Facters 宇宙へ挑む者達 ~ 初代当主と仲間と共に

國上 絢女

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第1章 運命と出会い

第五話 ソフィアの過去と僕の決断

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 初代当主様の想い? 
 後継者?
 
 どういうことなんだ?

『ちょっと説明が足りなかったね。
 詳しく言うと、僕の目標を代わりに叶えてほしいんだ』

「当主様の目標、ですか?」

『ああ、そうだよ!
僕の目標はたった一つ、”世界の真理”を知ることだ』

「世界の真理・・・
この世界は神が作ったって言うことが、世界の真理なんじゃ」

『いや、それは全くのウソなんだ。元々、神というものは、人々が真理を追い求めるのを手助けするだけの存在だったんだ。でも間違った情報が流れたせいで、神は本来と違う意味で認識されている。
まあ、このことを知っているのはルイーゼと僕だけなんだけどね!』

「僕が三人目に知ったんですか(冷や汗)
でも、なんで僕が後継者なんですか?
僕以外にも、もっと相応しい人は沢山いると思うんですが・・・」

『それは君の戦い方が僕に似ていたからだよ。さっきの戦闘を振り返ってごらん。君は自分が感じているすべての情報を使って最もいい戦い方をしようとした。言い換えれば、”自分のすべてを駆使して戦う” その姿が僕と似ていたんだ』

「すべてを使い尽くす・・・ 確かに僕のとりえといえば、目標に向かって純粋に、一生懸命にすべての力を注ぎ込むことだけですからね」

『そうだよ! その強い思いと心意気があれば君は真理にたどり着くことができる。君なら絶対に僕の夢を叶えてくれるって信じてるから』

「分かりました。僕はルイーゼ様の弟子となって、”宇宙” を目指し、ソフィア様の夢、僕の夢を叶えてみせます!」

『ハハハ!
僕もこの小太刀のソウルパワーとなって君を陰ながらサポートするよ! 
だから絶対に真理にたどり着くんだ。分かったね、我が後継者君』

「はいっ!」

『よろしく頼んだよ。
じゃあ、夢を叶えに飛び立ってもらおうか』

そう言われるのを聞いた途端、僕はの意識は闇へと落ちていった。
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