覚はある」
ルシャードの金色の瞳が熱を帯びた。
この瞳。
劣情を隠そうともしない、俺だけが知っている瞳の色。
「…………俺はもう食べ終わりました。ルシャード様はまだ食べますか?」
俺は誘うように口にする。
ルシャードは俺の意図を正確に察した。
「いいや。もういい……」
ルシャードは欲情した声で囁く。
どちらからともなく、着たばかりの服をまた脱がし合った。
ルシャードの膝に座ったままの状態で、器用に下衣も下穿きも引き下されて、右足に絡まっている。
「このあと……湯浴みしたら……すぐ帰る?」
俺が訊くと、ルシャードが答える。
「……もう少しマイネを独り占めしたいが……そうだな……カスパーが待ってるし、これからやらないといけないことが山ほどあるからな」
ルシャードは下衣を穿いたままだが、窮屈そうにしている器官を跳ねるように飛び出させた。
すでに勃ち上がったお互いの性器を重ね合わせて、お互いの手で握る。
強弱をつけて、擦り上げた。
ルシャードのアルファらしい立派な性器と俺のオメガらしい慎ましい性器は、まったく別もののようだ。
けれども刺激を受けて快感を覚えるのは一緒。
ルシャードの手のひらがくびれを執拗に扱きながら、鈴口を撫でた。
鈴口からふたりの先走りが垂れて、手の滑りがよくなる。
「……気持ちいいな」
そう言ったルシャードは、俺の耳朶を舐めた。
俺は小さく肩を上げる。
「んっ……」
ルシャードのもう片方の指先が、円を描くように双丘を撫でた。
性感を高めるように。
そして不意に無防備な窄まりを掠める。
背中が震えた。
ルシャードの膝を跨いだ俺の両脚は、自由を奪われたように閉じられない。
腰が揺れてしまう。
「待って」
「本当に待ったほうがいいか?」
昨晩の飢えた獣のような顔は影をひそめて、ルシャードの表情は見慣れたものだった。
見透かすような真摯な瞳が、じっと俺を見つめる。
ルシャードの指が焦らすように離れては近づく。
もどかしい。
「ん……ぁ……つづけて」
俺が言うと、ルシャードは笑みを覗かせて長い指を襞の中に侵入させた。
緩く出入りを繰り返す。
その指を絞り取るように奥に迎え入れた。
「ふう」
ルシャードは俺の頭に鼻先を付けて匂いを嗅いだ。
俺もルシャードの首筋の匂いを嗅ぎながら甘噛みした。
そして溺れそうな口づけを交わす。
限界だとばかりに俺の性器が震えていた。
もう少しこの快感を追いかけたいのに。
結局、翌日に出発して、澄み切った青い空が頭上に広がる日、ルシャードと俺は王宮に辿り着いた。
すでに獣人の行動制限も解除されており、アンゼル国全土の病院にリュウコの配布がはじまった。
それにアプト領を離れる前にエモリーを見舞うと、後遺症もなく順調に回復していた。
俺とルシャードは肩を並べて、金ノ宮を囲むように植えられた柊に沿って足を進める。
正面玄関の前で、俺たちの到着を察知していたかのようにカスパーがいた。
もしかしたら、獣の本能が知らせたのかもしれない。
カスパーが俺を見つけたとたん、「おとうさん!」と呼びながら跳ねるように駆け寄る。
俺は膝を突いて、カスパーを抱き上げた。
カスパーは俺の服を両手で掴んで、首元に頭を預ける。
その仕草が可愛いくてたまらない。
獣の耳が俺の顎を擽った。
カスパーの尻尾が何度も俺の腕を叩き、喜びが伝わってくる。
「元気だったか?」
「うん! おとうさん、けが、ない?」
「カスパーがくれたお守りのお陰で、怪我ひとつしてないよ」
俺は胸に下げた菫色の小袋を、指で示した。
誇らしげにカスパーは頬を緩める。
「おとうさん、おかえりなさい」
「うん。ただいま」
「さがしもの、みつけた?」
「ああ、見つけたよ」
「え! おとうさん、すごい⁉︎」
カスパーが金色の瞳を輝かせて、興奮したように珍しく大声を上げた。
カスパーは俺とルシャードの大切な宝物だ。
俺たちが探していたリュウコは、竜人がその宝物を守るための繭卵だった。
今回、その親の愛が、アンゼル国の獣人を救うことにも繋がったのだ。
ルシャードが、背後から俺とカスパーを包み込むように覆い被さった。
「もう、絶対に離さないからな」
カスパーが笑う。
それにつられたように、俺とルシャードも笑みを溢した。
「ねえ、おいわい、しよう」
「そうだな。今日は三人でお祝いしようか」
俺が答える。
心の片隅で、オティリオと青の王の婚姻式は本当に実現するのだろうかと、考えたが、すぐにルシャードとカスパーに意識が戻った。
ルシャードの腕が解かれて、俺の背中に手を添え、金ノ宮の玄関に向かう。
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