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20 王女
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俺が事務官になってから、四ヶ月が過ぎた。
金ノ宮での会食は、ルシャードの多忙によりまだ実現されていない。
けれども、金ノ宮の料理人が執務室まで焼きたてのアップルパイを持参したことならあった。
ほのかに甘い林檎とサツマイモの大きなパイだ。
これならばルシャードも好んで食べるらしく、一緒に切り分けて食べたら抜群に美味しかった。
しかも「持って帰っていいぞ」とルシャードは言って、残ったアップルパイをすべて俺にくれたのだ。
ルシャードが執務室に滞在する時間は相変わらず少なく、顔を合わせる日は多くはなかった。
しかし会えばルシャードから声をかけてくれることも増えていく。
つい先日も、鍛錬場で近衛騎士に交ざるルシャードを遠くから眺めていただけなのに、不意に目が合ったかと思えば「マイネ! もっと近くで見ていけ」と呼ばれてしまい驚きつつも従ったのだった。
初対面のときに頷いてもくれなかった無愛想なルシャードは、俺を信頼してくれるようになったからなのか変化していく。
朝方、寄宿舎のひとり部屋で俺は身支度を整えていた。
制服に袖を通し、巻き髪の寝癖を直す。
まだ寝ぼけたような目を出窓のほうに向けると、朝日に照らされた花瓶がある。
あの日、ルシャードが選んだ花瓶だ。
そこには、金ノ宮の庭師が届けてくれた白い花がついた灯台躑躅の枝ものが数本飾られていた。
花瓶と同時に購入した羽ばたきそうな聖獣のオブジェは、チェストの上に載せてある。
「行ってきます」
俺はその聖獣に向けて呟いてから、真新しい玄関扉を開けて寄宿舎の共用通路に出る。
この玄関扉だが、あるとき俺が帰宅したら、見慣れない新品の頑丈な玄関扉に変わっていたのだ。
壊れかけていた鍵は、なぜだか鍵ではなく扉ごと交換されたということだ。
通路には、俺と同じように政務宮に向かう制服姿の文官をちらほらと見受けられる。
いつもと変わらない朝の風景だ。
歩いて数十分で政務宮の裏入口に到着する。
ルシャードの執務室は正面玄関に回るよりも、こちらの入口のほうが近かった。
廊下を歩き事務室の扉を開ける。
室内にハンの姿があった。
寄宿舎に住む俺より、ハンが早く到着していることは珍しい。
「おはようございます。今日は早いですね」
「おはよう。朝早くにルシャード殿下がガッタ国に出かけられたから見送りをしたんだ」
ガッタは南に隣接する小国だ。
「外交ですか?」
俺が何気なく訊くと、ハンは言葉を濁す。
「……私用だよ。人に会いに行かれてる」
「よく行かれるのですか?」
「最近は半年に一度ぐらい行ってるかな」
「どなたと会われてるんです?」
忙しいルシャードが合間を縫うようにして会いに行く相手とは誰なのだろうか?
ハンが苦渋の表情をする。
「それは……極秘だから、私からは伝えられない。時期がきたら公表するから、それまで待って」
その瞬間、胸に針が刺さったかのような痛みを感じた。
いつか公表するような相手とは、誰だろうか?
考えられるのは、ルシャードの婚姻。
俺は急に息苦しくなって、握りしめた手を胸に当てた。
ルシャードが誰に会っているのかを考えないようにして、そのあとの業務をしていた。
そして昼過ぎのことだ。
俺は盗み聞きをするつもりはまったくなかった。
一旦事務室を出て、忘れものに気づいてすぐに引き返したところ、前室から宰相のミラとハンが会話する声が聞こえたのだ。
事務室に誰もいないと思ってか、その声は顰めることもなく俺の耳にはっきりと届いた。
「ルシャード殿下は王女殿下のところに行ったそうだな」
ミラの声がする。
俺は物音を立てないように事務室にそっと入室した。
「はい。今日、朝早くに」と言ったのはハンだ。
「陛下から結婚のお許しが出て、王女殿下は相当喜ばれるだろうな」
「そうですね。ようやくルシャード殿下の説得が実りました」
「十年かかったな」
結婚の許し?
王女殿下とルシャード殿下の話か?
「王女殿下のことを国民に公表したら歓喜に沸きますね」
「今まで公にできなかったからね」
「これからは結婚の準備で大変かもしれまん」
「そうだな。王女殿下がこちらにいらっしゃるのが今から楽しみだ。ルシャード殿下もなんだか最近は機嫌がよいと聞いているよ」
「はい……殿下でもあんな顔をされるのだなって思います。殿下も結婚を考えているのでしょう」
ハンの言葉に俺はそっと退室した。
どうして、これほど心を痛めているのか俺にはわからない。
ルシャードが結婚することを聞き、驚くほど傷心していた。明らかに動揺している。
俺は政務宮の中庭を歩き回ったあと、不意に図書館を訪れた。
ガッタ国の王女について調べるためだ。
情報が古そうだったが、探し出した本によるとガッタには現在二十五歳の王女がいることがわかった。
なぜガッタの王女のことを知りたいと願ったのか、俺は項垂れて考える。
オティリオが隣に座ったことにも、まったく気づかずに。
「マイネ、どうした? 僕そんなに存在感ない?」
オティリオの声に、はっとして顔を上げた。
オティリオからは、あれから何度もまた王都に行こうと誘われたが、都合が合わず行けていない。
「申し訳ありません。考え事をしていました」
俺は目を伏せた。
その悲壮な表情にオティリオが息を呑んだようだ。
「何かあった?」
「何もないです……オティリオ殿下は、ルシャード殿下が極秘でガッタ国に行かれているのをご存知ですか?」
「知ってるけど」
「誰に会うためなのかも?」
「……わかるよ」
オティリオが逡巡しながら頷く。
「その方とルシャード殿下が結婚するという話を聞いてしまったのですが、本当でしょうか?」
俺は思わず、口にしてしまった。
勘違いかもしれない。聞き間違いだと言って欲しい。
オティリオならば知っているはずだ。
オティリオは押し黙ると、探るように言った。
「誰から聞いた?」
「宰相のミラ様とハンさんです」
「そうか……その話が本当だとして、兄上が結婚することがマイネに関係ある?」
「……関係はありません」
「でしょ。そういうこと言うのは僕だけにしたほうがいい。まだ公表してないから、マイネも誰かに言ったら駄目だし、兄上にも知らないフリしろ」
「本当に結婚されるんですか?」
「あぁ、本当だよ」
俺は胸の中が引きつれたように痛みを感じ、鳩尾のあたりの制服を掴んだ。
浅はかな自分自身を呪いたい。
ありえない。
ルシャードが好きだ。
そう、俺は気づいた。
好きだから心が痛むのだ。
笑顔を向けられると鼓動が高鳴るのも好きだからだ。
ルシャードが「マイネ」と名を呼ぶ声も好きだ。
魅入ってしまうほどの黄金の瞳も、そっと助けてくれる優しさも好きだ。
自覚をしてしまえば、感情が溢れる。
けれども上空高くを飛行する美しい聖獣は、俺には手が届かない存在だった。
好きになっても辛いだけだ。
いっそのこと、ルシャードが冷淡で厳しいだけの人ならよかったのに。
俺の視界が揺れた。
止めることができなかった。
両手で顔を覆う。
「ごめん。マイネ、泣いてるのか?」
オティリオが俺の頭をそっと自身の胸に寄せる。
なぜか俺は首を横に振る。
泣いているなんて認めたくなかった。
泣いたところで、ルシャードは結婚が決まっているのだから。
金ノ宮での会食は、ルシャードの多忙によりまだ実現されていない。
けれども、金ノ宮の料理人が執務室まで焼きたてのアップルパイを持参したことならあった。
ほのかに甘い林檎とサツマイモの大きなパイだ。
これならばルシャードも好んで食べるらしく、一緒に切り分けて食べたら抜群に美味しかった。
しかも「持って帰っていいぞ」とルシャードは言って、残ったアップルパイをすべて俺にくれたのだ。
ルシャードが執務室に滞在する時間は相変わらず少なく、顔を合わせる日は多くはなかった。
しかし会えばルシャードから声をかけてくれることも増えていく。
つい先日も、鍛錬場で近衛騎士に交ざるルシャードを遠くから眺めていただけなのに、不意に目が合ったかと思えば「マイネ! もっと近くで見ていけ」と呼ばれてしまい驚きつつも従ったのだった。
初対面のときに頷いてもくれなかった無愛想なルシャードは、俺を信頼してくれるようになったからなのか変化していく。
朝方、寄宿舎のひとり部屋で俺は身支度を整えていた。
制服に袖を通し、巻き髪の寝癖を直す。
まだ寝ぼけたような目を出窓のほうに向けると、朝日に照らされた花瓶がある。
あの日、ルシャードが選んだ花瓶だ。
そこには、金ノ宮の庭師が届けてくれた白い花がついた灯台躑躅の枝ものが数本飾られていた。
花瓶と同時に購入した羽ばたきそうな聖獣のオブジェは、チェストの上に載せてある。
「行ってきます」
俺はその聖獣に向けて呟いてから、真新しい玄関扉を開けて寄宿舎の共用通路に出る。
この玄関扉だが、あるとき俺が帰宅したら、見慣れない新品の頑丈な玄関扉に変わっていたのだ。
壊れかけていた鍵は、なぜだか鍵ではなく扉ごと交換されたということだ。
通路には、俺と同じように政務宮に向かう制服姿の文官をちらほらと見受けられる。
いつもと変わらない朝の風景だ。
歩いて数十分で政務宮の裏入口に到着する。
ルシャードの執務室は正面玄関に回るよりも、こちらの入口のほうが近かった。
廊下を歩き事務室の扉を開ける。
室内にハンの姿があった。
寄宿舎に住む俺より、ハンが早く到着していることは珍しい。
「おはようございます。今日は早いですね」
「おはよう。朝早くにルシャード殿下がガッタ国に出かけられたから見送りをしたんだ」
ガッタは南に隣接する小国だ。
「外交ですか?」
俺が何気なく訊くと、ハンは言葉を濁す。
「……私用だよ。人に会いに行かれてる」
「よく行かれるのですか?」
「最近は半年に一度ぐらい行ってるかな」
「どなたと会われてるんです?」
忙しいルシャードが合間を縫うようにして会いに行く相手とは誰なのだろうか?
ハンが苦渋の表情をする。
「それは……極秘だから、私からは伝えられない。時期がきたら公表するから、それまで待って」
その瞬間、胸に針が刺さったかのような痛みを感じた。
いつか公表するような相手とは、誰だろうか?
考えられるのは、ルシャードの婚姻。
俺は急に息苦しくなって、握りしめた手を胸に当てた。
ルシャードが誰に会っているのかを考えないようにして、そのあとの業務をしていた。
そして昼過ぎのことだ。
俺は盗み聞きをするつもりはまったくなかった。
一旦事務室を出て、忘れものに気づいてすぐに引き返したところ、前室から宰相のミラとハンが会話する声が聞こえたのだ。
事務室に誰もいないと思ってか、その声は顰めることもなく俺の耳にはっきりと届いた。
「ルシャード殿下は王女殿下のところに行ったそうだな」
ミラの声がする。
俺は物音を立てないように事務室にそっと入室した。
「はい。今日、朝早くに」と言ったのはハンだ。
「陛下から結婚のお許しが出て、王女殿下は相当喜ばれるだろうな」
「そうですね。ようやくルシャード殿下の説得が実りました」
「十年かかったな」
結婚の許し?
王女殿下とルシャード殿下の話か?
「王女殿下のことを国民に公表したら歓喜に沸きますね」
「今まで公にできなかったからね」
「これからは結婚の準備で大変かもしれまん」
「そうだな。王女殿下がこちらにいらっしゃるのが今から楽しみだ。ルシャード殿下もなんだか最近は機嫌がよいと聞いているよ」
「はい……殿下でもあんな顔をされるのだなって思います。殿下も結婚を考えているのでしょう」
ハンの言葉に俺はそっと退室した。
どうして、これほど心を痛めているのか俺にはわからない。
ルシャードが結婚することを聞き、驚くほど傷心していた。明らかに動揺している。
俺は政務宮の中庭を歩き回ったあと、不意に図書館を訪れた。
ガッタ国の王女について調べるためだ。
情報が古そうだったが、探し出した本によるとガッタには現在二十五歳の王女がいることがわかった。
なぜガッタの王女のことを知りたいと願ったのか、俺は項垂れて考える。
オティリオが隣に座ったことにも、まったく気づかずに。
「マイネ、どうした? 僕そんなに存在感ない?」
オティリオの声に、はっとして顔を上げた。
オティリオからは、あれから何度もまた王都に行こうと誘われたが、都合が合わず行けていない。
「申し訳ありません。考え事をしていました」
俺は目を伏せた。
その悲壮な表情にオティリオが息を呑んだようだ。
「何かあった?」
「何もないです……オティリオ殿下は、ルシャード殿下が極秘でガッタ国に行かれているのをご存知ですか?」
「知ってるけど」
「誰に会うためなのかも?」
「……わかるよ」
オティリオが逡巡しながら頷く。
「その方とルシャード殿下が結婚するという話を聞いてしまったのですが、本当でしょうか?」
俺は思わず、口にしてしまった。
勘違いかもしれない。聞き間違いだと言って欲しい。
オティリオならば知っているはずだ。
オティリオは押し黙ると、探るように言った。
「誰から聞いた?」
「宰相のミラ様とハンさんです」
「そうか……その話が本当だとして、兄上が結婚することがマイネに関係ある?」
「……関係はありません」
「でしょ。そういうこと言うのは僕だけにしたほうがいい。まだ公表してないから、マイネも誰かに言ったら駄目だし、兄上にも知らないフリしろ」
「本当に結婚されるんですか?」
「あぁ、本当だよ」
俺は胸の中が引きつれたように痛みを感じ、鳩尾のあたりの制服を掴んだ。
浅はかな自分自身を呪いたい。
ありえない。
ルシャードが好きだ。
そう、俺は気づいた。
好きだから心が痛むのだ。
笑顔を向けられると鼓動が高鳴るのも好きだからだ。
ルシャードが「マイネ」と名を呼ぶ声も好きだ。
魅入ってしまうほどの黄金の瞳も、そっと助けてくれる優しさも好きだ。
自覚をしてしまえば、感情が溢れる。
けれども上空高くを飛行する美しい聖獣は、俺には手が届かない存在だった。
好きになっても辛いだけだ。
いっそのこと、ルシャードが冷淡で厳しいだけの人ならよかったのに。
俺の視界が揺れた。
止めることができなかった。
両手で顔を覆う。
「ごめん。マイネ、泣いてるのか?」
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