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44 運命の番*
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再び湯浴みを済ませた俺は、薄い寝衣を羽織って寝台に腰を下ろしていた。
夫夫の寝室は、落ち着いた青の絨毯が敷かれ、中央に真っ白な大きな寝台がある。
寝心地がよさそうだと思い、ばたりと背中を倒してみると予想以上だった。
「初夜か……あぁ……どうしよう……」
俺の性経験は、記憶が曖昧な四年半前のルシャードとだけだ。
それからの三か月に一度の発情期は、抑制剤と自身で慰めるぐらいで過ごしていた。
緊張でじわりと汗をかく。
経験が乏しく、何をしたらよいのかまったくわからない。
発情期でもない色気のない俺に興奮してくれるのだろうか。
そこへ、扉が開いてルシャードが現れた。
「マイネ、眠いのか?」
「違います」
慌てて身体を起こした俺の隣に、ルシャードも座る。
「ようやくマイネを妃に迎えることができた。嬉しいよ」
ルシャードの手のひらが鎖骨をゆっくりと撫でた。
「俺も」
俺の心臓の音がうるさい。
顔を寄せ、唇を重ねる。
何度も口づけの交わすうちに、歯列の間からルシャードの舌が刺し入り、俺の舌と絡まり合う。
その刺激だけで、足の付け根は浅ましく反応してしまう。
俺は混ざり合った唾液を飲み込んだ。
前回と違い発情していない俺は、羞恥で頬を染める。
その初々しい仕草にルシャードが「可愛いな」と耳元で囁いた。
寝衣を脱がされて、胸の突起を指で弾かれると、びくんと背中をそらす。
身悶える俺は、恥ずかしくて両手で顔を隠した。
「んん」
「顔を見せて」
ルシャードが甘い声で言うが、俺は首を横に振る。
いやらしい表情をしてるはずだ。
だから見られたくない。
すると、視界を塞いだ俺に予期せぬ快感が訪れた。
湿った温かい舌が俺の小さな性器を舐めたのだ。
驚いた俺は、何がおこっているのかと目を見開いた。
俺の勃ち上がった器官に、ルシャードの端正な顔が寄り、唇を落としている。
「そんなことやめてください!」
「どうしてだ? こっちは期待してるようだが」
ルシャードが鈴口から溢れる先走りを舌ですくいとる。
「ぁあ……」
そんな場所を舐められるなんて。
ルシャードが口の中に含むと、舌が敏感なくびれを執拗に刺激する。
「ぃっや」
このままでは、口の中で果ててしまう。
「るしゃ……もう……はなして。もう……で……あ」
俺は、耐えながら懸命に逃げようとするが、許されなかった。
いっそう強く吸われ、ひとたまりもない。
「だめっ」
頭が真っ白になり、射精していた。
あろうことか、俺が吐き出した精を躊躇わずにルシャードは嚥下した。
それを見て、俺の目尻に涙が浮かぶ。
「うぅ。だめって言ったのに、ひどい」
「……マイネが可愛いから」
発情期ではない俺の後孔は濡れることがない。
ルシャードは香油の瓶をどこからか取り出して蓋を開ける。
「ぁあ、待って、俺もルシャード様の……」
「すまない。もう待てそうもない。マイネの中に入りたい」
香油をとろりと後ろに落とされた。
ルシャードの中指が窄まりの周辺を焦らすように円を描くと、ひくひくと収縮したのがわかった。
長い指が侵入する。
違和感はあるが、耐えられぬほどではなかった。
徐々に指が増え、広げるように中で蠢く。
俺の息を徐々に荒くなる。
指が三本まで増えると、ルシャードが寝衣を脱ぎ捨てた。
逞しい胸板や腹筋ととも凶暴な性器が現れる。
「挿れてもいいか? 苦しかったら、言ってくれ」
後孔にルシャードの硬く大きな先端が当たった。
「あっ」
ゆっくりと内壁を広げるように侵入する。
その衝撃に俺は唇を噛み締めて耐えた。
全身に汗が浮かぶ。
「狭いな。つらいか?」
「だい……じょうぶ」
ルシャードが息を吐くと、覆い被さるように口づけを交わした。
ルシャードの舌が上顎をなでると、ぞくりと快感が生まれる。
ルシャードの手のひらが、なだめるように俺の性器に触れると、再び芯を持ちはじめた。
腰を沈め、根元まで挿入する。
そして圧倒的な質量が馴染むのを待つかのように、動きを止めた。
ルシャードに抱きしめられ、俺もルシャードの背中に腕を回す。
ふたりの身体は隙間なく、ぴったりと合わさった。
「マイネが帰ってきた」
四年半という時の重みを感じさせるルシャードの囁きだった。
「ルシャードさま……」
「マイネの中は気持ちいいな。すぐにいきそうだ」
ルシャードの耐える顔を見ていたら、苦しい圧迫感が甘い痺れに変わっていく。
ルシャードが腰を小さく動かしはじめた。
先端で奥を突くたび、快感が弾ける。
不意に胸の粒を口に含まれ、その刺激が下腹部に伝わった。
「んっ……あん」
尖らせた舌で押しつぶされて転がされると、乳首はぷくっと濡れて一際卑猥さを増す。
「あぁ……っ」
その間も激しく腰を打ち続け、速い抽挿を繰り返す。
俺は二度目の絶頂を登りつめた。
「っん」
恍惚とした表情で俺が精液を散らした瞬間、内壁が波打ちルシャードの性器を吸い付くように絞り上げた。
腰をぐっと押し込むと同時に、ルシャードも白濁を吐き出す。
ところが、一度の射精でルシャードがおさまるわけもなく、そのまま、俺をひっくり返す。
「やぁあ……」
中に入ったままの性器が角度を変えた。
「すまん。もう一回したい」
ルシャードが背後から最奥を突くと、俺の性器に手を伸ばす。
控えめな器官を手のひらで強弱をつけてしごかれた。
「ぁあ……ん……う……っ」
俺は喘ぎ、シーツを掴む。
そして何の前触れもなく、それは起こった。
ルシャードを飲み込んだ中がとろりと濡れた感覚。
身体中が熱くなる。
痙攣するように腰が跳ねた。
蕩けそうだ。
淫らに身悶え、濃くなったフェロモンでアルファを誘う。
――発情期だ。
「あぁ……!」
ルシャードも異変に気づいたようだ。
動きを止める。
「……発情期か?」
ルシャードの息が荒くなり、よりいっそう興奮した獰猛な顔でうなじの匂いを嗅ぎ、強く吸い付いた。
「あぁ……っん」
俺は甘い声が漏れる。
ルシャードがうなじに歯を立てた。
つぎの瞬間、容赦なく噛みつかれ、俺の全身に小さな炎か光のような不思議な力が駆け巡る。
ルシャードと俺のフェロモンが混ざり合って共鳴する。
「……愛してる」
どちらからともなく、ルシャードと俺の声が重なった。
夫夫の寝室は、落ち着いた青の絨毯が敷かれ、中央に真っ白な大きな寝台がある。
寝心地がよさそうだと思い、ばたりと背中を倒してみると予想以上だった。
「初夜か……あぁ……どうしよう……」
俺の性経験は、記憶が曖昧な四年半前のルシャードとだけだ。
それからの三か月に一度の発情期は、抑制剤と自身で慰めるぐらいで過ごしていた。
緊張でじわりと汗をかく。
経験が乏しく、何をしたらよいのかまったくわからない。
発情期でもない色気のない俺に興奮してくれるのだろうか。
そこへ、扉が開いてルシャードが現れた。
「マイネ、眠いのか?」
「違います」
慌てて身体を起こした俺の隣に、ルシャードも座る。
「ようやくマイネを妃に迎えることができた。嬉しいよ」
ルシャードの手のひらが鎖骨をゆっくりと撫でた。
「俺も」
俺の心臓の音がうるさい。
顔を寄せ、唇を重ねる。
何度も口づけの交わすうちに、歯列の間からルシャードの舌が刺し入り、俺の舌と絡まり合う。
その刺激だけで、足の付け根は浅ましく反応してしまう。
俺は混ざり合った唾液を飲み込んだ。
前回と違い発情していない俺は、羞恥で頬を染める。
その初々しい仕草にルシャードが「可愛いな」と耳元で囁いた。
寝衣を脱がされて、胸の突起を指で弾かれると、びくんと背中をそらす。
身悶える俺は、恥ずかしくて両手で顔を隠した。
「んん」
「顔を見せて」
ルシャードが甘い声で言うが、俺は首を横に振る。
いやらしい表情をしてるはずだ。
だから見られたくない。
すると、視界を塞いだ俺に予期せぬ快感が訪れた。
湿った温かい舌が俺の小さな性器を舐めたのだ。
驚いた俺は、何がおこっているのかと目を見開いた。
俺の勃ち上がった器官に、ルシャードの端正な顔が寄り、唇を落としている。
「そんなことやめてください!」
「どうしてだ? こっちは期待してるようだが」
ルシャードが鈴口から溢れる先走りを舌ですくいとる。
「ぁあ……」
そんな場所を舐められるなんて。
ルシャードが口の中に含むと、舌が敏感なくびれを執拗に刺激する。
「ぃっや」
このままでは、口の中で果ててしまう。
「るしゃ……もう……はなして。もう……で……あ」
俺は、耐えながら懸命に逃げようとするが、許されなかった。
いっそう強く吸われ、ひとたまりもない。
「だめっ」
頭が真っ白になり、射精していた。
あろうことか、俺が吐き出した精を躊躇わずにルシャードは嚥下した。
それを見て、俺の目尻に涙が浮かぶ。
「うぅ。だめって言ったのに、ひどい」
「……マイネが可愛いから」
発情期ではない俺の後孔は濡れることがない。
ルシャードは香油の瓶をどこからか取り出して蓋を開ける。
「ぁあ、待って、俺もルシャード様の……」
「すまない。もう待てそうもない。マイネの中に入りたい」
香油をとろりと後ろに落とされた。
ルシャードの中指が窄まりの周辺を焦らすように円を描くと、ひくひくと収縮したのがわかった。
長い指が侵入する。
違和感はあるが、耐えられぬほどではなかった。
徐々に指が増え、広げるように中で蠢く。
俺の息を徐々に荒くなる。
指が三本まで増えると、ルシャードが寝衣を脱ぎ捨てた。
逞しい胸板や腹筋ととも凶暴な性器が現れる。
「挿れてもいいか? 苦しかったら、言ってくれ」
後孔にルシャードの硬く大きな先端が当たった。
「あっ」
ゆっくりと内壁を広げるように侵入する。
その衝撃に俺は唇を噛み締めて耐えた。
全身に汗が浮かぶ。
「狭いな。つらいか?」
「だい……じょうぶ」
ルシャードが息を吐くと、覆い被さるように口づけを交わした。
ルシャードの舌が上顎をなでると、ぞくりと快感が生まれる。
ルシャードの手のひらが、なだめるように俺の性器に触れると、再び芯を持ちはじめた。
腰を沈め、根元まで挿入する。
そして圧倒的な質量が馴染むのを待つかのように、動きを止めた。
ルシャードに抱きしめられ、俺もルシャードの背中に腕を回す。
ふたりの身体は隙間なく、ぴったりと合わさった。
「マイネが帰ってきた」
四年半という時の重みを感じさせるルシャードの囁きだった。
「ルシャードさま……」
「マイネの中は気持ちいいな。すぐにいきそうだ」
ルシャードの耐える顔を見ていたら、苦しい圧迫感が甘い痺れに変わっていく。
ルシャードが腰を小さく動かしはじめた。
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「あぁ……っ」
その間も激しく腰を打ち続け、速い抽挿を繰り返す。
俺は二度目の絶頂を登りつめた。
「っん」
恍惚とした表情で俺が精液を散らした瞬間、内壁が波打ちルシャードの性器を吸い付くように絞り上げた。
腰をぐっと押し込むと同時に、ルシャードも白濁を吐き出す。
ところが、一度の射精でルシャードがおさまるわけもなく、そのまま、俺をひっくり返す。
「やぁあ……」
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控えめな器官を手のひらで強弱をつけてしごかれた。
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俺は喘ぎ、シーツを掴む。
そして何の前触れもなく、それは起こった。
ルシャードを飲み込んだ中がとろりと濡れた感覚。
身体中が熱くなる。
痙攣するように腰が跳ねた。
蕩けそうだ。
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――発情期だ。
「あぁ……!」
ルシャードも異変に気づいたようだ。
動きを止める。
「……発情期か?」
ルシャードの息が荒くなり、よりいっそう興奮した獰猛な顔でうなじの匂いを嗅ぎ、強く吸い付いた。
「あぁ……っん」
俺は甘い声が漏れる。
ルシャードがうなじに歯を立てた。
つぎの瞬間、容赦なく噛みつかれ、俺の全身に小さな炎か光のような不思議な力が駆け巡る。
ルシャードと俺のフェロモンが混ざり合って共鳴する。
「……愛してる」
どちらからともなく、ルシャードと俺の声が重なった。
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