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40 カスパーの父親
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俺とカスパーがアプト領を離れる日。
オメガ病院の前には、豪華な王族専用の獣人力車が二台停車していた。
迎えにきたハンが「なんて可愛い!」とカスパーに感激するのを尻目にして、世話になったエモリーやコニーに別れを告げる。
名残惜しいが、後方の獣人力車に乗り込んだ。
こちらに俺とゲリンとカスパーが同乗し、前方の力車にはオティリオとティノとハンが乗り合わせることになった。
カスパーに行きたくないと泣かれたらどうしようかと、思ったが、杞憂だったようだ。
ゲリンの同行が大きいのかもしれない。
ルシャードは、俺とカスパーを王宮に迎える準備で忙しく、迎えの中に姿はなかった。
俺は、車内の窓からエモリーに頭を下げて最後の挨拶をする。
出産後、はじめての子育てで心身ともに弱りきった俺に、職を与えて救ってくれたのはエモリーだった。
「元気でな」
そう言って、手を振るエモリーに俺とカスパーは手を振り返す。
前方の獣人力車が動き出し、俺たちの獣人力車もそれに続いた。
ひとりでアプト領に移住したとき、鞄ひとつを抱えて孤独に移動した距離を、今はカスパーを連れて引き返していく。
その風景を眺めていると、アプト領にいた四年半を巻き戻すかのように反芻した。
当初は生きていくだけで必死だった。
産まれたばかりのカスパーが寝たあとに、不意に寂しくなり声を殺して号泣したこともあった。
忘れようとしても発情期になると、ルシャードとの記憶が、繰り返し蘇って俺を苦しめた。
それでも、俺にはカスパーがいたから、耐えられた。
二時間ごとに少しづつ休憩を挟みながら、獣人力車に揺られること七時間。
暗くなる前に、王家が所有する別荘に到着した。
今日はここで一泊し、明日の早朝に出発する予定だ。
案内された俺とカスパーの部屋は二階の大部屋で、近衛騎士とゲリンとハンの部屋は一階だそうだ。
オティリオは、渡り廊下で繋がった離れに泊まるらしい。
車内に閉じ込められていた反動からか、カスパーは先ほどから広い室内を歩き回っていた。
部屋の奥には寝室もあり、大きめの寝台が二台配置されている。
アプト領でふたりで住んでいた家とは違い、何もかもが立派だ。
「ぼくの、みみと、しっぽ。ヨシカさんに、にてない。どうして?」
カスパーは不意に訊いた。
車を引いていた獅子獣人のヨシカと自身を、比べてしまったようだ。
確かに、カスパーの耳はヨシカの耳よりも三角に尖っているし、尻尾も違う。
獅子獣人ではないカスパーは似てなくて当然ものだが……。
これ以上嘘を重ねることはできない。
カスパーに告げるときが来たのだと、俺は思った。
カスパーが片親しかいないことに疑問を持ったとき、俺はふたつの嘘を吐いた。
ひとつ目は、王家にしか現れることのない聖獣人だとは、決して教えることができないから吐いた嘘だ。
「カスパーは獅子獣人じゃない」
「ぼく、ちがうの?」
カスパーの動きがぴたりと止まる。
「うん。ごめん」
「どうして? なんで、ちがうの?」
「――聖獣人だから」
俺が答えると、カスパーは飛び上がるほど驚いた。
「せいじゅう? ほんとうに? もうひとりの、おとうさん、せいじゅうだったの?」
そしてふたつ目の嘘は、もうひとりの父親を事故で亡くしたと語ったことだ。
その嘘は、ふたりで生きていく決心を鈍らせないためだった。
「そう、カスパーの片方の父親は聖獣だ。そしてその父親は本当は生きてる…………ルシャード殿下なんだ。ルシャード殿下はカスパーと血が繋がった実の父親。ふたりは似てるだろ」
理解できるように、ゆっくりとはっきりと告げると、興奮したようにカスパーが大きな声を出した。
「しんだって、いった!」
「うん。間違ったことを教えてごめん。本当は、ずっと離れていて会えなかっただけだ」
カスパーが黙った。
俺も口を閉じる。
そしてカスパーが部屋から出て行こうと扉に向かう。
「どこに行くの?」
「……ぼく、ひとりで、あそんでくる。ついてこないで」
カスパーに拒絶されてしまい、俺は呆然とした。
追いかけたくて足が動いたが、カスパーの気持ちを優先して、そっと見送る。
別荘の敷地内から外に出ることはできないし、玄関口には数人の近衛騎士が警護にあたっている。
安全上には問題がない。
落ちついたら、戻ってくるだろう。
そう思ったが、三十分経ってもカスパーは戻ってこなかった。
俺はじっとしていられなくなった。
一階のゲリンとハンの部屋を訪ねてみたが、どちらの部屋も留守だ。
戻って、部屋でカスパーを待っていたほうがいいのだろうかとも考えたが、あちこち捜し続ける。
オティリオのいる離れまで捜しに出た。
玄関扉にいたティノに訊く。
「カスパー来てないですか?」
「いらっしゃってません。どうかされましたか?」
事情を説明しようとしたとき。
「――ここで、何してる?」
突如、背後から声がして、振り返るとルシャードがいた。
その顔を見たら、不思議と安堵して肩の力が抜ける。
「ルシャード殿下を実の父親だと教えたんです。そしたらカスパーがひとりで遊びに行くと言ったきり、戻ってこなくなって」
「どこかに隠れてるのかもしれない。ここの別荘なら、よく知ってるから、俺が捜そう。マイネは部屋で待ってろ」
そう言ったルシャードが、カスパーを抱いて部屋に戻ってくるまで、たいして時間がかからなかった。
「見つけた。階段下の備品室にいた」
ぎこちなくカスパーを抱くルシャードと、居心地が悪そうに抱かれるカスパー。
見つかってよかった、と俺は脱力するかのように深く息を吐く。
「……カスパー、ごめんな」
俺はカスパーに謝った。
子に嘘をつく親なんて、不信感を抱かれて当然だ。
俺は深く反省する。
そんな俺の様子を見たルシャードが、口を開いた。
「カスパー。マイネは悪くない。俺がふたりを捜すのに四年半もかかってしまったからいけないんだ。これからは、ずっと一緒だから、許してくれないか」
「さがしたの?」
カスパーが顔を上げて、ルシャードと視線を合わせる。
ルシャードの服を小さな手でぎゅっと掴んだ。
「当然捜したさ。ようやく見つけたんだ。これからも、もしマイネとカスパーがどこかに隠れてしまっても、今みたいに俺が必ず見つけ出してやるからな」
ルシャードの言葉に、俺は胸が締めつけられた。
「ぼく、おとうさんが、いきてたのも、せいじゅうなのも、ほんとうは、うれしい。でも、びっくりして、ぐるぐるして、わからなくなった」
カスパーもどうしたらよいのか、わからなくなったのかもしれない。
「そうだな。驚いたよな」
「ルシャードさまが、ぼくの、おとうさんって、ほんとう?」
カスパーに問われたルシャードは、はじめて父親と実感したような笑みを覗かせて、ゆっくりと頷いた。
「あぁ。本当だ」
オメガ病院の前には、豪華な王族専用の獣人力車が二台停車していた。
迎えにきたハンが「なんて可愛い!」とカスパーに感激するのを尻目にして、世話になったエモリーやコニーに別れを告げる。
名残惜しいが、後方の獣人力車に乗り込んだ。
こちらに俺とゲリンとカスパーが同乗し、前方の力車にはオティリオとティノとハンが乗り合わせることになった。
カスパーに行きたくないと泣かれたらどうしようかと、思ったが、杞憂だったようだ。
ゲリンの同行が大きいのかもしれない。
ルシャードは、俺とカスパーを王宮に迎える準備で忙しく、迎えの中に姿はなかった。
俺は、車内の窓からエモリーに頭を下げて最後の挨拶をする。
出産後、はじめての子育てで心身ともに弱りきった俺に、職を与えて救ってくれたのはエモリーだった。
「元気でな」
そう言って、手を振るエモリーに俺とカスパーは手を振り返す。
前方の獣人力車が動き出し、俺たちの獣人力車もそれに続いた。
ひとりでアプト領に移住したとき、鞄ひとつを抱えて孤独に移動した距離を、今はカスパーを連れて引き返していく。
その風景を眺めていると、アプト領にいた四年半を巻き戻すかのように反芻した。
当初は生きていくだけで必死だった。
産まれたばかりのカスパーが寝たあとに、不意に寂しくなり声を殺して号泣したこともあった。
忘れようとしても発情期になると、ルシャードとの記憶が、繰り返し蘇って俺を苦しめた。
それでも、俺にはカスパーがいたから、耐えられた。
二時間ごとに少しづつ休憩を挟みながら、獣人力車に揺られること七時間。
暗くなる前に、王家が所有する別荘に到着した。
今日はここで一泊し、明日の早朝に出発する予定だ。
案内された俺とカスパーの部屋は二階の大部屋で、近衛騎士とゲリンとハンの部屋は一階だそうだ。
オティリオは、渡り廊下で繋がった離れに泊まるらしい。
車内に閉じ込められていた反動からか、カスパーは先ほどから広い室内を歩き回っていた。
部屋の奥には寝室もあり、大きめの寝台が二台配置されている。
アプト領でふたりで住んでいた家とは違い、何もかもが立派だ。
「ぼくの、みみと、しっぽ。ヨシカさんに、にてない。どうして?」
カスパーは不意に訊いた。
車を引いていた獅子獣人のヨシカと自身を、比べてしまったようだ。
確かに、カスパーの耳はヨシカの耳よりも三角に尖っているし、尻尾も違う。
獅子獣人ではないカスパーは似てなくて当然ものだが……。
これ以上嘘を重ねることはできない。
カスパーに告げるときが来たのだと、俺は思った。
カスパーが片親しかいないことに疑問を持ったとき、俺はふたつの嘘を吐いた。
ひとつ目は、王家にしか現れることのない聖獣人だとは、決して教えることができないから吐いた嘘だ。
「カスパーは獅子獣人じゃない」
「ぼく、ちがうの?」
カスパーの動きがぴたりと止まる。
「うん。ごめん」
「どうして? なんで、ちがうの?」
「――聖獣人だから」
俺が答えると、カスパーは飛び上がるほど驚いた。
「せいじゅう? ほんとうに? もうひとりの、おとうさん、せいじゅうだったの?」
そしてふたつ目の嘘は、もうひとりの父親を事故で亡くしたと語ったことだ。
その嘘は、ふたりで生きていく決心を鈍らせないためだった。
「そう、カスパーの片方の父親は聖獣だ。そしてその父親は本当は生きてる…………ルシャード殿下なんだ。ルシャード殿下はカスパーと血が繋がった実の父親。ふたりは似てるだろ」
理解できるように、ゆっくりとはっきりと告げると、興奮したようにカスパーが大きな声を出した。
「しんだって、いった!」
「うん。間違ったことを教えてごめん。本当は、ずっと離れていて会えなかっただけだ」
カスパーが黙った。
俺も口を閉じる。
そしてカスパーが部屋から出て行こうと扉に向かう。
「どこに行くの?」
「……ぼく、ひとりで、あそんでくる。ついてこないで」
カスパーに拒絶されてしまい、俺は呆然とした。
追いかけたくて足が動いたが、カスパーの気持ちを優先して、そっと見送る。
別荘の敷地内から外に出ることはできないし、玄関口には数人の近衛騎士が警護にあたっている。
安全上には問題がない。
落ちついたら、戻ってくるだろう。
そう思ったが、三十分経ってもカスパーは戻ってこなかった。
俺はじっとしていられなくなった。
一階のゲリンとハンの部屋を訪ねてみたが、どちらの部屋も留守だ。
戻って、部屋でカスパーを待っていたほうがいいのだろうかとも考えたが、あちこち捜し続ける。
オティリオのいる離れまで捜しに出た。
玄関扉にいたティノに訊く。
「カスパー来てないですか?」
「いらっしゃってません。どうかされましたか?」
事情を説明しようとしたとき。
「――ここで、何してる?」
突如、背後から声がして、振り返るとルシャードがいた。
その顔を見たら、不思議と安堵して肩の力が抜ける。
「ルシャード殿下を実の父親だと教えたんです。そしたらカスパーがひとりで遊びに行くと言ったきり、戻ってこなくなって」
「どこかに隠れてるのかもしれない。ここの別荘なら、よく知ってるから、俺が捜そう。マイネは部屋で待ってろ」
そう言ったルシャードが、カスパーを抱いて部屋に戻ってくるまで、たいして時間がかからなかった。
「見つけた。階段下の備品室にいた」
ぎこちなくカスパーを抱くルシャードと、居心地が悪そうに抱かれるカスパー。
見つかってよかった、と俺は脱力するかのように深く息を吐く。
「……カスパー、ごめんな」
俺はカスパーに謝った。
子に嘘をつく親なんて、不信感を抱かれて当然だ。
俺は深く反省する。
そんな俺の様子を見たルシャードが、口を開いた。
「カスパー。マイネは悪くない。俺がふたりを捜すのに四年半もかかってしまったからいけないんだ。これからは、ずっと一緒だから、許してくれないか」
「さがしたの?」
カスパーが顔を上げて、ルシャードと視線を合わせる。
ルシャードの服を小さな手でぎゅっと掴んだ。
「当然捜したさ。ようやく見つけたんだ。これからも、もしマイネとカスパーがどこかに隠れてしまっても、今みたいに俺が必ず見つけ出してやるからな」
ルシャードの言葉に、俺は胸が締めつけられた。
「ぼく、おとうさんが、いきてたのも、せいじゅうなのも、ほんとうは、うれしい。でも、びっくりして、ぐるぐるして、わからなくなった」
カスパーもどうしたらよいのか、わからなくなったのかもしれない。
「そうだな。驚いたよな」
「ルシャードさまが、ぼくの、おとうさんって、ほんとう?」
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